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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
134/342

エルフの集落を求め

ルージュと共にエルフの集落を探しに森の中を歩き回るヴァイオレット、広大な森の中から隠れているエルフの集落を探すというのは困難を極めた



『やっぱりそう簡単には見つからないねぇ』

『これだけ広い森だと探す場所が多すぎてなぁ。せめてどの辺りにあるか分かればなぁ』



二フリートから聞いてはいたが本当に他部族との接触を好まないのだろう

気配を感じ取れればいいのだがそれすらも巧妙に隠されていて余計な魔物の気配も相まって全く感じとれない

自分自身ではまだ自覚はないが二フリートの見解によるといずれ一人では魔力を制御できなくなるらしい

それがいつなのかは分からないが長丁場になる前に早めに見つけたい

あてもなく森の中を探し続ける二人、一日では見つかるはずもなく二日目三日目と日が経っていくがそれ以降も一向にエルフの集落は見つけらず、気づけばヴァイオレット達は一週間近く森を彷徨っていた



『今日も何の手がかりも見つけられなかったかぁ……』

『本当にいるのかなぁ?あのおじさん嘘ついてるんじゃない?』

『流石にそれはないと思うけど……』



二フリート自身も最後にエルフを見たのはこの森に住む前でもう何年も前のことと言っていた

もしかしたらエルフ達はもうどこか他の場所に移住していてこの森にはいないんじゃないかという考えが頭を過ぎった

今日探して見つからなかったら一度村に帰って二フリートにもう一度よく話を聞いてみようと考えていると、突風が吹きヴァイオレットを襲う。その時風と共に何か声のようなものが聞こえてきた



(こっちだよ)



『えっ?今何か言ったルージュ?』

『何も言ってないけど?』



少女のような声がした気がしたが木の葉が風で揺れる音を声と間違えたのだろうか

気のせいかと思い目指していた方へ進もうとすると今度はハッキリとした声でこちらに語りかけてきた



(そっちじゃないよ。こっちこっち)



『やっぱり聞き間違いじゃない。誰かが私達に喋りかけてるよ』

『誰かって誰?僕には全然聞こえないんだけど……まさか敵が近くにいる?』



どうやらこの声が聞こえるのは自分のみでルージュには聞こえていないようだ

姿を見せてはくれないが敵意はなさそうに感じる。もしかしたらエルフの集落がある場所へ連れていってもらえるかもしれない



(こっちだよついてきて)



『こっちって言ってる。行ってみよう』

『大丈夫?罠とかじゃないよね』

『まぁ罠だったらその時考えればいいよ』



声の正体が一体何なのか分からないまま、ヴァイオレット声が聞こえる方へと向かってみることにした



ご拝読いただきありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[良い点] エルフの集落を求めて旅をしていますが、上手く見つかる事を信じています!
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