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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
133/342

町作り

二フリートと人狼族を仲間に加えたことでヴァイオレットの村はかなりの大所帯となった

その為現在の村では全員を入れるのは不可能なので村の拡張工事が始まった

今の村を囲むような形で更に広くする。人口千人越えとなるので最早村というより町だ



『よしっ体調はもう万全!私も手伝うよ』

『ヴァイオレット様はゆっくり休んでいて下され』

『これだけ人手があれば十分だから寛いでてくれや』

『えー……じゃあ他の人達の様子でも見てくるかぁ』



人狼族が仲間になったことで一気に人手が増えて作業速度が段違いに上がった

この分なら町が完成するのもそう時間はかからないだろう

その分暇になったヴァイオレットはその辺をブラブラして見て回ることにした



『暇だなぁ……』

『全く何故我がこんなことをせねばならないのだ……』

『あっ、二フリート。何やってるの?』

『見ての通り外壁に使う石を運んでいるのだ。何往復もさせられてウンザリしているところだ』



二フリートはあれからぶつくさ言いながらもヴァイオレットとの約束通り人狼族達に謝りこうして町作りに貢献している

外壁を石にしようと提案したのはノーム族族長のトルテ、どうせ作るなら前よりも頑丈な壁を作ろうということで始まった

二フリートが火山地帯にある石をここまで運んできてその石を器用なノーム族がブロック状にして他の者達が積み上げていくという工程だ

外壁に使う石は相当な量が必要となるので二フリートには頑張ってもらわないといけない



『そうだ、主に一つ言っておかなくてはならないことがあったのだ』

『言っておかなくちゃいけないこと?』

『主の魔力の件についてだ。主の魔力は今もなお増え続けているだろう?今はなんとかなっているようだがそのうち一人では魔力を制御できなくなるぞ』



自身の魔力が制御出来なくなった場合、高熱を発症して倒れ苦しみ続けた後最終的には自我を失い暴れ回れる……という現象が起きてしまうらしい

大抵の者はある程度成長すると自分が制御できる範囲で魔力量に限界がくる為そんな事を気にする必要は無いのだが、魔力量上昇の勢いが止まらないヴァイオレットには早急に解決すべき問題であった



『二フリートは何か魔力を制御できる方法を知ってるの?』

『うむ、この森のどこかにエルフがいたはずだ。そやつ等ならどうにかしてくれるのではないか』

『エルフ……?』



エルフは竜族と同じ長命種で人族と違ってある程度の年齢まで成長すると体の老いが止まる不老の存在

二フリートが言うにはエルフは魔法を操ることに関しては随一なのだとか

ただエルフがこの森林地帯にいるのは確かな話だそうだが、エルフは他部族との干渉を嫌うようで集落ごと姿をくらましているらしく見つけるのはかなり骨が折れるみたいだ



『なるほど、分かった。ちょっと探してみるよ』

『当てがあるのか?』

『まぁ適当に探してみるよ。時間はあるんだからね』

『僕も行くー!』



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