表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
開拓編
121/342

開戦

ルージュの敵発見の報せによりヴァイオレット達は人狼族を迎え撃つ為仲間と共に村を出た

竜の息吹が放たれた場所に向かうと人狼族の真横に到着、偵察していたルージュが既に人狼族と交戦しており周囲には多数の人狼族と思われる者達が倒れていた



『あっきたきた。先にやってるよー』

『それはいいんだけどちゃんと手加減してる?殺したりしてないよね?』

『気絶してるだけだから大丈夫。多分』



倒れている人狼族を見るとピクピクと痙攣しているだけで命には別状がなさそうだしとりあえずは放置しておいて大丈夫だろう

相手の数だが暗い上に森の中で正確な数までは把握できず。少なくとも事前に聞いていた通りの数以上は来ているとみて間違いない



『アオオオ!!』



ルージュに気を取られていた人狼達がこちらの存在に気づくと、後方にいた敵複数が二足歩行から四足歩行に切り替えて突撃してきた

連携のとれた動きで木々の間を素早く抜けつつ接近してくる

しかしこの動きはヴァイオレット達によって誘発されたもの。人狼達が進む先にはノーム達が仕掛けた罠が張り巡らされており、次の瞬間には人狼達はまんまと罠に引っかかった



『ギャウン!?』



木材が頭に直撃して気を失う者や蔦に脚を拘束され吊るされる者が続出する

いくら夜目が利くとはいえ全速力でこちらに向かってきながら隠された罠を見つけるのは至難の業

人狼達は罠を警戒して足が鈍る。そこにヴァイオレット達が攻め込んでいく



『ぬおおあああ!!』



先陣を切ったのは鬼人族の面々

足が止まった人狼族に向かっていき手にしている大棍棒を振るう

鬼人達が持っている大棍棒はノーム達が急ごしらえで作ってくれた鬼人族専用の武器

鬼人達の怪力から繰り出される一撃は凄まじく、一振りで向かってくる人狼族数体を吹き飛ばした

戦いの参加に名乗りを上げてくれたリザードマン、ナーガ達もその勢いに乗って人狼達を攻め立てていく



『うんうん、いい感じだね。さて私の方はっと……』



自分も戦いに加わろうと前線に出たまではいいが、案の定例のお守りによって敵は避けていきヴァイオレットの前だけスペースができていた

数は劣るものの戦況はこちらが優勢、このま勝利に持ち込めるかに思われたが、人狼族側の後方から突然数人の人狼がこちらに吹き飛んできた

それと同時に強い気配を察知、奥の方に注意を向けると他の人狼よりも一際大きな人狼が姿を現した

鬼人族と同等か或いはそれ以上の体格、そんな相手が肩で風切ってヴァイオレットの元にやって来る



『あの大っきいのが敵の大将かな。あれの相手は私がするね。他の敵は任せたよ』

『お気をつけて!』



ご拝読いただきありがとうございます!

ブクマ、評価感想等々頂けると励みになります

隔日投稿していますのでよろしければ次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 人狼族との戦いは激しい展開に。どうなるのか楽しみにしています!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ