第61章 三学期
今回の一言・・・・・・「修学旅行」
昨日の帰り中学の友達と会いまして一緒に帰っていると修学旅行の話を聞いたらなんと、「沖縄」と言われました。羨ましいです。
何言ってんだ?とか思ってる人がいるかもしれませんけど俺がいく修学旅行はスキーですよスキ-!!!
やってらんないっすよ!まったく・・・・・・
皆さんは修学旅行楽しかったですか?それともまだ行っていませんか?
行ってないなら楽しんできてください。・・・・・・まだ行ってないのうちの学校だけだと思うけど。
国生蓮との戦いが終わり6日がたった。
「良祐行くぞ!」
「おう」
玄関から空の声が聞こえそれに応えると、制服姿で鞄を持ってリビングから良祐が出てきた。
「あれ?紅希は?」
さっきまで空と一緒にいた紅希がいなくなっていた。
空は無言で良祐を見ると右手で玄関の扉を指した。
「あぁ」
外にいるってことを理解した良祐は靴を履き扉を開けた。
「おまた~」
家の前で自転車にまたがっている紅希に言うと紅希は、微笑んだ。
「早くいこ」
紅希の言葉を聞きながら良祐は玄関の隣に置いてある自転車を紅希の隣まで手で押した。
「行くか・・・・・・」
空も自転車に乗った事を確認すると良祐はペダルを漕ぎ始めた。
「ん~久しぶりだな」
「そうだね」
久々に教室に入ると良祐と紅希が教室を見渡した。
教室の中はまだ数人しかいない。
「おっ、良祐、紅希、空久しぶりだな」
後ろから声を掛けられ振り返ると同じクラスの男子がいた。
「よ~、久しぶりだな」
「ほんとだよ、お前達を初詣に誘おうとしたら携帯通じなかったし」
「あぁ~悪い」
(本当は国生との戦いが終わってから騎士城に戻って色々してたら隊長たちと行ったんだよな・・・・・・携帯切ってたし)
1月1日のことを思い出す良助。
「ま、良いけどな」
そう言うと、教室に入っていった。
「俺たちも座るか」
良祐の問いに頷く二人を見て端っこの席に向かった。
始業式が終わり他の生徒が帰りだしている中、勝田先生が寄ってきた。
「校長先生がお呼びだ」
三人は先生を見ると鞄を持って教室を出た。
校長室
「ふむ、という事は終わったんですな?」
「えぇ、まぁ」
校長の問いに曖昧に答える良祐。
その答え方に疑問を持った校長は四人を見た。
四人のうち三人は良祐たち。そしてあと一人は
「大本は倒しましたが、まだ人形はまだ世界中にいます。それを何とかするまでは私は騎士でいます」
新たに決意を固めて校長に言う桜だった。
「ちょっと待った。私じゃないだろ?先輩」
空が口を開いた。
「そうそう」
それに同意する紅希。
「私、じゃなくて私達・・・・・・俺たちはでしょ?先輩」
言い切る良祐に視線を向ける桜。
「そうね」
「そうか・・・・・・なら、これからも出来る範囲で力を貸そう」
校長は静かに言った。
「そういえば北条、修学旅行はどうするんだ?来月だぞ」
勝田先生は来月にある高校生で一番の楽しみ修学旅行を話しに出してきた。
「それは、行きません」
きっぱりと言う桜に先生だけじゃなく良祐たちも驚いた。
「な、何でっすか先輩?」
良祐は理由が気になった。
「良祐たちだけ戦っているのに私だけお休みなんてできないわよ」
笑って言う桜に良祐はなんともいえない表情をした。
「なら・・・・・・」
「ん?」
「俺達の修学旅行のときに先輩も来れば?」
空の言葉にさすがに校長室は静まり返った。
「いやいやいや、それは無理でしょう」
「だって、校長先生が言ったじゃん。力を貸してくれるって」
空の直球に良祐は苦笑いを浮かべている。
(おいおい)
「北条君がそれでも良いなら私は許可しよう」
「いい?」
「良いんだ!?」
あっさりと許可する校長にまたまた驚く良祐と紅希+勝田先生。
「良いんですか?校長」
「良いですよ、さっき力を貸すと言ったんですから」
勝田先生に笑って言う校長
「さっすが桜田高校の校長先生!話が早いぜ」
(おいおい)
空は指をパチンとならし良祐は疲れを感じた。
「先輩、それならいいでしょ?」
疲れをふるい落とし桜に聞いた。
「・・・・・・良いんですか?」
「もちろんだ。ただし」
「ん?」
「部屋はキミ達と一緒だぞ」
沈黙が流れた。
「・・・・・・は?」
「もう、部屋がどういう感じなのか分かっている。部屋は二人で一部屋。その為、キミ達で二部屋だがそれでもいいかい?」
「はい」
即答する桜に焦る良祐。
「い、良いんですか?先輩。同じ部屋ですよ」
「えぇ」
(なんか、来年はツライだろうな・・・・・・)
早くも来年の修学旅行に不安を感じた良祐だった。