第56章最終戦編 THRED EYE
久々の更新です。
学校が始まって更新する時間がなかったのですいません。
「オレの本気・・・・・・だと?」
睨みつける蓮から視線を外すことなく喋り続けた。
「あぁ、テメエを殺すために五年前の人形戦争が終わったあと封印した瞳をテメェに見せてやる!!」
纏っていたマントを外し刀を後ろ腰の鞘に戻し、右手で左目を隠した。
「出すのか、立花・・・・・」
「出すって、何を?」
紅希が百虎の呟きが聞こえた。
「あいつは人形戦争の最中、どの国の騎士団が出来なかった事をやってのけた。
もちろん、オレも出来ない事をな・・・・・・」
「・・・・・・?」
主語が無い言葉に理解が出来ない紅希だった。
「空、良祐下がってろ・・・・・」
低い声だが優しい感じの声が二人に届いた。
二人は顔を見合わせ紅希と百虎のいるとこまで下がった。
「いくぜ・・・・・」
ゆっくりと右手を左目から離していった。
「テメェはここでオレが殺す・・・・・・・THIRD EYE発動」
声と共に立花の左目が卯の花色から翡翠色に変わって行った。
「な、なんだよそれ・・・・・・!?」
蓮は立花の瞳の色が左右で違うのに激しく驚いた。
「サード・アイ、いったろ?テメェを殺すために封印を解くってよぉ」
立花の瞳は右目は卯の花色、左目は翡翠色とふたつの色が瞳に映っている。
サード・アイを見て蓮は、震え上がった。
何に対してかと言うと立花が出した瞳の力が出す威圧によって。
(くっ、サード・アイだと?反則並みの威圧出しやがって・・・・・・・)
「アレが封印したサード・・・・・・」
体が震える中、良祐は立花を見た。
空と紅希も息を呑んだ。
「なめんなぁ!!」
立花が鞘から刀を抜く前に蓮が刃を振った。
風を切って斬撃が立花に向かってきた。
「・・・・・・」
だが、立花は慌てる素振りも見せず刀を抜かず向かってきた斬撃を素手で切り裂いた。
「なッ!?」
「うそ!?」
蓮と同様、良祐たちも驚いた。
「テメェ相手に刀は抜かねぇよ」
さっきまで瀕死状態だった立花とは思えないほどの力が見えた。
手で挑発する立花。それを見た蓮は、焦りと怒りを含んだ瞳で立花を睨み付けた。
「立花!」
一瞬で距離を詰め、立花に刃を振る蓮だったが立花は、蓮の刃を左手一本で刃の側面から叩き蓮の剣戟を避けている。
「アレが、隊長!?」
「人間技じゃねぇ」
良祐と空が体を休ませながら立花の戦いを見ていた。
「・・・・・・」
そんな中、紅希は何かを考えていた。
(サード・アイ・・・・・・)
「立花、早めに決めろ。じゃないと、おまえの・・・・・・・」
「!?」
百虎の言葉に紅希が反応した。
(やはり、副作用が!?)
紅希の考えが合っていたと分かり立花に振り返る紅希。
「ちぃ」
心臓目掛けての突きを右掌で弾き、バランスを崩した蓮の胸目掛けて左掌を叩き付けた。
「ぐぁッ!」
勢いよく吹き飛ばされた蓮は体勢を立て直す事が出来ないまま中に体が浮いていると、立花は両手を合わせそれをゆっくり離した。
「風光閃」
離した手の間から鋭い弓の形をした斬撃が現れた。
「いくぜ?」
聞くと同時に蓮に斬撃を放った。
「くッ!」
自分に重力を当て、吹き飛んでるのを無理やり止め、すぐさま立ち上がり斬撃に視線を向け両手を向けた。
「重力壁!!」
渾身の力を込め自分と斬撃の間に重力の壁を出した。
「・・・・・・・どこ見てるんだ?」
立花は驚いた表情で蓮に聞いた。
「!?」
言葉が聞こえると蓮の表情が曇った。
「何を言っている?キサマの斬撃を止める・・・た・・・・め・・・・・・」
立花に視線を向け言っていると蓮の前から斬撃が消えた。
「どこいった?」
重力の壁を出したまま視線を彷徨わせた。
「こっちだよ・・・・」
立花の声を聞き視線を向けると蓮のすぐ横に立っており手にはさっき放った斬撃を手にとっていた。
「お前が見ていたのは残像だ。それと風光閃は飛び道具じゃない」
蓮は驚愕して反応に数秒かかり左手で立花に向けたときには立花は風光閃を振り上げていた。
「敵を直に切り裂く刃だ・・・・・」
立花の振った刃が蓮の体を切り裂いた。
呼んでくださった皆様に質問なんですけど、銃などが飛び道具と言うなら、刀とかは何道具なんですかね?知っている人がいたら教えてください。