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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第46章冬休み編 安らぎのひと時(前編)

少し遅いクリスマス文です。

淳と出会って二ヶ月が過ぎた。


もちろん、この二ヶ月間は色々と大変だった。何が?と言うと淳の指南を受けながら人形(ドール)との戦闘など、他にも学校行事、文化祭、体育祭などの二学期のメインイベントもこなしていたのだ。まぁ、文化祭の日は午前中は任務でいなかったのだが・・・・


話を戻して、現在、10時ちょっと過ぎ、良祐達は今、良祐の家にいる。


今日は、12月25日。そう、クリスマスの日である。なぜ空と紅希が良祐の家にいるのかと言うと御分かりであると思いますが現在、冬休みなのである。


「・・・・暇だ」


「そうだな・・・・・」


良祐の部屋にいる三人はそれぞれいろいろな事をしている。


紅希は、机で冬休みの宿題、良祐は読書、空は良祐のベッドにねっころがっている。


ベッドから聞こえてきた声に良祐は、気の無い返事を返した。


「なら、騎士城に行って訓練してくれば?」


宿題の問題集からベッドにねっころがっている空に視線を向けた。


「いや、行けないでしょ。アレだけ念入りに言われたんだから」


「そうだったね」


紅希は昨日のことを思い出した。





淳の指導が終わると帰り際メイン広場の真ん中で立花に呼び止められた。


「何ですか?」


「お前達、明日は来なくて良いからな」


「は?」


立花の言葉に三人は呆気にとられた。


「それは、なんでまた?」


「明日は、何の日だ?」


「明日?」


「う~ん」と悩んでいると後ろから人が近づいてきた。


「クリスマス、でしょ?」


「っあ!って・・・」


クリスマスと聞いて良祐は納得したが後ろから聞こえたので振り向くと、桜が立っていた。


「先輩!」


「隊長、任務終わりました」


「ん、サンキュ」


任務の報告をした桜に立花は、礼を言った。


桜が退院して一ヶ月が経ち桜はすぐに任務に就いた。


「桜、お前も明日は休め」


「えっ?」


自分も言われるとは思ってもいなかったので驚く桜だったが、立花は続けて言葉を言った。


「お前らは、国生との戦いで鍵となる。その為、明日は休んで体力を回復させろ。明日休んだら、決戦前日まで休みは無いぞ」


「・・・・分かりました」


桜は渋々認めた。良祐たちも頷いた。


「それに、お前達は高校生だろ?彼氏、彼女くらいいないのか?」


「なっ?」


立花の言葉に二人は驚いた。二人とは、良祐と桜である。


「いたら、騎士なんて辞めてますよ」


「いやいや、それは無いって。だけど、ボクと空はそういうのとは縁が無いんで」


「・・・・」


空と紅希の言葉を聞いて良祐は二人を見た。


(ハハ、お前ら学校とか騎士団でも人気なんだぞ・・・・・)


表情には出していないが、心の中では苦笑いをしている。


「って、ちょっとまて!その言い方だと俺は縁があるってことになるぞ?」


「違うの?」


「違うのか?」


二人の言葉に疑問を持った良祐が聞き返すと、二人は声をそろえて答えた。


「おい!」


「だって・・・」


「ねぇ」


二人は顔を見合わせて会話?をした。


「お前達は分かった。だが、桜は持てるだろ?」


「そ、そんなことは・・・」


否定していると空が、口をあけた。


「そりゃもう持てもてっすよね?先輩」


「な、何言ってんの空。そんなわけないじゃない!!」


顔を赤くして否定しているが


(説得力が無い)


立花は思った。


「まぁ、なんとなく分かった。何でも良いけど明日は来るなよ」


「いきなり切った!?」


話の内容をいきなり戻された。




「う~ん、暇だ」


「宿題する?」


「やめとく」


紅希の提案に即答した。


「・・・・・夜、クリスマスパーティーするか?」


「は?」


良祐は携帯を見ながら無表情で言った。


良祐の言葉に二人は聞き返した。


「オレ、耳悪くなったのかなぁ?良祐、なんていった?」


「クリスマスパーティー・・・・・するか?」


聞き間違いじゃないと分かると二人は驚いた。


「どうしたの良祐?」


「どうした良祐?まぁ、良祐がやりたいって言うなら別に良いけど・・・」


「おい、こら!」


空は笑いを堪えていた。


「履き違えるなよ、空」


「ん?それじゃ、何で?」


紅希が空の変わりに聞いてきた。


「先輩から「やらない?」ってメールが着たから」


「へ?」


さっきまで我慢していたが笑い出した空が笑いをやめた。


「ほれ」


携帯を空に投げ、それを見事にキャッチし、画面を見た。


「な~んだ、そゆこと。つまんねぇの」


「ぶっ飛ばすぞ!!」


「それなら、お言葉に甘えようか」


「行くんだな?」


聞くと紅希は頷き、空は携帯を投げ渡して手をブラブラと振った。


「・・・・・」


メールを打ち終えると携帯を近くに置き、読書に戻った。


数分後、携帯が光った。


手に取りメールを見ると時間などが書いてあった。


「五時に、先輩の家だって」


「へ~い」


空は返事を返したが紅希は口元に手を当てた。


「どうした?」


「いや、先輩の家、誰か知っているの?」


知らないと言わんばかりに頭を横に振る空。


「言った事は無いけど、どこにあるは、知ってるぞ」


「・・・・・」


「へ~」


ニッコリと笑いながら紅希が良祐を見ている。


「な、なに?」


「仲良いね、良祐」


「え?」


「聞かせてもらおうか、良祐。親友に隠し事は無しだぞ」


「え?い、いや別に仲良いって訳じゃ・・・・」


「問答無用!!」


空が言うと同時に紅希が立ち上がり、良助に歩み寄った。


「いや、まて。紅希、空」


だが、良祐の反撃もすぐに終わった。


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