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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第39章 剣術指南役登場

新キャラ登場します。

おっさんに近いですけど・・・・・・

雨が降る中、良祐は一人傘も差さず歩き始めた。


(オレにもっと力があれば・・・・・)


拳を握り締め、項垂れているとふと、後ろから肩を叩かれた。


「・・・」


叩かれたのに気付いた良祐は後ろを振り向くと、そこには傘を差した立花より年をとっている男性が立っていた。


「君、風引くぞ?」


「大丈夫っすよ」


優しい声で聞いてきたので良祐は無理に笑って答えた。


「・・・・・・笑えてないぞ」


「え?」


「まぁ、いいや。それより聞きたいことがあるんだ」


傘を良祐の上に持ってきて口を開いた。


「・・・なんですか?」


「灯香病院何でだけど場所、分かる?」


「・・・今から行こうと思って所なんで一緒に行きます?」


そう、良祐の行こうとしてた場所は灯香病院、北条春樹と北条桜が入院してる病院だ。


それを聞いた途端、男性は喜んだ。


「いや~良かったよ。知り合いが入院したんでね。お見舞いに行こうとしたんだが、なんせ日本に帰ってきたばっかで道を忘れてしまったんだよ」


笑いながら言うと男性は良祐を傘に入れたまま歩き始めた。


「青年は何で病院に?」


「あなたと同じくお見舞い・・ですよ」


「そうか・・・」


言葉数が少ないやり取りを数回すると目的地だった灯香病院に着いた。


男性は中に入ると受付に向かって歩いていった。それを見た良祐はその後に続いた。


「どう言ったご用件で?」


「お見舞いに来たのですが」


「そうですか、失礼ですがどなたのお見舞いでしょうか?」


「特別部屋の北条桜さんに」


そういうと男性が着ていた上着から良祐たちの持っているバッジを受付のお姉さんに見せた。


「あ!!・・・・少々お待ちください」


そう言うとお姉さんは他の人に受付を任せて、後ろに在る部屋の中に入っていった。


受付のお姉さん以外にも驚いた奴が男性の後ろにもいた。


「・・・・・あなたも騎士だったんだ」


「ん?あなたもってコトは・・・」


「オレも騎士・・・だよ」


バッジをブレザーの内ポケットから取り出し男性に見せると男性は目を見張った。


「ほ~。お前もなのか・・・・・・名は?」


「高藤良祐・・・」


「良祐・・・・・っあ、お前が!!」


「!?」


男性は良祐の名前を聞くと頷いた。


「うんうん、立花から聞いているぞ。期待の新人が来たとかで」


「そっすか」


(期待の新人、か)


それを聞くと今度は良祐が質問をした。


「あなたの名前は?」


「オレは、本辺淳(もとべじゅん)だ。見た通り立花より年上で28歳だ。

そうそう、オレの仕事は剣術指南だからな、よろしくな」


自己紹介をすると、淳は手を差し伸べた。


良祐は淳の手を見てから握手をした。


「お待たせしました。どうぞ」


部屋から出てきたお姉さんが淳にカードを渡した。


「帰るときにはそのカードを受付にお返しください」


「あぁ、分かった。・・・・行くぞ良祐」


カードを上着に入れると良祐に声をかけ階段に向かった。


淳が階段を上るのを見て、良祐は淳の後を追って階段を上り始めた。


「良祐、桜のまえに行ったらちゃんと笑えよ」


「え?」


階段を上りながら淳は良祐を見ないで言葉を発した。


「桜が心配するだろ」


「・・・・努力します」


などと話していると三階に着いた。三階のフロアで一番端まで行く、とそこで淳は立ち止まった。


「ここだな」


(隣の部屋は春樹か・・・)


立っている部屋の横を見ると、そこはこの前お見舞いに来た北条春樹の病室だった。


「入るぞ」


良祐に声をかけると部屋のドアをノックした。


「どうぞ」


すぐに中から綺麗でいつも聞く声が聞こえてきた。


声を聞くと良祐の体が反応した。


それに構わず淳は部屋の中に入っていった。


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