第36章 力の差
約一週間ぶりの更新です。
読者の皆様にはずいぶん待ったでしょう。(たぶん)
では、皆様、これからもよろしくお願いします。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・」
良祐は蓮の顔、眉間のところから斜めに切り裂かれていて、今も血が止まることなく流れている。
「・・・・・・」
構えを固めて良祐は蓮を睨み付けていた。
その頃、空と紅希
「ん?」
「どうしたの?」
良祐たちの場所に向かっている途中で空が何かに気付いた。
ポケットからインフォメーションを取り出し、見てみると、そこに書いてあった事に目を見開いた。
「急ぐぞ紅希!」
声と共に空の移動速度が増した。
「っちょ」
紅希も空と同じく速度を上げた。
「どうしたの?」
聞くと空は自分のインフォメーションを紅希に投げ渡した。
「!?」
投げ渡されたインフォメーションを見ると紅希は空と同じ反応をした。
「急ぐよ・・・」
「あぁ・・・」
『動物ととの戦闘が終わったら国生蓮が現れ先輩が国生と戦闘したがやられて今、先輩が重傷だ。
C地区のビルの屋上に先輩を退避させてある。
先輩の事よろしく』
インフォメーションにはそう書かれてあった。
「ク・・クク・・・・クハハハハハ」
「!?」
蓮は傷口を手で覆っていると突然声を上げて笑い出した。
「斬られて頭が可笑しくなったか?」
表情を未だ変えず良祐が言うと蓮は笑うのをやめた。
「わるい、まさかこんなに強くなっているとは思っていなかったからな・・・」
傷口から手を離すと血が止まっていた。
「その、態度が気にくわねぇ」
血が止まっているのに目が行っていたので良祐は気付いていない。蓮の瞳が深紫色になっているのを。
いや、気付いてはいるが蓮の瞳は元々黒っぽいので変わったことに気付いていない。
「良祐、君が始めてだよ。・・・・・・オレの力を見るのは」
左手を開いて良祐に向けた。
「何のつもりだ?」
「こう言うこと・・・・だよ」
蓮が左手に力を込めた瞬間、良祐は重い重圧に襲われた。
「な・・・・!?」
次第に良祐は立っていられなくなり片膝を付いた。
「ッぐ」
体に力を入れて立ち上がろうとするが、まったく立てる気がしない。
(どうなってんだ?)
「ふふ」
ゆっくり歩き出し蓮は良祐の前まで歩み寄ってきた。
右手に力を込め刃を振るおうとするが、動かない。
「・・・言ったよね?本気出せって。・・・・・・これがオレの本気だよ」
見下すように蓮は言い捨て刃を振り上げた。
「今のうちに殺しておかないと、後々面倒なことになるからね・・・・・・」
言い終わると同時に蓮は良祐に向かって刃を振った。
お久しぶりです。
一週間ぶりになります。(何回言ってんだか・・・)
一週間かけなかったので明日から一日最低でも二回更新します。
では、また明日