第27章夏休み編 宣戦布告
立花たちの前に現れたのは、身長は、170cmぐらいで長髪で銀髪。瞳の色は良祐たちと同じ普通の黒い色だった。
「・・・・・・誰だ?」
敵意を示しながら立花が青年に聞いた。
青年は、立花と同い年か、下かって歳だった。
「ふふ、そんな敵意満々で聞かないでくださいよ」
青年は、笑いながら答えた。
「まぁ、まずは自己紹介でもしましょうか。名は、国生蓮。まぁ察しの通り、君達、騎士団の敵である人形の操り人です。以後お見知りおきを・・・・・」
立花たちに会釈した。
「こいつが・・・・・・」
「敵の・・・・・」
「親玉か・・・」
良祐、空、紅希は蓮を見て呟くと蓮が反応した。
「ん?ひどい言い方だな。良祐」
蓮は良祐の目を見て言った。
「ん?何でオレの名を?」
名前を呼ばれたので、良祐は疑問に思い聞いた。
「良祐だけじゃないよ。空に紅希、そこにいる隊長さん。立花さんに副隊長の桜も知っているよ」
(・・・・・)
ニコニコ笑ってる連を見ながら良祐はじっとしている。
「それで、敵の大将、直々に何の用だよ?」
鋭い目つきで空が口を開いた。
「ん、そうだった。大澤総理に言っておくことがあったんだ」
「・・・・・何だね?」
臆すことなく蓮に向かって言葉を発した。
「ふふ、私、国生蓮はこの場で宣戦布告させて頂きます」
「は?」
良祐達は、声を合わせて声を出してしまった。
「・・・・・1月1日、0時丁度に、神の瞳を奪わせてもらいますよ」
口元を緩め蓮は、言った。
「神の瞳って?」
良祐が視線だけ紅希に向けた。
「知らないよ」
「オレも」
空と紅希は二人そろって答えられなかった。
だが、大澤総理と立花は反応が違った。二人とも息を呑んだ。
「隊長?」
「・・・・・・」
立花の態度を見て、紅希が、声を掛けた。が立花は反応しないで蓮に向かって口を開いた。
「なぜ、その事を?」
「さぁ~?まぁ、私はちゃんと言いましたのでこれで失礼させて頂きます」
蓮は、扉のほうを向いた。
「ここであんたを帰すと思うか?」
後ろ腰に差していた刀の柄に手を当てた。
「・・・・・・帰ると言ったら?」
体を扉に向けたまま答えた。
「ここで、あんたを殺す。まぁ、ここに残っても変わんねぇけどな・・・・・」
「はっはー。面白いこと言うね」
蓮の言葉を発した瞬間、立花が動いた。
「っツ!?」
が立花は立っていた場所から半歩も動かなかった。いや進めなかった。立花の喉元のに蓮が刃を当たっていた。
「・・・・・・」
立花は目を見張った。
あと半歩前に出ていたら立花の首が落ちていた。
立花の立っていた場所は、良祐たちの後ろに立っていたのに蓮は、良祐たちに邪魔されないで立花の喉元に刃を当てたのだ。
「っな!?」
良祐たちも目の前にいた蓮が消えたと思ったら後ろの立花に刃を当てていた。
(いつの間に・・・・・)
「あんた、バカだな。私が、退いてやるって言ってんだからさぁ。
今のあんたらなら、セカンド・アイ使わなくても殺せるんだよ!」
蓮の目は今まで見たことの無いほどの冷たい目だった。
「ふふ、決戦までには強くなってくれよ。つまんないからな」
立花から刃を放すと蓮は扉の前まで歩き良祐たちにお辞儀した。
「では、また今度」
蓮がお辞儀し終えると蓮の周りに霧のようなものが現れ蓮の姿を隠した。
霧が晴れるとそこには、蓮はいなかった。
「・・・・・」
良祐は蓮がいた場所を見てから立花に視線を移した。
「っく・・・・・」
これまでに無いほどの屈辱を立花は味わったのだ。
「立花・・・・・」
「はい」
「お前達に任務を与える」
立花は大澤総理の方を向いた。
「決戦までに戦力を強化して神の瞳を守るんだ!!」
「了解!行くぞ、お前達」
「え?あぁちょっと。失礼しました」
立花が部屋を出て行ったのを見て良祐たちもお辞儀して部屋を出て行った。
「頼むぞ、立花・・・・・」
一人になった大澤総理は一人呟いた。
蓮はFFⅦのセフィロスを元に考えました。つか、武器も刀なんでセフィロスっぽいんですが気にしないでください。性格とか全然違うんで。
ついでに言うと、自分は、FFやりません。