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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第26章夏休み編 現れた人影

良祐達は合宿から帰ってきた次の日から人形(ドール)との戦闘が多くなった。


「・・・・・・」


「ッふ!・・・・・・」


「・・・・・・ふう」


そのため、良祐達の夏休みは、残り二日となっていた。


もちろん今は、騎士城でそれぞれ、訓練をしている。


良祐は一人、部屋に閉じこもってセカンド・アイの発動時間を伸ばす練習。


空は訓練所で疑似人形(ドール)を使って、特訓している。


疑似人形(ドール)とは、人形(ドール)を分析して騎士城にいる科学者が作り上げたものだ。もちろん、セカンド・アイは使えない。


紅希は、騎士城の外に出て森の中で一人特訓している。


「紅希」


「ん、隊長」


紅希は、森の中をすばやく移動していると、後ろから名前を呼ばれ振り返るとそこには、立花がいた。


「何ですか?」


「ちょっと、付いて来い・・・・・・」


そう言って立花は、騎士城に向かって歩き出した。


「っあ、隊長」


急いで、立花の後について行った。


騎士城に戻ると、立花が隊長部屋に入ったので、紅希は続いて部屋に入った。


「っあ、空、良祐・・・」


「ん、紅希」


紅希が部屋に入ると、そこには、良祐と空が立って待っていた。


「何すか?いったい?」


立花が椅子に座ると空が聞いてきた。


「・・・お前達。これから、俺と一緒に、在るとこに行ってもらう」


「あるところ?」


立花の言葉をそのまま言い返した。


立花は笑顔で頷いた。




8月28日 午後1時37分


「・・・・・・」


「ほら、行くぞ」


そう言って立花はある建物に入っていった。


「・・・・・マジか!?」


立花が入っていった建物は、国会議事堂だった。


緊張しながら、良祐たちは中に入っていった。


「・・・・・・」


中に入ると、そこにはテレビでよく演説や議会に出ている人がいた。


当然、中にいた人は「高校生が何でいるんだ?」と疑問に思ったが、良祐たちの前にいる立花を見て納得している。


「騎士団か・・・」


「・・・・・」


良祐たちを見て、呟く大人達を見て良祐達は、苦笑いした。


「場違いだな・・・・・」


見学しながら良祐達は、立花の後に付いてきてる。


「で!」


廊下を歩いていると立花の後ろを歩いていた良祐が突然、立花が立ち止まったので、立花にぶつかった。


「ん、悪い。・・・・・・これから入る部屋には、騎士団のトップがいるからな失礼の内容に」


立花の前には「いかにも偉いですよ」的な扉があり、立花は良祐たちに向き、言うと扉をノックした。


「どうぞ・・・」


「失礼します」


部屋の中から若い男の声が聞こえてきた。声から想像するに30歳くらいだった。


中に入ると、そこには、学校で言う校長室であった。がそんなモンとは比べ物にならないほど、立派な部屋で、部屋の置くには両肘を突いて手を組み合わせている男性がいた。男性の座ってる椅子の後ろの壁には、日の丸マークの旗が飾ってあった。


「お久しぶりです。総理」


「っツ!?・・・・・」


(やっぱり!)


良祐は部屋に入った瞬間、座っている人が誰だか分からなかったがすぐに分かった。


良祐は始めて、総理大臣と顔をあわせたのだ。もちろん、空と紅希も。


「・・・・・・紹介します、総理。我が隊でトップの三人です。お前達、挨拶を・・・・・・」


立花に言われ、我に返った良祐は緊張しながら口を開いた。


「は、始めまして、騎士団、立花隊の高藤良祐です」


「同じく風間空です」


「・・・・・成瀬紅希です」


「ふむ、知っているだろうが私も」


良祐たちの自己紹介をすると総理が立ち上がり、良祐の前に歩いてきた。


「私は、この国の総理の大澤孝明(おおさわこうめい)だ。知っての通り、君達、騎士団を創設した、本人だ。よろしく」


手を差し出してきたので良祐は自分の服で手のひらを拭き手を出した。


「ふむ」


「・・・・・そろそろ、今日、呼ばれた意味を教えていただけますか?」


「そうだったな」


椅子に戻ると最初と同じようにひじを突き手を組んだ。


「このごろ、人形(ドール)がよく確認されているのだがどう考える?」


「・・・・・・」


立花は黙り込んだ。立花だけでなく良祐たちも。


「総理はどう思っているのですか?」


「・・・・・私の予想は、そろそろ動き出す頃だと思うぞ・・・」


「総理もそう思いますか?」


立花が厳しい目つきで静かに言った。


「立花もか?」


「えぇ。相手は戦力が集まってきたのでしょう。前までは、月に2~3体だったのが、今月だけで、15体以上。良祐たちの合宿のときは、100体確認されてます。一日で」


「・・・・・」


(たしかに、この頃の人形(ドール)の数は異常だ。相手は余裕をかましてるのかもな・・・・・)


大澤総理と立花の会話を聞いて、空は考え込んだ。


立花の言葉を聞いて黙り込んだ総理を見ている中、良祐はキョロキョロと視線を動かしている。


「どうしたの?」


耳元で小さく紅希が聞いてきた。


「いや、なんか変な感じが・・・」


その瞬間、何かが外れる音がした。


「何だ?」


音の発生源は入ってきた扉からだった。


音に気付いた良祐、立花、空、紅希は、瞬時に音の方へ体を向けた。


「何だ?」


「総理、動かないでください」


大澤総理の前に立花は移動した。


「ふふふふ」


笑い声が聞こえ良祐達は構えた。が立花意外、武器を持っていないため素手である。


「ふふ。そんなに、警戒しなくとも大丈夫ですよ・・・・・」


何も無い空間から銀髪の青年が突然現れた。


「な・・・・・・?」


「・・・・・・」


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