表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THIRD EYE  作者: 暇な青年
22/65

第21章夏休み編 合宿(前編)

良祐達は訓練所に居る立花のところに向かっていた。


訓練所には立花のほかに数人の騎士団の人間が訓練をしていた。


「ちぃ~っす」


「お、来たな」


良祐達は夏休みに入ってから初めて騎士城に来ていた。


「はい。今日から8月なんでちゃんと来ましたよ」


良祐が言うと立花が笑みを浮かべて良祐たちを見ている。


「何ですか?」


「お前達、今から家に帰って支度して来い」


「支度?」


「何の?」


空が思案顔で聞くと立花が口を開いた。


「もちろん、夏休み前に言った、訓練の事だ。訓練は泊り込みでやるぞ。五泊六日のな」


「それって、合宿って事ですか?」


紅希が聞くと立花は「あぁ」と答えた。


「今さっき、桜にも今と同じことを伝えて荷物をとりに行ったぞ」


(先輩もか・・・・・・)


良祐は桜と出かけた日から一回もあって無いので少し緊張していた。


「今から一時間後・・・・・・二時にまたここに来い。合宿には、お前達、三人と桜、竜也と聖華(せいか)が付いて行くからな。それと、あと四、五人いるぞ」


「隊長は?」


「さすがに隊長二人ともここを空けられないだろ?」


「そうだな・・・」


立花の言葉に納得した空と紅希だった。


「な~。聖華って誰?」


良祐が聞いてくると三人は、良祐を見た。


「そっか、良祐は知らないんだっけ?」


紅希が言いその後に立花が口を開いた。


「竜也の隊の副隊長で桜より一つ年上の女性で桜と仲が良いんだ。」


「名前は、勇美聖華(いさみせいか)


「ふ~ん」


(名前だけ聞いてもなぁ・・・)


興味ない感じが良祐から感じたられたが立花が、


「美人だから惚れるなよ」


と悪戯っぽくいわれ良祐はムッとした。


「んじゃ、荷物取りに行こうぜ」


空の言葉を聞いて良祐達は訓練所から出て行った。





一時間後


「よし、そろったな・・・」


立花はメイン広場で確認した。


「んじゃ、後頼むわ、竜也」


「ああ」


そう言って立花は後ろ向きに手を振って隊長部屋に戻っていった。


「よし、行くぞ」


竜也がすぐにそういうと、外に出て行った。


それに続いて他の隊員も外へ出て行った。


「行こうぜ」


空の言葉に良祐と紅希はうなずいた。


騎士城を囲んでいる森を抜けるとそこには、一台のバスが止まっていた。


「・・・・・・」


「どうしたの?」


後ろから声を掛けられ振り向くと心配そうな顔をした桜がいた。


「え、いや・・・・意外と普通に目的地まで行くんだなぁ。と思って」


久しぶりに桜と話すので良祐は桜をできるだけ見ないようにして、バスに視線を向けている。


「ふふ」


さっきまでの心配していた顔が明るくなった。


「先輩は、前にも合宿に行ったことあるんですか?」


「前に一度だけね。でもそのときは立花隊長だったわ」


静かに話を聞いていると、前から視線を感じバスから視線を移すとそこにはニヤニヤしながら空と紅希が見ていた。


「・・・・・・」


隣に桜が居るので声は出さなかったが顔を下に向け右手が拳となっていた。


(あとで、ぶっ飛ばす)


と決意を固めた。


「ほら行くわよ」


そう言って前に出た桜が良祐たちに行った。


いつの間にか他の隊員はバスに乗っていたのだ。


「は~い」


空と紅希は声をそろえて言いバスに乗った。


「早くしろ良祐、桜」


バスの窓を空けて竜也が言ってきた。


「ほら、良祐・・・・」


「わかってる・・・・っえ?」


良祐は名前を呼ばれたとき、空か紅希が呼んだのかと思ったが、声が違ったので顔を上げると桜が顔を赤くして、バスの入り口に立っていた。


「今の・・・先輩?」


ビックリして聞いてみると桜は頭を上下に揺らした。


「・・・・・・」


バスの後ろの窓から見ていた空と紅希は「はー」とため息を付いた。


「早く、良祐・・・」


顔を真っ赤にしながら桜が呼んでいる。


「は、はい」


「何で君付けしなくなったんだすか?」


バスに乗ろうとしたとき良祐が桜に聞くと、桜がムッとし口を開いた。


「デートの最後で良祐が呼び捨てで良いって言ったじゃん」


「デート?」


声を上げた瞬間、良祐はバスに乗ろうとしていたのだが入り口の階段で踏み外してしまい、こけてしまった。


「ッぷ」


それを見ていた隊員たちは声を殺して笑っていた。だが男性陣からは殺気が放たれていた。


空と紅希は例外だが、あきれていた。


次の話からは戦闘に入るのでお楽しみに。(文章表現があいまいですが)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ