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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第13章 また特訓(前編)

「どうした?息が上がってるぞ良祐」


「はぁはぁ・・・・・くそ!」


良祐は今、空と紅希と一緒に訓練場で立花と訓練している。





遡る事、二時間前


「なんすか?」


良祐達は立花に呼ばれ騎士城の訓練場に来ていた。


「なぁに、このごろ人形(ドール)が活発的に行動してきてるからな。

そろそろ何か仕掛けてくるだろうと思い、こっちも今の内に修行をしようとおもってな」


立花の言うとおり人形(ドール)動物(ビースト)の出現が以前と比べて極端に多くなった。


その為、良祐達は一週間の間で三回も学校を抜け出した。


(・・・・・・)


「なるほど」


良祐と空は納得したが紅希はなぜか腑に落ちなかった。


だが、あえて何も言わなかった。


「そう言うわけで修行に付き合ってもらうぞ三人とも。もちろん竹刀なんかじゃなく、真剣でな」


「やったね」


「空?」


隣に立っている空が突然声をあげたので良祐が少し焦った。


「どうした?」


「あ、わりぃ。隊長と戦えると思ったらテンションが高くなっちまってよ」


そう言いながら拳を叩いた。


「たく、ん?紅希もか?」


聞かれて紅希は微笑んだ。


「隊長と戦うだけでも始めて戦えるんだ。僕でも燃えるよ」


立花に視線を向けていった。


「先に言っておく」


「なんすか?」


「本気こい。殺すきで」


立花は帯刀している刀に手を当て良祐たちから距離をとった。


「いくぜ」


空に聞かれると立花は頷いた。


それを見た空はすぐさま瞳の色を緋色に変えた。


「いきなり!?」


「あっちがセカンド・アイじゃないからってこっちも素でやったら、それこそ勝ち目が無いよ」


いつもなら最後に使うセカンド・アイをいきなり使ったものでそれに対して良祐は驚いたが紅希に言われすぐに理解した。


紅希から視線を空に向けると空はその場にいなかった。


「って、いつの間に」


「行くよ、良祐!」


紅希も瞳を茶色から忘れな草色に変え立花に向かって突っ込んだ。


「っあ」


紅希が視界から消えたので立花に視線を移した。


「っな!?」


立花を見ると立花の周りには空と紅希がいなかった。


「っがぁ」


「ッぐ」


後ろから声が聞こえ振り向くと、さっきまで無傷だった空と紅希が傷だらけで壁に叩きつけられてる。


「はぁ?」


(何した今?)


状況が分からないまま良祐が立花に視線を向け、瞳の色を黒から菜の花色に変わった。


「たく、おせぇよ」


「わりぃな」


良祐の隣に空と紅希は並んだ。


「喰らえ!!」


三人は手加減無しに上に掲げた刃をすぐに振り下ろした。


(鎌鼬か・・・・・・)


良祐の初任務のときに最後に使った三人分の鎌鼬が立花に向かっていったが、それを立花は刀を軽く横一線に振った。


すると三人分の鎌鼬は消し飛んだ。


「っな、あん時は狼二十体以上を吹き飛ばした力があったはずだぞ・・・・・・」


「それを、あんな簡単に消し飛ばした。・・・・・化物か」


空と良祐が言っていると三人の視界から立花が消えた。


「っち、散らばれ」


空の言葉に瞬時に反応してその場から散らばった。


散らばってから一秒も経たないうちにさっきまで良祐たちがいた場所に刃が振られた。


「はぁはぁ・・・・・・」


紅希は息を切らして立花を見ている。


(強すぎ)


息を切らせながら良祐も同じく立花を見ていた。


「どうした?息が上がってるぞ良祐」


「はぁはぁ・・・・・くそ!」


「いけ!!」


横に刃を振り真空の刃が立花に向かっていったがそれを無造作に切り裂いた。


「無駄だ・・・・・っん?」


立花の視線が鎌鼬から良祐に視線を戻すとそこには良祐がいなかった。


「はぁぁぁぁぁ」


叫び声と共に良祐が突っ込んできた。


良祐の体には電気をまとっている。


(雷電か・・・・・)


「たしかにスピードは速くなったが・・・・・」


「はぁ!」


勢いよく刃を振り下ろした。


「まだ、遅いな・・・」


良祐の刃は無造作に避けられた。


「くそ」


立花をまたも見失いあたりを見ると紅希が叫んでる。


「上だ、良祐!」


良祐が上を見ると立花が上から切りかかってきた。


「くそ」


避けようと体を動かそうとしたがそれよりも先に立花が良祐の体を切り裂いた。


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