表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THIRD EYE  作者: 暇な青年
13/65

第12章 説明

「え~っと、ですねぇ」


良祐たちが誰にも見つからないよう学校に戻り、そのまま一学年の学年室に入ると中にいた先生方がこっちに視線を向けた。


「勝田先生はいます?」


「勝田先生なら校長先生のところよ」


一人の若い女の先生が教えてくれた。


「ありがとうございます」


「待ってくれ」


令をして学年室から出ようとした瞬間、他の先生が良祐達に聞いてきた。


「なんすか?」


空が振り向くと先生が口を開いた。


「本当に君達が騎士団なのか?」


「っツ・・・・・・何で知ってるんですか?」


「勝田先生と校長先生の話を聞いてしまってな。・・・どうなんだ?」


その質問に空じゃなく紅希が答えた。


「その通りですよ」と言いながらバッジを見せた。


その瞬間、学年室がざわついた。


「誰にも言わないでくださいよ。・・・・・失礼しました」


良祐達は礼儀よく学年室を出て行った。


「まさか、この学校に騎士団がいたなんて・・・・・」


先生方は驚きながら話していた。





良祐達は校長室の前に来ていた。


「俺、校長室初めてなんだけど」


良祐が扉の前で言うと紅希が「僕らもだよ」と言った。


「んじゃ、仲良く入りますか」


扉をノックすると中から「入りなさい」と声が聞こえた。


「名乗って無いんだけど・・・・・・いいか」


中に入ると、いかにも偉い人がいる部屋って感じがした。


「来たか」


良祐たちを見て勝田先生が言った。


その後ろには椅子に座り、立派な机に両肘を突いて手を組んでいる校長先生がいた。


「君達が騎士団の・・・・・・」


校長の言葉を聞いて良祐が口を開いた。


「一年A組、高藤良祐です」


「同じくA組の風間空です」


「同じでA組の成瀬紅希です」


立花に対して喋るのと違って良祐達は緊張しながら言った。


「そんな、緊張する出ない」


軽く笑いながら校長が言い勝田先生に視線を向けた。


それに気づいた先生は良祐たちに手招きした。


「ここに座りなさい」


と先生が部屋の真ん中にあるソファに座るよう促した。


「失礼します」


良祐達はソファに座ると校長が口を開いた。


「さて、まずはどうして君達が騎士団に所属しているのか教えてもらおう」


「それは言わなけりゃダメですか?」


空が校長の質問した。


「無理にとは言わん」


「良いよ空、俺が言うから」


良祐が空を見ていったが紅希が


「良祐、つい最近入隊したじゃん」


それを聞くと良祐が答えた。


「だってお前らはいえないんだろ?騎士になった理由」


「っツ」


良祐の言葉に体が反応した。


「どうしてそれを?」


「だって、今の流れから言って空も紅希も言いたくなさそうだし」


空が聞くと口元を緩めて良祐が言った。


「わりぃ良祐」


「んじゃ、俺が喋るのだけで我慢してください」


そう言い校長と先生は頷いた。


「えっとですねぇ・・・・・・」





「そうだったのか」


勝田先生が口を開いた。


良祐は騎士団になった理由など話したが人形(ドール)戦争や北条桜のことは喋って無い。もちろんセカンド・アイのことは必要最低限の事しか言わなかった。


「いまさらだけど言っちゃって良かったのか?」


「大丈夫。ちゃんとくる時に隊長に聞いといたから」


紅希が答えた。


「さすが紅希だな」


空が言うと校長が口を開いた。


「今日みたいに何か任務の事がきたら先生に言ってくれれば言っても良いよ」


「良いんですか?」


「あぁ。深く話してくれなかったが大事な事だと分かったからな」


「ありがとうございます」


お礼を言うと先生に「戻っても良いぞ」と言われ良祐たちは校長室を後にした。


「良かったんですか?」


先生が聞くと校長が聞き返してきた。


「何がだい?」


「騎士団を辞めるように言わなくて」


そう言われ校長は勝田先生から視線を外し横の窓から見える外の景色に視線を移した。


「言える訳無かろう。彼らの目は何があっても自分の道を選ぶって目をしていた」


「しかし・・・・・・」


先生は反論しようとしたが校長の目を見て何も言えなくなった。


「わかりました」


「よろしい。私らもできるだけ彼らの力になろうか」


「はい・・・」


良祐達は?と言うと教室に戻ると傷だらけの体のことを聞かれ、誤魔化すことで大変苦労していた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ