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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第11章 初任務

空と紅希は動物(ビースト)と戦闘している。


それに比べて良祐は始めて、戦闘に出ているのでいつもどおりに戦う事ができないでいた。


「っくそ」


狼の動きを捉えることができず、ただ良祐の体に切り傷が増えていった。


「どうした良祐?」


良祐のそばに駆けつけた。


「・・・空」


傷だらけの良祐が空を見てホッとした。


「いつもどおりにやれよ」


空は良祐の態度に気づき声を掛けた。


「っえ?」


「いつも通りにやれって言ってんだよ」


空は良祐に背を向けながら狼に刃を向けている。


「そうだよ良祐」


少し離れた場所から声が聞こえ良祐が視線を向けると紅希が狼と戦闘していた。


紅希は声だけ良祐に送っている。


「危なくなったら、僕達を頼りなよ」


「紅希・・・」


「そう言うこった。分かったか良祐。俺たちを・・・・・・」


紅希から空に視線を移した。その瞬間良祐に向かって二匹の狼が襲い掛かってきた


「!?」


すぐさま狼に視線を向けたが体が反応に追いつかず狼の攻撃を喰らう瞬間、後ろにいた空と離れた場所にいる紅希が目の前に現れ、襲ってきた狼を切り裂いた。


「信じろ!!」


そう二人は良祐に向き言った。


「・・・・・・っへ」


良祐は突然、軽く笑うと空たちを見た。


「へへ、ビビってた俺がバカみたいじゃん!」


良祐は刀を構えた。


「やっと良祐らしくなったな」


「あぁ」


良祐から狼の群れに視線を戻し二人は構えた。


「そうそう良祐」


「何だ?」


いきなり空から声が掛かってきた。


「セカンド・アイは使うなよ。この程度の敵なら今までの訓練で通用する。

それにお前は10分しかなっていられないだろ」


「だから、勝負時に使え」


「分かった!」



紅希と空の忠告を受け狼に視線を向けた。


「行くぜ!!」


声と同時に良祐が突っ込んだ。


「やれやれ」


「まったく・・・はっ」


良祐に続き紅希たちも突っ込んだ。


「一人、10体倒せよ」


刃を狼に振りながら良祐が言った。


「そういう良祐はできるのか?」


横一線に二匹の狼を切り裂いき空が聞いた。


「うるせーよ・・・・・・邪魔だ!!」


良祐の後ろから襲ってきた狼を軽く避けすぐに真っ二つに切り裂いた。


「二人とも集中しな」


狼の攻撃をたくみに避けすぐさま狼を切り裂いた。


「紅希、良祐!!」


空が声を上げた。


「あぁ」


「いいぜ」


「開眼!!」


良祐達は一瞬にして瞳の色を変えた。


「はぁぁぁぁ」


三人は一箇所に集まり刃を天に向けた。


「喰らえ!!」


天に向けた刃を地に振り下ろした。


三人が放った斬撃・・・鎌鼬は、20体以上いた狼の群れを跡形も無く消し飛ばした。


「はぁはぁ・・・・・ふぅ」


瞳の色を元に戻した良祐達は狼達がいた場所を見た。


「任務終了だな」


良祐が紅希と空に言った。


「だな」


「それじゃ報告しないと。良祐」


「なに?」


「インフォメーションを出して」


「インフォメーション?」


聞きなれない単語を聞いて良祐の頭の上に?マークが出た。


「・・・・・・空」


あきれながら空の名を呼ぶ紅希を見て空は苦笑いし良祐に説明した。


「インフォメーションっつうのはコレだ」


ポケットからカードっぽい薄型の電子機器を取り出した。


「それか」


と両手をポンと叩いてズボンのポケットから取り出した。


「それのメニューから任務完了のアイコンを押して」


そう言われ良祐は画面に在るアイコンを押した


「それで、任務報告は終わり。それじゃ学校にもどろうか。

それと空、ちゃんと教えるべきものは教えなよ」


「へ~い」


あいまいな返事をした空を見て紅希は、ため息を付いた。


「戻ったら、先生に言わないとな」


良祐の言葉で紅希と空は学校でのことを思い出した。


「めんどくせぇ」


良祐達は学校に向かうためその場を後にした。


その姿を遠くのビルの屋上から見ている人影があった。


「・・・・・」


人影はすぐに消えた。


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