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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第10章 実戦

良祐が騎士団に入ってから一ヶ月が過ぎたある日の学校。


いつも道理、良祐達は授業を受けていると良祐のポケットに入れてある在る物が小さく振動した。


「ん・・・・・・」


それを感じポケットからあるものを取り出した。


それは立花から渡された、カードっぽい薄型の電子機器であった。


机の下で電子機器を見るとメールが届いていた。


メールの内容を読んでいると良祐の目が険しくなった。


「何て書いてあった?」


空が前を向いたまま自分の電子機器を見て言った。


「・・・・・・」


「良祐?」


空は良祐から何の反応も来ないので頭を後ろに向けた。


人形(ドール)の反応があり。

目標を殲滅しろ。ってさ」


電子機器のメールを良祐が読み上げた。


「珍しいね」


紅希が言ってきた。


「珍しいって?」


良祐が聞くと紅希はノートをとりながら口を開いた。


「大抵、僕達に来る任務は学校が終わってからなんだけど・・・・・・」


「だな」


空が同意した。


「何かあったかな・・・」


空がノートを取り始めたがすぐに後ろに向いた。


「どうする?」


空が良祐と紅希に聞いた。


「どうするって言われても・・・」


机にひじを突いて良祐が答えた。


「っあ」


突然良祐が声を上げた。


「どうした?」


「隊長から?」


空と紅希が聞いてきた。


「北条先輩からメールが来た・・・・・・」


「っえ?」


意外な事だったので空と紅希は声をそろえて驚いた。


「何だって?」


紅希が聞くと、


「良祐君たちが行かないなら私が行っても良いわよ」


メールの内容を聞いた空は


「先輩にまで行ってるって事は相当人手不足だな」


「しょうがない・・・行きますか」


紅希が机の横に掛かってる鞄に手を掛けた。


「っえ?・・・行きますかって今から?」


「今から」


紅希は鞄から騎士団の象徴であるバッジを取り出した。


「せんせ~」


空が大きな声で黒板に文字を書いてる先生が振り向いた。


「何だ?風間」


「ちょっときてください」


そう言いながら空は手招きしている。


「ったく」


先生が空の方に歩いてきた。


「良祐もバッジ出して」


「お、おぉ」


あわてて鞄からバッジを取り出した。


「何だ?」


先生が空の横に来ると空は、周りの人に見えないように手で隠しながらバッジを先生に見せた。


「っん!?これは・・・・・・」


驚愕し空を見ると空は


「良祐と紅希もね」


と微笑みながら空が言い、それを聞いた先生は良祐と紅希を見た。


「みんな少し自習しててくれ。・・・空、良祐、紅希来なさい」


「先生、時間が無いので後でで良いですか?」


紅希が先生に言うと


「・・・・・・分かった。だが校長には言わせてもらうぞ」


「分かりました」


小さい声で話し合ってる空たちを見て周りの連中が気になり始めた。


「どうした?」


「何やってんだよ空?」


だがそんな言葉は空達は聞いていない。


「よし、来なさい・・・」


空たちは先生の後に続いて教室を出た。


「なんだ、なんだ?」


クラスは騒いでいる。


「ちゃんと説明してもらうぞ」


「了解」


「んじゃ、行ってきます」


良祐達は廊下の窓から外に飛び降りた。


幸いこの桜田高校のドアには、窓が無いので廊下の内容は誰も見ていなかった。


「・・・・・・まさかあの三人が騎士団だったとはな・・・・・・校長先生に言わないと」


良祐たちが飛び降りた窓を見て呟き、先生は一階に在る校長室に歩き出した。




良祐達は今一般の人には見えない速さで移動している。


「いいの?先生に言っちゃって?」


良祐が聞くと紅希が「大丈夫」と返した。


「あのバッジは騎士団の任務で動かないといけない時のだから大丈夫だよ」


紅希が笑いながら説明した。


「武器はどうするのよ?」


またまた良祐が聞くと今度は空が答えた。


「そっか、良祐は始めての戦闘だったな。

そろそろくるはずだ」


「来る?」


「誰が」と言おうとしたその瞬間


「お届けにあがりました」と騎士団に所属している男性が現れた。


背中には良祐たちの刀を背負ってる。


「サンキュー」


刀を受け取り男性はその場から立ち去った。


「今のは?」


「緊急時の武器を配達してくれる、届け屋だ。」


「騎士団に在る数少ない部隊の一つだよ。サポート専門のね」


「ふ~ん。まぁその話は後で聞くわ」


「メールだ」


移動しながら空が電子機器を取り出した。


「・・・・・・」


「どうした?」


何も言わない空を見て紅希が聞いた。


「目標の種類が分かった」


「もしかしてあっち?」


「あぁ」


紅希はため息を付いた


「種類?」


良祐が「種類」の言葉に反応した。


「そうか、良祐には言ってなかったな。」


空が思い出したように言った。


人形(ドール)には二種類いるんだ

一つは前に良祐を襲った人の形をした人形(ドール)

もう一つは・・・」


離してる間に目標の場所についた。良祐たちだったが誰もいない。


今いる場所は廃墟となったビルの建設現場である


「もう一つは?」


良祐が聞くと紅希は刀を鞘から抜いて


「もうひとつは動物の形をした・・・動物(ビースト)タイプだよ!!」


後ろから襲い掛かってきた狼を切り裂いた。


「っな!?」


動物(ビースト)人形(ドール)より厄介だぞ」


そう言い捨て空が刀を抜いた。


「っげ」


良祐は苦笑いして周りを見た。


いつの間にか動物(ビースト)の群れに囲まれている


「マジかよ・・・」


「いくぞ!!」


空の掛け声で狼に突っ込んだ。


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