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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第9章 もう一人の隊長

「っは」


良祐は勢いよくボールを打った。


「ゲームセット・・・・・・良祐の勝ち」


紅希が右手で良祐を指した。


良祐達はいま学校の体育でテニスをして、今さっき良祐が空に勝ったところだ。


「すげぇ。体育の授業とは思えない試合だった」


周りで試合を見ていたクラスメートが話してる。


「やりすぎた」


頭をかきながら良祐が言った。


「まったく・・・・・・良祐はセカンド・アイが目覚めたおかげで運動神経がグーンと上がったんだから少しは押さえなよ」


紅希に言われた良祐は反省していた。


(昨日まで死ぬほどの特訓をしていたとは、思えねぇな)


良祐は紅希と空を見て考えていた。


良祐達が昨日まで特訓をしていた。


そのおかげで良祐は時間は短いがセカンド・アイを開眼させる事ができ、運動神経などが普通の一般人を軽く超えてる。


「紅希、次はお前だ!」


ラケットを紅希に向けた。


「お手柔らかに」


ニコッと笑う紅希を見て空は、悪寒を感じた。




現在12時56分


教室で昼飯を食べてる良祐たちがいた。


「く~。くやしぃ~」


良祐がご飯を食べながら言った。


「行儀が悪いよ。良祐」


そういわれ良祐はムッと紅希をにらんだ。


(まぁ6-1で紅希の圧勝だったからなぁ)


良祐と紅希のやり取りを見て空が思っていると、


「良祐、お前に用事があるって言う先輩が来てるぞ」


ドア付近の男子が良祐に向かって言った。


「ん?誰?」


「めっちゃきれいな二年生の先輩」


良祐が聞き返すと男子生徒が興奮しながら返した。


良祐たちは顔を見合わせ廊下に出た。


「あ」


良祐が声を出した。そこには見知った人がいた。


「先輩!?」


空がビックリして言った。


「どうしたんですか?北条先輩」


紅希が桜を見て言った。


「隊長からの伝言よ」


「隊長から?」


良祐が「隊長」と言う言葉に反応した。


「任務っすか?」


続けて空が桜に聞いた。


すると、桜は頭を横に振った。


「違うわよ。今日は疲れてるはずだから騎士城に来なくてもいいって」


「そうですか」


緊張が解け紅希が口を開いた。


「そういうことだから、良いわね?今日はゆっくり休みなさい」


「は~い」


良祐達は声を合わせて言った。


それを聞いた桜は「じゃあね」と言って四階に下りてった。


教室に戻ると男子・女子が良祐たちの下に来た。


「今の北条先輩だろ?」


「お前ら知り合いなのか?」


「何はなしてたの?」


などと質問攻めにあった良祐達は貴重な昼休みを失った。


午後の授業中ふと良祐は隣の紅希に合図を送った。


「何?」


ノートをとる手を止め良祐に視線を向けた。


「騎士団って立花隊長が一番偉い人?」


小さい声で聞くと紅希は頭を横に振った。


「立花隊長ともう一人違う部隊の隊長がいて、立花隊長たちの上には、騎士団を作った人がいる」


その話に興味を持った良祐が深く聞き始めた。


「その騎士団を作ったって人は誰?」


「それは・・・」


「現総理大臣だよ」


前の席でノートを取っていた空が後ろを見ずに言った。


「総理大臣!?」


「うん」


空の言葉に驚いた良祐は紅希を見て、紅希はそれを肯定した。


「マジかよ?」


「理由は今度、隊長に聞きな」


そう言い紅希はノートをとり始めた。


良祐もノートを取り始めたが頭ん中は騎士団のことでいっぱいだった。


「もう一人の隊長って人は?」


ノートをとりながら良祐が聞くと、視線を黒板に向けたまま紅希が答えた。


「立花隊長みたいにいい人だよ。・・・でも」


「でも?」


良祐が紅希を見ると、紅希は良祐に視線を向けた。


「戦闘になると人格が代わるって言うか何と言うか・・・・・・」


「二重人格?」


良祐が聞くと空が


「簡単に言えばそうなるな。まぁ会えば分かる」


空の声を聞いた良祐は頭の中で会った事も無いもう一人の隊長を連想していた。


二日ぶりの更新です

まだまだ続きます。これからもお願いします

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