第0章 始まりの夜
初めて書きました。どうか最後までお読みください。
ついでに第0章では主人公の良祐は出てきません。
すみません。
月明かりが射す人一人いない夜の街頭に二人の青少年達がいた。
「標的確認できません」
それを聞いたリーダーっぽい体格のいい青年が軽く舌打ちをしてから口を開いた。
「逃げたか?それとも・・・・・・」
すると、リーダーっぽい青年の耳に着けている通信機に通信が入った。
「目標発見しました。場所はエリアBにいます」
非常に小さい声での内容だったがそれを聞いたリーダーっぽい青年が背が低い少年に目で合図した。
少年も通信機をつけているので内容は聞いていた。
「了解」
少年は言葉を口してすぐにその場から消え去った。いや、違う。消えたかのように見えるぐらい凄まじい速さでその場から移動したのだ。
「ほぉ~。流石は空だな。」
「立花隊長?」
通信で部下から名前を呼ばれた立花はすぐに部下に空のことを言った。
「今、空がそっちに行った。空が合流したらすぐに目標を殲滅しろ」
低い声であったが覇気のこもった言葉を立花は言った。
「了解」
「期待してるからな紅希。目標を殲滅したら何かおごってやるよ」
「すいません隊長。明日学校なんで次の機会にしてください」
笑いながら紅希は立花に言い通信を切った。
「またせたな紅希」
「いや、それほど待ってないよ」
紅希の言うとおり立夏から空のことを聞いてから二分とたっていない。
「目標は?」
真剣な目つきで紅希に聞くと「そこにいるよ」と小さく返した。
見てみると紅希達がいる場所から百メートル離れた場所にもだえ苦しんでいる一人の青年がいた。
「あれか・・・・・・いくぜ」
空は通信機の電源を切り、右腰に帯刀している刀を握り鍔をすこし親指で少し鞘から抜いている。
「ふー・・・・・・」
紅希も帯刀しているが刀に触らないでいた。
「・・・・・・散!」
空の掛け声で二人は苦しんでいる青年に向かっていった。
すると、紅希達に気づいた青年が空に向かって来た。それも一般人じゃありえないスピードをだして。
「マジかよ!?」
青年の爪は長く尖っていて目は真っ赤に充血していた。
「空!」
紅希が叫んだ。それと同時に青年が空に向かって爪で切りかかってきた。がそれを紙一重で避けすぐに抜刀して青年の腹めがけて切り裂いた。
「がぁぁぁぁ」
青年は腹に手を当ててうめいている。
腹からは出血している。だが青年は怒りに満ちた目で空達を見ている
「普通なら決まったはずなんだけどなぁ」
構えを解いて空が言った。
「頑丈だな」
紅希が冷静に分析していると、後ろに並んであった電信柱が次々と倒れた。
後ろに振り返って倒れた電信柱を見て紅希は
「空振りであの威力」
「シャレにならねぇぞ」
電信柱をよく見てみると切り裂かれたような痕がある。無論、空が青年の攻撃を避けた攻撃が斬撃となって切り裂いたのだ。
電信柱から青年の方に視線を戻すと
「いねぇ!どこ行った?」
前後左右に視線を動かしたが青年は確認できなかった。すると上から何かが紅希の頬に垂れてきてそれを手で触って確認すると真っ赤な血だった。
(まさか!?)
瞬時に敵の居場所がわかった紅希はすぐに空に向かって叫んだ。
「上だ、空!!」
「っな!?」
空が上を見上げると真上に青年が切り掛かってき、紅希はいち早くその場を離れたが空は避ける暇もなく上から切りつけられた。
「ぐわぁぁぁぁ」
その場に倒れた空を見てすぐさま紅希に狙いを定めた青年が紅希に切りかかろうとした瞬間、青年の体から鈍い音が聞こえた。まるで後ろから刃物で刺されたような感じがした青年は後ろを振り向くと、そこには倒れたはずだった空が無表情で青年の背中から心臓を刺していた。空の目は青年の充血していた目とは違い緋色の目をしていた。
「ぐぁぁ・ぁ・ぁ・・・・・」
刃を抜き取ると唸り声をあげながら青年は倒れた。切り口からは止まることなく血が出ていた。
「ふぅー・・・・・・目標殲滅しました」
通信機の電源を付け立花に報告した。
「よくやった。すぐにもっどて来い、そろそろ夜が明ける」
そう言い立花は、通信を切った。
緋色の目をした空は紅希に振り向いた
「戻ろうぜ紅希」
一度、空は長く瞼を閉じ瞼を開けると普段の黒色の瞳に戻っている。
「だね。明日も学校あるし・・・・・・それに良祐も明日から学校来るってメールきたし」
良祐の名を聞いて空は口元が緩んだ。
「そうか。んじゃさっさと帰って寝るか」
「その前に戦闘報告だよ。空」
紅希に言われ大きくため息をつく空だった。
すみません。初めての投稿なのに主人公が出てこなくて。
次回はちゃんと出すのでまた読んでください。
あと文章力がないのは許してください