虐待されてた話
ふと思い出してみた
子供の頃の事
僕の家は普通では無かった。
お父さんが殴るのは当たり前
ご飯を食べることも普通では無かった
お母さんは味方だったのかな
でもお母さんが庇うと余計に殴られるから
次第に庇わなくなっていた
いつもお腹が空いていた
いつも体が痛かった
いつも顔色を伺っていた
幼稚園の頃は周りにバレないように
弁当はしっかりと待たされていた
でも子供だから
お腹すいて、それでもバレないように半分残して
幼稚園の先生にバレてしまった
泣きながら先生に話した事がある
そうしたら親には話さなかった
代わりにたまにだけどカバンの中に隠しておにぎりを入れてくれた事があった
幼稚園に行けなかった時に
食べるものがなかった時にこっそりと隠して食べたおにぎり…
本当に泣くくらい美味しかったなぁ…
バレたら殴られる
でもお腹すいてしょうがない
そんな毎日だったなぁ
昔は部屋から出るなと言われ幼稚園以外で、部屋から出た事無かった。
台所から急に大きな音が聞こえた時なんだろうと、台所をのぞいたことがあった
でも父親が僕を見つけて犯人にされてしまった
僕は音がしたからと言う『言葉』がわからなかった
何て言えばわからずに『見えた』って言ったんだ
殴られて正解の言葉がわからなくて、
必死に『見えた』って言いながら殴られた
今思えば言葉がわかっていて
『音がしたから台所を覗いた』って言っても殴られてたんだろうな
その頃の父親は働いてなくて
一日中家にいた
ご飯は食べられなくて
トイレにも行けなくて垂れ流し
臭いのが当たり前
いつも泣いていた
でも一つ褒められた事があった
父親は毎日お酒を飲んでるんだけど
お酒を買うお金もなかった
車でお店に向かって
お店の人にちゃんと話してあるから大丈夫だよと言われ
お酒をお金を払わずに持って帰って
父親に渡すと褒められた
小さい頃褒められたって事はそれくらいかな
それでも嫌いにはなれなかった
どんなに辛くても子供にとって親が1番なんだなって思う
殴られたり、ご飯が食べられなくても、どんなに悪いと思ってる事でも親に褒められた事がある、その優しさだけを胸に抱えて他の人に何を言われても庇うんだよね
何よりも親が1番だったから
でも殴られて
お腹空いて
悪いこととわかってながらお酒を万引きしてる僕
どうしようもなかった
お母さんは万引きしてることを知らなかった
言っちゃいけない事だと思ってた
でも限界がきた事があった
幼稚園を卒業する前かな
僕はおかしくなってきた
どうなるかわからない
でもそれ以外に道が無く限界だった
だからお母さんに言った
お父さんは僕にお店からお酒を盗ってくるようにいってくること
多分その時お母さんは覚悟を決めたんだろう
僕を抱えて家から飛び出した
おばあちゃんの所に行った
昔は知らなかったけど、お母さんは家出してた事
多分その頃の年齢は19〜23歳だったんじゃないかな?
それからはご飯が食べれるようになった
お風呂に入れるようになった
それでも普通がわからない
僕にとっての当たり前が当たり前ではない事が幾つもあるよ
人の事を思いやることよりも自分を守ることしかわからないから
これが僕の記憶にある3〜5歳くらいの記憶
因みにこの時は父親は2人目だったとの事
本当の子供では無かったからなのかな…?
でも虐待から逃げられる事はないんだよね
まだまだ続くけど、一旦この辺で。