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S.A.T.O.S.ー特殊強襲戦術作戦隊ー  作者: ダークナイト
3/3

命名

部隊名がなぜあのようになったかが語られます。

日常なので怪異は出ません。

ー4年前ー

「もしもし、久しぶり。」

「こっち帰ってきてるんだったら焼肉行かない?みんなも誘おうよ。」


お盆休みということで実家に帰省していた男、佐藤和人、後のカミカゼはある男から電話を受ける。

中学校からの友人である佐藤竜から夕食に行かないかという誘いだ。

地元にから離れているダークサムライにとって学生時代からの付き合いの友人との食事は唯一の楽しみなので快く承諾をした。

電話が終わった後に早速SNSのグループを立ち上げた。

立ち上げにあたってグループの画像を友人の一人がミュータント・タートルのコスプレをしてふざけている画像にセットする。


「久しぶりの地元だし、みんなも帰ってきてるだろうからできるだけ多い人数誘うか。」

「グループ名は今後も何かと使うと思うから【雑談】にするか。」


そうして和人は仲の良い友人8人をグループに招待し、【今夜夕食に焼肉行こうと思うので参加できる人は行きましょう。今のところ車は2台、堀川小学校の前のコンビニに18時に集合】

そうすると全員9人中8人の参加になった。


参加するメンバーは幼稚園の頃からの友人の佐藤直哉、佐藤輝、大川浩二及び小学校4年生の時に転校してきた桑田大毅、中学校からの付き合いの佐藤竜、佐藤俊及び古川貴弘の8人だ。


18時になってメンバーが集まり軽く雑談になる。

やはり地元で仲の良い友人と会うと話が盛り上がる。


「今回京矢は参加しないのか...」


「そういえばあのグループの写真って?」

輝が突然和人に質問をした。


「あれは京矢が職場でハロウィンの時にコスプレをしたっていう写真を送って来たから使った。」


横井京矢、和人たちのグループの中でも頭が一つ飛びぬけている頭脳を誇るがゆえに、時々何を考えているか分からなくなる男だ。

その突拍子な考えにはたまについていかない時がある。

車両編成が達せられる。

和人の車には輝、浩二そして大毅、竜の車には直哉、俊そして貴弘だ。

出発をして途中まで順調であったが突然浩二の携帯に直哉からの着信があった。

直哉からだ。

なんでも突如竜の車のタイヤがパンクしたから遅れそうだということだ。


「仕方ない。どこかで待ってようか」

浩二の意見に賛同した和人の車のグループは地元から隣町にある大手のデパートで時間をつぶす旨を伝え、屋上の駐車場で集合して再出発するということを伝えた。


デパートの屋上に車を停めた和人に輝が質問をした。

「そういえば焼肉店って予約した?」


「まだだね。しないとだめだね」

そういうと和人はスマホを取り出し焼肉店の予約状況を確認するがあいにく満席のようだ。


「まあ、この市内はたくさんあるから違うところにでもするか。」

そう言って和人が食べ放題のある焼肉店を探していると大毅が提案をした。

「温野菜とかしゃぶしゃぶとか良いんじゃない?」

「こことか食べ放題だよ」


そういう大毅に対して和人は「竜が焼肉が食べたいと言って外出することのなったんだし、焼肉にすべきだよ。竜は優しいから文句は言わないだろうけど。」


と説明をした。

そのようなやり取りの中大毅がある焼肉店を見つけた。

市内に2店ある焼肉屋だ


「ここなら食べ放題あるみたいだし、予約するね」

そう言って大毅は電話をして無事予約を完了した。


ちょうどその時に竜のグループが到着した。

再度目的地について認識の共有を行った後の出発をする。


10分程行ったところに焼肉店はあった。

夕食のために腹を空かせた8人は食べる気満々で店へと入り注文をしようとメニューをみる。


「このメニュー表食べ放題書いてないな。言ったら専用メニュー持ってきて貰えるか聞こう。」


メニュー表を見ていた内の一人の浩二はそう言って店員を呼び「食べ放題メニューをお願いします。」

と言った。


しかし店員が申し訳なさそうな顔でこう答えた。

「当店では食べ放題は実施しておりません」


予約をした大毅が実際にネットで調べて有るということを見たと伝えるとそれは別な店舗のほうであるという。現在いる店はあくまで別な店舗と名前が偶然一致しているだけでチェーン店でもなんでもない個人経営ということ。


「そうですか...もう一度呼びます」

浩二がそう言って一度店員に下がってもらう・


「「マジか...」」


戦慄が走った。

焼肉を食べる気で来たのに食べ放題をやっていないと、しかもここで腹いっぱい食べたら確実に財布の諭吉がいなくなることが分かった。


「頼まないで帰るのは気が引けるし今から他の焼肉店いくのもあれだし盛り合わせとご飯特大を頼もう。その後ラーメン食べに行こう。」

浩二の提案に皆が賛同し、不完全燃焼の焼肉パーティーになった。


焼肉店を1時間後に出てから何処のラーメンに行くかになった。


浩二が「この辺に上手いラーメン屋の店があるからそこに行こう」

という提案があったが生憎臨時休業であったために竜が一度行ってみたかったといラーメン店に行くことになった。


ラーメン店に入ると4人ずつのテーブルに分かれた。

ここのラーメンの売りは石鍋に入れたぐつぐつとした熱々のラーメンだ。


ラーメンを食べていた時の和人は最近サバイバルゲームを始めようかと思っているという話をした。

ちょうど同じ席に座っていた竜、直哉、俊も興味があるようだ。

「せっかくだからチーム作りたいんだよね。」

「今ここに座っているの皆佐藤だからSATみたいに苗字でやりたいんだよね。SATO、SATOU、SATOSのどれかが良いな。」

「日本語訳だと特殊強襲戦術作戦隊とか特殊強襲戦術作戦騎士団とかそんなのになるね。」


そういうと竜が「如何にも日本人が適当につけた感じはあるけど嫌いじゃない。」と言い、他二人からも賛同が得られ、サバゲ―チームが結成された。

なおこの3年後までデザインや名前が正式に決まらないという和人の思惑が上手くいかないという事態が起こった。

ちなみに名前がSATOSになったのはデザイナーである大毅にデザインを依頼した際にSATOSで作成したためであるが、和人がSquadには仲が良いメンツのスラングがあることを無理やり紐づけし、皆を無理矢理納得させたからである。


そしてまさか彼らがサバゲ―をするために作った部隊が対人・対人外・対怪奇対処のための闇の部隊としてとして創隊されるとは誰も思っていなかった



全てはあの日から始まった。




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