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悪役令嬢様、暴露

2話 リリス視点


実は、あの魔導書との邂逅により、前世を思いだし、さらにノリで、'名もなき魔導書'の72柱の悪魔たちとの契約を果たしてしまった。そして、私の瞳は、深紅に染まってしまっちゃったりして、家中で大騒ぎであった。


「わ、わたしの可愛い可愛い天使の瞳が赤色に!?でも可愛い....」


「僕の可愛い可愛い女神の瞳が赤色に!?でも美しい....」


「あらまぁ、リリスちゃん。その瞳はどうしたの?」


通常運転の父と兄を放置して、色々とぼかしつつ、母に事の顛末を話した。


「このね、ごほんにさわったらね、くろいのがわーってなったのですわ」


「書斎に入ったらその魔導書があって、リリスが触れたら悪魔が現れたのか....そして紅い瞳....その魔導書と契約したのだね」


さすが、わたくし専用自動翻訳機お父様。ちょっぴり気持ち悪いなー、なんて思ったのは秘密よ?


怖かったね、と抱き寄せてくれるお兄様越しにみたお父様のお顔が面白くってお兄様にギュッて抱きついてしまったわ。お兄様、愉しそうで何よりよ。


「リリスちゃん、その瞳の色は魔族の色ととても似ているわ。瞳の色を隠せるか。そもそも何故我が家に‘名もなき魔導書’があるのか....宮廷魔導師に問い合わせが必要だわ」


「そうだな。今から最重要案件として緊急で手紙を出そう」


そう、この深紅の色、というか魔族は赤系の瞳を持つという特徴がある。魔族とは、魔力量が豊富で、精霊や悪魔などの人ならざる者たちに頼らずとも魔法が使える一族のことだ。また、彼らはわたくしたちヒトより寿命が2倍以上である。さて、わたくしが魔族だと勘違いされてしまうことにどんな不利益があるのか。それは、両親は戸籍上人間であるから、両親どちらかの不貞が疑われてしまうのだ。もちろん、正真正銘わたくしは両親の実子である。我が公爵家の名誉に関わる案件なのだ。


設定上知ってはいたが、改めて精霊たちが教えてくれる。


前世を視たことで、わたくしの成熟度は格段に上がった。おかげで、今まで意味のわからなかった精霊の解説も全部わかるようになった。


さて、ここでこの世界とわたくしの知識と意識について整理しましょう。


魔導師がくるまでしばらくかかるそうだから。

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