表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

悪役令嬢様、攻略

大変お待たせいたしました

10話


お父様とお兄様は最後まで、メリルが婚約者となることを嫌がっていた。どうせ、誰でも嫌がっただろうけれど。貴族としての務めを果たすならば、自分の気に入った人と結婚したい、と泣き落とせば簡単であった。


しかし、周囲はそこまで簡単ではなかった。


メリルは、瞳も髪の色もそれはそれは美しい海の色をしている。しかし、彼の身内には誰一人として、その色は存在しない。


水の精霊に愛されたためだとは、誰も気づいていない。周囲は不義の子だと、彼に冷たい。彼の両親は、彼を愛しているけれど、周囲は彼の家に冷たい。


「泣いてはいけないわ。必ず、わたくしが貴方を悲しみの海からすくってあげるわ」


「ほんとうに...?」


「わたくしを誰だと思っているの?わたくしは、ノーブル公爵家が娘、リリスよ」


彼の瞳に、希望の光が煌めいた。



お父様とエーデルワイスに頼んで、お父様は身辺調査の依頼という形で宮廷魔導師マーリンに、実子であることを証明させた。マーリンに意見できる者は、少ない上に、精霊は嘘をつかない。


晴れて、メリル・ネイサンは周囲に実子であることを証明され、わたくし、リリス・ノーブルの婚約者となった。今まで冷たく当たってきた人物たちに土下座され、泣きつかれたという。


それからというもの、彼はよくわたくしに懐いている。


「リリィがおれをまもってくれたんだ。このいのちをかけて、きみをまもるとちかう」


海色の彼は、海のようなおおらかな笑顔で、真剣な瞳で、わたくしに誓いを立てた。


「えぇ、その誓いを赦すわ」


愉しくなりそうね、わたくしの婚約者(攻略対象)さん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ