悪役令嬢様、出逢い
更新が遅くなってすみません
9話
ラミエルの妹、ハニエルは侍女長の元に半年およぶ修行を乗り越え、わたくし付きの侍女となった。
「今日から、よろしくお願いしますっ!リリス様!」
「えぇ、兄妹共々頑張ってちょうだいね。期待しているわ」
「もちろんです!リリス様、それでは今日のドレスを選びましょう。今日は、奥様の主催するお茶会ですから、誰より可愛くなりましょう!」
「ありがとうございます。それでは、扉の前控えておりますので、何かあればお呼びください」
先日6歳を迎え、最近はお茶会に出席するようになった。予定が増えて、自由な時間が減った、とも言う。
「ああああ、もう!本当に綺麗です!ねぇ、兄さん!」
「いつも美しいが、今日も一層お美しい....まるで女神が降臨なさってるようだ...」
「ああ、リリス。本当に綺麗だよ。さすが女神だ....」
「お兄様、いつの間に」
「リリスがいるところに、僕は現れるよ」
うわぁ。とは口にせず、にっこり微笑んでおいた。
「ハニー、行くわ」
「はい、お供いたします!」
解釈が同じだと、溢れんばかりの笑顔で腕を組んでいるショタ(実の兄)と少年(実年齢と見た目がかけ離れてる)のバカ2人は放っておきましょう。よかったわね、お兄様。お父様とわたくしについて解釈違いでいつも喧嘩しているものね。
頭の悪そうなご令嬢たちが勝手に侍りはじめて、少しうんざりしていたころ、わたくしは、緑が美しい庭園で、海を見つけた。
「みなさま、どうぞごゆるりとなさって。わたくしすこし、おちゃをのみすぎたみたいだわ」
暗にトイレに行きたい、といえば誰もついては来なかった。
わたくしは、そのまま海を追う。ここは、ノーブル公爵家の美しき庭園。
「そこの貴方。綺麗な海の色の、貴方」
「....おれの、こと、ですか?」
これが、後にわたくしの婚約者となるメリル・ネイサンとの出会いである。




