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蛙は勇者に選ばれたらしい  作者: 尼野河頭
1/1

蛙、死す。そして転生。

さわさわと蒸した熱を裂くように降り注ぐ小雨。

その中に鮮やかな緑色の両生類が...

そう、それが僕だ。

「雨が気持ちいいなぁ」

僕は蛙。ポピュラーでサブカル受けのいいアマガエルだ。

遅めの朝食がわりに羽虫を捕食する。

すると視界の端に美しく輝きを放つ虫が...

食べなくては!と思った僕は虫を追いかけた。

そのときだ。

目の前に車が迫っていたのは...

そしてそこから記憶がない。

あるのは人間のような手足と重たい鉄の服、それに回りに広がる緑。

...僕は死んだのか。

そう思っていると天から声がした。

『蛙、蛙よ...聞こえますか...』

「誰?ここはどこ?」

虹のように綺麗で滑らかな声が響く。

『あなたは選ばれたのです...この異世界に』

「異世界?」

当時無知な僕は知るよしもなかった...これから壮大で、残酷な冒険が始まることに...

『あなたはこれからこの世界を救わなければなりません』

「なんで僕なの?」

『ちょっとした手違いです』

天の声はこういった。思えば、確かに僕が選ばれるのはおかしい。

だって僕は蛙なのだから。

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