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谷子とグリモワール (⋈◍>◡<◍)。✧♡

本好き谷子が図書部に入部したことにより、友達のドキ子と、なぜか双子のお姉ちゃんになった栞も入部した。図書部のメンバーを増やすことに成功した。これも部長の采配の賜物である。俺、スゴイ!


「おお! これで部員が4人になったぞ! 完璧だ!」

「大好きな本たちが、被害にあいませんように。」


谷子の祈りも虚しく、栞とドキ子がやって来て、無事に済むわけがなかった。例えるなら、太陽と月、化け物と怪物、虎と龍、食い逃げと万引きの、谷子を巡る対立の深い二人である。


「ところで、図書部って何をするの?」

「ドキ子が本を書いて、出版記念サイン会をするのね! 女子高生小説家、彗星のように現れる! 芥川賞を受賞! これで新聞の1面は、いただきね!」

「あんたの本なんか、誰が買うのよ!」

「ドキ子には世界中に70億人のファンがいるのよ!」

「なによ!」

「なんなのよ!」


火花を散らす2人は、完全に「帰渋」の図書部をメインストーリーにする展開を破壊している。全員、主役クラスの今までのストーリ持ちなので、キャラクターがほぼ完成しているので、キャラが濃い。


「おい谷子。おまえの双子のお姉ちゃんと友達が来てから、話が進まないんだが・・・。」

「そうなると思いました。」


谷子が正解。このメンバーで、山にハイキングに行こうが、海に海水浴に行こうが、谷子の部屋でタコパーをしようが、話が進むわけがない。


「図書室では、お静かに。」

「え!? はい・・・。」

「すいません・・・。」

「大人しくなった!?」


部長の必殺の一言。図書室は、本を楽しむ場所なので、他の人の邪魔になるので、騒いではいけない。きっと子供の頃に、親か先生に躾けられているはずだ。困った時は、これで場を落ち着けよう。


「図書部の活動とは、図書室の本の整理、本の貸し借り、イベントで本の読み聞かせ。お薦めの本の紹介。あと紙芝居の読み聞かせもあるぞ。」

「図書部らしい~♪」

「それから、全国、全世界、全宇宙対抗、図書部のオリンピックと、リーグ戦と、トーナメント大会、インターハイ、春と夏の甲子園大会に、新人戦と盛りだくさんだ。」

「・・・普通じゃない。」


学園モノの定番である。逆に言えば、他に展開はないということである。書き手には非常に楽な展開である。しかし、その大会が終わった後の作品の終わった感は尋常ではない。残念ながら続編は、編集が辞めさせてくれないだけの延命で中身が無いのが多い。


「ということは、図書室にある「本」がポイントってことね。」

「おお! いいぞ! 谷子の双子のお姉ちゃん。」

「お姉ちゃん、スゴイ~♪」

「ドキ子だって、言おうとしたもん!」


そう、学園モノ。野球、サッカー、バスケ、バレー、科学に、天使と悪魔、恋愛、どんなジャンルでも、みんなストーリー展開は一緒。アニメになるのも、全部、普通である。ということで、世界設定を違えるだけで、ストーリーは同じでも許されている。


「本で調べると、とある魔術の禁書目録というのだけ出てきた。ということは、タイトルに禁書、メインを禁書というのは、外した方がいいだろう。」

「ドキ子を禁書扱いにしましょう!」

「誰が禁書よ!?」


とある魔術の禁書目録というのを調べると、魔法と科学らしい。悪いが知らない。魔法科高校の劣等生も魔法と科学だし、どちらがパクったんだろう? 本について関連作品を調べなくてはいけない!


「ということで、グリモワールに決定!」

「どういうことだよ!?」

「調べたら、グリモワールで有名なヒット作がない。渋井谷子の奇跡が大ヒットすれば、グリモワールという言葉は、私たちのものだ! ワッハッハー!」

「ドキ子のモノね~♪ ワッハッハー!」


グリモワールとは、魔術の書物らしい。魔導書、魔法書、奥義書、黒書、黒本、グリモワ、グリモアなど、禁書も言い方を変えているだけで、全て同じである。


「最悪なことに気づいたわ。部長とドキ子に同じ匂いを感じる・・・。」

「お姉ちゃん、怖い・・・。」


渋井姉妹は、気づいてはいけないことに気づいてしまった。まあ、作者が同じだから仕方がない。今作品は、まだ4人だけだが、30キャラクター以上は、個性の強い主役級が控えているが、どういう扱いにしよう?


「基本、グリモワールで神、天使、悪魔、妖精、精霊、小人なんでも出演OK!」

「別にいりませんよ?」

「それをドキ子が、ぶっ倒すのね! ドキドキ、燃えてきた!」

「かわいい妹の怪獣ちゃんに近づくモノは、私が銀河の彼方に葬り去ってくれるわ!」


作品的には、子供向けの童話から、山や海、世界の旅行雑誌もいいな。あ!? 現実世界に召喚して呼び出すというのではなく、谷子たちを異世界に、本の世界に飛ばせばいいのか! 逆転の発想だな。俺、スゴイ! 自画自賛。


「本の数だけ、物語がある! これが図書部のロマンだ! 大ヒットすれば、世界中の学校で図書部ブームが起き、新設され、部員は大幅に増員されるぞ! 学校から部活動費もたんまりもらえるはずだ! それで谷子のメディアミックス作品を買うんだ!」

「部長、ウザすぎます。」

「ゲジゲジ眉みたいに、大ヒットが前提で話が進んでいる。」

「ドキ子が宣伝本部長を務めて、図書部の布教活動をするわ!」


図書部は、宗教か? おまえは、ザビエルか? とツッコミを2発も入れた所で落ち着こう。「本の数だけ、物語がある!」いいフレーズだ! 採用。レビューを書き換えてこよう。


「それでは1話2000字の制限に引っかかったし、この話は終わるぞ。」

「部長、ウザすぎます。」

「怪獣ちゃん「部長、ウザすぎます。」が、よっぽど気に入ったのね。」

「ドキ子の谷子ちゃんが、変な言葉を覚えちゃった!?」


谷子たちが本から何かを呼び出し、渋谷で出会うでもいいが、当面は谷子たちが本の中の世界に行く方がいいだろう。その方が、夢とロマンがある。「帰渋1」は、捨てるつもりで、適当に書いてきたが、思うより新作の構想が簡単にできた。あとは、書きながら、足していくモノを考えよう。


つづく。

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