初登場! 本の神さま(⋈◍>◡<◍)。✧♡
渋谷のスクランブル交差点にコタツとミカンを用意して行われている「ほんのおねえさん~☆」製作委員会。出席者は、渋井谷子、土器ドキ子、栞ちゃんの3名である。他は、ゲスト出演者が遊びに来るということにしておこう。
「まだ、5000字か、意外に進まないわね?」
栞ちゃんは、今日も1日かかるんじゃないと思いながら、司会進行をする。
「ということは、まだまだ、ドキ子の出番が続くということね!」
ドキ子は、自分中心に物事を考え、興奮する。
「だから、私は、関わりたくないんだって。」
谷子は、現代っ子なので、他人に関わると事件に巻き込まれると知っている。
「なにか、題材でも決める?」
「ダメ!? そんなことしたら、ドキ子は、大活躍するけど、出番がすぐに終わっちゃう!? かわいいドキ子の奴隷の谷子ちゃんも、そう思うでしょ。」
「はいはい、そうですね。」
このような、3人で話を回してみよう。
「こら! 私の怪獣ちゃんを奴隷というな!」
「なによ!? かわいいドキ子の奴隷になれるのを、光栄に思いなさい!」
谷子を巡り、ドキ子と栞ちゃんは、毎回、ケンカをする。
「黙れ! ゲジゲジ眉!」
「こうなったら、勝負よ! どちらが谷子ちゃんの飼い主か決めましょう!」
「望むところよ!」
こうして、いつものことだが、ドキ子の奴隷政策と、栞ちゃんの解放戦線が始まった。
「私、本でも読んでるね。」
大好きな本の異世界ファンタジーに、現実逃避するのだった。
ついに始まるドキ子と栞ちゃんの第32回戦目。
「勝負ステージは、これよ!」
「これは!?」
戦場ステージは、「ドキ子の渋谷蹂躙! ドキドキクイズ!」だった。
「卑怯よ!? 自分の得意なステージで勝負するなんて!?」
「戦いに卑怯なんて言葉は無いわ! 卑怯も作戦の内よ! 昔から、勝てば官軍負ければ賊軍ってね!」
確かにドキ子の言う通り、例えば三国志の諸葛亮公明が、伏兵や夜襲を行ったからと言って、卑怯者と言われただろうか? そんなことはない。すばらしい軍師なのである。卑怯という言葉は、策略という言葉に置き換わる。
「自分の得意のステージで戦って、何が悪い!」
「クッ!?」
日常の物語で中身が無い系、アイドルの歌を歌って踊ってばかり系、それを除くヒット作は、アニメでも1話30分として、15分以上は、戦いばかりである。酷い作品は、1話全て、戦闘シーンである。その方が迫力があり、アニメとして視覚に訴えることができるからだ。そして、それをファンも面白いと思っている。
「いくわよ!」
「来い!」
ドキ子と栞ちゃんの戦いが始まろうとしていた。
「読書、最高~♪」
谷子は、永世中立国に逃げ延び、平和に本屋の大盛堂で立ち読みをして、にやけているいる。商品を購入のお客様に谷子の栞をプレゼントすれば、売り上げは確実に上がるだろう。いつになったら渋谷のセンター街組合から、連絡がくるのか?
つづく。
ドキ子と栞ちゃんの戦いが始まった。
「第1問! ドキ子がカワイイのなぜでしょう?」
「そんなもの、知るか!」
ドキ子の渋谷蹂躙! ドキドキクイズ! は、もちろん、ドキ子のためのクイズ番組である。
「サービスで2択にしてあげるわ!」
「やった! サービス!」
人間は、与えられると、それが不利な状況から、少しでも改善されると受け入れる、安い生き物であった。
「Aは、見た目。Bは、心。さあ、どっちかでしょう?」
「ええ!?」
栞ちゃんは、驚いた。ドキ子がかわいいのは、見た目でも、心でもない。栞ちゃんは、たまたま、だと思っている。こんな性格の悪いドキ子に、なぜ神は、かわいい容姿を与えた!? 栞ちゃんは、神をも疑った。
「分かった! これは、ひっかけ問題ね!」
「なに!? バレたの!?」
栞ちゃんの言葉に、ドキ子はネタがバレたと思い、驚いた。
「正解は、AB、どちらでもないだ!」
「ガガーン!?」
栞ちゃんの回答は、ABどちらでもないという、クイズ番組ではあるまじき回答であった。栞ちゃんは、性格の悪い、ドキ子をカワイイと思ったことは、1度もない!
「フフフ・・・栞ちゃん、不正解!」
「どうしてよ!? あんた、可愛くないじゃない!?」
なんと栞ちゃんは、ドキ子のクイズに間違えてしまったのだ。
「じゃあ、正解はなんなのよ!?」
「正解は・・・。」
「ゴクン。」
ドキ子の正解の発表に思わず、唾をのむ栞ちゃん。正解を不敵な笑いを浮かべながら、ドキ子が発表する。
「Aでもなく、Bでもありません。」
「じゃあ、いったい!?」
「正解は、AB両方です!」
ドキ子は、可愛く顔に手を添えて、発表した。
「はあ!?」
栞ちゃんは、見事にズッコケた。そして、直ぐに反論する。
「あんたのどこが、見た目も心も、カワイイのよ!?」
「ドキ子は、完璧にカワイイのよ。全世界に、70億人のドキ子ファンがいるのよ! これ以上の証拠はないわ!」
ドキ子の自信はどこからやって来るのだろう?
「それでは、不正解の栞ちゃんには、渋谷蹂躙! 罰ゲームです!」
「なに!? そんな罰ゲーム、受けないわよ!?」
嵐の罰ゲームが始まる予感がする。
一方、その頃。
「キャハハハハ! この本、おもしろい~♪」
大盛堂で立ち読み中の谷子は、平和に立ち読みを続けていた。
つづく。
「ドキ子の渋谷蹂躙! ドキドキクイズ!」で不正解した、栞ちゃんに、ドキ子のいちゃもん罰ゲームが始まろうとしていた。
「それでは、本日のドキ子のドキドキ罰ゲームは、空から落下する、渋谷の蹂躙された建物たちです!」
ドキ子が罰ゲームの内容を説明する。
「ドキッとな。」
ドキ子がボタンを押すと、罰ゲームが始まった。
「え?」
栞ちゃんの視界が暗くなった。太陽が雲に隠れたのではない。空を見上げると大きな建造物が降ってくるのだ。
「渋谷ヒカリエ!?」
栞ちゃんを覆う影の正体は、渋谷のオシャレビルのヒカリエだった。
「そんな馬鹿な!?」
そう、バカなことをするのがドキ子のドキドキ罰ゲームである。これぐらいのスケールでないと、最近はパロディもコミカルも、ウケないのだ。
「ドキドキしてる! 栞ちゃん!」
ドキ子は、罰ゲームをする時は、悪魔から悪神になるのである。最強の世界観で、世界を自由に操ることができるのだ。
「落ちろ! ヒカリエ! ドキ子のカワイイと共に!」
栞ちゃんに、空から巨大な建造物が降ってくる。ピンチな、栞ちゃん。しかし、栞ちゃんも魔物から、銀河の魔物に変わる。
「なんで、私が、ドキドキしなくちゃいけないのよ?」
栞ちゃんは、コタツの上に土足で上がる。そして、パッと魔法使いらしく、魔法の杖を出す。これが栞ちゃんの魔法の杖、キラキラ銀河の輝きを放つ、銀河系最強の魔法の杖、ギャラクシーロッドである。
「銀河の守り人、エロメスとして命じる。」
栞ちゃんは、女子高生の服装のまま、銀河系最強の魔法使いとして、ギャラクシーロッドをクルクル回し、天にかざし、呪文を唱える。
「ギャラクシー・スターライト!」
栞ちゃんを中心に、光の魔法陣から円柱の光のように、銀河の星々の輝きが、上方向に光を放つ。その光は、空を超え、大気圏を超え、宇宙まで、銀河の光が輝いている。
「消えろ! ヒカリエ!」
空から落ちてくるヒカリエは、光に優しく包まれて、光の中に消滅していった。まるで銀河の中に消えていくようにである。
「ええ!? なんで!?」
仕掛けたドキ子の方が、ヒカリエが消されてドキドキしている。
「ふう、どんなもんよ!」
栞ちゃんは、やりきったと安堵の表情を見せる。それでも光に入りきらなかったヒカリエの外壁が、渋谷のスクランブル交差点の周辺に落ちる。甚大な被害が出る。
「やるわね! 栞ちゃん!」
「負けないわよ! ドキ子!」
自己中心的に火花を散らす2人には、渋谷の街が、どれだけ破壊されても、気にしない。愚かな女子高生であった。
ヒカリエの破片は、スクランブル交差点の周辺にある、大盛堂にも落ちた。
「ほ、本が!? 私の大好きな本が!?」
谷子は、大好きな本が、本屋さんが破壊されて、絶句していた。
「私の本を、傷つけたのは誰だ!?」
谷子は、本を傷つけられて、邪悪な? オーラに包まれる。今回は、番外編ではあるが、福の神ものの作品を書いて、憑依される人間の描き方が成長した。
「ほん・・・本、本! 本! 本!」
谷子に何かが乗り移っている。何かが谷子の中で、目覚めた。
そんな時でも、スクランブル交差点では、ドキ子と栞が戦っていた。
「ドキ子がスターになるまで、話を続けるんだ!」
「吠えるな! ゲジゲジ眉!」
そこに、谷子がやって来る。
「私の本を傷つけたのは誰だ?」
もう谷子には、谷子の面倒臭がりな性格は無かった。
つづく。
ドキ子と栞に破壊された渋谷の街。
「誰だ!? 本を傷つけるたのわ!?」
立ち読みをしていた谷子は、本屋の大盛堂を破壊され、大好きな本が傷つけられたと怒っているのだ。谷子の周囲は、禍々しいオーラをまとっているのだ。
「た、谷子ちゃん!?」
「か、怪獣ちゃん!?」
今まで見たことのない谷子の姿に、ドキ子と栞は戸惑っている。だって、初登場だもの。このアイデアは、ほんのおねえさん~☆ を休止した、この2か月で書いた、「俺には○○が憑いている!?」の福の神が主人公の男の子に憑依するというところからきている。
「私は、本の神だ!」
谷子は、本が大好き過ぎて、ほんの神さまに憑りつかれたのだった。
「谷子ちゃんが神!?」
「わ~い! これで怪獣ちゃんも戦えるね!」
谷子、ドキ子、栞。神、悪魔、魔物の3つ巴の戦いが今始まる。
「本を傷つけた罪、私の眠りを妨げた罪、罪深いと知れ!」
本の神になった谷子は、手に持ったゴット・ブックを開き唱える。
「本の世界に閉じ込めてやる! ブックイン!」
「きゃあ!?」
谷子が呪文を唱えると、ドキ子と栞は、谷子の手に持った本に吸い込まれていく。そして、完全に本の世界に吸い込まれてしまった。
「本を傷つけた罰である。本の中で生きるがいい! ブックイン!」
本の神になった谷子は、ドキ子と栞を本の世界に閉じ込めた。
「谷子ちゃん! ドキ子が悪かったわ! ここから出して!」
「怪獣ちゃん! 私は、助けてくれるわよね!」
「・・・。」
助けを求めるドキ子と栞。しかし、激怒している本の神は、返事をしない。
「ズルい!? 栞ちゃん!? 自分だけ助ければいいと思っているの?」
「そうよ。あんたは、ずっと本の世界でカワイイ、カワイイ言っていればいいのよ! それが世の中の平和のためよ!」
「それもいいかも・・・。」
「いいのかよ!?」
カワイイと言われて、本の中の生活も満更でもないと思ったドキ子。それに呆れる栞ちゃん。
「仕方がない。ここは一時休戦といきましょう。」
「どうしてもと言うなら、ドキ子が力を貸してあげよう。」
ドキ子と栞は、本の世界から脱出するために、戦いを止めて、共闘することにした。奇跡のコラボレーションである。
「とりあえず、ここから出て、谷子ちゃんの目を覚まさせないと!」
「そうね。まさか怪獣ちゃんに、本の神なんかが憑いているとは!?」
二人は、本の神の谷子より、ドキ子は、前髪で素顔が見えない、自分よりも不細工な谷子が好きだった。栞は、前髪を上げて素顔を出した、ほんのおねえさんとして、本当の自分で活き活きしている谷子が好きだった。
「ドキドキ、充電30%。・・・42、・・・58。」
「銀河の守り人として命じる・・・。」
ドキ子は口を開け、ドッキドキ砲の準備をしている。空気を吸い込み、エネルギーを充電していく。栞は、ギャラクシーロッドを出し、魔法の詠唱を始める。
「ギャラクシー・ドッキドキ砲、発射!」
ドキ子と栞の必殺技のコラボレーションは、本の世界に穴を空け、2人は、本の世界から脱出できた。
「やった! 出られた! やっぱり、ドキ子、カワイイ!」
「ふう、なんとか出られた!」
2人は、本の世界から脱出できたことを喜んだ。
「なんだと!? おまえたち、どうやって出てきた!?」
ブックゴット、本神の谷子との最終決戦が、今、始まる。
つづく。
「谷子ちゃん! 目を覚ましなさい! あなたは神ではなく、かわいいドキ子の不細工な奴隷なんだから!」
「怪獣ちゃん、もうすぐ、ほんのおねえさんの朗読イベントの時間だよ! 遅刻したら、本を楽しみにしている人たちが悲しむよ!」
ドキ子と栞は、本神谷子の中にいる、「うわぁ!?」谷子の魂に呼びかける。
「黙れ! 小娘たち!」
「きゃあ!?」
本神は、本を投げつけて、2人を攻撃する。2人は、本に傷つけられる。
「やめて!」
本神に意識を乗っ取られた谷子が心の中で叫ぶ!
「止めろと言うのか? 谷子?」
本神は、谷子の声に反応した。
「止めて! 本の神さま! あなたの本を投げて攻撃する行為は、本を傷つけていることと同じだわ!」
「なに!? 私も本を傷つけているだと!?」
「そうよ! 本は読むためにあるんだから! 読んで知識を得たり! 読んだ後に、笑顔になるためにあるんだから!」
谷子の言葉に、本の神の邪悪なオーラが消えていく。
「申し訳なかった。谷子、おまえの言うとおりだ。私も本の神でありながら、怒りに任せ、本のことを考えていなかった。許してくれ。」
「いえいえ、本の神さまだって、間違うことはありますよ。これからもよろしくお願いします。」
「わかった。こちらこそ、よろしく。」
そう言うと、本の神は消えていった。谷子は、意識を取り戻す。
「うわぁ!? 渋谷の街がメチャクチャ!?」
「わ~い! 谷子ちゃんが元に戻った。」
「やっぱり怪獣ちゃんは、こうじゃないとね。」
いつも通りの谷子を見て、ドキ子と栞は喜んだ。本当は、谷子がほんのおねえさんというのは、ドキ子には内緒なのだが、番外編なので、いいだろう。
「私は、ほんのおねえさんの仕事に行ってくるから、じゃあね!」
谷子は、ほんのおねえさん~☆ 製作委員会の会場。渋谷のスクランブル交差点から逃げ出した。
「ズルい! ドキ子もテレビに出たい! 谷子ちゃん待って!」
ドキ子は、山姥のように、谷子を追いかける。こうなるのが嫌で、本編では、ドキ子には内緒ということになっている。
「逃げろ~♪ 逃げろ~♪ 怪獣ちゃん~♪」
栞ちゃんは、姿を消した。どこにいるかというと、谷子の瞳の仲である。人間の姿の時は、栞ちゃん。本来は、魔法使いのエロメスなのだ。魔法を使って、大好きな怪獣ちゃんの瞳に住んでいるのだ。
こうして、ほんのおねえさん~☆ 製作委員会は、無事に終了したのであった。
以上。




