ドキ子と「箱庭」
忙しすぎて、1週間くらい間が空いた。改めて思いだしながら、書いていこう。「帰渋」の世界観にシンクロさせるのが大変である。
ここは、ドキ子の大豪邸。
「この辺か?」
「もうちょい、右。そこ!」
「やった! できた!」
「恋~♪ 恋~♪ 恋のぼり~♪」
ドキ子の友達たちは、庭に鯉のぼりを設置していた。鯉のぼりを配置するヒロイン勇者のメロ。指示を出すミレ。応援係のキコ。鯉を恋と勘違いしているコイ。
「よくやったわ! あなたたち!」
「キュル!」
鯉のぼりと庭を提供してるんだから、別に手伝わなくていいでしょ! のドキ子とドキパンである。最近パンダのくせに、ドキ子に似てきたのが心配である。
「あんた、なんにもやってないでしょ!」
「ドキドキ~♪」
「キュル~♪」
まったく困ったお嬢様とパンダである。立場が悪くなると、ドキドキと言って逃げるのだ。
「みなさん! 重大な発表があります! 集合してください!」
ドキ子が鯉のぼりの設置を終えたメンバーを集める。ちなみに、この作品の重大発表は大したことはない。仲間たちも「なに? なに?」と集まってくる。
「まず、メロメロ。」
「なんだ?」
「ごめんなさい! あなたが主役の「ヒロイン勇者」が連載を終了したの!」
「なに!?」
「もう既に整理されて、短編集送りになったわ。」
なんと! メロの「ヒロイン勇者」は、連載をやめ、島流しにあっていたのだった。「帰渋」で書いて、面白そうだったので独立させたが、見切り発車だったようで、ネタが続かなかった。
「気にするな。そんなことでは怒らないぞ。だって私は、ヒロイン勇者だから!」
「ありがとう! メロメロ!」
メロが天然バカでよかったと思うドキ子であった。ヒロイン勇者・・・題材は良いと思ったのだが、この速い流れの中でアイデアが「帰渋」のように、ひらめき続けなかった。無念。
「次に、新しいファミリーを紹介するわ!」
ドキ子が新しい仲間? 家族を紹介するという。果たして何がやって来たのだろう。その時、キコはドキドキしていた。
(まさか!? 魔王のお姉ちゃんの使い魔の黒ウサギのうさぴょんを、ドキ子さんのファミリーに入れてくれると言うんじゃあ!?)
「あの、ドキ子さん。」
「なに? キコキコ。」
「うさぴょんを仲間に入れてくれるんですよね!? ありがとうございます!」
「違うわよ。」
「え!? 違うんですか!? ガーン!?」
ドキ子はあっさりと切り捨てる。新しい仲間が黒ウサギのうさぴょんではなかったことにショックを受けるキコちゃん。
「新しい家族は、なんと2名います!」
「おお!」
「みなさん! ドキドキしてきましたね!」
「おお!」
なぜかドキ子の大豪邸のお庭が盛り上がって来た。ドキ子はドキドキを提供することにかけてだけは、ドキドキ天才であった。
「では、登場してもらいましょう。どうぞ!」
「おねえちゃん~♪」
「なぜ私が、こんな所に来なければいけない?」
「ヌレちゃん!?」
なんと現れたのは「ヒロイン勇者」で登場した、幼女な妹勇者のヌレちゃんと魔王勇者のポチである。ちなみにヒロイン勇者の視界には、カワイイ妹しか写っていない。かわいそうな魔王勇者。
「ヌレちゃん!? どうやってここまで来たの!?」
「おねえちゃんのあとをおってきた~♪」
「お母さんには、ちゃんと言ってきたの?」
「しらない~♪」
「きっと、お母さんが心配してるよ。」
「にた~♪」
それでやって来れるのか? 疑問は残るが姉妹は感動の再会を果たした。幼女な妹勇者は笑っていれば、何でも許されるのだ。幼い子供は物事を判別することができないから仕方がないと大人は思ってしまうのだった。
「ヌレちゃん! お姉ちゃんが守ってあげるね!」
「わ~い~♪ おねえちゃん、ありがとう~♪」」
「あの・・・私もいるんですが?」
あくまでも魔王勇者はスルーなのである。あれ? 幼女な妹勇者のヌレちゃんの様子が変だ。何かを召喚? 呼び寄せようとしている!?
「いでよ~♪ どらちゃん~♪」
「ドラ~♪」
「ドラゴン!?」
「魔界ドラゴンではないか!?」
思わず、青いタヌキが登場するのかと思った人もいるだろう。現れたのは「ヒロイン勇者」で最後に滑り込みサーフで登場した魔界ドラゴンの子供のドラちゃんだった。幼女な妹勇者のヌレは、魔界ドラゴンの子供とお友達になり、呼び寄せることができるのだった。
「どらちゃん~♪ あそぼう~♪」
「ドラ~♪」
「わ~い~♪ そらをとぼう~♪」
「ドラ~♪」
幼女な妹勇者のヌレはドラちゃんの背中に乗り込む。ドラちゃんは羽をバタバタと羽ばたかせ、大空へと飛び立つのだった。
「わ~い~♪ たかい~♪ たかい~♪」
「ドラ~♪」
こうして伝説の幼女ドラゴンライダーの誕生であった。きっと悪魔や神々と激しい死闘を繰り広げるだろう。たぶんね。
「やはり新キャラクターが増えると話が広がるわね。」
「ドキ子を置いて、盛り上がるなんて、ドキドキしない!」
「恋が育つといいですね~♪」
「うさぴょんを今度は連れてこよう!」
それぞれ思うドキ子と愉快な仲間たちだった。アナザーストーリーは、ミレは「帰渋」だけ。コイとキコは5000字くらい。今回「ヒロイン勇者」のメロは2万5000字。字数の差がはっきりと出たのであった。
「ドキ子、面白くない。・・・面白くないなら、ドキドキ、面白くしてやる!」
しかし、ヒロイン勇者ファミリーの感動の再会は、ドキ子の出番を減らしたので、ドキ子の機嫌を損ねてしまった。ドキ子の帰渋横断! ドキドキクイズ! クラスのドキドキを思いついて、ニヤっといやらしく笑う。
「みんな! ドキ子に注目!」
「む!?」
「ん!?」
「げ!?」
「はにゃ!?」
「キュル!?」
ドキ子が号令をかけ、自分に注目を呼びかける時は、危険のサインである。きっと、いや、確実に仲間たちに危害が及ぶ、迷惑なドキドキがやってくるのだ。ドキ子の仲間たちは、ドキ子の提案に身構える。
「幼女な妹勇者のヌレヌレ、魔王勇者のポチポチ、魔界ドラゴンの幼女ドラゴンのドラドラと、新メンバーが増えて、ドキ子の大豪邸に入りきらなくなりました。」
「いや! 部屋はまだまだ空いてるわよ!?」
ミレは危機を感じた。メンバーが増えたまでは良かったのだが、次の大豪邸に入りきらなくなりました、という言葉に、住むところを奪われる危険性を直感的に感じ取ったのだ。
「ドラゴンは家で飼えないもん!」
「ドキパンは飼ってるじゃない!?」
「ドキパンはいいの!」
完全な依怙贔屓である。たしかに手乗りパンダは家の中で飼えるが、人より大きい幼女ドラゴンを室内で飼うのは現実的ではない。擬人化でもさせない限り、現実問題として無理だろう。
「あと魔王勇者のポチポチは、魔族だけど、とりあえず性別は男だから、ドキ子の家には進入禁止!」
「やっと私にスポットライトが当たったら、家に入れないだと!?」
「かわいいドキ子が襲われるでしょ!」
・・・誰もドキ子を襲わない。いろんな意味で怖いので、きっと誰もドキ子を襲わない。呪いのようにストーカーとか執着・粘着されそうなので、誰もドキ子を襲わない。
「ということで。」
「どういうことだよ!?」
「みんなには、ドキ子の大豪邸の庭で、ドキドキ箱庭生活を送ってもらいます!」
「はあ!?」
新しいクエスト「ドキドキ箱庭」が実装された。要するにゲーム化に備えて「みんな庭にテントを張って生活してね!」ということである。
「ドラちゃんだけ外で暮らすのはかわいそうでしょ。連帯責任よ!」
「ということは、あんたも外で暮らすんでしょうね?」
「安心しなさい。食料とお風呂は今まで通り使わせてあげるわ!」
「人の話を聞け!」
「さらばだ!」
「キュル!」
「あ!? 逃げた!?」
ドキ子は大豪邸に逃げ込み、テントを人数分、外に放り出し、家の扉と窓のカギを閉めまくった。ちゃっかりドキパンも箱庭生活を免除された。こうして、チーム・ドキ子は、自分勝手なドキ子を除き、箱庭生活を送ることになった。
「困ったわね。どうしましょう?」
「わ~い~♪ 恋の側で暮らせます~♪」
「キコは家に帰ります!」
「なに!?」
困るミレ。池の恋を見て喜ぶコイ。それなのにキコは、唯一の本の世界の住人ではないので自宅がある。自分だけ家に帰るというのだ。
「いいんじゃない。」
「キコキコ、さようなら~♪」
「う・・・。引き留めてくれるかな? っと思ったんですけど、さようならっと笑顔で言われると悲しいので、キコも残りましょうか?」
「いいえ。あなたの帰りが遅いと、チートスキル持ちの怖いお姉さまがやって来るでしょ。仲間の平和のために帰ってちょうだい。」
「わ、わかりました。では、みなさん、さようなら。」
「キコキコ、さようなら~♪」
こうして、キコはドキ子の豪邸を後にした。残ったミレは息を吐いて、ヤレヤレと安堵する。宇宙人のコイは物事を理解していない。これからどうすればいいのやら? とドキ子と出会った運命を呪うのだった。
その頃、暖かい大豪邸で悠悠自適に暮らしているドキ子。もちろんドキパンも一緒である。ドキ子とドキパンは、温かい紅茶を飲んで優雅なティータイムを過ごしている。
「やっぱり、ダージリンよね~♪」
「キュル~♪」
「ドキパン、パンダのくせに紅茶の味がわかるの?」
「キュルキュル。」
「さすが私のドキパンね~♪」
「キュル~♪」
自分が1番かわいいと思っているドキ子とドキパンは、外に放り出した仲間のことは、まったく気にしていなかったのだった。
そして、外でテントと寝袋の準備をしている面々に戻る。
「これからどうしようかしら?」
「恋と一緒に眠れるなんて、幸せ~♪」
「あんたたち、さっきから静かね?」
ミレとコイとキコは出てきたが、メロたち「ヒロイン勇者」のヌレとポチ、ドラは静かだった。決して、新キャラだからと謙虚にしている訳ではない。
「フッ、外で生活? 痛くも痒くもない。だって私は、ヒロイン勇者だから!」
「おねえちゃん~♪ カッコイイ~♪」
「野宿生活にでも慣れているの?」
「違うわ! 私たちにはポチがいるからよ!」
「ぽ、ポチ!?」
「ポチ~♪ おて~♪」
「ワン!」
「ドラ~♪」
「こんなのが役に立つのか?」
「大丈夫! ポチは街づくりの天才よ! ね~♪ ポチ~♪」
「ワン!」
「ドラ~♪」
そう「ヒロイン勇者」で、ヒロインのメロが元は幼女勇者で、その体形にコンプレックスを抱き、整形手術の冒険の旅に出た。その結果が整形勇者・・・いや、ヒロイン勇者が誕生したのである。そのおまけとして、魔王勇者のポチは、人間界で街づくりをして楽しんでいた。
「ということで、ポチ。快適な箱庭生活をよろしく。」
「任せろ。私の叡智の結晶を見せてやろう。」
「ポチ~♪ がんばれ~♪」
「ドラ~♪」
「なんか分かったような分からないようなだけど、メロを信じるわ。」
「恋の池は壊しちゃあダメですよ~♪」
魔王勇者のポチの、ドキ子の大豪邸の庭を大改造することになった。どうせなら、ドキ子の大豪邸よりも、より良いモノを作る気である。ちなみに「ヒロイン勇者」の時、ポチはヒロイン勇者の家の庭に犬小屋を建てて、居候をしていた。
「それでは、素敵な箱庭街づくりを始めるぞ!」
「おお!」
ついに現実ファンタジー「帰渋」なのに「ヒロイン勇者」の異世界ファンタジーの世界観で箱庭街づくりが始まった。
「いでよ! 魔界樹!」
「ジュ!」
「来たな魔界樹。犬小屋を・・・いや、立派なウッドハウスを作れ。」
「ジュ!」
こうして、みんなで暮らす立派な木でできた家ができた。街づくりとは名ばかりで、魔王勇者のポチによる、チートな街づくりである。
「いでよ! 魔界公共魔人!」
「はい、魔王さま。」
「このウッドハウスに電気とガスと水道が使えるように、工事しておいてくれ。」
「かしこまりました。」
これで最低限の生活水準はOK! 恐るべし、魔王勇者のポチの街づくり。魔王という立場を利用して、ベットから布団まで、全ての新生活の準備が、配下の魔物を使って整ったのだった。
「魔王を犬として飼うって、便利ね。」
「そうでしょ。魔王も飼えるのよ。だって私は、ヒロイン勇者だから。」
「ポチ~♪ えらい~♪」
「ワン!」
「これでドラちゃんも寂しくないな。」
「ドラ~♪」
「よかったね~♪ ドラちゃん~♪」
「ドラドラ~♪」
魔王も使い様であった。魔王の権限を平和のために使えば、こんなにも素敵な生活が送れるのだった。これには博学なミレも脱帽するぐらい感心した。幼女ドラゴンも、これで寂しくないのだった。
「池の鯉か・・・私からのサービスだ。いでよ! 魔界魚!」
「ギョ!」
魔王勇者は親切のつもりで、庭の池が鯉だけで寂しそうなので、魔界の魚を召喚した。大きな魚の登場に、池の鯉たちが気絶してしまい、水面に浮かび上がってしまう。
「恋さま!? 私の恋が!? 私の恋を邪魔する者は、全宇宙の科学力を持って排除します!」
コイちゃんは、鯉を恋と勘違いしている宇宙人である。恋愛の苦手な宇宙人で、地球に恋を勉強しにやって来て、鯉を恋と間違って認識してしまった、少し頭の弱い宇宙人であった。
「ギャラクシー・レーザー!」
コイちゃんの放ったレーザー光線は、1撃で魔界魚を退治した。こうして庭の鯉に平和は戻った。異世界の魚より、宇宙人の科学力の方が強かったのである。
「私の恋は、必ず守ります!」
「禁呪だ!? 禁呪に違いない!? この世界の女の子は、魔法よりも強い魔法を使うというのか!?」
恋ちゃんを見て驚愕する魔王勇者のポチ。異世界ファンタジーに、科学という概念はない。自分の領域を超える力に、神という概念を感じる。
「寝る所も確保したことだし、そろそろ行きましょうか?」
「恋のエサを奪いに行きます~♪」
「正義が勝つに決まっている! だって私は、ヒロイン勇者だから。」
ミレ、コイ、メロの3人が立ち上がった。3人はドキ子の大豪邸の方を見つめている。3人はドキ子に対する復讐の炎が燃えていた。
「ドキ子め、自分だけ温かい布団で眠れると思うなよ!」
「恋さま、行ってきます~♪」
「ヌレちゃん、お留守番しててね。」
「はい~♪ おねえちゃん~♪ いってらっしゃい~♪」
「ポチ、しっかり街づくりしとくのよ!」
「ワン!」
「ドラちゃんも、ヌレちゃんと遊んであげてね。」
「ドラ~♪」
別れの挨拶をかわした3人は、ドキ子の大豪邸にゆっくりと進んで行く。まさにその雄姿は英雄だった。
そんなこととは知らないで、大豪邸でくつろいでいるドキ子とドキパン。
「ああ~なんだか暇すぎて、ドキドキしない・・・。」
「キュル。」
「みんなに外で暮らせって、いうのは失敗だったかな。」
「キュルキュル。」
最近は、ミレ、コイ、メロと4人とドキパン1匹で賑やかに暮らしてきたので、他のメンバーがいないのが寂しく思えてきた。
「あなたは運命を信じますか?」
その時、姿かたちはないものの、どこからか声が聞こえてきた。ドキ子とドキパンは周りを見渡すが誰もいない。
「なになに!? ドキドキする!? 誰かいるの!?」
「キュルキュル!?」
「あなたの運命は決まっています。運命を受け入れますか? 争いますか?」
「出てきなさい! ここはドキ子のお家よ!」
「キュル!」
「残念。時間切れです。」
「はあ!?」
「キュル!?」
どこかから聞こえてくる運命が大好きな声の正体は分からなかった。どうやら運命を選択するのに、時間切れがあるみたいだった。いきなりの運命の登場に、チンプンカンプンのドキ子とドキパンだった。
「ドキ子! 覚悟!」
「ミレミレ!?」
「キュル!?」
鍵開けが得意なミレは、不法侵入してドキ子に短剣で襲いかかる。ドキ子は運命の声に周囲を警戒していたので、間一髪でミレの存在に気づき、短剣を交わすことができた。
「ドキドキ! 恋さまのエサを寄こせ~♪」
「コイコイ!?」
「キュル!?」
池の鯉のエサは至急品に無かったので、コイちゃんはドキ子に鯉のエサを寄こすように襲いかかる。カワイイ瞳から高熱の怪光線を放出しまくる。ドキ子とドキパンはダンスを踊るように紙一重でビームを交わす。
「ドキ子! ツイン勇気ゲージ200パーセント砲をくらえ!」
「メロメロ!?」
「キュル!?」
トリは1番危険なヒロイン勇者。レベル99の勇気ゲージは、自分だけ倍の200パーセントという規格外の設定で放つ勇気の砲弾は逃げるドキ子を追い詰める。そしてドキ子にドカーン! っと命中する。
「ギャア!?」
「キュル!?」
ピクピクと手足を動かし、真っ黒に焦げたドキ子とドキパンは、ゲップを吐き出すと煙が出てくる。
「参ったか? ドキ子。」
「参りました・・・。」
「それではドキ子にも、アウトドア生活を送ってもらおうか?」
「ええ!? ドキ子はか弱いから、お外なんかで寝たら生きていけないわ!? やめて!? 助けて!?」
「ドキパン、おまえもだ!」
「キュルキュル!?」
ロープで拘束されて、外に引き釣り出されるドキ子とドキパン。3人は計画通りドキ子とドキパンを生け捕りにできて、楽しそうにお庭に帰って行く。
「こ、これは!?」
「キュル!?」
ドキ子とドキパンは驚いた。ドキ子の大豪邸の庭が、巨大な遊園地になっていた。ジェットコースターに観覧車、コーヒーカップなどの乗り物がある。空には妹勇者のヌレと幼女ドラゴンが、伝説の幼女ドラゴンライダーとして、楽しそうに飛んでいる。
「ドラちゃんパークよ。」
「ポチは、街づくりの天才だ。」
「恋さまの横に新しい池を作って、魔界魚も育てます~♪」
大豪邸からお庭に追い出されたグループは、魔王勇者のポチを中心に、箱庭に巨大なテーマパークを完成させていた。ちなみに実際に働いたのは、魔王の配下のモンスター達である。
「ドラちゃんパーク!?」
「キュル!?」
まさか主を放置プレイした罰に庭に放り出した連中が、こんな素敵な遊園地を建設していたとは、ドキ子とドキパンは思いもしなかった。
「どう? ドキ子。参ったと言いなさい!」
「恋さまのついでに、魔界魚のエサも出しなさい!」
「邪心ドキ子! ついに追い詰めたぞ!」
「クッ!?」
ミレ・コイ・メロの3人は勝利を確信していた。自分たちは負けるはずはないと思い、少し油断があったのかもしれない。
「・・・誰を追い詰めたですって?」
「なに!?」
「ここは私のお家の庭よ! この遊園地は、かわいいドキ子のものよ!」
「なんだと!?」
「キュルキュル~♪」
してやったりとうなずくドキパン。ドキ子は土地の所有権を行使した。これでドラちゃんパークは、ドキ子のものになってしまった。3人は、おバカなドキ子が所有権という言葉を知っているとは思わなかったのだ。
「今から、この遊園地の名前は、ドキドキ・ドラちゃんパークよ~♪」
「ちゃっかり自分の名前を入れてきた!?」
「かわいいは正義! ドキ子は必ず勝つのよ!」
「キュル!」
「ハッハハハハハ!」
大逆転勝利に笑いが止まらないドキ子とドキパン。ミレ・コイ・メロは、ドキ子のたくましさに呆然としている。ポチはウッドハウスで街づくりを計画中。
「わ~い~♪ たかい~♪ たかい~♪」
「ドラ~♪」
伝説の幼女ドラゴンライダーは、ドキ子たちを気にせず、楽しそうに空を飛んでいるのだった。やっぱり最強なのは、幼女の妹勇者のヌレちゃんかもしれない。
「こうなるのも運命。運命を変えることはできないのか・・・。」
謎の運命大好き声の正体は!? 構想中なので、ちょいだしで現れることにしよう。常時、構想が一瞬だけで書きだすから頓挫するのだろう。「帰渋」を利用して、「運命」の物語を考えよう。
「でも、きっと運命を切り開くことができる者がいるはず・・・。」
そういえば「渋井谷子の奇跡」の時は、キャラクターの墓場だったな。「帰渋」になって、新しいキャラクターを生産できるようになった。また新しい物語を構想できるようになった。良い環境である。
つづく。




