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谷子と「夜空のお星さま~☆」

「あと8000字。」


10万字まで、微妙な残り文字数だ。1話で8000字にするか、1話5000字で2話書くか? どうしよう。確実な10万字オーバーを考えると2話の方かな。それにしても、少し書けば字数が稼げる「帰渋」は楽で良い。なにを書く? 「ほんのおねえさん」は「帰渋2」の冒頭で使えない。「夜空のお星さま~☆」がボリュームがあって楽か?


「始動。」


ついに「ヒロイン勇者」を異世界モノとして書き始めた。10万字書くか、小説家になろうで4万字コンテストがあるから、それにでも応募するか? なんにせよ、コネ・契約持ち以外は、書籍化はされないだろうし、気楽に書くか。なんか小説業界も異世界みたいだな。テレビで叩かれる人気もない世界だ。


「3000字!?」


ダイヤモンド姫が登場するところまでで、1度投稿したら3000字!? さわりの部分だけで3000字か・・・さっさとクライマックスに持っていかなければ、とてつもなくオーバーすることになるな。


「あと800字!?」


10万字に達してしまう。オーバーは確実だ!? 尺の調整は、素人作家には難しいね。窮屈になってしまう。素早い展開で無理やり終わらせよう。


ここまでは、まえがき。



ここは帰渋高校の図書室。


「今日は、この本にしましょう~♪」


かわいいドキ子が普段通り本を無造作に選んできた。


「あ! 「夜空のお星さま~☆」だ!」


この本は、谷子が幼少期から大好きなバイブルだった。


「なぜ高校生が絵本?」

「部長、ウザすぎます。」


心の汚れている図書部長には、「夜空のお星さま~☆」の良さが分からないのだ。


「じゃあ、この本で決まりね~♪」


ドキ子がドキモワールの準備を始めようとする。


「ちょっと、待った!!!」


その時、栞ちゃんが大きな声をあげて、ドキ子を制止する。その表情は、鬼気迫るものがあった。


「お姉ちゃん?」

「栞ちゃん、どうしたの?」


谷子とドキ子は、栞の変貌ぶりに戸惑う。


「絶対に「夜空のお星さま~☆」はダメ! ダメったら、ダメよ!」


あくまでも、栞は抵抗する。


「だよな、高校生が絵本だなんて? 馬鹿馬鹿しい。女子高生が「ほんのおねえさん~♪」をやっているのと同じくらい、馬鹿馬鹿しい。」

「部長、ウザすぎます。」


説明しよう。


「ほんのおねえさん~♪」とは、渋谷のテレビ局の教育放送でやっている、子供向け本の読み聞かせの大人気番組である。出演者は、ほんのおねえさんと呼ばれ、芸名は無い。正体は、本が大好きな、谷子である。


「お姉ちゃん、どうしてダメなの?」

「ごめんなさい。こればっかりは、カワイイ妹の怪獣ちゃんのお願いでも無理だわ。私の命がかかっているのよ!」

「命!?」


インパクト? 狙い? 打ち上げ花火なのか、おそろしい発言である。


「フフフー! そうと聞いては、なおさら行かねばなるまい! 「夜空のお星さま~☆」の世界!」

「ドキ子!?」


ドキ子は、普段のドキモワール~♪ の黒魔術師の衣装ではなく、サービスショット的に、黒いサタン・バニーちゃんの姿で現れた。


「ドキドキ~♪ グリモワール~♪ ドキモワール~♪ いざ! 「夜空のお星さま~☆」の本の世界へ!」

「ドキ子、やめなさい!」

「べえー!」

「キャア!?」


ドキ子がアッカンベー! をすると、止めようと駆け込む栞ちゃんは、間に合わず、谷子たちは「夜空のお星さま~☆」の世界に、光とともに転移した。



ここは「夜空のお星さま~☆」の本の世界の草原。


「いつもの草原だな。」

「普通の本の世界ね。」

「うん。」


谷子たちは、初めて「夜空のお星さま~☆」の本の世界にやって来た。そして、いつものように、草原にたたずんでいる。


「お姉ちゃん、どうしたの?」


栞ちゃんは、ガクガク・ブルブル震えている。顔色も体調が悪そうな表情をしている。まるで恐怖に怯えているようだった。


「そこの人たち。」

「ん?」


草原でたたずんでいる谷子たちに、男と女の2人が声をかけてきた。男は騎士風、女は姫風の姿をしていた。


「ゲゲゲ!? あれは、エメラルド姫と、へなちょこ騎士!?」


栞ちゃんは、颯爽と茂みの中に隠れた。


「私は、エメラルド姫。こっちは護衛の騎士メイ。」

「お姫様!?」

「かわいい! ドキ子の次くらいに。」

「ドキ子より、かわいい。」

「我々は、図書部長と、谷子と、ドキ子と、あれ? 栞がいない?」


初対面同士の自己紹介が終わった。


「この女を見たことない?」


エメラルド姫は、1枚の紙を渡してくれた。紙には・・・。


「指名手配犯。銀河系最強の魔法使い、銀河の守り人、エロメス。」


と書いてあった。その紙には、大きな顔写真もあった。


「栞ちゃん!?」


谷子たちは、紙を見て驚いた。顔写真は栞そっくりなのである。


「私たちが探しているのは、エロメスって、女なの。見つけたら教えてね。」

「は、はい。」

「行くわよ、メイ。」

「はい。エメラルド姫。それでは、失礼しました。」

「さようなら。」


エメラルド姫とメイは去って行った。


「栞は、いったい何をやらかしたんだ!?」

「お姉ちゃん、どこ?」

「フッ、栞ちゃんの弱みを握ったわ! かわいいお姫様の前に引き出してやる!」


栞は「夜空のお星さま~☆」の本の世界では、指名手配犯なのだ。しかし、草原には栞の姿は無かった。



栞ちゃんことエロメスは、自宅のブランド城に移動中。


「危なかった・・・。よりによって、出会ったのが、エメラルド姫とは!?」


説明しよう。栞ちゃんが昔、気分が悪かった時に、適当に夜空のお星さまを落としたら、運悪く、エメラルド姫の居城、エメラルド城を直撃し破壊した。それ以降、エメラルド姫は、貧乏生活を送っている。犯人がエロメスであることは、エメラルド姫は知らない。


「くそ、ケーリーとバーキンも連れてくればよかった。」


ケーリーとバーキンは、エロメスの家族である犬と猫である。現在は、エロメスと一緒に現実世界で、擬人化して逃亡生活を送っている。エロメスは、2匹は渋谷のスクランブル交差点で「エロメス降臨祭2020」の街頭活動をしていると思っている。



ここは現実世界。渋谷のスクランブル交差点のオシャレなお店。


「ありがとう。」

「がんばります。」


新人アイドルのサイン・握手会が行われていた。若い女の子で長蛇の列ができていた。


「ケーリー&バーキン デビュー曲 犬と猫 発売記念サイン会」


そう、ケーリーとバーキンは、エロメスの言いつけで、渋谷のスクランブル交差点で「エロメス降臨祭2020」のビラを配っている時に、芸能事務所からスカウトされ、美少年アイドルユニットとして、デビューすることになった。


「エロメスさまには、内緒です。」

「恨まれて、何をされるか分かりませんからね。」


エロメスには秘密である。もしもエロメスよりも先に、ペットの犬と猫がアイドルデビューしたと知ったら、エロメスが何をするか分からない。魔法使いとは、味方の時は頼もしいが、敵に回ると予測不可能で怖い相手なのだ。



ここは「夜空のお星さま~☆」の本の世界。


「見えた! 懐かしの我が城!」


栞ちゃんことエロメスは、とりあえず、自分の家である、ブランド城を目指して逃亡してきた。


「こ、これは何・・・!?」


エロメスは目を疑った。自分のお城が、ダイヤモンドにコーティングされ、垂れ幕が3本かかっている。


「指名手配犯、銀河系最強の魔法使い、銀河の守り人 エロメスちゃん捜査本部」

「見つけたら、すぐにご連絡してください」

「ご褒美に、大きなダイヤモンド差し上げます。ダイヤモンド姫より」


エロメスのお城は、逃亡犯エロメスの捜査本部になっていた。垂れ幕には、エロメスは完全に犯罪者扱いである。エロメスは、いったい何をやらかしたのだろう?


「ダイヤモンド姫の仕業ね!?」


エロメスは、やはり自分のいた世界には住めない。早くゴットブックを見つけて、カワイイ妹の怪獣ちゃんと一緒に現実世界に帰らなければ! と心に誓った。



ここは元エロメスのブランド城。現在は極悪人エロメスの捜査本部。


「フフフ、早く見つかりなさい。お友達のエロメスちゃん。」


中央の椅子に座っているのが、ダイヤモンド姫である。ちなみに「夜空のお星さま~☆」の世界には、誕生石姫という12人のお姫様と、護衛の月の騎士マンス・ナイトが12人いる。


「ダイヤモンド姫。」

「なに? エイプリル。」

「指名手配犯、エロメスに似ている人物を知っているという者たちが訪ねてきましたが、どうしましょう?」

「どうしてもと言うなら、お通しして。貴重な情報をお持ちかもしれないわ。」

「かしこまりました。」


こうして、ダイヤモンド姫は情報提供者に会うことになった。



こちら、自分のお城にヒッソリと潜入した、エロメス。


「あちゃ・・・私のお家なのに、ダイヤモンドちゃんに占領されている。」


エロメスとダイヤモンド姫は、お友達なのである。しかし、エロメスの憧れだったダイヤモンド姫は、最強のお姫様で、付き合えば付き合うほど、エロメスの手には負えない性格だと知ってしまったのだ。


「きっと捕まったら、どんな目に合うことになるか!?」


エロメスがビビっていると、そこに情報提供者たちが現れた。


「うわあ!? なぜ!? みんなが!?」


そこに現れたのは、図書部長、谷子、ドキ子だった。中でも、ドキ子は得意げだ。


「ようこそいらっしゃいました。エロメスちゃん捜査本部へ。私が捜査本部長のダイヤモンド姫です。この騎士は、エイプリルです。」

「エイプリルです。よろしくお願いします。」

「図書部長です。」

「谷子です。」

「かわいいドキ子です~♪」


初対面の自己紹介が無事に終わる。


「さあ、エロメスちゃんの情報を聞かせてもらおうか?」


優しさと威厳に満ち溢れたダイヤモンド姫。椅子に座る姿も様になっている。


「その前にお願いがある。ゴットブックという金色に光る本のページを探しているんだ。知りませんか?」


図書部長は、ダイヤモンド姫に尋ねた。


「これのことか?」


ダイヤモンド姫は、さっと金色に光る本のページを手に持って見せる。


「ああ!? ゴットブック!?」

「我々は、それを探して、ここまで来たんです。その金色のページをいただけませんか?」


図書部長は、ダイヤモンド姫にお願いした。


「いいだろう。どうしてもと言うなら、おまえたちにくれてやろう。」

「本当ですか!?」

「そこは、「どうしても」と言うところですよ。」


エイプリルが、ダイヤモンド姫と接するお約束を谷子たちに伝える。


「どうしても。」

「ハッハハハ! そこまで言われては、仕方がないな。」


「どうしても」というのは、確かツンデレキャラだった、ダイヤモンド姫のお約束であった。


「ただし、おまえたちの持っている情報が、私の欲しい情報であればな。」

「それは、大丈夫だ。安心してくれ。」


図書部長がダイヤモンド姫に返事をすると、ドキ子が一歩前に出て話し始める。


「この指名手配犯の似顔絵の女をドキ子は知っているわ。このエロメスという女は、名前を変えて潜伏生活をしているわ!」

「偽名を使っているというのか!?」

「そうよ! その偽名が、渋井栞よ! 栞ちゃんとして、別の人生を送っているのよ!」

「栞ちゃんだと!?」


おしゃべりで、かわいいドキ子のおかげで、エロメスが栞ちゃんということが、ダイヤモンド姫にバレてしまった。


「許せない! エロメスちゃんが名前を変えているなんて、許せない! 必ず見つけて「どうしても」と言わせてやる!」


ダイヤモンド姫は、怒りの炎でダイヤモンドが炭になってしまいそうなほど、燃えていた。



こちらブランド城の窓辺で、コソコソ覗いているエロメスのサイド。


「うわあ!? これはまずい! とにかくここから脱出しなければ! ドキ子め! 余計なことを!」


エロメスは、自分のお城ではあるが、逃げ出して、どこか遠くに身を隠すことにした。エロメスは、夜空のお星さまに叫ぶ。


「キラキラちゃん~☆」


流れ星が、キラーン~☆ と流れて、エロメスに近づいてくる。エロメスは、自分専用のお星さまを持っている。その星の名前が、キラキラちゃん~☆ である。通常の3倍のスピードで夜空を移動することができる。


「久しぶり~♪ キラキラちゃん~☆」

「キラ~☆」


エロメスは、キラキラちゃん~☆ に乗り込む。ちなみに、キラキラちゃん~☆ が言葉をしゃべったことは、今までない。


「そうね、誕生石姫と仲が悪い、ムーンちゃんのところまで行こう。キラキラちゃん~☆ 月まで、お願い。」

「キラキラ~☆」


キラキラちゃん~☆ は、エロメスを乗せて、月に向けて出発した。ちなみに、ムーンちゃんは、月の守り人である。また誕生石姫の護衛の月の騎士団の団長、マンスの娘である。月の騎士どもが、団長の娘より、誕生石姫のいうことを聞くので、ムーンは、誕生石姫と月の騎士にムカついている。



再び、ダイヤモンド姫と谷子たちサイド。


「あの、どうして、ダイヤモンド姫は、お姉ちゃんを探しているんですか?」


いつも控え目で、「触らぬ神に祟りなし」主義の谷子が勇気を出して、ダイヤモンド姫に質問する。


「それは・・・。」


ダイヤモンド姫が、栞ちゃんことエロメスを探している理由は、いったい何なのだろう?



こちら月に逃亡した銀河の守り人エロメスのサイド。


「あ!? 指名手配犯!」

「久しぶり~♪ 元気~♪」


エロメスは、月にやって来た。わざとらしく元気に挨拶をするエロメスを、月に住んでいる月の守り人のムーンが冷ややかに出迎える。その表情は、引きつっていた。


「飛んで月にいるウサギよ! エロメスちゃん!」

「え?」

「いでよ! 月の女神たち! 銀河の指名手配犯を捕まえろ! ム~・ム~・ムーン~♪」

「ええ!? なんで!?」

「問答無用!」

「ギャア!?」


月の守り人のムーンは、月の女神、有名どころで言えば、アルテミス、セレーネー辺りか? 4,5体の女神たちがエロメスを拘束していく。


「この裏切り者! ムーンちゃんは誕生石姫たちや、月の騎士たちを恨んでいたじゃない!? 同じ守り人組合の仲間でしょ!? 私を売るつもりなの!?」

「フフフ、エロメスちゃんは何か勘違いをしているみたいね。」

「え?」

「私は、銀河の指名手配犯と言ったはずよ!」

「ん~、私、バカだからよくわからない?」


エロメスは、話の流れがよく分かっていない。ただ現実世界では、ドキ子や谷子が相手なので、聡明に写る。しかし、栞ちゃんことエロメスは、銀河では頼りない部類に入るのだった。


「説明すると、エロメスちゃんは、ダイヤモンド姫たち誕生石姫に「夜空のお星さま~☆」の世界でも指名手配犯され、銀河でも守り人組合から指名手配犯されているのよ。」

「はあ!? どうして!? 守り人組合に訴えられるのよ!?」


エロメスは誕生石姫と守り人組合の両方から指名手配犯されていたのだった。


「エロメスちゃん、最近、銀河の守り人の仕事ちゃんとやってる?」

「ギク!?」

「現実世界に遊びに行ってて、銀河の平和を放置しているって、スペースが怒っていたわよ。」

「ゲ!? スペースが!?」

「私が連絡しました~♪」

「ムーンちゃんの裏切り者!?」


エロメスが銀河の守り人組合から指名手配されたのは、銀河の守り人の仕事をサボっているからだった。ちなみに、スペースとは宇宙の守り人である。


「そうだ、俺だ。」

「ギョ!? スペース!? サン!? アース!? フェス・ジュニア!?」


そこに、宇宙の守り人のスペース、太陽の守り人のサン、惑星の守り人のアース、星の守り人のフェス・ジュニアが現れた。


「どうして、フェスはいないのよ?」

「お父さんは、銀河温泉旅行中です。」


フェス・ジュニアの父、フェスは守り人組合の組合長である。ただの通行人の女の子B だったエロメスを、キャラクターにした恩人である。


「おい、家電大好き娘。」

「はい! なんでしょうか! スペースさん!」


スペースを始め、守り人たちの怒っている目が怖くて、エロメスは背筋を伸ばして、緊張しまくっている。


「誕生石姫たちに捕まって、八つ裂きにされる前に、我々が捕まえることができて良かった。」

「八つ裂きだなんて、ぶっそうな。ねえ、スペースさん?」

「なに!?」

「ヒイイイッ~!?」


軽い言葉を投げかけるエロメスを、スペースがギロっと睨みつける。


「お許し下さい! 私が悪うございました! これからは銀河の守り人の仕事もちゃんとしますから! どうか今回はお許しください!」


エロメスは、月の地表に頭をこすりつけて、守り人たちの許しを請う。


「家電大好き娘、おまえが銀河の守り人の仕事をしないと、我々に出番が回ってこないじゃないか。」

「え?」

「俺は楽しくなればなんでもいいさ。」

「こっちは宇宙艦隊との銀河防衛線で忙しいです。」

「僕はコネ守り人なので、偉そうなことは言えません。」

「はあ!?」


エロメスは、銀河の守り人の仕事をサボっていたから、守り人組合に指名手配されていると思っていた。


「引っかかったわね! エロメスちゃん~♪」

「騙したな!? ムーンちゃん!?」

「軽い冗談よ~♪ 私たちは、エロメスちゃんの友達でしょ~♪ 夜空のお星さま~☆ 音楽隊の仲間でしょ~♪」

「そういうことだ。」

「楽しく行こう。」

「忙しくなります。」

「コネです。」

「みんな。ありがとう。」


これにて、エロメスと銀河の守り人組合のわだかまりはなくなった。栞ちゃんことエロメスと守り人たちは仲良しさ~♪


「お姉ちゃん。」


その時だった。月に、エロメスこと栞ちゃんの魔法をかけて偽装の姉妹になった妹の谷子の声が響く。ちなみに「渋井谷子の奇跡」の時は、エロメスは谷子の瞳の中に住んでいた。


「カワイイ妹の怪獣ちゃんの声!?」

「お姉ちゃん、ダイヤモンド姫は別にお姉ちゃんのことは怒っていないよ。だから、ブランド城まで迎えに来てね。」

「なんですって!? 怪獣ちゃんが人質に!? 助けなくっちゃ!?」


しかし、誕生石姫12人、月の騎士12人、合計24人が待ち構える、自分のお家、ブランド城に行くのは抵抗がある。


「仕方がない。マスター。我々が一緒に行ってやろう。」

「え!? いいの?」

「エロメスちゃんは私たち友達でしょ~♪」

「楽しくなってきたな!」

「忙しくなってきました!」

「僕はコネですから!」

「みんな、ありがとう!」


エロメスは、友達はいいものだと、みんなの友情に感動した。涙を流したかは、定かではない。


「待ってて! 私のカワイイ妹の怪獣ちゃん!」


エロメスたちは、星に乗って、ブランド城に向かった。



ここはエロメスのお家、ブランド城。


「こ、これは!?」


エロメスたち、銀河の守り人たちがブランド城にやって来た。


「お姉ちゃん~♪」


お城のバルコニーに、谷子たちがドレスアップして、待ち構えている。誕生石姫12人と月の騎士も12人、ドレスと燕尾服で待ち構えている。


「怪獣ちゃん!? どうしたの!? その格好は!?」


エロメスは、ブランド城のバルコニーに着地した。姉妹の感動の再会である。


「ダイヤモンド姫が着せてくれたの~♪」


エロメスは、理由は知らないが、指名手配されてから、ダイヤモンド姫から逃げ回っていたのだ。


「エロメスちゃん。」

「ダイヤモンド姫!?」


エロメスとダイヤモンド姫は、久しぶりのご対面である。ダイヤモンド姫は、エロメスの両手を握り泣き出した。


「エロメスちゃん、どうしてたの? 心配したじゃない!」

「ダイヤモンド姫!?」

「お姉ちゃん、ダイヤモンド姫は、お姉ちゃんの姿が見えないから、お姉ちゃんの行方を心配して捜索してたんだよ。」

「え!?」

「尋ね人捜索を、指名手配と言葉を間違えただけだったんだよ。」

「そうなの?」

「そうよ! だって私とエロメスちゃんは、友達でしょ!」

「ダイヤモンドちゃん。」


こうして、エロメスとダイヤモンド姫のわだかまりは消えたのであった。友達の友情っていいね~♪


「エロメスちゃんが「夜空のお星さま~☆」の世界に帰ってこないから、私の出番が、なかなか無いじゃない!」

「え?」


ダイヤモンド姫がエロメスを指名手配したのは、宇宙の守り人たちと同じく、自分の出番が無いからであった。


「エロメスちゃんが、どうしてもと言うなら、今度は私自ら現実世界に遊びに行ってあげます。」

「結構です。」

「そこは「どうしても」と言うところです。」

「言いません。」


エロメスは理解している。ダイヤモンド姫が現実世界にやってきたら、渋谷の街が破壊されかねない。


「どうしても、遊びに来てください~♪」

「怪獣ちゃん!?」

「仕方がないわね。お友達のエロメスちゃんの妹の頼みとあっては、行かない訳にはいかないわ! ハッハハハ!」

「ダイヤモンドちゃんが渋谷に来るのね・・・。」


谷子はダイヤモンド姫に飼いならされていた。こうして「帰渋2」では、ダイヤモンド姫が現実世界にやって来て、騒動を起こすことが決まった。


「エロメス。」

「ストーン!?」


ストーンとは、ダイヤモンド姫の弟である。エロメスとストーンは良い仲らしい。ということは、順調にいけば、ダイヤモンド姫はエロメスの義理の姉になる。


「エロメス、もう字数オーバーだ。続きは「帰渋2」にしよう。」

「ストーン、あなたが言うなら。」


そして10万字も過ぎているので、「夜空のお星さま~☆」製作委員会から、コピーして貼り付けて編集し、エンディングを迎える。


エロメス降臨祭2020。あとは、メディアミックスしてもらうだけ。角川さん、スポンサーよろしく! そこに真夜中の騎士ミッドナイトと次点の誕生石姫ラピスラズリの兄弟が現れる。


「みなさま、駆け足ですが、夜空のお星さま~☆ 「帰渋1」をお送りしました。それでは、妹のエンディング曲を聞いてください。タイトル「夜空のお星さま~☆」音楽演奏は、夜空のお星さま音楽隊。指揮者、・・・エロメス。さよなら、さよなら。」


ミッドナイトが、感謝のお礼を述べて、お別れの挨拶をし、手を振って画面から消えていく。それと同時にBGMが流れてくる。スペースのピアノのソロパートから始まる。なぜか燕尾服を着た指揮者のエロメスに抵抗を感じている。ドレスを着た歌姫、ラピスラズリもエロメスに抵抗を感じながら、透明で透き通った声で歌い出し、スタッフのエンドロールが、音楽隊の演奏とキラキラと輝く星空をバックに流れる。


「Star in the night sky~♪(夜空のお星さま。)」

「Always keep smiling~♪(いつも笑っていてね。)」

「If something is in trouble~♪(もしも何かに困ったら。)」

「Because I will do my best~♪(あなたにお願い事をするから。)」


演奏を守り人たちが、コーラスを誕生石姫や月の騎士が、舞踏会のように、夜空で踊っている。この盛り上がり、この可能性が、「夜空のお星さま~☆」である。夏休みのアニメ映画でも、宝塚歌劇団でも、喉から手が出るほど欲しい、新しいオリジナル作品だと思う。角川本社の社長さんでも、電撃でもいいから、拾い上げてほしい。


「Wish Upon a Star~♪(星に願いを。)」


曲を歌い上げたラピスラズリから、指揮者のエロメスに切り替わり、タクトを止め、お客様の方を振り返る。エロメスの後ろには、守り人も誕生石姫その他全員が立っていて、エロメスの挨拶でお辞儀をする。そして、画面の端から緞帳が降りてきて、夜空のお星さま~☆ 「帰渋1」は、幕を閉じた。


完。


あとがき。


歌は、グーグル翻訳を使用。盗作じゃないよ。


「帰渋」は、軽く書いても、1話3,4000字いってるし、作者的には、世界観が出来ているので、楽である。書き続けるというのは、財産である。


小説家になろうは、ギャグだし、カドカワ・カクヨムは売れないし、これだけ物語を考えられる人も、シナリオ不足の時代にいてないと思う。


ハリウッドも中国もシナリオ不足で、日本のアニメに触手を伸ばす時代。不正ばかりの大賞・書籍化で売れない文字の世界で、新しいモノ・オリジナルのモノを描ける人間は貴重だと自画自賛(⋈◍>◡<◍)。✧♡


あとがき終わる

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