帰ってきた、渋井谷子の奇跡~☆
久しぶりに書いた短編
ここは、ほんのおねえさん~☆ 製作委員会の会議中である。といっても、コタツに入って、みかんを食べながらである。おそろしいことに場所の背景は、渋谷のスクランブル交差点である。渋谷警察の強力もあり、自動車は進入禁止である。
出席者は、ほんのおねえさんこと、主人公の渋井谷子。そして、自分が1番カワイイと思い、谷子をほんのおねえさんと知らない土器どき子の2人である。後は、ゲストとして、登場してもらおう。では、どうぞ。
「許せない!」
土器ドキ子は、拳を突き上げて、激怒している。
「うわぁ!?」
うわぁ!? が帰ってきた。渋井谷子のお馴染みのセリフを入力するのも久しぶりである。書いていて懐かしい。ずっと書いてきて、2か月は触れていないからだ。
「ドキ子ちゃん、何を怒っているの?」
「怒らずにいられますか!? ドキ子を2か月もほったらかしにするなんて、許せない! 全世界70億人のドキ子ファンが起こっているわ!」
「え!?」
「パンチの1発や2発、お見舞いしてやる!」
ドキ子のファンは、世界クラスであった。まだ、主人公の谷子の今までの経歴も説明していないのに、記憶を辿って、ドキ子のキャラクター紹介からする。ドキ子というのは、クラスに1人はいそうな、女だ。
土器ドキ子。
「この本、下さい。」
初回登場は、谷子が1番最初に書いた本のPOP、その本を買ったのがドキ子であった。まだ名前すらない、純真無垢のカワイイ女の子であった。田舎者が渋谷に勇気を出してやって来て、手が震える感じの女の子である。
「あの・・・覚えていますか?」
2度目の登場が、谷子の高校編のクラスメートとして、登場させた時である。ちょうど恋愛コンテストがあり、ハッとして、キュンとして、ドキドキする物語の募集ということで、名前が、土器ドキ子に決まった。
「ドキドキ~♪」
~♪ も、久しぶりに使うな。これだけでも、楽しそうなのが、伝わると信じている。恋愛コンの影響もあり、ドキ子は、カワイイ女の子に、ハッとして、キュンキュンして、ドキドキする女の子になってしまった。
「谷子ちゃんが、カワイイはずがない!」
ドキ子レーダーは、カワイイ女の子を感知する。谷子は、素顔はカワイイのだが、前髪長過ぎガールで素顔を隠している。ドキ子は、谷子が大人気の、ほんのおねえさんとは、知らないのだ。
「ドッキドキ~!」
これは、異世界ファンタジーに転移した時のお話である。働かざる者、食うべからずで、途方に暮れていたドキ子は、口から、ドッキドキ! の文字を吐き出し、谷子の籠城していた、異世界の本屋さんのシャッターを破壊する、暴挙を行う。
「ドキドキ! してもらいましょう!」
番外編として、アメリカ横断! ドキ子のドキドキクイズ! という、おそろしいクイズ番組もあった。問題に間違えると、巨大洗濯機に回されたり、地雷の埋まった山道を走らされたりする。高視聴率番組である。
「君の名は、ドキ子。」
他の同級生が主役の日中合作映画に出演。1番最後に、ドッキドキ! を口から吐きだしラスボスを倒し、一躍、スーパーアイドルに躍り出る。愛くるしい可愛さから、世界中から、日本のパンダとして、人気者になる。
以上。
これから、谷子のほんのおねえさんと、日本のパンダこと、土器ドキ子との、ふざけた夢の競演が、実現されるところで・・・。記憶の概要だけで抜けているシーンがあったら、ごめんなさい。
「何でもいいから、ドキ子に出番を下さい! うええええん!」
怒っているのは最初だけで、本音は自分にスポットライトが当たることを祈って、泣き崩れる、土器ドキ子であった。
「あはは・・・。」
元々、暗い性格の谷子は、ドキ子の相手は疲れるので、できればしたくないのだ。これでも2人は、大親友! ・・・たぶんね。
つづく。
渋井谷子のほんのおねえさん~☆ 製作委員会の会議中である。
「うわぁ!?」
が、口癖の谷子は、暗く控え目な女の子。そのため、相方の土器ドキ子に、キャラクター紹介の順番も負けてしまうのだ。しかし主人公、只者ではない。
「いや、平和に暮らしたいだけです。」
谷子は、謙遜するが、初心者作家なので、どう育てば、今の谷子が出来上がるのかということで、生い立ちから、今までの生活ぶり、現在の生活ぶりまで、一般小説のように書いたのだ。あとでラノベは、適当でいいというのを知る。
「だから、別に私の紹介は、いりませんよ?」
谷子は、拒否するが、アニメ、映画、なんでも可能なように想定された、谷子の今までの起こしてきた奇跡を思い出してみよう。
渋井谷子。
奥義は、速読から進化した、光速読、神速読。
渋谷生まれ、渋谷育ちの女の子。築50年のワンルームマンションに家族3人で暮らしている。父、谷男は、渋谷郵便局でアルバイト。母、谷代は、渋谷区役所でアルバイト。谷子の両親は、イマドキのアルバイト両親であった。
大家のおばあちゃんのご厚意で、家賃を安くしてもらっている。谷子は、両親が忙しいので、大家のおばあちゃんに預けられ、本を読み聞かせしながら育てられた。谷子は、本が大好きな女の子に成長した。
中学校の頃には、1億冊の本を読み終えた本の申し子になっていた。この頃、かわいい谷子は、不細工な女子にいじめられる。歪んだ谷子は、前髪を伸ばし始め、不気味になり、誰も近寄らせない、素顔を隠す女の子になってしまった。
ある日、父にお風呂を覗かれて、家族別居を決意。大家のおばあちゃんのご厚意で、誰も使っていない天井裏の部屋を、自分の部屋として手に入れることができた。家賃は、自分でアルバイトをして払うと言う。
谷子は、渋谷のスクランブル交差点にあるツタヤで、アルバイトを始めた。初めのうちはギコチナイ谷子だが、本のPOPを書いたり、本を朗読したり、谷子がお勧めする本は、奇跡の大ヒットのベストセラーになる。
ある日、渋谷のNHK主催の「ほんのおねえさん」コンテストがあり、谷子は出場することになる。そして、谷子は前髪を上げ、素顔でコンテストに臨み、谷子が星が輝くと本を読めば、会場に星が輝き、見事に谷子は優勝した。
少しは自分のことが好きになった谷子だが、高校に入学すると、カワイイ女の子が大好きなドキ子に出会い、身の危険を感じ、前髪を下した暗い女の子を演じることにした。すてきな高校生活が始まった。
一方で、前髪を上げ、カワイイ素顔で谷子は、「ほんのおねえさん」として、新型アイドルとして、大衆に支持され、大人気になる。本を朗読するだけで、スぺクタルショーを繰り広げ、日本武道館・ドーム公演も成功させる。
以上。
素人作家として、1年間、谷子の生い立ちから書いていたので、時間がかかった。ここから、ノリノリの渋井谷子の「ほんのおねえさん」が始まるはずだったが・・・。
「いや、私は本が好きなだけで、出番をもらって、事件に巻き込まれたくありません。誰かの裏で、ほんのおねえさんをやっているから、それでいいよ。」
谷子は、目立つのは好きではない。ほんのおねえさんの時だけ、かわいい素顔。普段の日常生活は、前髪を下ろしカモフラージュし、平和に暮らしている。
そんな、触ることのできない、ラブブック30万字の主人公、渋井谷子を、新たに描こうとしている。
「だから、私は、別に出番はいらないって!?」
これで、30万字の作品を整理したとしよう。異世界ファンタジーしか可能性がない、ラノベの世界の中で、現代ファンタジーを書き続ける愚かさはある。
「私がいるじゃない!」
その時、颯爽とキラキラなお星さまに乗って、渋谷のスクランブル交差点のコタツに向けて、女の子がやって来る。
「しおりちゃん!?」
この女の子は、いったい、何者!?
つづく。
ほんのおねえさんの製作委員会が渋谷のスクランブル交差点で行われている。コタツとみかんを用意して。出席者は、渋井谷子と土器ドキ子。
「どうせ無理・・・。」
現代ファンタジーの自分たちは、大衆ウケはするが、異世界ファンタジーが好きな出版業界には、拾い上げてもらえないと諦める。
「ちょっと待った!」
その時、金色のお星さまに乗って舞い降りる破壊者。銀河の守り人、銀河系最強の魔法使いエロメスである。
「栞ちゃん!?」
谷子には、しおりちゃんと呼ばれている。
「怪獣ちゃん! 私がいるじゃない!」
栞ちゃんは、谷子のことを怪獣ちゃんと呼んでいる。
「栞ちゃんは、夢の中の少女だったはず!?」
「いいのよ、番外編なんだから、設定なんて、消えてなくなれ! エロ・エロ・エロメス~♪」
作品の設定の垣根が、破壊された。これが銀河の守り人の魔力である。
「ちょっと! 今回は、かわいいドキ子と下僕の谷子ちゃんの出番のはずよ!」
「私の怪獣ちゃんを奴隷扱いしないで!」
「なによ!? ゲスト出演の分際で!」
「黙れ! ゲジゲジ眉!」
谷子を巡る、栞ちゃんとドキ子の仲は悪かった。この垣根は崩れていなかった。
「まあまあ、2人とも・・・。」
平和主義者の谷子は、ケンカを止めに入る。
「不細工な谷子ちゃんは、黙ってて!」
「怪獣ちゃんに仇なす者は、私が殺す!」
悪魔の化身と魔物の化身が、両者の背中で巨大化して、へへへっと笑って、睨み合っている。目は人間の瞳をしていなかった。
「くらえ! ドッキドキ!」
「いでよ! 地球! エロ・エロ・エロメス~♪」
ドキ子のドッキドキという、口から吐きだされた巨大な文字と、栞ちゃんの銀河魔法で呼び出した地球とが、渋谷の上空でドカーン! っと衝突して、破片が地上に降り注ぐ。
「うわぁ!?」
確かに、これなら現代ファンタジーでなく、異世界ファンタジーでも通用する、ミックス作品になるかな。こんな感じが、栞ちゃんである。経歴を書いてみよう。
栞ちゃん、エロメス、通行人の女の子B。(同一人物。)
主演作品、夜空のお星さま。(ラブブック30万字の中で、化石。)
野望は、エロメス降臨祭2020。
持ち物は、エルメスのスカーフと、銀河系最強の魔法の杖、ギャラクシーロッド。
夜空のお星さま。(通行人の女の子Bがエロメスになる話である。)
通行人の女の子Bとして初登場。お星さまに願い事をしたら、星の守り人のフェスが現れ、キャラクターに格上げされ、エロメスという名前を頂いた。捨て犬のケーリーと捨て猫バーキンと共に宇宙にお引越し。(第1部。)
銀河の守り人になったエロメスは、惑星の守り人のプラネット、月の守り人のムーン、太陽の守り人のサン、宇宙の守り人のスペースに挨拶に行き、銀河系最強の魔法使いの実力を見せ、銀河の守り人と認めさす。(第2部。)
誕生石姫になり損ねた女の子、ラピスラズリちゃん登場。彼女の嫌がらせで、冷たい冬に、冷やしおでんを食べることに・・・。もちろん、エロメスは、ラピスラズリにも、冷やしおでんを食べさし、親友になるのだった。(第3部。)
以上。
第4部を書いている位で・・・。
ラブブック。(エロメスが、怪獣ちゃんの瞳で生活する話である。)
エロメスは、天井裏の部屋を寝室にしていた。しかし、谷子が引っ越ししてきてしまった。エロメスは、前髪を下ろして寝ている谷子を見て「怪獣!?」と言ったのが、怪獣ちゃんの由来である。
谷子が寝返りを打って、前髪がめくれ、カワイイ素顔を見て、ときめいたエロメスは、寝ぼけて目覚めた谷子の目の中に飛び込んだ。それから谷子の瞳の住人として、楽しい人間界での生活を送っている。
エロメスは、不器用な谷子を魔法で助ける。モジモジ、アタアタしている谷子に、勇気の出る魔法をかけた栞を渡す。この栞に書かれている、カワイイ女の子の絵がエロメスである。これがエロメスが、栞ちゃんと呼ばれる所以である。
谷子が「ほんのおねえさん」になって、谷子の本を読む声に合わせて、会場に星を降らせたり、真っ暗な会場を輝かせたり、魔法で谷子のコンサートの演出をする、夢と希望の空間プロデューサーである。
以上。
あとエロメスは、異世界ファンタジーのブランド城に住んでいる。ダイヤモンド姫が筆頭の12人の誕生石姫や、その護衛、12人の月の騎士、ダイヤモンド姫の弟ストーン王子、宇宙の大怪獣ガジラ、宇宙死神など、いろいろ登場する。
以上。
「ということで、私がいれば、異世界ファンタジーで認められるわ!」
栞ちゃんは、自信満々であるが、恐らく、そこら辺の書籍化作品よりは、スケールは壮大である。
「ドキ子の出番が増えるなら、一時休戦してあげる。」
ここに悪魔と魔物が握手するのであった。
「私は、別に出番が無くてもいいよ。」
あくまで地味に生きたい、谷子であった。この3人だけでも、題材だけ与えれば、10万字を軽く超えそうで怖い。
以上。




