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ドキ子と「日常」

「最高の物語にしよう!」


4月スタートの大金をかけて製作した深夜アニメ共が全滅の悪臭が漂う中、第1話、冒頭の重要性を更に感じる。絵がダメで瞬殺。ストーリーが無い、同じで秒殺。プロの制作や編集なのに、なぜ、そんな作品を選ぶ?


「いざ! 大冒険の始まりでしょう!」


異世界モノ、学園モノ、恋愛モノとかだと、キャッチに一般大衆の純粋な人間の心はつかめるだろう。最近「帰渋」の中で、アイデアを構想する悪いクセが出ている。それでもハイクオリティーなレベルなら、読み物としては成立するだろう。


「みんな、勇者!?」


若しくは「みんな、魔王!?」は、異世界モノとして、10万字書けるな。何を見ても「勇者」と言っていれば、面白く話が成立するんだから。ただもう、新作を書くのが、大変過ぎて苦痛だ。だから、ラノベの世界はパクリの異世界モノばかりなんだね。考えなくていいから楽だから。


「ドキ子の日常。」


以前、谷子の日常を書いた。やっと、メンバーの日常を、重い腰をあげて書くことにした。棚上げにして放置しているのが「栞の日常」「図書部長の日常」「夜空のお星さま~☆」「ほんのおねえさん」「谷子の高校生活」。これを書くより、本の世界に逃げ込む方が、書くのが楽なんだよね。


長くはなったが、ここまでは、まえがきである。



「ドキ子。」


正式名称は、土器ドキ子。


初登場は、谷子がアルバイトの素敵な渋谷のスクランブル交差点の本屋さんでアルバイトをしている時、初めて書いたPOPの本を買った美少女だった。


谷子の学園編が始まると、同級生として登場。恋愛コンをしていたこともあり、「ドキドキ」がテーマだったので、名前が土器ドキ子になった。恐らく両親は、遺跡探検家か、考古学者だ。


ドキドキというのは、使い勝手が良く「可愛くて、ドキドキする~♪」的なモノが発想のメインになった。ドキ子の基準は「カワイイが正義」である。


「異世界横断! ドキ子のドキドキクイズ!」

「ドッキドキ砲!」

「ド、ド、ドキ子の大爆笑!」


大人気コンテンツを多々持っている。


それでは、谷子に寄生して、今も登場し続けるドキ子の日常を覗いてみよう。ビックリしたのは、これだけ書いて、1000字に届いていない!? がんばー!



ここは、ドキ子の大豪邸。


「恋さま~♪ ご飯の時間ですよ~♪」

「パクパク。」


ドキ子の大豪邸には、池がある。そして、メイド風の女の子が、池の鯉を「恋さま」と呼び、鯉が大好きな、栄養満点の鯉フードを池の鯉に投げて、エサをあげている。


「大きな恋に育つんですよ~♪」

「パク。」


数百の錦鯉がエサに群がり、まさに阿鼻叫喚のエサの争奪戦が繰り広げられている。それをメイド風の女の子は、ニコニコ笑顔で楽しそうに見ている。


「恋は宇宙を救います!」


このメイドの名前は、恋ちゃん。種族は、宇宙人。「恋に恋して、コイ、恋、鯉!?」という、短編作品のコンテスト用に書いた作品の主人公である。どうせ、書籍化も大賞も角川作家が受賞しているので、コネが無い恋ちゃんは受賞しないので、ドキ子の家のメイドにしてしまおう。


「恋ちゃんは、相変わらず、恋を鯉と思っているのか・・・。」


ガーデンテラスで、コーラをワイングラスに入れて、サングラスをしたまま飲んでいる女性がいる。恋の苦手な宇宙人を、絶滅の危機から守るべく地球に恋の習得にやって来た恋ちゃんに、「恋と鯉は違うよ。」と言っても、恋ちゃんは、鯉を育てれば、宇宙人が救われると信じて、聞く耳を持たない。


「恋ちゃんも、お茶にしたら?」

「は~い~♪ ミレミレさん。」

「ミレミレはやめてよ。ドキ子がいないんだから、ミレディーでいいよ。」

「そうでした。ミレディーさん。」


コーラが大好きな女の名前は、ミレディー。「ドキ銃士!?」の世界で、ドキ子にスカウトされた第1号と思ったら、恋ちゃんの方が時系列的に先だった。ドキ子がミレディーを気に入ったのは、短剣、毒薬、火薬、暗殺、情報収集など、なんでもオールマイティーにこなせる謎の女、という設定に、ドキ子は惹かれたのである。


「恋ちゃんもコーラ飲む?」

「いいえ。私はミルクティーがお気に入りです~♪」

「鯉の生き血じゃなくて良かったよ。」

「ミレディーさんたら、ご冗談がお好きなんですね。」

「鯉を恋と思ってる宇宙人に言われたくないよ。」


不思議と恋好きの宇宙人と謎の女で会話が成立している。未来の世界では、宇宙人と地球人が会話する日が来るだろう。


「それにしても、本当に私たちは、女子高生役で高校に通わないといけないのかね?」

「ドキ子さんが、入学の手続きが出来次第、通わしてくれるらしいですよ~♪」

「恋ちゃんは楽しそうだね?」

「はい~♪ 私は高校に通学して、スクールラブを勉強します!」

「不純な動機だね・・・さすが宇宙人。」


恋ちゃんは、恋の勉強に来ているので、高校に行って、鯉がいなかったら、きっと悲しむことになるだろう。それか鯉を学校の庭で飼うことになるか?


「ミレディーさんもきれいだから、きっと男子生徒にもてますよ~♪」

「私は、バツイチだし、どんなに年齢詐称しても、30才前後よ。女子高生じゃなくて、女教師とか事務員さんにできないかな?」

「ドキ子さんは、許してくれないでしょうね~♪」

「だよね。ガク・・・。」


ミレディーの扱いに困りながらも物語は進む。ドキ子の大豪邸の広い庭で畑を耕している女の子がいる。


「にしても、ドキ子は変なヤツばかり拾ってくるな。」


ミレディーは、ドキ子の趣味に呆れている。


「これも鍛錬の一つだ。なぜかって? それは私が、ヒロイン勇者だからだ!」


畑を耕す女の名前は、メロ。職業は、勇者。「みんな、勇者!?」の世界から、ドキ子にスカウトされて、現代世界にやって来た。暇なので畑でも耕して、体を鍛えているのである。


「いや、いい汗をかいた。」

「お疲れ。冷えたコーラを飲むかい?」

「コーラもおいしいけど、ヒロインは、クリームソーダを飲むものと決まっている。だって私は、ヒロインだからだ!」

「すぐに作って持ってきますね。」

「ありがとう。恋ちゃん勇者。」


ヒロインは何を飲むんだろう? 分からんから、カワイイと思われるクリームソーダにしよう。ビール・日本酒でギャップを狙うのもいいのだろうが、それでは汚れヒロインになってしまう。


「メロちゃんは、なんでも勇者をつけるんだな。」

「みんなが勇者の世界出身なので、つい癖で・・・ミレディー勇者。・・・あ。」

「異世界のヒロインも大変だな。」

「これでは、ヒロイン勇者なのに、お嫁に行くどころか、彼氏もできない!?」

「クスっ、本当だね。」


謎の女とヒロイン勇者が対談していると、恋ちゃんがクリームソーダを持ってきてくれた。なにかを見つけたようだ。


「クリームソーダをお持ちしました~♪」

「ありがとう。恋ちゃん勇者。・・・あ。」

「あの。」

「どうしたの?」

「門の辺りに見慣れない女の子がいるんですが?」


ドキ子の大豪邸の門のところに、1人の女の子が中の様子を、キョロキョロ伺っている。索敵はミレディーの専門分野である。


「平和な世界に退屈してたけど、やっと私の出番ね。」

「いってらっしゃい、ミレミレ。」

「捕まえたら私がお仕置きしてやろう! だって私は、ヒロイン勇者だから!」


ここはドキ子の大豪邸の門の前。


「入っていいのかな? どうしよう?」


モジモジしている女の子が一人いる。女の子は、中学生のようだった。ミレディーが気づかれないように背後に回り、女の子の耳元でささやく。


「何か御用?」

「キャアー!?」


女の子は驚き、4、5歩前に行ってから振り返る。ミレディーを見る少女は、まさに謎の女を見るような顔をしてたじろいていた。


「だ、誰ですか!?」

「それは、こっちが聞きたいんだが?」

「私は、この家のお嬢さんに招待されたんです!?」

「んん・・・。見た目がカワイイな、ドキ子なら招きかねないな。」

「そうです。ドキ子さんです!」

「あちゃ。」


ミレディーの予想はあたった。ドキ子が犯人だった。女の子をドキ子の大豪邸の中に入れることにした。


「中でお茶でも飲みながら待つかい?」

「いいんですか?」

「いいよ。あんたも十分、変わってそうだし。」

「ありがとうございます。」


なにが、ありがとうなのか分からないが、女の子はドキ子の大豪邸に入り、お茶会の席に招かれた。


「私はミレディー。恋ちゃん、メロちゃんだ。」

「恋を育ててます。よろしくです。」

「困ったことがあったら言ってくれ。ヒロイン勇者なんだ。」

「私は、間キコです。よろしくお願いします。」


奇跡的に、無事に自己紹介が終わった。


「若いね、何才?」

「15才の中3です。」

「ドキ子め、年下にまで悪の手を伸ばすとは!? 恐ろしい!?」

「恋に歳の差は関係ありませんよ。」

「あの!? 私、ガールズラブとかじゃありませんよ!?」

「こういうキャラたちだから、気にしなくていいよ。」


実は、謎の女は一般常識人だった。ミレディーがいてくれてよかったと思う、今日この頃。


「何か飲みますか?」

「ブラックがいいです。」

「渋いわね!? 中学生のくせに!?」

「女子高生のお姉ちゃんがいるんですが、すごい何でも「できる」人なので、私もお姉ちゃんみたいに何でも「できる」スーパー・マキコ! になりたいんです!」


キコちゃんは、お姉ちゃんに憧れているのだ。あれ? どこかで、こんなお姉ちゃんを見たことがあるような?


「キコちゃんは、どこで悪魔に・・・いや、バイキンに・・・いや、ドキ子に声をかけられたの?」

「私は、裏路地にあるコロッケ屋さんのビラを撒いている時です。ドキ子さんが現れて・・・。」



キコちゃんが、コロッケ屋のビラを配っている回想。


「コロッケ、いかがですか?」


手を伸ばし、ビラをもらってくれる女子高生が現れ立ち止まる。キコは、女子高生の顔を覗いて見た。


「私はドキ子。あなた、お名前は?」

「キコです。」

「キコちゃん。一生懸命な姿が、初々しくて、カワイイわ。良かったら、そこの私の大豪邸に遊びに来ない?」

「え!? いいんですか!?」


回想終わる。



「って、声をかけてもらったんです。みんなが知ってる大豪邸に入れるチャンスなので、入れる! っと思って、やって来ちゃいました~♪」


ビラを撒いていた女の子の名前は、アイダキコ。ここでピーン! っときた人は、有名作でも、話題作でも、書籍化作でもないのに、通だね。


キコは「恋するコロッケ!?」という作品の女子高生設定を中学生設定に変え、姉が出てきたので、姉を女子高生にして、話を恋ちゃん同様、「帰渋」につなげたものである。


新作を書いて、ポイ捨て。すごい労力がかかる。新作でキャラクター作りをして、「帰渋」で登場させなければ、疲れて消えてしまう。現状、安易に新作を書くのは停止している。コンテスト絡みで、新作を書くのがマシ。



「みんな、ただいま~♪」


ドキ子が学校から帰ってきた。


「出た!?」

「お帰りなさい、ドキ子ちゃん。」

「ドキドキ勇者、おかえり。」

「お邪魔してます。」


くつろいでいた4人は戦々恐々である。


「ミレミレ、コイコイ、メロメロ、キコキコ、ただいま。」


これがドキ子の仲間の呼び方である。ちなみにドキ子は、ドキドキである。


「今日は、図書部の部活動で、未来の世界を滅ぼしてきたわ!」

「さすが、ドキドキ~♪」

「褒めるな!」

「私はヒロイン勇者。未来の世界を侵略する悪とも戦わなければいけない! しかし、ドキ子は友達・・・私はどうすればいいんだ!?」

「この人、大丈夫ですか?」

「気にしないで。メロちゃんは、ヒロインの葛藤を演じているだけだから。」

「なんだ~♪」

「納得、はやー!?」


登場キャラが5人にもなると、にぎやかになってきたな。そこに恋ちゃんがドキ子の飲み物を持ってくる。


「ドキドキ、いつものトマトジュース。」

「ありがとう。」


ドキ子のドリンクは、トマトジュースである。ドキ子の口の中は真っ赤である。


「おいしい~♪」

「吸血鬼か!?」


こんな感じで、ドキ子の大豪邸で楽しい会話をしながら、みんなで仲良く暮らしている。ドキ子の学校から帰ってきた日常である。


「それでは、みんなジャージに着替えて、今日もレッスンするわよ!」

「・・・。」

「おお!」

「おお!」

「なにをするんですか?」

「キコキコにも、ドキ子特性のジャージをあげるわよ。」

「ありがとうございます。」


ドキ子たちは、何かの特訓をしているようだ。今のアニメ・声優業界のCDやイベントでお金を稼ぐためのお約束・採用されやすさから考えて、入れない訳にはいかないコンテンツである。


「みんな、着替え終わったわね!」

「おお!」


全員がジャージに着替え終わった。


お分かりとは思うが、熟女のミレミレは乗り気ではない。宇宙人のコイコイは「恋のためよ!」とドキ子に洗脳された。ヒロイン勇者のメロメロは基本、体を動かすことが好きである。中学生のキコキコは、純粋に好奇心旺盛なので、素敵な皆さんと一緒に何かできるのか、ワクワク楽しみにしている。


「それでは、ミュージック、スタート!」


ドキ子の合図で恋ちゃんがラジカセ? 今の時代はスマホにスピーカーか? で、音楽を流す。チャンチャラ~♪ っと、元気な音楽が流れてくる。


「ドキドキ・スターズ始まるよ! ドキ子だよ! 全員集合!」


ドキ子たちが、ステージに現れる。ジャージ姿で陣形を整える。タクティカル・フォーメーションというヤツだ。


「ドド、ドキ子の大爆笑!」


ドキ子たちは、まるでミュージカル? のようにダンスを踊り始めた。


「この世で1番カワイイのは誰? みんなのカワイイ、ドキ子です! ドキドキさせるぞ!」


メンバー紹介から始まった。まるで売れない地下アイドルのようだった。


「宇宙から来ました! 恋を大きく育てて、全人類を救う、恋ちゃんです! コイコイと呼んでね~♪」


恋ちゃんの挨拶は、ドキ子の挨拶よりは印象がいい。


「困ったことがあったら、何でも言ってね! だって私は、ヒロイン勇者! メロこと、メロメロだ!」


メロは「陣形の習得は、ヒロインに必要よ!」ドキ子に丸め込まれた。


「やっぱり私もやるの・・・。」

「ミレミレ、ドキ子は優しいから選ばしてあげるわ。自己紹介をするか、布団に巻かれて、火山の火口にロープで吊るされるのと好きな方を選びなさい。」

「鬼、悪魔、ドキ子! 仕方がない、恥ずかしいがやるか!」


これも、フレーズとしては、なかなかである。


「ある時は、謎の騎士。また、ある時は、謎のコーラ大好きな謎の女。その正体は!? ミレディーこと、ミレミレです。よろしくね!」


実は、案外乗り気のミレミレであった。


「さあ! 次はキコキコの番よ!」

「ええ!? 私もやるんですか!?」

「そうよ! キコキコもギルド・ドキ子の仲間よ!」

「いつからギルドになったんだ・・・。」

「仲間!? 私、がんばります!」


こうして、キコキコには、シンキングタイムが1分与えられた。


「ドキ子さん! できました!」

「失敗は成功の元よ! なんでもやってみなさい!」

「はい! ドキ子さん!」


汚れていない女子中高生のキコには、ドキ子は「なんて優しい人なんだ~♪」と、見た目だけ可愛いドキ子が、女神に見えている。


「勇気があれば何でもできる! スーパーマキコこと、キコです。キコキコでお願いします!」


ドキ子曰く「ちょっと、ぎこちないけど、まあいいわ。最初は、みんな、そんなもんよ。」それを「優しい、ドキ子さん。なんて、いい人なんだ!」と思う、世間知らずの純粋な女子中学生だった。


「陣形を横陣から、ラインに変えるわよ!」

「おお!」


ドキ子の指示で、横一列に自己紹介していた陣形を、みんなで肩を組んだ、ライン陣形に変更する。


「ヤア! ヤア! ヤア!」


ドキ子たちのラインダンスが始まった。ラインの陣形はラインダンスをするためのものだった。


「もっと足を高く上げて、みんなできれいに合わせるのよ!」

「おお!」


日々の練習が、ラインダンスの精度を上げていき、きれいに統一されたダンスになるのである。そして、ダンスが終わるとエンディングである。


「ドキドキ!」

「ドキ子、可愛かった?」

「コイコイ!」

「おまえら、恋しろよ!」

「メロメロ!」

「私がヒロイン勇者だ!」

「ミレミレ!」

「謎って、いいわよ!」

「キコキコ!」

「わ、私でも、できる!」


こうしてメンバーの最後の挨拶を終えた。


「それでは、みなんさん! また明日!」


ドキ子たちは、手をつないで仮想のお客さんに笑顔でお辞儀をする。ワンステージを無事に終えたのである。


「みんな、お疲れ様!」

「疲れた・・・。」

「これで恋が育つなら。」

「これぐらい余裕だな。だって私は、ヒロイン勇者だから。」

「楽しかった~♪」


いい汗をかいた! と、メンバーは喜んでいた。


「今のは、30点よ! 明日は、もっと完成度をあげるわよ!」

「おお!」


ドキ子たちは、一致団結する。異世界からやって来て、住むところが無い、キャラクターたちは、ドキ子の大豪邸に住まわしてもらっているので、ドキ子には逆らえないのだ。まさに結婚? 奴隷制度なのだ。


「それでは、私は帰りますね。」

「キコちゃん、帰るんですか?」

「お風呂とご飯を食べてから帰れば?」

「遅くなったら、私が送ってやるぞ! だって私は、ヒロイン勇者だから!」

「今日は、親にもお姉ちゃんにも何も言ってないので、これで帰ります。」

「そう。これを持っていきなさい。」


ドキ子は、何かをキコちゃんに手渡す。


「これは、ドキドキ通行書よ。これを見せれば、ミレミレに殺されないで、ドキ子のお家に入れるわ。」

「ありがとうございます! 感激です!」


キコちゃんもどこかズレている? と思う、ミレミレであった。


「みなさん、楽しかったです。さようなら。」

「バイバイ。」


キコちゃんは、お家に帰って行った。


「まずは、大浴場に行って、汗を流しましょう!」

「私が恋になって、泳ぎます~♪」

「汗臭いのはダメだ! だって私は、ヒロイン勇者だから!」

「ドキドキ防音室が完成したら、ボイストレーニングもするわよ!」

「ええ!?」


こうして、入浴をする。入浴シーンは、泣きながらカット。エロを入れると18禁になってしまうから。あくまでアニメ化を念頭にしている。エロを入れるなら、始めからボーイズラブを書いた方が売れるのだ。


「いただきます!」


ドキ子の食卓は、ホテルのバイキングのように、寿司やカニが食べ放題だった。みんなで楽しく食事を食べている。


「みんな、いっぱい食べてね!」

「おいしい! こっちの世界に来て、何が良かったっていえば、衣食住の充実ね!」

「そうですね。宇宙にも、こんなおいしい料理はありませんよ。」

「いいな、好きなだけ食べれて。」

「メロちゃんも食べればいいじゃないか?」

「ヒロインがブクブクと太れる訳がないじゃないか! だって私は、ヒロイン勇者だから!」

「残念ですね。」


なぜ!? ドキ子が大豪邸に住み、大浴場や露天風呂を完備し、食事は、ホテルのバイキングスタイルなのか? 推測として、土器ドキ子の親は、土器の発掘家で、珍しい土器でも発掘して、大金持ちになったのだろう。


「ドキドキ!」


ドキ子が歪んだ性格になったのは、両親が土器の発掘に忙しく、家を留守にするために、ドキ子は両親の愛情を受けていな子供に育ってしまったのだろう。だから、人との接し方が、ドキドキとイビツなのだ。


「おやすみ。」

「おやすみなさい。」


ドキ子たちは、各自の部屋に戻り、お姫様ベットで温かい布団で眠るのだった。


「ドキ子・・・カワイイ。」


寝言もドキ子なのだ。これがドキ子の日常だった。異世界から来た仲間たちも、楽しく暮らしている。ドキ子は、日々、仲間を増やして、両親がいない寂しさを紛らわしているのだった。ドキドキ・スターズも48人ぐらいには、増やせるな。


日常を書くと、寝る所で毎回終わるな。寝オチが丁度いいのだろうか? それと「ヒロイン勇者」異世界転移モノ、現実世界転移モノ、ありふれているが、どちらでも10万字書けそうな、ネタである。異世界コンテスト始まらないかな?


つづく。

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