異能で殺し合い?....だと?....《王道異能バトルモノ》
初めましてKOZOというものです。
初投稿となりますので温かい目でとうかお願いいたします。
小説というよりssかなと書いていて思いました。笑
ss掲示板にも投稿させていただきました。
目が覚めた。
青年「ここはどこだ?」
あたりを見回すと見知らぬ殺風景な部屋だった。
そのときだった、頭に強い衝撃が走り頭にメッセージが送られてきた。
・ あなたたち11人にはこの無人の仮想世界で殺し合いをしてもらいます。
・ あなたたちにはそれぞれ強力な異能が与えられます。
・残り人数は至る所にあるTV等で見れます。
・期間は2週間です。2週間を超えると全員死亡します。
・最後の1人になると終了です。
・この殺し合いはこのメッセージが届いた瞬間から始まっています。
あなたに与えられた異能はもう1人の自分を生み出す[分身]です
青年「なんだと...でもまずは情報を集めないと」
異能を使ってみるともう一人の自分が現れ、頭で指示を送ってみるとそのとうりにうごいた。
試しに分身にデコピンしてみると自分にも痛みがきた。どうやら痛みは共有しているらしい。
好きなタイミングで分身を戻すこともできるのがわかった。
青年「とりあえず武器探さないとなー」
いかんせんこの能力だけじゃ殺傷力に乏しいと感じた。
部屋を出てみるとすぐに日本刀を見つけた。 青年は剣道有段者なので、剣の腕には自信がある。
青年「何故日本刀があるんだ?でもこれで戦える!」
日本刀のようなあり得ないものこそあるがそれ以外はいたって普通のビルだった。
突然、嫌な予感がし身体をとっさに横に逸らした。
すると壁からナイフを持った男が斬りかかってきた。
この時初めて青年は殺すか殺されるかの立場にあることを実感した。
青年「能力者か...」
この世界に存在する人間は異能力者であり殺し合いの対象でもある。
男はまた壁の中へ入っていった。
青年は分身し身構えた。
青年「壁を通り抜けるあたりの能力か..厄介だな」
あなたに与えられた異能は壁や物の中へ入って行ける[透過]です。
男「この能力は暗殺向きだが、屋内ではこの能力が存分に発揮できる」
青年「(この場所では分が悪いな)まずはここからでないと」
青年はビルの脱出を目指した。
男「逃がさんっ」
再び壁から男が襲いかかってきた。
ナイフはを青年の首元目掛けて引っ掻いた。
しかし青年はその攻撃を刀で防いだ。
二撃目は青年の胸目掛けてナイフを振り下ろそうとした。しかし、青年は消滅した。
いま男が戦っていたのは分身で青年が分身を戻したのだ。
つまり青年は男を分身と戦わせている隙に逃げたのである。
男「チッ..逃したか..」
第1話 『分身する者と透過する者』完
女子高生「殺し合い?...急になんで?なんで私が?」
私は普通のどこにでもいる女子高生。なのに何故私がこの殺し合いに選ばれたのか意図が全くわからない。
あなたに与えられた異能は水を出し自在に操り凍らせることもできる[操水]です
周りを見回してみる。どうやらここは小学校の2階のようだ。
女子高生「( ずっと殺し合うのを待って最後の一人を自分の手でって思ったけどそれはどうやら無理みたい)」
会ってしまった...他の参加者に。
中年「君みたいな可愛い子に手ぇかけたくないんだけどな〜、殺さないと殺されちゃうルールだからしかた無い、か〜」
女子高生「(戦わなきゃ)」
女子高生は水をマシンガンのように打ち出した。すると、その水は何故か大きく逸れた。
中年「俺には効かないんだよな〜」
あなたに与えられた能力は触れた物の硬度を自由に操作できる[硬化]です
空気の硬度を上げ水を逸らしたのだ。
中年はノートを取り出し、1ページ破った。
中年「俺にはどんな物でも武器にできる」
そのまま中年は紙一枚を投げた。 その紙の硬さは鉄板と化していてた。
立て続けに紙を投げてきたが女子高生は水の防護壁で守った。
中年「やっぱ紙の性質上ダメだな〜」
いくら硬くても紙は紙、水には弱い。
女子高生は水を大量に放射し床全体を水で濡らし、そのままその水を凍らせた。
女子高生「(床を凍らせて動きを制限させて水の塊で溺死させる!)」
しかし中年は床に手をつき能力を発動させた。
中年「なにも俺の能力は物を硬くさせるだけじゃないんだよ〜」
そのまま中年は床を蹴破り下の階へ逃走した。
女子高生「(あいつを放っておいたらいつ殺られるかわからない)....殺らなきゃ!」
女子高生「(あいつは学校一つや二つ簡単に破壊できる能力を持っている、のんびりできない)」
女子高生も穴のあいた床に飛び込んだ。 着地した瞬間定規が飛んできた。
その定規は女子高生の肩を深く掠めてしまった。
肩に鋭い痛みを感じる...
女子高生「痛い..でも怯んじゃいられない!」
女子高生は能力で高水圧の小太刀を造った
女子高生「この剣はなんでも斬れるよ」
次々に飛んでくる物を真っ二つに叩き斬った。
中年「水を操る能力にそんな使い方あったなんてね〜、やばいね〜」
女子高生は中年に斬りかかろうとした。
その時、女子高生のお腹に激痛がはしった。
女子高生「な、何故?」
女子高生は自分のお腹を見ると光る細い物があった。
女子高生「糸...?」
中年「ご名答、この部屋には硬度を高めた糸を無数に張り巡らせているんだよ〜」
中年「今から君は死ぬんだよ」
中年は定規を持ち近づいてきた。
女子高生「(ああ、ここで死んじゃうのか...私の人生短かかったな...)」
その時女子高生の頭に閃きが起きた。
女子高生「(閃いた!!)」
女子高生は水を大量にまた放射した。
中年「だから水は効かないよ〜」
その水を霧に変化させた。
この霧は女子高生の視覚には影響しない。
中年「(前が見えない、これは終わったね〜)」
小学校の教室で血飛沫が舞った。
第2話 『一刀両断』 完
殺し合い開始から1日が経過した。
残り人数 10人
金髪「もう一人死んだのか、面白れぇ俺も一発この能力使って殺ってみるか」
金髪は今ビルの屋上にいる。
今は朝方だ。金髪は朝はコンビニやスーパー等で参加者が食料調達に行くと睨んで待ち伏せている。
金髪「いたぜぇ」
あなたに与えられた能力は思った場所に自由にテレポートできる[転移]です
金髪の標的はビルの下の交差点にいる知的そうな学生だった。
金髪はナイフ片手に学生の後ろにテレポートしたその時、それを分かっていたかのように回し蹴りが飛んできた。
その回し蹴りは見事に金髪の頭に直撃した。金髪の脳が揺れた。
金髪「痛ぇ、何故分かったぁ?」
学生「敵に教える義理は無い」
喧嘩慣れしている金髪でさえあんな鋭い回し蹴りは受けたことが無い。
金髪「(こいつ..武術経験者だな...)」
金髪「(どんだけ強くても真上からの攻撃は読めまい)」
金髪は今度は学生の頭上にテレポートしたがそれも分かっていたかのように躱され、鳩尾に蹴りが入った。
金髪の意識が無くなった。
残り人数9人
学生「無様だな、敵の能力も把握できずに攻撃とは」
学生「(俺に不意打ちなんて通用しないのだ)
あなたに与えられた能力は数十秒先まで未来が視える[予知]です
マンションの8階に黒い影が現れた。
「へー、みたところ未来予知かテレパシーあたりの能力ね」
「でもあたしにはそんな能力関係無い」
突然学生は自分の背中にナイフが刺さる未来が視えた。
学生「(何かが来るっ!)
女はマンションからナイフを投げた。
女「それっ」
そのナイフが学生目掛けて飛んで行く。 それはナイフが意思を持っているかのようだった。
あなたに与えられた能力は投げた物を必ず視界の中の標的に命中させる[魔弾]です
学生「(取り敢えず逃げなければっ!)」
学生は近くのコンビニに入った。
しかしコンビニの窓を突き抜けナイフが学生に向って行った。
学生「来るなっ、来るなっー!!」
ナイフは学生の背中に深く突き刺さった。
残り人数8人
女「ふふ、ちょろいわね」
第3話『予言者を射抜く魔弾の暗殺者』 完
丸一日経ったがこの青年、まだ何も食べていなかった。
青年「(腹がへったな〜)コンビニ行くかっ」
この無人の街はそこそこ広いのでそうそう敵に遭遇することは無いと青年は思っていた。
眼鏡女「...」
しかし甘かった。 道の真ん中で鉢合わせしてしまった。
出会って早速、眼鏡女は能力を発動した。
コンビニに行く途中の道の砂が、地面が揺れている。
あなたに与えられた能力は土、砂を自由に操れる[地動]です
青年のいた場所の地面が崩れ始め、青年を飲み込もうとした。
青年「危ない」
青年「(あれに飲み込まれると身動きが取れなくなるか最悪死ぬな)」
青年は回避して能力を発動させ二人に分かれた。そのまま日本刀を構え二人同時に飛びかかった。
眼鏡女は慌てずに能力で目の前の地面を隆起させて攻撃を防いだ。
そのあと眼鏡女は道の砂で強い砂塵嵐を起こした。
青年「(これは避けれねえな)」
視力を奪われたら一巻の終わりだ。 青年は目を瞑った。
一方で分身は脳からの命令で動くから視力は必要無い。
分身が斬りかかった。
眼鏡女は分身の踏み切る足付近の土を軟らかくし分身を躓かせた。
青年は素早く躓いた自分の分身を戻しまた能力を発動させ分身した。
これで分身にくるダメージを喰らう前に戻すことによって防げる。
青年「(しかし、あの土や砂を操る能力、厄介だな.....)」
再び戦闘は振り出しに戻りお互い睨み合っている。
眼鏡女「......」
青年「.....」
青年「(そういえばこの能力分身できる人数に制限あったか?)」
青年「(今のままじゃ勝ち筋が見出せない....試してみる価値はありそうだな)」
青年は能力を発動させ多数の分身を生み出した。
青年「(できた!これなら...)」
分身が眼鏡女の方へ四方八方から飛びかかってきた。
しかし、眼鏡女は能力を発動させ、土を上下左右に噴射した。
かなり土は出力が強く分身にダメージを与えた。
青年「(くっ、範囲攻撃は俺の能力と相性が悪いな..)」
今度は土砂の波が押し寄せてきた。
青年「(これに呑まれたら確実に死ぬっ!)」
青年「(一旦退避だ!)」
青年は土砂に呑み込まれないよう必死に逃げた。
眼鏡女「(逃がしてしまった...でも私は殺し合いなんてしたくないし)」
逃げる青年を眼鏡女は追わなかった。
しかし、また別の能力者がそれも2人も現れた。
眼鏡女「今日私、ついてないなー」
ギャル「あ、見つけちゃった〜それも2人」
体育会系「で会ったんならやるしかねえ」
最初に動いたのは体育会系だった。
体育会系は構え、手からエネルギー弾を呼吸する間も無く連射した。
体育会系「オラオラオラァ」
あなたに与えられた能力は機関銃のように手から気の弾を発射できる[掃射]です
弾幕が二人を襲う。
眼鏡女は地面を隆起させ防いだ。
ギャルは風の壁をつくりエネルギー弾を逸らせた。
あなたに与えられた能力は風を自由に操れる[旋風]です
今度はギャルが暴風を自分を中心とした周りに発動させた。
眼鏡女は土の壁で風を凌いだが体育会系は立っていられず吹き飛ばされた。そのまま体育会系はビルに直撃した。
眼鏡女「(恐らくあの人は死んだ、あの能力はとても強力...)」
ギャル「あっはは〜弱っちいの、んで残ったのがあんたね」
ギャル「少しは楽しませてよね」
眼鏡女「(でも、能力的には私の能力のほうが有利なはず...)」
地面はそっとやちょっとの風では動じない。
眼鏡女「(順当に戦えば、勝てる!)」
彼女はそう確信した。
眼鏡女「(なのに...何故あんなに余裕があるの?)」
不吉な予感を感じた。
ギャルは空気を圧縮させた弾を連射した。
眼鏡女は先ほどのように土の壁をつくった。しかし、どんどん壁は崩れていく。
眼鏡女「(不味いこのままじゃ危ない)」
眼鏡女は砂塵嵐を起こした。 砂埃が吹き荒れる。
ギャル「それ、あたしには効かないよ〜」
ギャルは突風で砂埃を払った。 次にかまいたちを出した。
眼鏡女は反応できずに深い切り傷を負ってしまった。
眼鏡女「(やられてばかりじゃいられない)」
眼鏡女は能力で地面を動かし巨大な蟻地獄を作った。
ギャル「よく考えたね〜でもざんねん」
ギャルは風を巧みに操り空中に浮いている。
ギャル「あ〜あ、もう飽きちゃった、バイバイ」
眼鏡女「!?なにこれ?急に息が苦しく...」
ギャルは強い上昇気流を起こし、眼鏡女の周りを超低気圧にして酸欠状態にしたのだ。
眼鏡女「うぅ.......」
少女は息絶えた。
第4話『巻き起こる旋風の脅威』完
女「獲物みーっけ」
女の視線の先には男がいた。
女「(どんな能力持っているかは知らないけれど、遠距離から一方的に攻撃できるから大丈夫ね)」
この後、女の慢心が悲劇を生むことを女は知る由もなかった。
女はナイフをほうり投げた。
男「?!」
だが男はいち早く女の視線と殺気に気づきた。
男は能力を発動させ近くの住宅の中に入った。
このときから女は焦りを感じていた。
物や壁の中に入られてしまってはナイフも当たりようがない。
ナイフは壁に刺さっだ後、男がマンションに入り近づいてくる。
気付いたときには男が目の前にいた。
残り人数5人
青年が逃げた先は大型ホームセンターの駐車場だった。
青年「(俺じゃあの能力には勝てない)」
青年「(でも自分の能力は制限が無いことを知れたのは収穫だったな)」
電子掲示板を見た。
残り人数5人
もう半分以上の人間が死んだ。
いつ死んでもおかしくない緊張感に青年はため息をついた。
その時、何者かの足音が近ずいてきた。
その正体は青年の幼馴染みである友だった。
青年「友?友じゃないか、どうしてここに?」
友「どうしてだって、それはここにいる俺たちが一番よく知ってるんじゃないか、青年!」
どうやら戦わないといけないらしい。
友「お前とは正々堂々殺し合いたい、俺の異能はこの刀に少しでも掠れると即死させる能力[妖刀]だ」
あなたに与えられた能力は相手に少しでも傷をつけると即死させる[妖刀]です
青年「(あの刀に少しでも触れると即死か、一瞬たりとも気は抜けないな)」
命を懸けて戦うのにわざわざ自分の異能を晒す義理はない。しかし、青年にもプライドがあった。
青年「 俺の能力は..これだっ」
青年は能力を発動させ3人に分身した。
友「へぇ、自分を分身させる能力か」
友は青年と一緒にずっと剣道に打ち込んでいた仲である。
互いに剣の腕は認め合っている。そしてそんな二人が今生きるか死ぬかの決闘を行う。
二人が同時に鞘を抜いた。
青年「(手数では圧倒的にこちらの有利、丁寧に攻めて行けばいい)」
青年は上段から刃を振り下ろした。それも三連で。
友は上手く刀の鎬を使ってそれをいなした。 そして、友からの反撃がきた。
青年はかわした。
青年「(いままでの人生で一番緊張感してるな)」
それからずっと攻防が続いていたが、 触れたら死ぬという緊張からか男は防戦一方だった。
分身は2体いるので防御はそれほど苦ではない。
分身を増やして攻めに転じようかと青年は考えた。が、これ以上増やすと脳の処理が追いつかないと感じた。
青年はこの攻防で一瞬を狙っていた。
青年「(来たっ!!)」
友は中段からの払いを振ってきた。
青年「(この刻をまっていた!)」
青年はフルパワーで友の刀を叩き落そうとした、それも分身2人で。
分身2人のパワーは単純に青年のパワーの2倍。
友の刀は叩き落とされ、丸腰となった。
青年「お前とは殺し合いたくなかったよ」
友「俺もだよ」
決闘は青年の勝利で幕を閉じた。
第5話 『LIVE or DIE』完
この謎の殺し合いは2日経過した。2日で尊い7人の命が失われた、
女子高生「(もう私、殺しなんかしたく無いよ)」
1日目に女子高生は生まれて初めて人の命を奪ったのである。
このふざけた殺し合いの主催者を恨んだ。
命は尊く簡単に奪ってはいけないのだ。
女子高生「(でも、生きて帰りたいっ!)」
女子高生は決心した。生きて帰ると。
何かを得るためには何かを捨てなければならない。
女子高生「(これは..仕方ないことなんだ)」
女子高生はこの殺し合いを終わらせることにした。
女子高生はこの街の中心である広場に向かった。
そこには先客がいた。
ギャル「....」
先手必勝、女子高生は大量の水をギャル目掛けて打った。
しかし、風の防御壁で全て防がれてしまった。
ギャル「いきなり殺しにかかってくるとか酷いんだけど〜、ま、あたしも殺そうと思ってたし〜」
女子高生は水の小太刀、ギャルは真空の双剣を構えた。
2人の殺気がぶつかり合う。
2人の剣の腕は素人そのものだがその剣が持つ殺傷力は半端では無い。
今、剣舞は終わった。まだ決着はついていない。
ギャル「この剣で殺そうと思ったけど剣って疲れる〜」
そう言ってギャルは宙に浮いた。
ギャル「異能って便利で超楽〜」
ギャルは竜巻を起こした。
それに対して女子高生は大きな津波を発生させた。
威力は互いに同じで打ち消し合った。
立て続けにギャルはカマイタチを発生させたが、それも女子高生の水の小太刀によって相殺された。
女子高生「あんた、ウザいよ」
ギャルは女子高生の足元から上空に向って突風を起こした。女子高生は上空に吹き飛ばされた。
上空では回避も出来ない。
ギャルは女子高生に空気の圧縮弾を放った。しかし、女子高生は手から水流を地面に発射し体制を立て直した後、足から水流を発射し空中でも自由に動けるようにした。
女子高生「(空中では私の方が動ける!)」
空中を浮くにはギャルは巧みに風を操らなければならないが、女子高生は水の出力を調整するだけで自由に動ける。
その空中の圧縮弾を軽々と躱すと水の小太刀でギャルに斬りかかった。
ギャルはそれを避けるも女子高生が空を飛べることに動揺していた。それも自分より自在に。
さらに女子高生は水の出力を上げ猛スピードでギャルに斬りかかった。
ギャルはかわそうとしたが手首を掠めてしまった。
ギャル「(でも、これであんたの欠点が分かった)」
女子高生の水で空を飛ぶことの欠点、それは急に静止が出来ないということだ。
また女子高生は猛スピードでギャルに斬りかかった。
ギャル「(十分に引きつけて、打つ)
ギャルは距離2メートルまで女子高生を引きつけると、空気の圧縮弾を最大威力で放った。
しかし、それはただ呆然と彼女の心臓をすり抜け大空へ飛んでいった。
ギャル「(え?.....)」
女子高生「あなたがそうすることは読めてた!」
光の屈折を水といっしょに利用することで水の幻影を作り上げたのだ。
今、ギャルは無防備な状態。
女子高生「(うそ、あたしが..こんなところで...)
水の小太刀が彼女の体を切り裂いた。
第6話 『交差する水刀と真空の刃』完
青年は考えた。何故こんな意味不明の殺し合いが開催されたのか、そして自分が参加者なのかを。
しかし答えは一向に出なかった。
まず生きて帰らないと話にならない。
今いるのはデパートの食品コーナーだ。青年はいちいち食料を確保するのが面倒だったためここで寝泊まりしていた。
残り人数3人
青年の狙いは食料目当てで来る参加者を迎え撃つというものだった。
男「...」
狙いは当たったようだ。
青年は男の能力を知っている。
青年「先手必勝っ」
青年は日本刀を振り下ろしたが男のナイフで受け流された。
青年「(何?、ナイフで日本刀を受け流すだと?)」
どうやらこの男、かなりのようだ達人だ。
青年「お前、何者だ?」
しかし、男は不敵な笑みを浮かべたままだった。
しかしここはアパート、広く障害物も少ない。
状況的には青年らの有利、の筈だった。
青年は3人に分裂した。
そのまま男に突撃し日本刀を降ろした。
その時だった。
日本刀が男に触れたと思ったら。男が消えたのである。
青年「(何処に行った?)」
青年は気付くのが遅かった。
青年「(まさか....)」
刀も物質、刀の峰から男が出てきたのである。
男の笑みが青年の最後の光景だった。
男「あと1人か ...」
女は探していた。残りの2人を。
残り人数1人
今、殺されたようだ。
残りの1人を探そうとしていたが、その必要は無かった。
女子高生「あなたが最後だね」
女子高生「私がゲームを終わらせるっ!」
男「それはこちらの台詞だ」
女子高生は大粒の雨を擬似的に降らせた。
それを凍らせて鋭い氷柱にした。その氷柱は人の頭程度なら簡単に貫通する。
さらに男の能力は水や氷やなどの物質に入ることができない。
ここは駅前だ。近くに置いてあった看板に男は入ってやり過ごした。
女子高生は続けて男の入っている看板を水で包もうとした。
だが、看板は壁とつながっていたので大丈夫だった。
男「(あの女、死ぬことも覚悟して殺しきている。少々舐めていた)」
実は男は裏世界の暗殺者だった。死ぬことを覚悟している目を見分けられる。
男が透過しているのは目視できない。だから女子高生は男が今何処にいるかが分からない。
今、男はマンションのベランダにいる。男は石ころを握りながら女子高生の頭上に飛び込み石ころの中に入った。
空から石ころが落ちてくる。その怪しさに女子高生は身構えた。
女子高生「(怪しい、普通空から石が降ってくるなんて...)」
女子高生はすぐにその場を離れた。
男「(勘づかれたか)」
男は石ころから出ないのが吉と考えた。
自分の能力では真っ向勝負して勝てる見込みが無い。そう判断した。
すると、女子高生は駅前周辺の地面を覆う量の水を張り、凍らせた。
男「(氷を張って機動力を奪うつもりか)」
しかし、男はしっかりしたスパイクを履いていた。
女子高生は今、男に注意を向けていない。
今しかない、そう男は思った。
男は気配や足音、殺気を消して近づくことができる。
男は石ころから出て氷に足を踏み出した。
その時、「パリッ」
そう、女子高生は機動力を奪うために氷を張ったのではなかった。
男が何処にいるかを氷の割れる音で察知するために張ったのだ。
音がした瞬間、女子高生が男の方にふり向き、水の機関銃で男を蜂の巣にした。
第7話 『決着』完
殺し合いが終わった瞬間に眩い閃光が彼女の目を覆った。
女子高生の目が覚めた。
どうやらここは自分の部屋のようだ。
女子高生「夢?...」
彼女はそう思ったが自分の身体をみると殺し合いのときに出来た傷があった。
女子高生「夢じゃないみたい」
女子高生としては夢であって欲しかった。
何故なら彼女は生きるためとはいえ無関係の人を殺してしまったからである。
目覚めた日から女子高生は命とは何かを考え、平穏な日々を感謝するようになった。
そしてあの殺し合いの経験は一生忘れなかった。
エピローグ 完
初めての執筆ということもあってとても楽しかったです。
でも少し能力が王道過ぎかな〜と反省しております。
あと色々と能力を活かしきれてないところも多々あると思いました。
今後も執筆続けていくつもりですので良かったら応援お願いします。