夢みる男子中学生
一室のベッドで
ギシギシという音
そして、
「あん………だ、だめぇー」
「そんな…に…しちゃ……らめ…」
「あ、………ぁん!…………し、白崎くん!!」
婬らな声が響く
男の上で乱れる女
女を下から突き上げる男
「白…崎くん………もぅ…私…………」
「くっ、…………柏木………俺も…」
「白崎くん………」
ラストスパートに更に激しくなる2人…
「ん…………か、柏木!!!!」
…………………て、え?
「夢???」
男は快楽を待たずして夢から覚めるのでした。
「はぁー……最悪。もう少しで良いとこだったのにな…夢でだけど」
俺は白崎優輔。
中学2年生の健全とした男子だ。
そして、お察しの通り童貞である(泣)
「あ、これの処理しねぇーと…」
1人虚しく朝から自身の処理をした。
先程夢の中で出てきた柏木さんは俺の通う中学の向かいにある女子中の生徒だ。
到底手の届く存在じゃない。
ましてや、俺の通う中学も共学ではなく男子中だ。合コンでもない限り女の子とお知り合いにはなれない…。
母さんよ…
何故俺を共学の中学に通わせなかったのだ…
女の子との出会いの少ない男子中なのだ……
「ゆーすけ!ご飯よ~」
下から俺を呼ぶ声がした。
「はーい……」
彼は朝食を食べたら着替えて学校に登校した。一緒に行くような彼女もいなく一人寂しく…
(作者さんどれだけ俺を惨めに書く気だよ!!)
教室に来ると今日も一番乗りで着いていた。
本を読むでもなく、勉強をするでもなく、ただ席に座って窓を見ていた。
時間がたつにつれて教室が騒がしくなってきた。
そんな時に後ろから彼を呼ぶ声がした。
「ゆーすけおは~!」
「はよ…」
声の主は須藤恭平
「どーしたどーした?元気ねぇーぞ!」
「・・・」
「無視すんなよ!」
朝からコイツのテンションについていく気力などない
「あっ!あの車!」
窓の外では女子中の前に一台の黒色のセダンが止まった。
「柏木さんかわいいよな~」
「うん・・・」
「あぁーゆー子を彼女にしたいな~・・・。普段大人しめなんにベッドでは・・・とか俺色に染めるとか?」
「あーゆータイプは男を侍らすタイプだよな。いやもっとすごいかもな?」
「「なっ!竜弥!」」
急に2人の会話(?)に入ってきたのは
西島竜弥。
2人とは違いリア充だ。
「そんなに好きなら告白でもなんでもすればいいんじゃね?」
「俺らは見てるだけでいいんだよ!な、ゆーすけ」
「え?俺‥・。まぁうん」
「そ?なら紹介もしなくていいよな?」
「「え???」」
「じゃ~俺は席に~」
去っていく竜弥の腕を俺ら二人は同時に掴んだ
「それ、どういうこと?竜」
「お前ら別にいいんじゃなかったっけ?」
「それとこれは違う」
「お前ら一気に食いつくよな、うける~」
「竜弥誤魔化すなよ」
「まぁ、いっか。俺の彼女あの子」
と言って、窓の外を指差した。
竜弥の指先を追ってみるとそこには柏木さんと仲良さげに隣を歩いている女の子だった。
「彼女な、莉乃っつんだけど、良子ちゃんと仲がいいんだってさっ」
「良子ちゃん??」
「あぁー昨日紹介してもらった」
「まじかよ・・・」
「ほんと。よかったら紹介しようか?」
うらやましい・・・しかし、
「「だが、断る」」
「え、なんで?さっきまで食いついていたのに!」
「見るだけで十分だよな…。な、ゆーすけ・・」
「うん。眺めるだけで…」
「へたれ」
「「・・・。」」
「まぁー俺は関係ないからいいかっ。じゃーな」
と、言って竜弥は自分の机の方に去っていった。
「柏木さんをここから見るだけで十分だよな…」
「うん。付き合うとかそこまではね…」
2人は現実逃避のようにもう柏木は去ったにも関わらず女子校の門あたりを見ていた。
白崎と須藤は当分の間は童貞を捨てることはないだろう
もし、白崎が恋をして、それが叶ったとしてもそれはまた別の話である。




