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亜の巻 第3話 仲間たち

ようやく他の連中が一匹倒し終わったわい。しかし手間暇かけ過ぎだな。早くも剣が2本刃こぼれして駄目になったようだ。滅多やたらと斬りつけるからだ。そもそもあのモンスターの身体は鎖帷子くさりかたびら並みに頑丈なことはわかっていただろうに。


一匹倒して皆で勝どき上げ始めたぞ。恥ずかしいやつらだ。まだ隅に別のモンスターがいるではないか。気づいていないのか…情けない。毒虫科の『バルシー』だ。猛毒を持っていることで有名だが、ここは後のことをかんがみて黙っておこう。一人やられれば連中も緊張感が増して少しはましになるだろう。


どんなモンスターが出現してきても俺ひとりで充分なのだ。やつらを連れて来たのは長期滞在のためだ。レベル90を超えるダンジョンともなれば一日二日でなんとかなるものではない。下手をすれば一ヶ月は彷徨うことにもなりかねない。そのための食糧持ちが必要なのだ。刀剣を7本も持ち歩くわけにはいかず、刀持ちも必要になる。あとは女だ。気晴らしは必要だからな。


一人女を連れて来てある。戦士としては名が売れてるらしいが俺は知らん。剣筋を一度見たが話にもならない。その辺の野郎たちより幾分腕が立つといった程度。必要なのは文字通りその身体だけだ。かなり気は強いようだが問題ない。ダンジョンではそんな女のほうが燃えるからな。


パーティのなかの一人と仲がいいようだが、まあ、女は強い男に惚れるものだ。俺が相手だと知れば男も諦めがつくだろう。


自慢じゃないがこれまで肌を合わせてきた女は200はくだらない。

こちらから無理やり相手にしたのはほんのわずか。ほとんどが向こうから靡いてきたもんだ。


ただそんな中で俺が愛すほどの器量を持っていた女はたった一人。『ユイ』だけだ。遠く『ズレト』の街で俺の帰りを待っている。そうは言っても、英雄色を好むの例えもあるからな、まあ他の女も抱くがな。ただ、他の女といくら枕をともにしても俺の心はユイだけのもの。

どうだ羨ましいだろう。


と、いうわけでこの物持ちたちが俺の今回のパーティだ。

興味がないから誰の名前も知らないがな。

まあ、俺には仲間など消耗品にすぎないわけだ。

なぜなら、そう、俺は最強だからさ!



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