馬鹿姉と馬鹿弟の日常
あぁ。マジで稔麿さんカッコいいし!
ラブだよ!間違いなくラブ!
この人以外と恋とか普通にないからw
「お姉また小説読んでるの?
なんだっけ。ひこまろさん」
人が気持ちよく愛を確かめてるのを邪魔しやがって!
つーかふざけんな?
「ひこまろじゃねーよ!と・し・ま・ろ!
稔麿さんだって何度も言ってんだろ!」
「あー。はいはい。わかってますよ。
としひこさんでしょ。」
この野郎orz
覚えてるくせにわざと違う名前言いやがってよ。
なんなんだ?コレは。
愛の試練って奴か?
「お姉ってさ...」
「あぁん?」
「キモイよね。」
「ちょ...おま...」
そういうのって普通本人に言うか?
こっそりひそひそと.....言われても嫌だけどさ。
「うそうそw」
ケタケタと笑いやがってこの野郎( ;´Д`)
「今日は、大好きなお姉の為に───
稔麿さんの絵を書いて来ました!」
な!?
マジでか!
こいつは口の悪い弟だけど(人のこと言えないw)絵はマジで上手い。
小さい頃はよく漫画とか書いてたもんな....
今も時々書いてるんだったかな?
「で?その絵は?私の稔麿さんは!?」
じゃじゃじゃーん!!という効果音と共に出てきた稔麿さん♪
稔麿さ......
としま..........
「ふざけんじゃねー!!!」
なんだ!この青髭面のキモイ親父は!!
先に言っときます。髭を否定してるわけじゃないよ?
違うの!
この絵はね、悪意の塊なの!
世紀末りーだー◯たけすぃ。的な名前のマンガの主人公を更に気持ち悪いおじさんへと変化させたような。
わかる人にはめちゃくちゃわかるキモさを出した絵なの。
「私をキモく書くのも構わない。龍馬さんや土方さん、沖田さんも百歩譲って許そう。
だけど稔麿さんだけは許さねぇ!!」
「許さないとか言われてもねぇ?
これがお姉の大好きな稔麿さんなんだから仕方ないよ!」
このクソ餓鬼がぁぁぁぁぁ!
まだ言うか!
「ホントお姉はブサメン好きだよね。」
.........Σ(・□・;)
おいおい。ちょっと待てよ。
確かに今まで付き合った人達は素敵なお顔をしてなかったかもしれないよ?
だけどな?
みんな心は綺麗な奴らだったんだよ!
だったらなんで別れたのかって?
それは飽き.......ご想像にお任せしますわ☆
あっ。もしかして、私は生まれつき稔麿さんしか本気で愛せない体なのかも!
そうだ!
そうに違いない。
「あぁ。稔麿さんと結婚したいな。」
「え?このキモイ人と?」
なんであんたが書いたそのキモイ絵を見ながら言うんだよ!
おかしいだろ!
なんでそれが彼の顔で決定みたいな雰囲気なわけ?
「もう。仕方ない。そこまで言うなら、この稔麿さんあげるよ。」
私にキモイ絵を満面の笑みで渡して去って行くあいつが憎いわぁ。