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Turn2~禀~

…目の前に建っている建物を見つめながら私はサイコロを握りしめた。


今の時点で、私より前に三人居る。


このターンでストップ地点に行かないとヤバいかな…


キャラメ「…禀、貴女の番でショ。」


禀「うん。…ねぇ、キャラメさん。」


キャラメ「何でショ?」


禀「あそこのマスまで後幾つコマがありますか?」


キャラメ「…ふぅむ…」


キャラメさんは、少し先に居る三人を見つめた。


マスといっても、私達にはマスが区切れているようには見えていないから、マスを知ってるのは…ナビゲーターか、スポンサーだけ。


私には分からないから、キャラメに聞かないとね。


キャラメ「後3マスでショ。」

後3マス…


じゃあ、半分の確率で停まれるかな。


キャラメ「サイコロを振るでショ。」


キャラメさんに言われ、サイコロを振る。


前回、高い所からサイコロを落としてどっかに転がって行っちゃったから、今回はちゃんと低い所から、見える範囲に転がそう。


私はサイコロが何処かにいってしまわぬように、しゃがんでからサイコロを転がした。


流石に前回よりサイコロの回転力は弱いみたい。


すぐにサイコロが止まったから。


キャラメ「幾つでショ?」


禀「…えっとね…」


…4…!

じゃあストップマスまで行けるね。


禀「4だから、皆の所まで行けるよ。」


キャラメ「良かったでショ。遅れを取り戻したでショ。」


禀「そうだね。」


何だか嬉しい。


皆と会うのは少し久しぶりだし、何か話したいな。


皆がどんな方と一緒にゲームをやってるか、気になるし…


キャラメ「じゃあ移動するでショ。」


禀「はいっ」


車に乗り、コマを移動していく。


叉玖埜さんを抜かし、東真さんと来美さんが居るストップマスまでコマを進めた。


キャラメ「二人は先に着いてたみたいでショ。」


東真「あぁ。先に着いてたぜ。」


来美「さっき来たばかりよ。」

禀「お二人とまた会えて良かったです…!」


でも敵、なんですよね…。

皆、そこまで敵対心は持ってないみたいだけど…。


東真「その羽が生えた人は…」


あ、そっか…東真さん達はキャラメさんの名前知らないんだもんね…。


禀「キャラメさんって言うの。」


キャラメ「宜しくでショ。確か貴方とは二回会ってるでショ。」


東真「車がすれ違った時に見かけたな。」


来美「その身なりからして天使ね?」


タリス「そうだぜ。」


マリ子「天使の中でもお偉いさんなんですよ~」


東真「へぇ…」


キャラメ「じゃあ私達のターンは終わりでショ。次は夜弥さんの番でショ…」


禀「そうですね。夜弥さんもここまで来れるといいなぁ。」


東真「話が出来るしな。」


来美「その次の叉玖埜さんは絶対的にここまで来るものね。」


叉玖埜「すぐ後ろに居るからね。」


どうやら叉玖埜さんにもちゃんと会話は聞こえてるみたい。


夜弥さんには聞こえてないのかな、声がしない。


キャラメ「まぁ、全ては運次第でショ。」


全ては運次第…かぁ。私はその言葉が何故か引っ掛かった。


確かにゲームだから運次第なんだけど…明らかに何か違うような…そんな感じがした。

プレイヤーⅤ 東真


ゴールまで

“193マス”


プレイヤーⅠ 来美


ゴールまで

“193マス”


プレイヤーⅡ 禀


ゴールまで

“193マス”


プレイヤーⅢ 夜弥


ゴールまで

“197マス”


プレイヤーⅣ 叉玖埜


ゴールまで

“194マス”








さて、ストップマスにかなりの人が集まって来ましたね。


次は夜弥の番ですが、


ストップマスに止まれれば、

次のターンから皆で職業選択に行けますが、もし止まれなければ、夜弥だけが置いていかれてしまいます。


さぁ、どちらになるかは夜弥の運次第。


どちらになるでしょうねぇ…

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