Turn1~東真~
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↑について。
これは切り替わりの印です。
画面が切り替わった程度に思って下さい。
ここは…?
見渡すと緑豊かな街があった。
?「ここはナルヤーナ街です。」
急に声がしたから振り返ってみたら…そこにはRPGでいう村人が立っていた。
ひょっとして村娘か?
東真「お前は誰だ?」
見た目は人間だが…。
さっきの声は何か機械っぽかった。
機械人間だろうか?
マリ子「マリ子といいます。貴方のナビゲーターです。」
東真「マリ子って…」
ダサイ名前だな…
ナビゲーターという事は少なくとも敵ではないみたいだな。
マリ子「ここで何をなさいますか?」
東真「は?」
マリ子「一応ゲームですから、ターンが存在するのですよ。」
ふぅん…成程な。
さて、何をしようか…
って!
東真「おいっ、あの四人はどうした!?」
四人の姿が見当たらない。
一体何処に行ったというんだ?まさかこの世界に?
マリ子「えっ?他のプレイヤーが気になるのですか?」
東真「そうだよ!」
マリ子「他の方も貴方と同じように駒を進めようとなさってますよ。」
東真「…そういうことじゃなくて、もっと細かい事だよ!何処にいるとかよ…」
マリ子「………」
東真「マリ子?」
何故いきなり黙った…?
マリ子「マリ子困っちゃう☆」
東真「はぁっ!?」
何だいきなりこいつは!!
マリ子「マリ子はナビゲーターであって、地図とか監視カメラとかじゃないんですぅ!
だから皆の居場所分かんない(てへぺろ☆)」
東真「完全にキャラ崩れだな。」
マリ子「機械にキャラなんてありませ~ん(きゃはっ☆)」
東真「とりあえず、落ち着け。」
マリ子「…で、どうなさるんですか?」
あ、戻った。
東真「何をつってもよぉ…」
何していいか、分からないぜ…
マリ子「貴方のそのサイコロが何の為にあるかご存知で?」
東真「何の為って勿論進む為だろ?」
マリ子「ご☆名☆答!さぁ、振って下さいっ!」
東真「分かったよ、振ればいいんだな、振れば…!」
俺はポッケからサイコロを取り出した。
こんなものを投げて何が変わるんだ…?
東真「よっ…」
無くさないように、軽めに投げる。サイコロは地面に落ちて転がり、「3」の数字で止まった。
東真「3だとよ。」
マリ子「では3、マスを進めますね!」
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?Ⅳ「やっと始まったようだな。」
?Ⅰ「じゃ俺はお嬢様といこうか。」
?Ⅱ「私は女の子でいくでショ!」
?Ⅲ「んじゃ俺は弱っちいので。」
?Ⅳ「なら我は、あの叉玖埜という少年だな。」
?Ⅰ「残りはどうすんの?」
?Ⅱ「人間代表でショ。」
?Ⅲ「ナビゲートはマリ子にやってもらってるぜ。」
?Ⅰ「げっ、マリ子だと… 」
?Ⅱ「あらら…お気の毒でショ。」
?Ⅲ「何か面白かったからさぁ~(笑)」
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東真「おいっ!」
サイコロを振った後、マリ子が急に移動するからとりあえずついて来たはいいが…、
東真「早すぎだろっ!」
あまりにもマリ子が移動するのが早く、置いていかれた。
マリ子「あっ、何か発見しましたよ。」
マリ子が指を指した先に、キラキラ光った何かが落ちていた。
東真「これってまさかフルか?」
さっき渡された物に似ている。どうみてもフルだ。
マリ子「さぁ拾って!」
言われた通りに拾ったはいいが、罪悪感が…
東真「なぁ、これ…ネコババは良くないだろ?」
マリ子「そんな事を気にしてたんですか?ほら、どこぞの勇者も家に入るなり箪笥から薬草盗むじゃないですかぁ。」
東真「まぁそうなんだけどな。」
…違うポッケにいれておくか。
マリ子「これでターンを終了しますが宜しいですか?」
東真「おぅ、次は誰の番なんだ?」
マリ子「プレイヤーⅠです。」
東真「プレイヤーⅠ…」
誰だか分からねぇけど、きっとあの四人の誰かだろうな。
プレイヤーⅤ 東真
ゴールまで後、
“197マス”
はい。
今回は記念すべき1ターン目!
東真くんからスタートです。
ちなみにこの小説は東真くんが主人公ですが、ターンによって主人公が異なります。
今回はターンが東真でしたから東真目線ですが、次はプレイヤーⅠの視点となります。
ころころ変わるので、ご注意を。
後↑の表示ですが、毎回切り替わります。プレイヤーが増えれば、表示も増えます。
さて、最初のターンに東真くんはフル(お金)を拾った訳ですが…
案外いい奴なんですね。
ネコババは良くないって!
では次、1turn~playerⅠ~の番ですね。
お楽しみに!