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Turn2~夜弥~

僕の目の前に居る皆は、ほとんどストップマスに停まっている。叉玖埜さんに関しては、皆のすぐ後ろに居る…


さっきは禀さんが進んでストップマスまで行ったんだよね。


僕は…ストップマスまで行けるかなぁ…?


急に不安が押し寄せる。


もし、4以上を出せなければ…僕は置いていかれてしまう…。


鬼羅「心配なのか?夜弥?」


鬼羅さんが僕に優しく問いかける。


その優しさに僕は嬉しさを感じる反面、まだまだ僕が弱い事を思い知った。


早く強くならなくちゃ…と焦りも感じてくる。


4以上が出る確率は半分。

出ない確率も半分。


つまり、五分五分ということだ。


鬼羅「もし置いていかれても大丈夫、まだ始まったばかりだしな。さ、ここは運に任せてサイコロを振りな。焦らなくて良い。」


鬼羅さんはそう言って僕の肩を軽く二回目叩いた。


さっきまで入っていた肩の力が抜ける。


夜弥「4以上…出るといいな。」


僕の手からサイコロが落ちる。車に乗っている為にサイコロは車の中…座席の下に落ちた。


夜弥「ぁ…」


取りにくい場所に入っちゃったらしく、サイコロが見えない。


僕は鬼羅さんにライトを貸してもらい、座席の下を探した。


サイコロが示した数字は…










2、だった。



僕は、皆と一緒に職業選択へはいけないみたいだ…。


鬼羅「大丈夫だぜ。気にするなよっ。…ほら、マスの効果でフルが飛んできたぜ。儲けじゃんか。」


鬼羅さんは風で飛んできたフルを人差し指と中指で挟むようにして取った。


その姿がなんともカッコいい。


夜弥「皆を見守りながら行くのも、いいかもしれない。」


いつまでもネガティブじゃいけないよね。


僕は変わるって決めたんだ。

こういう所も変えないと…。


そういう考え方が出来るようになったのも一つの進歩。


この結果に不満は無いかな。


鬼羅「じゃあターンを終了するぜ。」


夜弥「うん。」


鬼羅「この次の叉玖埜がターンを終えたら、今日は御仕舞いだから、寝る場所とか考えないとな。」


夜弥「…え?」


鬼羅「夜弥、この世界では一人がターンを始めていると、他のプレイヤーはその場から半径10m以上は動けないんだ。」


夜弥「そういえば、皆のターンの時はずっと車に乗ってたね…」


鬼羅「で、プレイヤー全員のターンが終わった時は、休憩(タイム)を入れる事が出来る。休憩の要請をスポンサーか、ナビゲーターがすればいいんだ。」


夜弥「今回は誰がやったのぉ…?」


鬼羅「多分キャラメ辺りだな。あいつあんまり夜動くの好きじゃねえから。」


確かに周りを見てみると、さっきまで明るかった空に夕焼けのような色の箇所が出来ていた。


そろそろ夕方頃って所なのかな?


鬼羅「休憩を要請した奴が、スタートの合図を出せばまたゲームを再開するから、それまで皆の自由って訳だ。休憩の間は動ける範囲決まってないしな。」


夜弥「じゃあ明日の朝まで自由って事ぉ…?」


鬼羅「そうだな。まぁ、自由時間が始まるのは叉玖埜のターンの後だし、自由って言っても明日の朝、またここに来ないといけないけどな。」


夜弥「た、大変だぁ…」


鬼羅「次は叉玖埜のターンだろ?だからそんなに時間は掛からないと思うぜ。」


そっか…なら自由時間に皆で一緒に行動したいな…。


叉玖埜さんの番の後かぁ…、

楽しみだなぁ。

プレイヤーⅤ 東真


ゴールまで

“193マス”


プレイヤーⅠ 来美


ゴールまで

“193マス”


プレイヤーⅡ 禀


ゴールまで

“193マス”


プレイヤーⅢ 夜弥


ゴールまで

“195マス”


プレイヤーⅣ 叉玖埜


ゴールまで

“194マス”











さて、結局夜弥は皆の居るストップマスまで行けませんでした。


これが吉と出るか、凶と出るか…。


次叉玖埜がターンを終えたら初の自由時間となります。


皆どのような行動をとるんでしょうね。


叉玖埜は次、絶対にストップマスで止まります。


…ということは、夜弥以外はストップマスに集合します。


さて、どんな話をするのでしょうか?


次は叉玖埜のターンです。

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