罪と罰
お酒を飲んで、ひとりごと。
私は3年前、運命と思える男性と衝撃的な出会いをした。
彼と会ったのは、4回しかない。
3回目に会って別れて、ある朝から毎日四六時中強烈に彼の事が浮かんで離れ
なかった。
こんな事は、人生で初めてだった。
でもそれは後に、彼が私の事を想っていたからその念が私に通じたのだと
わかった。
私も初対面で、彼の事をカッコイイと思った。
彼が結婚している事は、左手の結婚指輪で知った。
私は彼と3回目に会った後も、彼の事が脳裏から離れなかった。
だから、「これは絶対運命だ!」と確信した。
だから、4回目には私の方から彼の職場に会いに行った。
私は、彼に手紙を渡した。
「あなたに感謝します。尊敬しています」と綴った。
その手紙で、彼の心に火が付いたのだと思う。
彼はネットで、私を追ってきた。
私は、両想いだと確信した。
でも彼の奥さんにしてみれば、私のような存在は迷惑でしかない。
私は彼を奪おうとしてしまった。
愛人になってもいいと思った。
彼は既婚者で幼い子供も2人いるので、家庭は壊せなかった。
私はずっと彼を待っていたけれど、メールさえ貰えなかった。
私は彼とは何もない。
只、手紙を渡しただけ。
しかし、私は罪を犯してしまった。
奥さんに、申し訳ない事をした。
私はその罰か、1番大切な小説を失った。
「他人の物を奪う人は、最も大切な物を奪われます」
ご拝読下さり、ありがとうございました。