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レティシア・バセットのひとりごと

 最近、少々生活がまんねりで退屈しております。

 王太子様はカオリ様との関係が破局してから、ますます学業に打ち込むようになり、特に浮ついた話もありません。

 弟のアーノルドは最近は少しは、わたくしが生きているように見せかける細工がうまくなり、ひやひやさせられることも減りました。


 平和なのは良いことですが、悠久の時を生きる……生きるって表現は変ですわね。わたくしはもう、とっくに死んでいるというのに。


 とりあえず、とても退屈しておりました。

 そういえば、先日お話した元公爵の発明家の令嬢はこの学園を出ていかれました。

 機械の公爵が完成したのと同時に、その消息はだれもしりません。


 まあ、公爵家が彼女の特許で大儲けしているのをなぜかアーノルドが気づき彼女に何かを助言したことが関係あるのかもしれませんがよくわかりません。


 今頃彼女はあの公爵家の手の届かないところで機械の公爵と平和な日々を送っていることでしょう。

 その証拠に彼女の発明品を見かけるようになりました。


 そう天才発明家令嬢が作った機械人形。

 その作り手が彼女であることは一目見た瞬間にわかりました。

 なんせ、頭髪には彼女の髪が使われていたのですから。


 そんな機械人形はなかなか良い使われ方をしていましたので、それについてアーノルドが聞いてきたお話をいたしましょう。


 なぜ、アーノルドがそんなことに興味をもったかなんて野暮なことは聞かないでくださいませ。

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