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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第囲章 新生
342/394

§329 囲み

酒場に掲げられた移動用絨毯からは、

自分のパーティメンバーがぞろぞろと出てきてそのまま店内に入る。

その後にパニ達が続く。


「あぁ、ナージャんトコの、待ってたよ。

 荷物はこっちにね?それで、どうすれば良いんだい?」


店に入るなり厨房で下拵えをしていたリアナさんからは、

厨房へ入って来るように促された。


「ああ、まずはクレープの生地はこのバスケットに50食分入っている。

 勿論小さめサイズだから、これ1つでは満足行かない感じの量だ」

「アンタ、分かって来たじゃないか。そういうので良いんだよ」


エミーの持つバスケットを指差しすると、

それをエミーはテーブルに乗せた。


「で、注文時にはこれに生クリームと果物を乗せるだけだ。

 ・・・こんな風に」


バスケットから1枚を取り出し、

ジャーブの持つ桶から生クリームをスプーンで取り、

イルマの持つ大き目のお椀からは果物の切れ端2つを取り出して、

それらを包んで丸めた。


「いいね!準備さえできれば出すのは簡単そうだね」


「生地も、用意して置けば焼くだけなら1分も掛からないと思う」

「へえ、じゃあそれはまた今度教えて貰えるかい?」


「ああ、勿論」


リアナさんは小さめに作った3,4口サイズのクレープを口に放り込むと、

うんうんと首を縦に振った。


「それからカモーツの実の汁なのだが」

「えーっと・・・あの少し苦みのある飲み物だね?

 カモーツって言うのかい」


「ああ、それを抽出した原液を酒で割った物がこれだ」


パニが持っている水差しを指差しして、パニはそれを机に置いた。

自分は水差しを傾けて、空いている木のコップを拝借してそこに注いだ。


「ああ、結構な量を用意してくれたんだね?これはどの位掛ったのかい?」


「ええっと?」


ジャーブに目を向ける。


「は、はい。この分の量を濾すのに2時間程掛かりました。

 豆の量は俺の拳2つ分程使用させて頂きました」

「へーっ、その豆がどの位するモンか知らないけど、

 量は大した事無いんだね?・・・となると、問題は時間の方だねェ」


「これを用意するのはうちの子達の片手間でできるので、

 卸す事になるなら大した労では無いかな」

「そうかい。どの位売れるか判らないけど、

 そうして貰えると助かるね」


「それから、これだ。ヴィー、瓶をここに置け」

「あい」


ヴィーが持って来た大きな水瓶みずがめには、

先ほど仕込んで合わせておいたラーメンのスープが入っている。

これは多分大目に見ても20食が精一杯だろう。

ミニラーメンとするなら倍の40食か。


「これは何だい?良い匂いがするねぇ」


「酒を飲んだ後にピッタリの食べ物だな。

 既に大工達には宴会の席で出したんだが好評だった。

 このスープに麺を入れて食べるんだ」

「へぇ、ちょっとやって見せておくれよ」


「勿論。ちょっと火を借りても?」

「ああ、良いよ。こっちだ」


女将さんは厨房奥の竈門かまどへ案内する。

火を掛ける料理が多いので、やはりと言うか竈門かまどは口が4つ。

一度に沢山の料理を用意できそうではある。

大小の様々なフライパンが壁に一杯並んでいた。


既に火は入っているようだが、まだ何も焼かれてはいない。

下拵したごしらえで軽く焼いたりするだろうし、

調理をするのは正にこれからなのだろう。


底の深そうなフライパンを借りて水を入れ、

ぐつぐつと泡立った所で麺を入れて湯がく。

塊になっていた麺が気泡によってほぐされ、

小さいフライパンの中でもグルグルと紡ぐように回転して麺が踊り始めた。


持って来た湯切りを用いて流しの上で湯と麺を分離し、

シャッ、シャッっと音を立てて水気を払う。

大き目のお椀を拝借してそこに投入し、スープを当てた。


スープ自体は冷えてしまっているが、麺が熱々なので総合的に熱い。

これはミニラーメンなのでスープの量も少なく、

足せば丁度60℃から70℃位なのではないだろうか。


ラーメンの適温は80℃と聞いた事があるが、

専門店では無いので勘弁して頂きたい。

インスタントの袋麺よりはマシだろう。


「へ、へー、簡単だね。用意するにもそれ程時間が掛からなくって良いね」


女将さんは手際の方に興味があるようだ。


それもそうか。

食事を提供する者としては、

1品を用意する時間がどの位掛かるかどうかの方が大事なのだ。


「後はお好みで、葉物を入れたり肉を入れたり。

 ただ、食べるにはちょっと特殊な食器が必要でな?」

「そうだねえ、こんなに細い生地じゃあ食べにくいだろう?」


「そこで、これだ」


持って来たフォーク6つを見せる。

今回はお試しなので貸すだけだが、必要ならば大工に注文して欲しい。

そういえばうちの子らにも後5つ必要である。

今は11人家族なのでな。


「へーっ、面白そうだね。これは流行りそうな予感だよ?」


流行るに決まっている。だってラーメンだぞ?


日本料理の1つとして世界に紹介されたラーメンは、

今や地球では世界規模で人気の食品なのだ。

元々は中華料理の一種であったが、

この形に進化させたHENTAIの国の故人に感謝だ。


厨房の一角でどんぶりを片手にフォークで掬って味見をして貰う。

ズルズルと音を立てないのは流石である。

上品な食べ方を心得ているあたり、リアナさんも金持ちの部類なのだ。


「自分の国ではラーメンと言うのだが、

 食べる時に啜って音を立てても大丈夫なんだ。

 是非リアナさんも豪快にズズッと」


「えっ?そうなのかい?でも私ゃ止めとくよ・・・。

 これでも乙女だからね!」


「そ、そうか・・・勿論静かに食べるのを好む人もいるので、

 もし食べ方に付いて客が論議を始めたら、

 音を出しても良いぞと言う事で1つ」

「あいよ」


そう言いながらも静かに食べ切ったリアナさんは、スープまで飲み干した。


「ふー、これはかなり良いね。どの位持って来たんだい?」


「今の量ならば全部で40食分かな?今1食分出したので後39食」

「ふうん?そのかめ一杯分で40食ね?

 それはどの位の時間が掛ったんだい?」


「まず麺が大変でな?・・・ねて寝かせて切って2時間。

 スープはもっと大変で魚と茸と海藻を、大体半日ほど煮込んだ」

「ちょ・・・ちょっとお待ちよ、なんてこったい。

 そんな大変なのは出せないよ、折角こんだけ美味しいのに。

 アンタの生まれた国の料理なんだろうけどさ、

 そんなんじゃ普通の家庭では食べられないだろ、宮中の料理か何かかい?

 魚だって茸だって、ここらじゃそう簡単には手に入らないよ」


「ああ、そう言うと思った。

 魚はアラの酒を買い付けている商店で、干された状態で売っているんだ。

 干した魚1匹33ナール。海藻も1塊で10ナールだった。

 茸はアレクスムで買ったが使用したのは1山では無くって1欠片なので、

 実際にはそれほど金を掛けていない。

 魚醤、茸、海藻、燃料代も含めてその瓶1杯分で原価100ナールかな」


「あらやだ、そんなに安いの?」


「麺も・・・ええと、生地の方もその量なら50ナールも掛かっていない。

 多分40食分で200ナールもしないはずだ。問題は加工の手間だな」

「そう・・・そうよねえ、合わせて6時間だろう?」


「スープを作っている間に生地を作れるし、

 基本的に放ったらかしで煮込むだけなので大変なのは生地だ。

 ねるのがかなりの労力だった」

「まあ、そうなんだろうけどさ、生地はもうタコスで一杯一杯だよ」


「どうだろう?全てを仕込んだ状態で1人派遣するのは」

「ええ!?い、良いのかい?

 ・・・あー、そういえば誰だかを勧めていたねえ?」


「まだ彼女はブラヒム語を上手く喋れないが、

 言葉を覚えたらここで下拵したごしらえをだな・・・」

「ヤダ・・・アンタ意外と商売上手じゃないのよ・・・。

 分かったわ、今日の反応見ながらね?まだ確定じゃないから」


良し良し、彼女の売り込みに成功だ。

後はちゃんとやり方を覚えて貰えれば彼女はここで働いて行ける。


「それじゃあ、うちの子達はいつもの席に回って貰うとして、

 自分とナズとアナは席にいたら良いか?」

「そうだねえ・・・どうせずっといるならホラ、

 アンタも厨房を手伝いなさいよ。

 そんな手際の良さを見せられたんじゃあ、

 アンタにも働いて貰わない訳には行かないさね」


「ええっ!?きょっ、今日の自分は来賓じゃないの!?」

「私1人じゃアンタの持って来た料理は出せないよ、ホラ。

 そっちの嬢ちゃんも、今日は給仕だよ!いいね?」

「わ、私ですかっ?宜しいのでしょうか?」

 「大丈夫ですよ、私がお手伝いしますので頑張りましょう?」

  「い、いえ、でも、私はこういった所で働いた事が・・・」

   「宴席の時と同じで大丈夫ですよ?」

    「それはそうなのですが・・・」


ナズがアナを諭して話が纏まったようだ。


「おーい、それじゃ他はそっちの特別席だ。

 一通り飲み食いしたら後は勝手に帰るんだぞ?」

「分かりました!」「は、はいっ」「ハーイ」


ナズとアナ以外は全員特別席に移動を開始する。

話が解っていないイシャルメダも一緒に付いて行こうとしていたが、

手を引いて止めた。


「イシャルメダ、お前はこっちだ。

 折角なので自分の後ろで厨房を良く見て置け。

 それからナズやアナの給仕の仕方も良く見て置け。いずれお前に任す」

「えっ?ソウなの?ワタシ、ここでハたらく?」


「そう、そう。そのために色々学ばせているんだからな?

 調理の仕方と注文の捌き方、

 後は・・・酔っぱらいのあしらい方かな?

 それができればお前はここで働かせて貰える。

 頑張って覚えてくれ」

「ウ、ウン、ワかたワ、がんばるね?」


普通こういった所で働くには、

最初からある程度の素質が無ければ採用とは成らない。

ナズは元々食堂で調理や給仕の経験があったから、

そこを汲んで受け入れて貰えたのだろう。


まるきりド素人で素性の知れない人間を受け入れる事は有り得無い。

金の問題だってある。

レジ泥棒ではないが、

困窮のあまり金を持ち逃げしてしまう者だっているかも知れない。


自分が後ろ盾になり厨房での仕込を覚えさせると保証した事で、

イシャルメダの素性や力量が担保され、採用の道が開けた訳だ。

この好機を、生かすも殺すもイシャルメダ次第。

どれだけ彼女が自立をしようと思ってくれているかが勝負なのだ。


勿論心配はしていない。

イシャルメダは真面目そうな感じだし、

自分が面倒を見始めてからは逃げるような真似もしなかった。


寂しがり屋な所が珠に傷なので、

後は採用後に悪い男に引っ掛からないかどうかだけが心配だ。

再び娼婦に舞い戻るような事は絶対にさせない。

そこら辺は・・・まあリアナさんの店なら安心だな。


その後は全くお忍びになっていないお忍び席から騒ぎ声が聞こえ、

自分は客が集まって来るまではカウンターに座りながらその時を待った。

丁度イルマが撤収の報告をしにやって来て、

そのタイミングで本日最初の客が現れた。


イシャルメダにはお忍び席の片付けを指示して、

ナズは食器を洗い、アナは客の注文を聞きに向かった。


「ようこそいらっしゃいました。

 宜しければ私がご注文をお伺い致します」

「えっ、こ、ここお高いお店だったっけ・・・」


硬いっ!

主人に命令を仰ぐように注文を聞かないで頂きたい。

ほら、客が引いてるじゃないかっ。


「ごめんねぇ、その子は今日ちょっと手伝って貰ってるだけだからー」

「そ、そうなのか、びっくりした。じゃあ、エールとチーズ焼きを」

「俺はミード、揚げ物2つ」

「かしこまりました、少々お待ち下さい」


「ご主人様、注文ですよ?

 チーズ焼きは私が作りますので見ていて下さいね」


「い、いや、自分がここで働く訳では無いので覚えても・・・。

 あ、そうだ、イシャルメダ。チーズ焼きの注文が入ったので、

 今からナズが調理するのを見て覚えろ。ここの名物料理らしいので」

「あ、ウン。わかった」


「それからナズ、ご主人様では都合が悪い。

 お前は妻になったのだからもうちょっとだな・・・」

「あっ、すみません旦那様・・・ですよね。中々癖が抜けなくって」


ナズは会話をしながらも手際よくラム肉を焼き揚げにして、

最後にチーズを掛けて程良く焦がして皿に盛り付けた。


流石、見事な手際だ。

味付けなんかも適当に調味料入れから摘まんでパッパとやるもんだから、

この速さで全てを覚えるのは大変だ。


「イシャルメダ?」

「だいたいワかたよ、これならできそう!」


解ったのと、上手にできるのとは違う。

流石に注文料理を失敗させる訳には行かないので、

覚えた事は家で何度か作って貰って練習させてからである。


皿はイシャルメダに渡され、彼女はそれを持ってテーブルに向かった。

既にテーブルにはアナに依って酒が運ばれており、

イシャルメダの到着を待って客の2人組は料理を口に運び出した。


「それにしても女将さん、新しく2人も雇ったのかい?」

「ナージャは?今日はいないのか?」

「いるよ、この2人は今日だけのお手伝いさんだ。

 もう1人いるんだけどね、もうちょっとしたら紹介するよ」


自分の事だ。

この後呼び出されて揉みくちゃにされる。

覚悟を決めた。

あわよくばラーメンやクレープの注文が入って、

上手い事窮地を切り抜けたい。


いや待て、そもそもメニューに書いてなければ注文が無いじゃないか。

全てはリアナさんが勧めるかどうかの匙加減に掛かっている。

そこまで読んでいたなら張り紙でもしておいたのに。

失敗した。


その後次々と客が入って来ては給仕のアナに驚き、

男共はイシャルメダのフワッとした雰囲気に鼻の下を伸ばしていた。

そして最初の唄のリクエストが入ると、

ナズは厨房から離れてステージに上がる。


ここからはリアナさんが厨房を仕切る。

調理をしながら、ああだのこうだの説明をしてくれたので、

それを邪魔にならない位置でイシャルメダに伝え、

彼女も少しずつ理解を深めているようであった。


でき上った料理はイシャルメダが給仕をこなし、

アナはいつの間にか洗い物をする所で落ち着いていた。

大体、酒の注文を伺いに行くような店では無い。

お代わりが欲しくなった客は大声で厨房に伝えるだけなのだ。


5ステージの連続リクエストが終わった所で、

ナズはステージを下りる前に話を切り出した。


「この度、皆さんにご報告があります」

「おお、どうした?」「何だ何だ?」「まさか今日で終わりか?」


客たちがざわつき出す。


「私、ナジャリはお世話になったご主人様に見初みそめられ、

 この度結婚を致しましたので皆さんにご報告致します!」

「ええええええ!」「な、何だってー!」「ナージャちゃぁぁぁん!」

「おめでとう!」「良かったな!」「俺のナージャちゃんがぁぁぁぁ!」


客たちが更に一層激しく騒ぎ始めた。

2名位悲しがっている奴がいる。

ガチ恋勢ってやつか?

うっかり刺されないように気を付けたい。


「ええと、私は再び自由民に戻る事ができましたが、

 ここでのお仕事は続けさせて貰う予定ですので、

 皆さん今後も宜しくお願いします」(ぺこっ)

「「「「「「おおおおおおおおっー!」」」」」」


歌の仕事が続くのであれば皆満足、そんな塩梅だ。

若干2名を除いて。

そんなに好きならお前らが身請けしたら良かったじゃないか。


あ、売った場所は秘密にしていたのだっけ?

トラッサの商館主、シラーは恐らくナズを匿っていた。

地元民にはナズを見せなかったのかもしれない。


明らかに外商する異国の出の商人である自分だったから、

ナズを見せて来たと言えなくも無い。

それではここの者がナズを買う事は不可能だ。


大体そんなにお金があるようにも思えない。

大借金をして買ったとしても再び奴隷に落ちるだけだ。

2人とも。


じゃあ、済まないな。

ナズは貰って行く。

既に頂いた後なのだが。


「私の旦那様は商売をしておりまして、

 異国の珍しいお料理をいくつかお店に提供されましたので、

 皆さん今日は是非堪能して行って下さいね!」

「そうなの?」「最近出始めた新しい酒ってもしかして・・・」

「おおお!食うぜー!」「なんて頼めばいいんだー?」


さり気無く新メニューの売り込みがある。


ナズも意外と商売上手であった。

ま、まあ、リアナさんの元で何年も一緒だったんだから、

こういう時はこうしなさいと仕込まれていたのだろう。

侮れんな、この娘。


一通りの紹介を終えたナズがステージを下りて厨房に戻る。


早速新しいメニューをと注文が入り、

女将さんから説明を受けた者が各々、

カモーツの酒セットやミニラーメンの注文を取っていた。

さあ、ここから大忙しだ。


「じゃあイシャルメダ、忙しくなるが見て置けよ」

「はぁい、わたしもがんばるね?」


どうせミニラーメンはフォークの関係で一度に6人分までしか出せない。

ナズはせっせとクレープを巻き上げ、

女将さんは自分の横で別に入った注文の肉料理を焼いたり、

芋料理に味付けしたりと手際よくこなして行く。


自分は6人分のラーメンを湯がいて湯を切り、

並べた深皿にスープと合わせて盛り付けた。

出す前にリアナさんが何かしらのハーブを乗せて行く。


これだ。

この辺りが自分に真似できない所である。

きっとこの乗せたハーブが何かしらの香りを引き立てて、

自分の作ったラーメンに良く合うのだろう。


「最初の1杯はアンタがお出しよ」


そう言って背中を叩かれ、自分は渦中へ送り出された。

流石に取って食われる訳では無い。

受け取って食って貰うだけなのだ。

覚悟を決め、厨房から店内へとトレイを抱えて出て行った。


「異国料理のラーメン、注文の方ー?」

「こっちだこっち!」「俺もだ!」「ちっさ!これじゃあ足りねえよ!」

「お試しらしいから仕方ねえな」「え、って事は今日はタダ?」

「みんなで分けたらひと口ずつだな」「タダなら俺、別で頼むわ」


手を挙げた早い者から順に配って行く。

そう何杯もお替りできる程の量は用意できない。

1人1杯までですと断って最初の6杯を配った。


「ああっ!アンタ確かナージャの!」

「ああああ!ホントだ、って事はナージャの旦那かぁ」

「くそぅ!いいなあ!」

「やぁ旦那、ボルドレックの時に演技した俺の事覚えてますかねっ?」


あっと言う間に囲まれて質問攻めが続いた。

何度も言うがラーメンは6杯ずつの提供しかできない。

最初の6人が食べ終え、器とフォークの返却があるまではこのままなのだ。

つまり、ずっと、彼らのターン。


もっと食器を用意して置けばと、無思慮な自分を再び嘆いた。

∽今日の戯言(2022/07/01)


時間ドロボーゲームからの脱却。

今回は日が開いたにも関わらずちゃんと展開を覚えておりました。


大丈夫、放棄してない。

ちゃんと誤字の修正作業を行い読み返し作業は続けておりました。


いやー、相変わらず酷い誤字。

酷い説明文。

元の文章を見たら卒倒しますよ。

え、これこんな会話内容だったの?ってね。


内容も含めて結構修正してます。

展開は変わっていませんが、初稿と比べてニュアンスはだいぶ弄ってますね。



 ・異世界94日目(17時頃)

   ナズ・アナ89日目、ジャ83日目、ヴィ76日目、エミ69日目

   パニ62日目、ラテ41日目、イル・クル38日目、イシャ12日目

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