§313 野宿
左右に寝そべるパートナーから不快感を覚える熱量を感じ、
寝返りすら鬱陶しく思えるベッドで意識が戻る。
今日は微睡む事も無く中途半端に目が覚めてしまった。
背中も脚も、汗でびっちょりだ。
要するに暑くて寝苦しかったのだ。
ここはシュメールの旅亭、そして今日の天気は曇り。
恐らく夜の間に雨が降った事と、湿気と暖気が入って来たのだろう。
梅雨の終わり・・・そんな感じの朝である。
今日ばかりはトラッサの旅亭で床寝をした方が良かったかもしれない。
さぞかし床が冷んやりと気持ち良かっただろう。
そのトラッサの旅亭も、今日で撤収だ。
既に誰も泊まる者はいないし、食事だって殆ど手を付けていなかった。
無駄な出費だったかもしれないが、
事前に予想できるような事では無かったのだし仕方が無い。
元々割引して貰ったのだから、
必要日数分を正価で泊まったような物だろう。
そう言い訳をして胸の内に納めた。
暑くて懐に潜って来る事を遠慮していたナズを抱き寄せて朝の挨拶をする。
続いて反対側のアナもだ。
2人とも汗ばんでいたので、やはり暑かったのだろう。
ベッドから起き上がり、
置かれていた水瓶からハーブティを注いで口を潤す。
ナズもアナも同じく喉が渇いていたようで、
その後コップを融通し合っていた。
「この辺の道具を家に持って帰りたいので手伝ってくれないか?」
「はい、ええっと・・・そこの木箱に入れれば宜しいでしょうか?」
アララビ商会から受け取った品物は、
元々そこに置かれた木箱へ収められていた訳で。
それから製品は輸送で割れないように緩衝材で包まれていた。
木を鉋か何かで薄く切ってゴチャゴチャと丸めた物だ。
これを再利用する。
箱は2つ。
ナズなら持てるかもしれないが、
落として割ったりしてしまったら再度作らせるのは大変だ。
ナズには木箱1つ持って貰い、アナには水瓶とコップを持たせた。
こちらは落として割ってしまっても、幾らでも替えがある物なので。
シュメールとホドワ。
ワープならば多分1人で限界だろう。
先にトラッサの宿へフィールドウォークした方が良い。
1人ずつゲートを潜るように言って、
MPが持つかどうかを確認しながら慎重に移動した。
うん、大丈夫。
フィールドウォークなら全然平気そうだ。
荷物分を考慮して約4人分程度だろうか。
でもこれ以上は厳しい。
強壮剤を口に入れて、ここからはワープで自宅へ送った。
前日アナと2人で戻っては来たが、
暗かったせいもあり詳しく見た訳では無かったので気にはなる。
既に台所には大テーブルが鎮座しており、
壁には棚が設置されているようだ。
更に入り口付近と調理台の傍には、
ランタンを掲げる杭が打ち付けられている。
「わぁ、台所も広くなって・・・またみんなで集まって食べられますね!」
「先日は色々木材が置かれていましたが、それがこうなったのですね」
「ウッツの仕事は素晴らしいな?
明後日には戻って来る事になるけれど、
ナズにはまた食事をお願いしても良いかな?」
「はい?勿論そのつもりですが・・・」
ナズは何故そんな事を言うのだろうと首を傾げた。
多分奴隷で無くなった事を忘れている。
いや、意識が変化していない。
い、一応言って置くか。
「だってほら、ナズはもう平民だから。
食事はエミーに任せますとか言い出すかと思って」
「そそそっ、そうでしたっ!
わ、私・・・お食事をお願いする立場になってしまったのですね?」
「ナズさんは一応ご主・・・旦那様の夫人ですので、
本来ならばそうでしょうね」
「だ、大丈夫です。私は元々お料理をする事は嫌いではありませんのでっ」
「ありがとう、余りエミーを酷使しないように気を使ってやってくれ」
「そそそ、そんな事は致しませんっ!
エミーちゃんは私の可愛い妹ですからっ!」
そうなの。
まあこれまで1番の立場を振るって皆に命令している姿は見なかったし、
元々ナズは腰が低いのだろうな。
「あ、アナも宜しく頼む」
「私はこれまでと変わらず、接し方を変えるつもりはありません」
「そうなの?」
「・・・平民と言う立場に慣れておりませんので、振舞い方が判りません」
・・・ああそう。
難しいもんだな。
ナズは気が小さ過ぎるし、アナは融通が利かな過ぎる。
多分イルマを自由民にしてもそうなんだろうな。
エミーならば「今までお世話になりました」とか言って、
自由奔放にどこかへ行ってしまいそうだよ。
納屋まで向かってワープで入り、中から鍵を外して道具を運び込ませた。
ついでに自分はトラッサの旅亭へ戻り、壁掛けを回収して納屋に吊るす。
これで納屋にもフィールドウォークで戻れるようになった。
この付近には物を置かないように注意したい。
「それじゃプタンノラに戻ろうか」
「お部屋は確認なさらないのですか?」
「見たいのならば見て来て良いぞ?」
「あっ、それでは私も」
興味津々のアナが名乗り出たのでそのまま行かせた。
自分はその間にトラッサの旅亭の鍵を返して来るか。
トラッサの旅亭に戻ると、
放置されたままの水桶と自分の持って来た敷布団が転がっていた。
ランタンも借りっぱなしである。
だっ・・・駄目じゃないか。
このまま放置しなくて良かったよ。
机に置きっ放しであった鍵をポケットへ押し込み、
麻布とランタンを小脇に抱えて受付まで向かった。
トラッサの旅亭は朝から忙しい。
探索者たちが我先にと朝食を求めて列を成している傍らで、
桶とランタン、それに鍵を返却した。
配ぜん中の旅亭員は受付に来る余裕も無さそうだったので、
結局そこで待たされてしまった。
やはりこちらの朝は清々(すがすが)しく心地が良い。
余り風が吹かない気候ではあるが、
それでも僅かに抜ける小さな風に打たれると、
汗を吸い込んだ下着が冷やされて少し寒くなってしまった。
旅亭の木の裏から自宅に戻り、納戸の鍵を閉めた。
自分はワープで扉を抜けられるが、
外側にも壁掛けが無いとパニは出られないな?
シュメールに置きっ放しの壁掛けは、回収したら自室に置くべきだろう。
「あっご主人様お帰りなさいませ」
「ナズさん、旦那様です」
「あ、うん、まあそれは良いや。で、どうだった?」
「はい、2階も素敵でした!多分台所の上の広いお部屋が、
ご主人様のお部屋になるのでは無いかと」
「ナズさん、『私たち』のお部屋です」
「あ、そ、そうでしたっ」
「そうか、やっぱり上の部分も広くなる訳だしそうなるよな」
「以前私達が使っていた部屋は1つになってしまい、
少し狭く成ってしまいましたね?」
「ああ、そこは印刷をするための作業部屋と、
それからラティとクルアチの部屋にしようかなと」
「宜しいのではないでしょうか」
「ええと、新しい方のお部屋もここになりますか?」
「ああ、そうか。イシャルメダもいたな。
3つベッドを入れると一杯かな?」
「大丈夫では無いでしょうか。並べて3つ入らない事はありませんし、
左右に狭くても寝る分には問題無いでしょう」
「そうですよね?」
「風呂場はどうだった?」
「ええっと・・・」
ナズがアナに目配せをする。
アナも頷き返した。
「以前と比べてしっかりした壁がありますので、
急に扉が開かれても見られる事はありませんね」
「まっ、またご一緒させて頂ける事が楽しみですっ」
「しかし暫く野ざらしだったから、かなり汚れてしまっているだろうな。
最初は掃除が大変だ」
「問題ありません。皆で手分けして掃除を致します」
「頑張りますっ!」
「いや、だから君たちは・・・」
ま、まあいいや。
戦闘奴隷を酷使するようなマネにならなくて逆に助かった。
「それじゃ朝食に行こうか」
「はいっ」「かしこまりました」
おっと。
考えてみれば大陸間の移動はできるだけフィールドウォークで行うべきだ。
壁掛けは納屋の中にセットしてしまった。
一旦中に入って扉を開けるか、全員で納屋の中に入るしかない。
またなんて面倒な事を・・・。
もっと良く考えろ!自分のバカッ!アホッ!マヌケッ!
***
「おはようございます」
プタンノラの宿には未だイルマが戻った形跡が無く、
エミーだけがお辞儀をして出迎えた。
いつも通りナズが食事を取りに行き、エミーは隣を起こしに行った。
「ヴィーたちはまだ向こうかな」
「そのようです」
「食と住を正しく与えないと契約が解除されると聞いたんだが、
こんなに放置してしまって大丈夫だろうか?」
「詳しくは存じませんが、申し付けた仕事はそのような内容ですし、
食事も提供されるのでしたら特に問題は無いのではないでしょうか」
アナに聞いてもしょうがないか。
パーティリストに3人の名前がある事だけを信じて、自分達は食事にした。
一般的な食事はもう少し少量且つ雑・・・いや粗食である。
元々旅亭のメニューはやや豪華なのだ。
フイにしてしまったトラッサの朝食メニューだって、
朝からしっかりした肉が出ていたのだから。
イルマたちは今頃何を食べているのだろうか。
パンだけであればヴィーが怒るかもな。
肉体労働者が多いし、具入りのスープ位は出そうだ。
ここプタンノラで出るような魚の身の塊は・・・難しいんじゃないだろうか。
ドラッハは内陸の都市だったし、
裕福な国であるとは言えあれだけ大勢の労働者に無償提供となると、
肉や魚を揃えるのは厳しい。
「ごちそうさまっ」
先に1人、食べ終わってしまったので食器のトレイをワゴンに戻す。
ナズは何かを言い掛けようとしたが、
口に入った状態であったので言葉を飲み込んだようだ。
多分戻すなら私がとか言おうとしたのだろう。
お前は平民に戻ってるんだってば。
「今日はどうなさいますか?」
代わりにアナが尋ねて来た。
「この後は31層の続きで、今日中に終わらせたい」
「かしこまりました」
「夜はエミーに追加で薬を入れたい。
また痛い思いをするだろうが我慢してくれ」
「・・・は・・・はい、かしこまりました」
嫌そうな雰囲気を醸し出しているが表情も口調も普通を保とうとしている。
鉄の意志、それがエミー。
再び殻に閉じ籠らせないよう注意したい。
いや、治療なのだから受け入れて貰わねば。
拒否したら死ぬ訳だし、未来も無い。
判ってくれてはいるだろうが、
それでも心底やりたくは無いと言うのが本音だろう。
前回は壮絶な悲鳴が出た訳だし。
「それじゃまた昼には一度戻って来るが、
もしその間にイルマやヴィーが戻って来たらゆっくり休んで貰ってくれ」
「かしこまりました」
「じゃあ、後はお願いしますね?エミーちゃん」
「・・・大丈夫です、お任せ下さい」
ナズも食べ終えた食器をワゴンへ戻し、
アナは隣の部屋へ今日の予定を伝えに席を立った。
隣でゆっくり食べるエミーを見ながらポンポンと頭を叩くと、
こちらを見ながらペコっとお辞儀をした。
特にその行為自体には意味など無かったが、
見ていたら何だか自分の子供のような気がしてしまっただけだ。
うちにいる子達は皆良い子達ばかりである。
隣の部屋からトレイを携えてジャーブとラティがやって来た。
2人とも既に食べ終わっていたようである。
「おっ、早かったな。31層の続きに行きたいが大丈夫か?」
「大丈夫です。ヴィーが帰って来る前に終わらせてしまいましょう」
「がっ、頑張りますっ!」
2人の士気も高くこのまま一気に推し進められそうではある。
片付けをエミーに任せ、我々はダイダリの迷宮へと向かった。
朝から蒸し暑いとは思っていたが、
迷宮の辺りは濃い霧掛かっていて少し先の状態も判らない程であった。
迷宮の中に入ってしまえば快適ではあるのだが、
やはりこんな所に拠点を作るのは大変だ。
仮にここへトルキナのような町を作ろうと思った所で、
周囲の環境がこれでは街として機能しないだろう。
年に数回泥まみれで水浸しとなる場所へ誰が住みたがるものか。
国が違えば事情も違う。
地形も、探索者の数も、迷宮の難易度も。
残るべくして残ったのがトルキナに現在ある迷宮街と言う事なのだろう。
80層以上に伸びてしまって、
事実上攻略できなくなったクーラタルと事情が異なる。
我々は木道の道標を頼りに、
僅かな距離でも慎重に迷宮へと向かうのであった。
***
4人+1人の2パーティで何とかドライブドラゴンと渡り合い、
ナズが夕食の時間を伝える前にはボス部屋の位置を特定した。
到着した訳では無く道が繋がっただけではあるが、
もう事実上到着したと言っても良いだろう。
勿論ボスを倒して進めて行きたい所であるが、
最低でもメインパーティに入るヴィーにはボスを経験させたいし、
時間もそれなりに良い頃合だ。
従ってお伺いを立ててみた。
「ナズ、そろそろ食事の時間だと思うが」
「はい、そうですね。もう間も無くと言った所です。
お判りになるような新たなお力を得られたのですか?」
「いや、もうそろそろかなと、・・・そういう事では無くってだ」
「そうなのですか?」
「ラティの地図を見る限りもうボスまで行けそうだが、
戦いはヴィー達にも経験させたい。
今日強引に32層へ行くべきか、
明日帰って来る事を期待して今日はここで切り上げるか。
どう思う?」
「そう・・・ですね、
ヴィーちゃん達もドライブドラゴンと戦えるようになったはずですが、
ボスの方はどうでしょう?みんな初めてですものね?」
「流石に疲労も溜まっているでしょうから、
帰還後直ぐに迷宮探索ができるかどうかは判りません。
後日改めて経験をさせても宜しいのではないでしょうか」
「折角ですし、夕食前に大暴れしましょう!」
「あっ・・・あっ・・・あのっ、そっ、その場合はっ、
わっ、わっ、私達だけで行く事になると思うんですがっ」
ラティは気付いたようだ。
そう、自分抜きのこの4人で行くかどうかを聞いているのだ。
行けない事は無いと思う。
Lvは足りているし、昨日今日と散々ドライブドラゴンとは戦った。
お供で出たとしても皆それなりに戦えるようになったと思うし、
ボスであるランドドラゴンを2人で担当すれば十分勝算は見込める。
「ええっと、そ、それはもしかして私達だけで・・・ですか?」
「ご主人様無しでと言う事になりますよね」
「そ・・・それは・・・済みません!やっぱり止めて置きます!」
「でっ・・・でっ、でっ、ですよね?」
ラティが胸を撫で降ろす。
いや、行けない事は無いって。
お供で出る敵はケープカープ、ノンレムゴーレム、モロクタウルス。
ロックバード辺りも可能性としては上がるが、
それ以前の魔物は無視できる位に確率が低い。
状態異常も無ければ2人が魔法を抑えられる。
欲を言えばもう1人位はいた方が安定するだろうが、
Lvだけならもう十分に勝っている。
本人たちがビビってしまっては行かせる意味も無いか。
「そうか?では明日以降にしようか」
「明日ヴィーちゃんたちが帰って来なければ・・・その」
「結局は私達だけで行く事になりますよね」
「そっ・・・それもそうですね」
「あわわわわ・・・」
そうこうしている間にボス部屋まで辿り着いてしまった。
行くか、行かざるか、パーティリーダーのラティに判断を委ねた。
「ラティ、そちらのリーダーはお前だぞ」
「はっ・・・はいぃぃぃ!いっ、行ってきまぁす!」
行けと命令した訳では無く単に委ねただけなのだが、
それをラティはプレッシャーとして受け取ったらしく、
慌てて行くと言う結論を出してしまった。
「ええっ!?」
「かしこまりました、行って参ります」
「が・・・頑張ります」
後には引けない。
ナズに万能丸を3つ、ラティにも3つ持たせ、
滋養剤は各人に10個ずつ配った。
それぞれ各々のポケットにしまったようで、
緊急時はアイテムボックスから出す時間も短縮できるだろう。
「じゃ、倒し終わったら1層入り口に戻ってくれ。そこで待ち合わせよう」
「か、かしこまりました」
「ナズさん、大丈夫です。私達で行けると判断されたからこその采配です」
「そっ、そうですよね。
確かに俺たちは・・・ここで普通に戦って来た訳ですから」
「あっ・・・あのっ、やっぱり・・・行か(ないと言う訳にはい・・・)」
ラティが最後の方を濁す。
皆の腹が決まった後にそれは無意味だ。
せめてもの情けだ。
ラティの肩に手を置き行って来いと暖かく送り出し、
彼女たちは初めての侵入者を迎える扉の向こう側に消えて行った。
──ゴゴゴゴゴゥンッ。
扉は固く閉ざされる。
既に戦いが始まっているはずだと思うが、
壁に耳を当てても中の音が聞こえない。
相当に防音性能が高いのか、吸音材でも練り込んであるのか、
未知の物質の塊である迷宮と言う存在に改めて感心した。
一応扉が開き、向こう側が見えた時点で自分は中を「見た」。
と言う事は移動できるのか、できないのか。
仮に移動ができた際に、
ボスが戦える状態として残るのか、無敵状態になるのか。
その際中で戦う彼女らに自分は干渉を行えるのか、できないのか。
様々な憶測が生まれる。
自分が無効化されてしまって身動きすら取れなくなる、
・・・そんな最悪の事態が最も高そうなのだ。
それは恐ろしい。
だが色々なスキルを駆使すれば、そういう事だって実は可能かもしれない。
以前ボス部屋から強制退出した際は、
いなくなくなったと判断されて扉が開いた。
勿論その時のボスは倒した後だったが、
常識を覆して入り口から出たのだ。
そこで世界の条理に反していたのであれば、
扉は開かないままであったのではなかろうか。
物は試し、ゲートだけ開いてみよう。
──ヴォンッ!
ワープのゲートは問題無く発生した。
それも遮蔽セメントに対してフィールドウォークをした時とは異なり、
しっかりと固定されている。
迷宮内で移動不可能とされる場所にダンジョンウォークを出した際は、
開いた扉に体が閊えて移動はできなかった。
このまま体を向こうにやるのは少々怖い。
そもそも別パーティなのだ。
2パーティが入った際に扉が閉まっていると言う現象は起り得ないはずだ。
補給物資の転送位はできるのかもしれない。
その際はこちらから向こうへ一方通行だ。
滋養丸を1粒掴み、ワープゲートへ放り込んだ。
そのまま当たって跳ね返る事無く、ゲートの向こうへ消えて行った。
どうやら補給は可能のようだ。
これならば救援物資の補給位はできそうである。
実験はここまでにして置いてワープゲートを閉じる。
流石に体を向こうへやる勇気は出なかった。
する事も無くなった訳で、大人しく待ち合わせの1層へ向かう事にした。
──ヴォンッ!
出た先には雑魚寝の探索者達が溢れ返っていた。
休憩・・・にしては大分リラックスし過ぎである。
鞄を枕に、寝てしまっている者もいた。
こんな場所で寛いでいる位なので、
頻繁に街とを行き来する金が無いのだろう。
確かに外の天幕が営業しないとなるとこう成らざるを得ない。
パーティ単位で5,6程度だろうか。
勿論全てのパーティがフルで6人揃っている訳では無いので、
合計で言うと10人程度。
ここで休むにしたって食事はどうしてたんだ?
トイレは・・・多分通路とかでするのだろうから良いとして。
邪魔にならないよう空いている壁へ凭れ掛かって腰を落とした。
食事は・・・冒険者の行商が来たりするんだろうか。
或いは外で営業する店舗に特定の時間だけ人が来るとか。
そうするとタイミングを逃してしまったら飯にも苦労する。
彼らは鎧を着たまま横になっていた。
恐らく1日中そのままずっと。
駆け出し探索者は大変だ。
ある意味、自分の装備品がひと際浮いている。
彼らは革の鎧や銅の鎧だ。
とは言え今からしまう訳にも行かないし、もう今更か。
本来は・・・それぞれが普段向かう階層で休むのだろう。
ここで休んでいる者達は皆初心者なのだ。
待ち合わせに指定したのは悪手だった。
せめて中間部屋で待とうかと思ったが、
そもそもここの1層を自分は知らない。
面倒だと思いながらも徒歩で中間部屋を探しに向かった。
そして・・・当然中間部屋にも野宿の探索者が溢れていたのであった。
∽今日のステータス(2022/05/19)
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv65
設定:探索者(65)魔道士(39)勇者(30)
道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(37)
神官(42)博徒(37)
・BP163
キャラクター再設定 1pt 詠唱省略 3pt
獲得経験値上昇×20 63pt ガンマ線バースト 1pt
必要経験値減少/20 63pt ワープ 1pt
6thジョブ 31pt
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 隻眼 Lv27 2nd
・アナンタ 猫人族 ♀ 20歳 忍 Lv27 2nd
・ジャーブ 狼人族 ♂ 28歳 聖騎士 Lv24 2nd
・ヴィクトラ 竜人族 ♀ 12歳 竜騎士 Lv49 1st
・エマレット 狼人族 ♀ 19歳 料理人 Lv40 OFF
・パニ 竜人族 ♂ 15歳 冒険者 Lv17 1st
・ラティ 人間 女 28歳 探索者 Lv43 2nd
・イルマ 狼人族 ♀ 21歳 僧侶 Lv33 1st
・クルアチ 兎人族 ♀ 18歳 村人 Lv1 OFF
・イシャルメダ 猫人族 ♀ 29歳 探索者 Lv3 OFF
↓
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv65
設定:探索者(65)魔道士(40)勇者(31)
道化師:下雷魔法・荒野移動/知力中・知力大(37)
神官(42)博徒(38)
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 隻眼 Lv27 2nd
・アナンタ 猫人族 ♀ 20歳 忍 Lv27 2nd
・ジャーブ 狼人族 ♂ 28歳 聖騎士 Lv24 2nd
・ヴィクトラ 竜人族 ♀ 12歳 竜騎士 Lv50 1st
・エマレット 狼人族 ♀ 19歳 料理人 Lv40 OFF
・パニ 竜人族 ♂ 15歳 冒険者 Lv19 1st
・ラティ 人間 女 28歳 探索者 Lv43 2nd
・イルマ 狼人族 ♀ 21歳 僧侶 Lv35 1st
・クルアチ 兎人族 ♀ 18歳 村人 Lv1 OFF
・イシャルメダ 猫人族 ♀ 29歳 探索者 Lv3 OFF
・収得品
コーラルゼラチン × 8
羽毛 × 1 バラ × 2
岩 × 6 寄生ワーム × 18
肝 × 13 竜皮 × 62
竜肉 × 1
・異世界89日目(朝)
ナズ・アナ84日目、ジャ78日目、ヴィ71日目、エミ64日目
パニ57日目、ラテ36日目、イル・クル33日目
プタン旅亭宿泊19/20日目 シュメ旅亭宿泊19/20日目
トラッサ旅亭宿泊出発の日
・ダイダリの迷宮
1 コラーゲンコーラル / コラージュコーラル
27 ロックバード / ファイヤーバード
28 モロクタウルス / ボスタウルス
29 ノンレムゴーレム / レムゴーレム
30 ケープカープ / カーブカープ
31 ドライブドラゴン / ランドドラゴン




