§282 懇願
拙い事になった。
盗賊を捕らえたは良いものの、その被害者がこの街の有力者。
そして事もあろうか、この街の騎士団長であるイルハンの親族だった。
イルハンに見付かったらナズはただでは済まされないだろう。
いや、悪い意味では無い。
手合わせを求められているだけだが、
こんな所で行おう物ならまた更に変な噂が広まってしまう。
酒場の中の様子を探られなければ、ナズがここにいる事までは判るまい。
た、頼むぞ、ジャーブ、イルマ。
察してナズを匿ってくれっ!
ジタバタ暴れる盗賊の男をヴィーが蹴り飛ばしながら黙らせる横で、
シルクスの偉い人だと思われるドワーフの男性は、
やって来る騎士達に向けて手を振った。
「こっちだこっち」
「・・・なんだ親父か、財布盗られたってのは」
イルハンが親父だと言ったのでもう間違い無い。
このドワーフの男性がこの地を治める領主だ。
何でこんな所をほっつき回ってるんだ。
身代わりのミサンガ位はしているだろうが、不用心過ぎるだろう。
「ほら、ここでは何だし中だ、中」
「おう・・・お前ら2人は盗賊を連れて行け」
「ハッ!」「かしこまりましたッ!」
両手両足を抱えて、騎士団員2人が盗賊を抱えて連れて行った。
ドナドナド~ナ~。
哀愁が漂う。
連れて行かれる輩だけでは無く、自分にもだ。
「親父は無事か?」
「まあ、怪我などせんよ。
財布もこの通り帰って来たみたいだし問題あるまい。
ここらは最近ちょっと物騒だって言うからな、
様子を見に来たんだが、まさかワシを狙って来るとは思わなんだ」
「そりゃ良いけどよう、1人で来る事ァ無ェだろ」
「出るのはかっぱらいだって言うからな、
流石に殺人ともあればお前達がちゃんと警備するだろう?
スリ位じゃ中々団を動かせんのは知っとるから、
まあどんな物かと様子を見にな」
「ハァー、そりゃま警備は大事件でも無いと手配できないけどよぅ・・・」
「そんな事より、ホレ。お手柄の英雄じゃぞ?」
こっそり抜け出そうとしていた所を指差されてしまった。
全部アナとヴィーの手柄にして置くべきだったのだ。
最初に自分が捕まえたと名乗ってしまったのは完全な悪手である。
「アーーーッ!」
ほれみろ・・・。
「ど・・・、どうも」
「お前いつの間に帰ってたんだよ、昨日の船か?そうかお前かぁ!
そりゃ納得だ。ラピッドシルキスは中々捕まえられねえ盗賊でな?
俺たちも手を拱いてたんだよ。
親父、家に呼んでも良いか?」
「ああ?構わんよ?」
い、いや、我々は迎えられたく無い。
拒否できるのだろうか。
「い、いや、自分たちは降ろした荷があるので、もう戻ろうかと・・・」
「そんな物は明日だろうが!この時間に荷なんか動く訳ねぇだろ!
酒はどうした、勿論買い付けて来たよな?」
「話が見えんのじゃが」
あー、もう駄目だこれ。
余計な事を言ってしまったのでどんどん藪蛇になって行く。
イルハンは父親に向かって自分の乗船許可証を発行した事と、
酒を頼んだ事を懇切丁寧に説明してしまった。
「そっちの2人に見覚えがあるが、ドワーフの奴隷もいるんだろ?」
「ドワーフじゃと?」
「ああ、あの、はい・・・」
「そいじゃ纏めて連れて来い」
「ほー、じゃあ君がせがれの言っとった商人か。
そういえばどこかで見た覚えがあるなあ・・・どこじゃったかの」
チラっと酒場の方を見るが、ジャーブとイルマがナズを庇っていたようだ。
出て来ざるを得なくなったナズは2人の隙間からひょっこりと顔を出した。
「おー、いたいた、久しぶりだなぁ?」
「ど、どうも、その節はお世話になりました・・・」
「そいじゃァ後は撤収だぁ!店主、邪魔したな!」
イルハンは豪快に店の中へ挨拶を入れた後、
残っていた騎士達に撤収の合図を送った。
イルハンとその父親であるシルクス侯が先陣を切り、
騎士達、その後ろに自分とナズ、アナ、その他一同が並んで歩く。
見せモンじゃ無いぞ・・・恥ずかし過ぎる。
夜なのでまだマシである。
顔が見え難い事が幸いして、
誰が盗賊を捕まえたか、誰が騎士団長と知った仲であったか、
町民たちの記憶には残らないだろう。
そのまま騎士団の事務所っぽい所に連れて行かれるのかと思ったら、
イルハンは大きな家の中に入って行った。
当然シルクス侯もだ。
騎士達はそのまま騎士団事務所の方へ。
じ、自分たちもそちらへ付いて行っては駄目かな?
・・・ダメだよな。
怒鳴り込まれる前に、大人しく言う事を聞く他無い。
パワー系には逆らわない方が身のためである。
大きな家の佇まいだ。
貴族のお屋敷なのだから、
城門があって庭があってさぞかし広大な敷地なのかと思いきや、
全然そんな事は無かった。
勿論周囲の建物・・・例えば商館や旅亭に比べたら大きいが、
石造りで3階建ての、この街に溶け込む普通の家屋であった。
ゆったり広くは作られているが、本当に貴族の家かと疑いたくはなる。
だが扉が開けられ、中に入ったら間違い無く貴族のそれであった。
玄関の大ホールに対して、左右から囲うように伸びる半螺旋階段。
中央には石像が置かれ、床は絨毯だ。
天井から釣り下げられた松明はシャンデリアの前身とも言うべきか、
高価で豪華である事には間違い無い。
そして壁にも絨毯が張られており、エンブレムが刺繍されている。
や、やべえ・・・。
ど、どうしよう。作法やマナーなど全く知らない。
先に断って置くしかあるまい。
「いっ、イルハン様。自分は平民の出故、
貴族様に対する作法などを学んだ事が無く──」
「ンな事は解ってるよ、普通で良い、普通で」
その普通と言うのが、どの辺りを求められるのか知らないので怖いのだが。
あっ、これひょっとしてうちの状況と同じ・・・。
済まんな、ジャーブ、イルマ、ラティ。
そこまで気が回らなかった。
自分は奴隷と言う扱いが無い国の感覚であったのだ。
もっと身分制度の厳しい国の出であったならば、
彼女らにもう少し気配りができたかもしれない。
逆にできなかったのかもしれない。
とりあえず、ここでは失礼が無い位で良いのだろうか。
玄関を進み、1階の客間に案内される。
アナ、ジャーブ、イルマがホールで停止し、
自分に続こうとするヴィーとパニを制止した。
やっぱり駄目だよな。
そりゃそうだよ。
「ナズさん・・・」
「あっ、そうですよね、済みません、ありがとうございます、アナさん」
自分に付いて来ようとするナズを、アナは止めた。
だがイルハンはナズとの面会も所望するだろう。
元々そういう催促を受けていたのだし。
それから盗賊を捕えた者として、
きっとアナとヴィーを連れて来いとも言われると思う。
それは後で良いや。
「アナ、ヴィーと共に後でお呼びが掛かるかもしれないので、
ここでちょっと話をして置け。ナズは一緒に来い」
「かしこまりました」「よっ、宜しかったのでしょうか・・・?」
イルハンはそのまま奥へ行ってしまい、その代わり女中が対応をした。
奴隷なのか雇われ女中なのか、
恐らく後者だろう。
貴族家がそんな下賤な者を下女として使ったりはしないと思う。
それなりに出が良く、学のある女性を雇っているのだと思われる。
メイドに案内され、応接間のソファをすすめられた。
3人で掛けてもまだ余裕がありそうな、豪華なソファである。
四角いテーブルを挟み左にも更に豪華なソファが1つ、奥にも1つ。
イルハンとその父親の席だろう。
「お飲み物はどうなさいますか?」
「ええと、み、水で」
「かしこまりました」
この家はドワーフの家だ。
水と言えば、薄い酒だ。
他に注文できるような高級酒を知らない。
エールやミードと言った所で、
そんな安物は置いていないと言われたらそれまでである。
ナズもいる手前、水で十分だ。
直ぐに女中は冷やされたボトルへ入れられた何かを運んでやって来た。
木の盃2つがテーブルに並び、透明な液体を注がれる。
み・・・水だ。
「ありがとう」
「いいえ?
・・・旦那様が来られるまで少々お待ち下さいませ」
給仕をしてくれた事についつい感謝を述べてしまったが、
ここでは客人を持て成すために給仕する事は当然の行為で、
そこに感謝などは無いのだ。
貴族の家なのだから、やって来る者は当然それなりの人物である。
持って来て当然なのだろう。
従って自分の行為は全て誤りであった。
焦って体が熱い。
緊張も有って汗が引かない。
幸い給仕もメイドも出て行ったのでホッと一息。
ナズが来てくれたおかげで何とか精神は保たれている。
そのナズも、ソファでは無く後ろに立っている。
こういった場では従者が座るだなんてとんでもない、当たり前だ。
横へ来て一緒に座ってくれたらどれ程心強いか。
「ナズ、器は2つだ。お前も飲んで良いのだと思う」
「かっ、かしこまりました。それでは、このままで頂きます」
自分は座ってチビリと喉を潤し、ナズは後ろでひと口を飲んだ。
水と言うだけあって確かに薄いが、確実にアルコールが体を侵食する。
先程エールとミードの2杯を飲んで来た身ではあるが、
これ程までにアルコールの成分が体を蝕む様を感じた事は無い。
口の中が、喉が、胃が、腸が、
薄いはずのアルコールをビリビリと感じているのだ。
緊張感が半端無い。
──ガチャッ。
「よう、待たせたな。他の奴等は玄関で待ってるみたいだが、良いのか?」
「え、ええ。彼らは奴隷ですので大丈夫です」
「そうか、そんでお前ェ、ええっと・・・」
「ナジャリと申します」
「そうそう、強ェドワーフで歌も歌うんだったな?
手合わせ願いたいが、まあ今日は親父の前だからそう無茶もできんな。
残念だがまた今度頼むぞ?」
「は、はい、私で宜しければ・・・」
チラッとこちらを向くナズに、自分はただ頷いてやる事しかできない。
「お待たせしましたな、ええと・・・ユウキ殿とか言ったかな?
思い出したんだが、前に神官へ成りたいとか言っていなかったかね?」
ええっと?
初対面では無いのか?
自分は知らないぞ、そんな話は。
「ええと、どこかでお会い致しましたでしょうか?」
「ホレ、以前商館に僧侶の奴隷がいるかどうか尋ねて来たであろう?」
「何だお前ェ、商人から神官に成りたかったのか?」
あっ・・・思い出した。
シルクスに神官ギルドがあると聞いて商館を訪れた時の事だ。
確かにあの時、身なりの良さそうな男が座っていた。
シルクスの当主だったのか・・・。
しかしまた何故あんな所に?この侯爵様はフットワークが軽過ぎだろう。
街を自身で見て回るのは感心な事だが、
うっかり知らずに粗相をしてしまったら、堪ったものじゃないぞ。
道を行く際に肩が撞かって、
──おい貴様何処に目ェ付けとんのじゃ!
ヒェェ・・・。
「い、いえ、仲間をですね、神官にできたら良いかなと考えましたが、
それはもう解決致しました。玄関に待たせている女奴隷が僧侶です」
「そうかそうか、それは上々。
それでな?お前が捕まえた盗賊はあの辺りにしょっちゅう現れておった、
ラピッドシルキスと言われておったらしい。
どんなものかとワシも様子を見に行ったら酒場で歌が聞こえての?
聞き惚れておったらこのざまよ・・・、お恥ずかしい限りじゃの」
「い、いえ・・・、
奴はかなりすばしっこかったので・・・仕方無いでしょう。
自分も以前捕えようとして逃げられましたので・・・」
「ほう?以前もとな」
「何だ、お前も何か盗られたのか?」
「いえ、盗られたのは見ず知らずの方でしたね。
以前乗船の許可を頂く際にここの旅亭で1泊したのですが、
その日酒場に立ち寄った時にも出会しまして、
玄関で待たせている従者2人に追わせたのですが撒かれてしまいました」
「なるほどな?
そんで今回はお前ェ自ら捕えに行ったって事か、やるじゃねぇか」
「いえ、そう言われますと恐縮です」
給仕が2人分のグラスと、お気に入りであろう酒の瓶を持って来た。
ガラス製なのでシュメール産だ。
中身がシュメール産かどうかは不明だが、
取り敢えず輸入品である事は解かる。
2杯に酒を注ぐと、給仕はドア付近まで下がってそこで待機した。
動きが洗練されている。
イルマを彷彿とさせる、丁寧でしっかりした女中だ。
他人を持て成す際は、イルマとエミーを立たせれば間違い無いのだろう。
1つ勉強になった。
「お主は商人だと言ったな?何を商っておるのだね?」
「ええと、これと言って特に何も・・・。
言われた物を用意する御用聞きでしょうか?
何か大きな商売になるような事は都度探しているのですが、
中々どうして」
「そういやお前ェ、シュメールまで行って来たんだろう?
当然何か仕入れて来たんだよな?」
「シュメール?と言う事は細工品等かな?
伝手が無ければ中々販売は許されないと聞くが、
お主はそう言った所に顔が利くのかね?」
「いえ、これと言って何も伝手は無く、直接やり合って参りました。
誠意を持って話をしました結果幾つかのガラス食器と、
ガラスの道具を作成して持ち帰って来た次第にございます」
「食器と道具か・・・まあこちらで売ればそれなりに儲かるからの。
当ても無く乗り込んで行く当たり、お主は度胸があるの!」
「そうだ、酒だ。酒を頼んだと思ったが?」
「あ、はい。既に旅亭に置いてありますが、お持ち致しましょうか?」
「おお?今か?持って来られるのか?」
「ほう!酒とな?」
「ええと、玄関で待っている小さい男が冒険者ですので、
移動用の絨毯などを貸して頂ければ直ぐに取って参ります」
「おい、リシャーラ!」
「かしこまりました」
リシャーラと言われた女中は直ぐに出て行った。
移動用の絨毯を用意させるのだろう。
ええと・・・パニは新しくなった自宅をまだ見ていない。
一旦帰って見せた時はまだ骨組みだけだったはずだ。
納屋にゲートを出せないと思うので、出すなら自分だ。
パニに詠唱させ、自分がゲートを開き、
パニに取って来させなければならない。
面倒だなあ・・・。
こちらのパーティにパニが入っていないので、
一旦ナズを外して置いた。
「どこに置いたまではあの者では判らないと思いますので、
ちょっと自分が取って参ります」
「おお、そうかね!楽しみだ」
「お前ぇが何を仕入れて来るのかずっと気になってたんだ。
以前飲んだあの小さい瓶に入った酒のデカい奴なら尚良いが、
お前ぇの選ぶ酒を信じるぜ」
半端無いプレッシャーを掛けないで欲しい。
しかしまあ、自分も呑んだ30年物のバンディールは、
地球でも中々お目に掛かれないような良い香りの美味しい酒であったので、
あれならば満足して頂ける事だろう。
樽で買って来たんだから足りないと言われる事も無いはずだ。
・・・無いよね?
そこの瓶でチョビチョビ呑むように、
大事に呑んで頂きたい。
──ガチャッ。
「お待たせしました、玄関にご用意してあります」
女中が戻って来て設置の報告を告げる。
玄関・・・室内では無いだろうな。
外の入り口だろう。
家の中へ設置してしまったら賊の侵入を許す事になる。
流石にそんな事態となるような事は有り得無い。
「ではちょっと取って参りますゆえ」
「どれ、ワシも見に行こう。酒と言われたら気になるでな」
「あー、リシャーラ、肉を焼け。あと、外の奴隷達にも席を用意してやれ」
「かしこまりました」
もう飲み会を始める気満々である。
樽で買って来て良かった。
もっと寄越せと言われたら、予備で買った樽をも持って来ざるを得まい。
いやもう、最初から2樽だろう。
何かに使えるかと思って準備して置いて良かった。
もうどうにでもなれだ。
どうせいつでも買いに行ける。
玄関ホールまで戻り、パニを加えて自宅に飛ぶのだと告げた。
表へ出るついでに小声で命令する。
(パニは新しくなった自宅を知らない。
お前に詠唱して貰うが、ゲートは自分が出す。
お前はゲートを出した振りをして、自分を送ったように振舞え)
(か、かしこまりました)
「では頼むぞ」
「はい、かしこまりました。回顧に巡る行程を、共に目指さん行路の先を、
フィールドウォーク!」
パニが詠唱を始めた時点で、パニのジョブを探索者に変更する。
詠唱そのものが完成して変なゲートを出しても困るからだ。
──ヴォン。
安全な状態で、自分の出したゲートのみが出現した。
「ジャーブ、来い」
「分かりました」
ジャーブを連れて自宅の倉庫へ飛ぶ。
他のメンバーは屋敷の玄関ロビーで待っているので、
ゲートはそのまま維持されている。
「ジャーブ、新しくなった家の納屋だ。
後は2階ができたら戻って来る。楽しみだな?」
「そうですね、何もかも新しく、木の良い香りが致します」
暗い納屋には灯も何もない。
手探りで自分が置いたはずの場所を探し当て、
樽を担いでジャーブの声がした場所を頼りに手渡した。
「それじゃこれ、重たいがもう1つあるぞ」
「大丈夫です、もう1つなら持てます」
「よっ・・・こいしょ、これだ」
「分かりました、よっ!っせ!」
真っ暗で何も見えないが、2樽持ったらしい。
ゲートの位置までジャーブをそっと押してやって潜らせた。
「お待たせしました」
「これがその酒かね、ほー」
「おお、大樽で2つも!やるじゃねえか!」
ゲートを出るとそこは松明が灯るシルクス候の屋敷の玄関だ。
こんな淡い光であっても急に明るくなると眩しいものである。
ジャーブも無事樽を抱えて持っているようで安心した。
「ではジャーブ、侯爵様に続いて樽を運べ」
「分かりました」
「お、ワシかね、ではこちらだ」
シルクス候の後へ続き、今度は客間では無く晩餐用の食卓へ案内され、
酒樽はいつの間にか用意されていた台を指定されたので、
ジャーブはそこに積み上げた。
「奴隷の従者にはそちらの席を用意した。食事は座って食べるが良い」
シルクス候から直々のお達しだ。
席、と言っても椅子は無い。
床に置かれた足の無い木製の台の上に、
パンと肉料理の端材、それからスープが並べられている。
これでも十分優雅な部類なのだ、奴隷に対しては。
なるほど、また1つ勉強だ。
「私の従者達にもお食事を賜り、誠にありがとうございます」
「なんのなんの、賊を捕えた褒美じゃ」
「と言う事なので、失礼の無いように頂きなさい。
一応、食べる前の合図はするので」
「「「かしこまりました」」」「分かりました」「ハイッ」
ヴィーまでは堂々としているが、
パニはカチコチに、イルマはオロオロしていた。
ダンスを見るだけの予定だったのに、
まさか貴族に招待されて食事を振舞われるとは思いも寄らなかったはずだ。
自分だってこんなのは想定外だ。
許せ、イルマ。済まない、パニ。
ナズ、アナ、ジャーブまでに関しては、
これまで色々交渉事に連れ回しているので多少肝も座っているとは思うが、
ヴィー以下3人はこういった場に免疫が無いのだろう。
イルマなどは完全に逆の立場だ。
そこに立って給仕をして、いつでも命令を受ける女中の立ち位置のはずだ。
ま、まあ?逆の立場になってこそ見える事もあるかもしれないが?
イルハンは肉料理を頼んでいたようなので、これから酒盛りが始まる。
た、頼むぞ。(特にヴィー)
∽今日の戯言(2022/04/18)
ベリーダンスですね。
資料としていくつか映像を見ましたが、
MMDの変態紳士御用達ダンスみたいな動きですね。
おっと、知らない子はググっちゃダメだ。
太古の昔から男は皆HENTAIなんだよなぁ・・・。
・異世界81日目(夜)
ナズ・アナ76日目、ジャ70日目、ヴィ63日目、エミ56日目
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