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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第卅章 外国
240/394

§227 時計

「どちら様でしょうか」


扉の向こう側から女性の声がする。

この屋敷のメイド、或いは下女だろうか。


商館のように客が出入りする場所ならば、

多少戸を開けたり応答用の小窓があったりするのだろう。

ここは一般人に用があるはずの無い大富豪の屋敷。

名乗って相手を確認してからでなければ戸は開かれない。


「サンドラッドの商館主、サイクリッシュ氏のご紹介に与りました、

 トルキナ王国よりやって参りましたユウキと申します。

 こちらの商会でガラス器具の取り扱いがあると聞いてやって参りました」

「ユウキ、様ですね。少々お待ち下さい」


暫く待つと戸が開かれた。


対応した女性は宮中のメイド服のような、

黒いジャンパースカートを羽織っていた。

但しフリフリも無いしエプロンも無い。

頭にフワフワの髪留めも無い。


家事をするに当たり汚れても平気な服装、だ。

なるほど、確かにこれでは女性が可愛くともえない。

ロクサーヌは最初からエプロンドレスだったような気がするが、

あれはお楽しみ用途だったのか、若しくは文化的な差なのだろうか。


この家の女中だけがこういった服なのかもしれない。

主人の趣味かもしれない。

そういった趣旨の仕事は与えられていないただの奉公人かもしれない。

何とも言えない。


「こちらへどうぞ。紹介状等がありましたらお預かりしても?」

「あ、ああ。これだ」


許可証とは別にしたためられた、

名前と住所が書いてあるらしい紙を女中に渡した。


紹介状のような正しい書式にはなっていないと思う。

これはココに行ってこの人と会え、と言った只のメモ書きだ。

流石に話は行っていると思うのだが、どうなのか。


女性はその紙を受け取りスタスタと歩いて行く。

その先にはこういった屋敷に相応しい、

珍しいであろう置物が並ぶ応接間に通された。


正直言って美術品の知見なんて持っていないし、

この世界で何が貴重な代物なのかは計りかねる。

美術室にあったような、石で形作られた像が幾つか展示されていた。


「こちらでお待ち下さい」


女性はそう言って出て行ってしまった。


金持ちの家の応接間に置かれた美術品。


当主が出て来るまでの間これらを見て楽しんでくれ、

と言う心遣いなのだろうか。

或いは、どうだこんなに集めて凄いだろう、

と言った威圧を掛けるための物なのか。


この手の代物は、己の財力を自慢するための物であると言う事は解かる。

南国風の不思議な模様が描かれた仮面に注目して眺めていると、

この家の主らしき男が入って来た。


「どうも、私に用があるとか?」


ソファへ座らずに何かの仮面を眺めていたので、

そのまま向きを変えてお辞儀をした。


「はい、トルキナ王国よりやって参りました、ユウキと申します。

 ガラスの器具を求めて遥々やって参りました。

 サンドラッドの商館主、サイクリッシュ様に伝手を求めて当たった所、

 アララビ様をご紹介頂きまして、こうして馳せ参じさせて頂きました」

「ふむ、トルキナから参られたか。良くここの許可証を得られたな。

 普通は中々許可が下りる物では無い。

 サイクリッシュからは余程の信頼を得たのであろう」


そうなのか。

凄いな、カレーパワー。

お陰で幸せなカレーのライフはゼロになってしまったが。


ライスが無かったのでカレーライスは食べられなかったし、

カレーが無くなってしまえばカレーライスは食べられない。

2兎を得られず大変残念であった。


「い、いや、まあそれ程大した事はしておりません」

「まあ、座られよ。

 で、具体的にどのような物が欲しいんだね?器具、と言ったかな?」


流石は商社の偉い人だ、余計な詮索は無く即座に商談だ。

他人に対する評価は人となりでは無く、金に成るか成らないかなのだろう。


しかし依頼したい物は個人的に使用するヘンテコ器具なので、

金には成らない。

ある程度の対価は要求される事だろう。


「そうですね、こちらになります」


持って来た図面をテーブルに並べる。


「こ、これは・・・随分精密な設計図であるな。誰が描いたのだね?」


「私です。

 これらはある物を作り出すためにどうしても必要な器具なのです。

 これらが無ければ、作りたい物を作り出せません」

「そう、そのある物とは何だね?」


そう来るよな、ただし薬だと言うのはまずいだろう。


「この国には錬金術師はおられますか?ジョブの方です」

「ああ、無論だ。

 錬金術もこの国の主要な産業であるので、

 錬金術師たちは外へ出せない事になっておるが」


「その錬金をするに当たり、これまでに無い物を作り出す道具です。

 精密な分量を量り、精密に材料を選り分け、精密な調合を行います」

「ほう・・・?」


アララビ氏は初見では内容に興味を示さなかったが、

ここで初めて図面をパラパラとめくふけった。


「なるほど。ではこういった物を使うと、例えばどんな物ができるのだ?」


「全く判りません」

「はっ?何だと?」


「どのような物を作るかは錬金術師の発想に依るので、

 これだけでは何も生まれません。

 ただしこれらの器具を用いてより精密に実験を行う事で、

 新たな物を生み出せる大きな助けとなり得るのです。


 これは未来への投資なのです。

 これらの器具を用いれば、普通は混ざりあってしまって取り出せない、

 貴重な材料を選り分ける事ができます。

 少量を正確に測る事で、常に同じ結果が得られる道筋となりましょう。


 何かを作るのでは無く、何かを生み出すための道具なのです」


「・・・ふむ。お主は錬金術師なのか?」


「いいえ、私自身はしがない探索者です。

 普段は迷宮に籠り、料理をして商売をして、

 稀に図面を引き、物作りに精を出します。

 その中で、これらを用いて新たな物を作り出したいと考えました」


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・


「迷宮が先か、魔物が先か・・・」


暫く沈黙があった後に、アララビ氏は呟いた。


「はい?」

「いや、この世界の迷宮が生まれ魔物を吐き出すようになったのか、

 魔物が生まれて迷宮と云う住処を作り出したのか、それは誰にも判らん」


「ええと、はい」

「お主はこれらで新しい何かを作るのだと言っておきながら、

 もう既に何を作ろうとしているか、目標を見据えているように思える」


「私は既に作りたい物が決まっております」

「ではそれ──」


「いいえ、私1人が作り上げても功績は何も残りませんし、

 それは広く伝わらないでしょう。

 ましてや、このような道具は誰にも作れないし買い付けできません。


 ちゃんとした国家の庇護を受けた正しい錬金術師が、

 新たな物を作り上げた結果それが広まり、

 民の下に回ってくるのでは無いでしょうか。


 それにはこれらの道具を作ったと言う実績が必要です。

 いつの日か必ず、これらの道具を必要とする日が来ます」


「うーん・・・そうではあろうが、

 お主はこれで一体何を作ろうとしているのだね」


やはり言わなければ駄目なのか。

先に言わなければ良いのでは無いだろうか。

薬と先に言ってしまうと騎士団へ通報されるかもしれない。


できあがった物を渡すだけであれば、その時自分はこの国にいないのだ。

お届けだけしてドロンできる。


「できあがりましたら、その1つをお見せすると約束致します。

 それでどうにか」


「どの位の期間で作れそうな物なのだ?

 生涯を懸けて、などでは私も生きてはいまい」

「そうですね、こちらにも期限があります。1年以内・・・でしょうか」


「1年か・・・それでも長いな」

「錬金術の研究とはそういう物でございます。

 成果を上げられずに生涯を終える事も不思議ではありません」


「ふむ・・・まあそうであるな。

 ・・・あい、解かった。

 当家の抱える工房を紹介するのでそこの技師に声を掛けよ。

 どこに遣いを送れば良い?」


「ええと、自分はサンドラッドの旅亭を借りているので──」

「馬鹿者!ここから出るのも一苦労だわ、外区の旅亭にせよ。

 刻む時計亭で良いだろう、そこに届けるのでな」


「は、はい、申し訳ありません」

「それから出来上がったガラス器具は、

 一旦この商会に収めてからでないと持ち出せぬのでな。

 そこを忘れてうっかり持ち出すと投獄されるので気を付けられよ」


そっ、そうだよな。


勝手に商売してはならないと言う事は、

たとえ自分が作っても勝手に持って行けないと同じ事だ。

どんな代物であってもそこに国の許可を得た査定師が入り、

正貨を付けられて決まった商会に出荷される。


たとえ自分で開発した道具であっても定価で買えと言う訳だ。

流石に3国も離れた輸出品のような価格が付くなんて事は無いだろうが、

美術品と同じ位の価値を付けられてもおかしくは無い。


それなりにお金はあるが、安くは済ませたい。

良く解らないガラクタと思われて甘目な値段設定にならないだろうか。

査定を行う者の眼が節穴でありますように。


「かしこまりました、それではその宿で待ちます。

 本日はお目通り頂きありがとうございました」

「うむ、精進せいよ」


再び女中の後に続き玄関まで案内される。


「ありがとう」


一応礼を言って外に出た。


十分な成果を得られたのでは?

次の許可が出た際は直接職人だ。

交渉相手は一気に平サラリーマンへと格下げとなるので、

難しい交渉事も無いだろうし身構える必要も無い。


さて、それでは一段落付いた事だしここからお買い物タイムだ。


ここらで酒を買い付けたい。

シュメールで売っている酒ならばシュメール産だ。

ガラス瓶に入っていて装飾も綺麗な酒を探そう。


内壁の町では日用品しか買えないと言っていた。

それでは外国人や商人向けの商品などは無く、

並べる商品も貴重な物などは置かなかろう。


一応雑貨屋を見て回ったが、透明度の低いガラス食器が置かれていた。


失敗作か?

売りに出せないような粗悪な材料を使って作った庶民向けの食器だ。

仮にこれを買って表に出た場合、

門番の騎士から咎められて面倒な事になっても敵わない。

見るだけに留めて置いた。


食料品店にも顔を出す。


庶民向けの店なのだ、普通に野菜や小麦が並んでいる。

氷冷庫もあったようなので肉や乳製品も扱っているのだろう。

唐黍トウキビなら有ったが米は無かった。

やはりサンドラッドだけの商品であり、輸出には不向きな食品らしい。


内層観光を済ませて外に出ようとすると、そこで門番に止められる。


「はいちょっとそこの者、一旦止まれ。

 持っている物を見せろ、それから許可証だ」


やはり・・・。


何も買わなくて良かった。

とうもろこし位なら許されるだろうが、ガラス食器はアウトだろう。


「はい、どうぞ。こちら許可証です。腕も出しますかね?」

「お、手際が良いな、感心感心。そういう奴は大丈夫だがな、

 変に挙動不審であると尻の穴まで探られるから気を付けられよ」


な、何だと、それは怖い。

せっかくここまでノーマルでやって来たのに、

ここでアッー!な展開は御免被りたい。


・・・と言うか、やっぱいるんだよな。

尻の中に隠す商人が。

だからこその取り調べだ。


素直に従ったお陰かすんなりと通して貰えたので、

安心してパニの待っている小屋に合流した。


見た所他にも2人の冒険者が待っているようだ。

と言う事は2人の外国人|(?)が城内へ入っている訳で、

尻の穴を穿ほじられないように気を付けて頂きたい。


「パニ、お待たせ」

「お帰りなさいませ。旅亭へお戻りになりますか?」


「いや、ちょっと観光と、それから旅亭を取る」

「かしこまりました」


と言っても指定された旅亭の場所なんて判らない。

さっきの門番に聞くしかあるまい。


「済まないが・・・」

「何だ?・・・うん?冒険者は入れんぞ?」


「いや、人との待ち合わせ場所として、

 先方からは刻んだ野菜だか何だかの旅亭を指定されたのだが、

 その場所が解らなくてな」

「野菜・・・?ちょっと判らんな、・・・おーい」


反対側の騎士を呼ばれ、2人が相談し合う。

と言うか、正式な名前をちゃんと覚えてなかった自分が悪い。

こと、地名に関してはうろ覚え過ぎて困る。


「お前、もしかして刻む時計亭の事では無いか?」


「あ、ああ。何だかそんな風な名前だった」

「ハァー、全く。ちゃんと覚えて置けその位」


「め、面目無い」

「旅亭はぐるっと回って向こう側だ。ここら一画は何も無いからな」


「申し訳無い、感謝する」


と言うか中もだいぶ広かったのに、その外周を更に反対側か。


かなり遠い。

もう相当歩いたのに、まだ歩けと言いなさる。

鈍り過ぎた体を動かすには十分かもしれないが、限度と言う物が。


外周を伝って歩きながら、町の様子を眺める。


冒険者ギルドと城門まではちょっと距離があって広場のようであった。

周りに民家も無い。

ガランと広い砂地である。

やはり職人の逃走を抑止するために設けられた緩衝地帯なのだろう。

そうなっているのには必ず意味がある。


暫く歩くと外壁の1/3程度に差し掛かった辺りから民家が建ち始め、

もっと歩いて半分を越すと町になった。

遠巻きにはこれらの民家が微かに見えていたのだが、

やはりいびつな町である。


更に歩いて2/3を越えると2階建ての住宅も目立ち始め、

城壁の角を曲がるとそこにはちゃんと街が形成されていた。

もう足がヘトヘトである。

パニは顔色を変えずに付いて来ていた。


・・・成人前でも隣町まで歩いて通ったんだよな、確か。

パニの体を(竜人族にしては)貧相だと揶揄したが、

貧相なのは自分の体力ばかりである。


城門と正反対にあった街並みは広く、大きく、整備が行き届いており、

人通りも多く人流の流れは商店街へと続いていた。


一番初めに見付けた商店で刻む時計亭の事を聞く。

旅亭は丁度城門に正反対、外層にある街の中心部へ位置しており、

その中央広場には噴水が設置されていた。


ここだけ見れば何の変哲もない綺麗な都市だ。


ただし目の前に城壁が見えども城門は無い。

入り口は反対側なのだ。

城下町である事は良く解るのに、やはりいびつである。


そして・・・旅亭の前には冒険者ギルドがあった。


クソッ!クソッ!クソッ!

シュメルディハノイから飛ばされると必ずあちらに移動させられ、

街並みも民家も何も無い荒れ地、

目の前の門番にあしらわれて帰らざるを得ない。


その実、街の本体はこちらにちゃんとあって、

多分普通に商売もできるし壁外の町も賑わっている。


トラップが酷い。

城門の騎士はこちらへ直接飛ばせない決まりなのだと言っていた。

それだけ外国人を受け入れたくは無いと言う国策なのだろう。

貴重な人材を抱えているのだからその位は仕方無いのか?


ペルマスクのような海に囲まれている地形では無い。

逃げようと思えば逃げられてしまうのだ。

だからこそ、中に人を入れないのだと思う。

初見で諦めて帰ってくれるならば、やましい気持ちがある訳だ。


噂の刻む時計亭は巨大な砂時計が間口付近に置かれており、

見て直ぐにここが例の旅亭だと理解できた。


中の砂がさらさらと落ちる。

刻んだ目盛のような物があるので、これは時間を表しているのだろう。


「パニ、今は何時だ?」

「あっ、はい、ええと、少々お待ち下さい。

 ええと・・・7時40分です」


時計に刻まれた線を見ても、

上から数えて大きな線7本目とその半分の線の所まで砂が減っている。

パニの時刻計算は正確だった。

そしてこの時計も正確だ。


0時を回った際に誰かが引っ繰り返すのだろう。


と言うかこんな物がある位なのだから、絶対この旅亭は高い。

街の中心部で大都市の1等地。

宿の前にはこの国の技術力を象徴するモニュメント。


ま、まあ1日2日だけなら良いよね。

食事も無しで。


「ごめん下さい」

「これはこれは、刻む時計亭にようこそいらっしゃいました。

 ご宿泊ですね?当旅亭は初めてでしょうか?」


「初めてですね、食事も何も要らないので素泊まりで2泊。

 1人部屋をお願いしたい」


「そうですか・・・それは残念です。

 当旅亭ではお食事が最高でござまして、

 宮中で働いておりました自慢の料理人が、

 腕に縒りを掛けて用意させて頂いております」


い、いや、もうそういうのは不要いいんだよ。

自慢の家庭料理が得意な者にしてくれよ。

できれば賄い料理みたいな適当な感じで。


ホドワの女将さんのチーズ焼きが懐かしいよ。

シンプルだがくどく無く程々にガッツリ、それが丁度良い。


「さるお方の伝令を受けなくてはならなくてな、ここを指定されたのだ。

 書面が来たら預かって貰いたいのだが」

「そうでございますか。それでは1泊1部屋300ナールです。

 お食事やお湯など、本当に宜しいのですか?」


「パニ、食べてみたいか?」


パニに振ってみる。

食べたいと言うならお前が1人で泊まれ。


「い、いえ、僕はサンドラッドの方の食事で十分ですので。本当です」


「済まないな、連れの者も食事は良いと言うので素泊まりだ。申し訳無い」

「かしこまりました、では2泊で420ナールとさせて頂きます。

 次は是非お食事も合わせてみて下さいませ」


「ああ、長期に滞在する際にはそうさせて貰う」

「では、こちらがカギになります」


鍵をパニに回し、代金を支払った。


「ところで、あの大きな時計は幾ら位するのだ?」

「おお、お客様は大変お目が高い。

 あちらは特別に作られた時計ですのでお売りする事ができませんが、

 他の時計でしたらこの旅亭でもお土産として取り扱っております。

 こちらですね」


旅亭員がカウンターの下から大小様々な時計を取り出した。


「小さい物が1分計で1000ナール、中位が5分計で1500ナール。

 大きい物は10分計で、料理人をお抱えの方には大変好評でございます。

 外国の方でしたらお土産にこの10分計を贈ると大変喜ばれますよ」


10分か・・・米を炊くならその位の時計はあった方が良いかもしれない。

ガラス部分に目盛を付けてこの時はこうしろと説明すれば、

エミーだって上手に炊けるだろう。

時計は必須だ。


「ちなみに、あの大時計を作らせたら幾ら位になる?」

「うーん、この旅亭が建った当時の価格ですと、

 大体100万ナール位だとは聞いておりますが、

 今は物価もそれなりに上がっておりますし、それでは全然足りませんね」


「200万ナールもあれば?」

「そうですね、流石に200万ナールならお釣りが来るでしょうけど、

 ・・・もしかしてご注文されるのですか?」


「い、いや、やはりこういった物は気になるからな。

 話のタネだ。正確な代金を出しておいてくれると、

 旅人的には大いに盛り上がるので宜しく頼む」

「な、なるほど。

 この旅亭に置かれた時計の価値が解って良いかも知れませんね。

 今作ったら幾ら位になるのか、早速今度聞いて置きます」


「ではその10分計を1つ貰おうか」

「ありがとう御座います!」


砂時計を1つ手に入れ、部屋まではパニに案内して貰った。

何分なにぶん、数字も読めないので・・・。

∽今日のステータス(2022/01/03)


 ・繰越金額 (白金貨30枚・利用券3枚)

     金貨 30枚 銀貨 38枚 銅貨 85枚


  宿泊費シュメール    (600→420й)

   1人部屋  ×2泊         600


  時計購入             (2000й)

   10分計             2000


            銀貨-24枚 銅貨-20枚

  ------------------------

  計  金貨 30枚 銀貨 14枚 銅貨 65枚



 ・異世界65日目(10時頃)

   ナズ・アナ60日目、ジャ54日目、ヴィ47日目、エミ40日目

   パニ30日目、ラテ12日目、イル・クル9日目

   サンドラの旅亭宿泊5/10日目 シュメルの旅亭宿泊1/2日目

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