§217 転職
──ご主人様に送り出され、私はギルド建屋の中に入った。
ここに来るのは3回目、
装備品の作成手帳をご主人様がご所望になった時と、
その手帳を借り受けた時。
その時は書き写してしまえば終わりかと思っていた。
手帳にある最高の装備品を作れば、きっとご主人様は褒めてくれる。
そう思ってここまで頑張って来られた。
気が付けば私は、
この建屋へ集まるこれから鍛冶師に成るであろう他のドワーフよりも、
遥かに強くなっていた。
ご主人様は最初の日、私に仰った。
私には才能があるのだと。
その能力を見出したので購入したのだと。
その時の私は、迷宮送りにされる事と、
飽きたら直ぐに捨てられてしまう事の2つに恐怖した。
商館で私に位置付けられた待遇は大金持ちの妾。
そういう勉強と訓練を受けて来た。
失態を見せれば捨てられる。
処女でなくなった妾奴隷には価値が無く、
戦闘奴隷として使えない者は娼婦に落とされるか、
迷宮に捨てられるのだと。
大金持ちからすれば中古奴隷の売却額なんて端金だから、
わざわざ手間を掛けてまで売る事はしないのだと言う。
だから妾の地位を得たとしても驕らず覚悟せよと、教わった。
迷宮へ行く、それは私に取って直ぐ捨てられる事を意味していた。
だけど、ご主人様は違った。
元々私を迷宮で戦わせる目的としてお買いになったようだった。
その事に一時勘違いをして、
私はアナさんに比べたら重きを置かれていないのでは、と悩みもした。
その後はまた勘違いをして、
お夜伽よりお役に立つ事を優先した結果、アナさんから注意を受けた。
優しく諭されただけだったけれど、それはアナさんだったからだ。
厳しい主人ならば叱責や折檻があったのだと思う。
今ではご主人様のお気持ちが良く解る。
私は私の才能を生かしながらもご主人様のお妾として、
両方を期待されているのだと。
私にしかできない唯一無二の特別を与えて下さり、
その上でご寵愛を下さる。
アナさんも同じだ。
迷宮の魔物をいとも簡単に止めてしまう力。
鍛冶師である私の能力を最大に引き出す力をお持ちなのだとか。
2人で1人、あの時仰られた言葉を当時は理解できなかったけれど、
今ではその意味が良く解かる。
私の作った武器をアナさんが使用する事で、
ようやくその真価が発揮されるのだ。
私たちは分け隔て無くご主人様に愛されている。
アナさんと私は求められている事が違うのだ。
アナさんばかり、と妬いた事もあったけれど、
アナさんも同じように思っていた。
私の優しいお姉さん、
私の優しいご主人様・・・。
「転職希望の者はここに並んでー!
アイテムボックスから全てアイテムを取り出せ!籠に入れろ!」
受付のドワーフの男性が指示をする。
若い・・・と言っても私より年上のドワーフ達は、
アイテムボックスの詠唱をするとバラバラと用意された籠に入れた。
私のアイテムボックスは食材ばかりで、
彼らのような薬や戦利品では無い。
ちょっと恥ずかしい。
「それでは、今から検査を行うので1列に並んで検査薬を受け取れ」
先頭に並んでいた男性が、受付の方から何か丸い物を手渡された。
アイテムボックスを詠唱してバラバラと中に入れる。
あ、あ、あんなに乱暴に入れても良いのね?
今まで扱っていた物は食材ばかりだったから、
潰れたりしないように大事に入れていた。
「お前は合格だ!パーティ編成をして私を迎え入れろ!」
「友に答えし信頼の・・・」
「2つの課題も合格だ、正面の扉の前で整列して待つように!」
「はいっ!」
「次、検査薬を受け取れっ!」
「八百千五百のお宝を・・・」
次の男性も同じようにアイテムを受け取って、
自分のアイテムボックスへしまったようだ。
「お前は失格だ!
鍛冶師は探索者11レベル以上では受け付けていない!
渡した丸薬は101個!1つ零れなければ駄目だ!」
「そ、そんなぁ・・・そこを何とか!」
「駄目だッ!そういう決まりだ!」
「お、俺もう無理なのか・・・」
次の女性も失格を言い渡されているようだ。
「お前はまだまだ未熟だな?丸薬が沢山零れているぞ。
良いか?空間の量は10個、それ以上でも以下でもいけない。
迷宮では十分な手応えがあったのだろう?
感心な事だがレベルは10必要である。
後1レベル上げてまた戻って来い」
「は、はいっ、が、頑張って来ます・・・」
1人はアイテムボックスに全部が収まってしまった男性。
1人はアイテムボックスから沢山溢れた女性。
女性はまだ次の機会があるらしく、
頑張りますと言って出て行ったが、
男性の方は絶望の顔でトボトボと帰って行った。
アイテムボックスに100個入れるのが検査だと言う事は、
探索者レベルがぴったり10でなければ、
鍛冶師への転職を認めては貰えないみたいだ。
探索者とレベルの関係に付いてはアナさんから色々教えて貰った。
どうしてなのかはよく判らない。
「次っ!検査薬を受け取れ!」
私の番がやって来た。
受付の方から薬のような丸い玉を幾つか渡された。
そのまま目の前で入れるように指示をされる。
「八百千五百のお宝を、収めし蔵の掛け金の、
アイテムボックス、オープン!」
バラバラッとアイテムボックスに入れると、
何か1つが余って床に落ちた。
「合格っ!パーティ編成をして私を迎え入れろ!」
「す、済みません、パーティ編成と言う呪文を知りません」
「目の前に呪文が出ているだろう?それを読むだけだ」
「ええと、何も見えていないのですが・・・」
「むっ、それではお前は失格だ!」
「ええ!?ど、どういう事でしょうか?」
「鍛冶師への転職は探索者10レベルと決まっている!
パーティ編成ができないジョブであるならばお前は探索者では無い!
「ええと、私は鍛冶師なので、鍛冶師に成りに来たのでは無いのですが」
「ええっ?」
周囲が響き、試験官の男性は奥に行ってしまった。
みんなの視線が刺さる・・・ちょっと恥ずかしいな。
直ぐに先程の男性が戻って来た。
「す、済まなかった、お前は特別だ。検査はしなくて良い」
男性の言葉に、更に騒めきが湧く。
何故あの女は検査が必要でないのか。
失格では無いのか。
そう揶揄されているのが聞こえる。
既に私は鍛冶師なのだから、胸を張って良いと思う。
全てはご主人様のおかげだ。
以前の私なら縮こまっていた。
15人全員が検査を終え、脱落したドワーフは先程の2人だけだった。
「それではこれからギルド神殿に向かい、最終検査を行う。
残念ながら転職ができなかった者でもまだ可能性は残っているので、
落ち込む必要は無い。ではこちらだ、付いて来い!」
男性の後に続いて、検査に合格した人達がぞろぞろと続く。
私は一番最後だったけれど、遅れずに付いて行った。
「それでは先頭の者から順番に、
名を尋ねるのでそれに答え、ギルド神殿に抱負を述べよ。
では最初の者!」
「ハイッ」
最初は20歳位の男性だ。
私達ドワーフは耳に年齢が出るので、それで大体の歳が判る。
私よりは小さいが、それでもまだ大きく若々しい。
「汝、鍛冶師に就く事を望む者よ、その名を示せ!」
「イザヤと申します!
鍛冶師に就き、父と母の暮らしを良くしてあげたいです!」
男性が決意を述べ手を掲げると、
ギルド神殿と言われた小さな箱は眩しく光り、そして消えた。
「転職は成功した、その扉の前で待つように!」
「ありがとうございますっ!や、やった!やったぞ!」
男性の顔には凄い笑顔が溢れている。
鍛冶師は成るのが難しいと聞いていた。
あの男性はその難関を突破したのだ。
これからは将来有望な実力者となるのだ、羨ましい。
あっ、そういえば私も鍛冶師でした、エヘヘ・・・。
実感が無いのだし、しょうがない。
「次っ!汝、鍛冶師に就く事を望む者よ、その名を示せ!」
「ラマーサです。夫と一緒に夫の家業を継ぎます。頑張ります」
やや年配、と言っては失礼かな?
30代後半に見える女性が手を伸ばし、
ギルドボックスに手を掲げると、再び箱は光った。
夫婦で鍛冶師、しかも家業と言うのだから、
代々鍛冶師を輩出した名家なんでしょうね。
「転職は成功した、扉の前で待つように!」
「良かった!これでお義母さんからも認められるワっ!」
そうか、そういう家に嫁ぐと大変だ。
ちゃんと襲名できて良かったね。
私は・・・既に鍛冶師であるけれど、
次のジョブに就く事はできるのだろうか。
ご主人様は大丈夫だと仰っていたので、それを信じるしかない。
そもそもご主人様は私たちのジョブに関して、
自由に変更できるのだと仰っていた。
なぜ今回に限ってこの試練を受けるのだろう。
その後は8名が脱落し、後ろの扉から残念そうに帰って行った。
どうやって成るのか知っていたら手伝ってあげられるのに。
ご主人様は私にその力が有るのだと仰っていた。
最初から私が鍛冶師に成れる事を知っていたようだ。
もしかしたら試験を受けなくても、
ご主人様が見れば転職できるかどうか直ぐに判るのでは無いだろうか。
そうこうしているうちに、私の前に並んでいた全員が試験を終えた。
私を抜いた4人が、今日鍛冶師として誕生したようだ。
凄い!
ここにいるドワーフ達は皆、力強く勇敢で優秀なのだ。
烈士に囲まれて、私まで浮かれた気分になってしまった。
・・・私もその試練を突破していた事になる。
ご主人様は鍛冶師に成れる条件も知っておられるのだ。
私はいつの間にその条件を満たしたのだろうか。
初めて迷宮に入ったあの日。
ただただ怖くって、自分が何をしたのかまるで覚えていなかった。
宿へ帰り、何が何だか解らないまま気が付けば鍛冶師に成っていた。
「次の者!ええと、お前は鍛冶師だったな」
その言葉で全員が再び私に注目する。
「ええと、この者は特別だ。お前達もよく見ておくように。
鍛冶師は、就けばそこで終わりでは無い。
この者のように修行を積めば更なる高みを目指す事ができる。
彼女が成功しても失敗しても、お前達はその姿を称えるように!」
何だか私の時だけ待遇が違う。
多分それだけの事なのだろう。
鍛冶師である事も凄い事だけど、
その上を目指すのはもっと凄い事のようだ。
私にそんな事ができたのだ、やはりご主人様の人を見る力は凄い。
「汝、その名と抱負を示せ!」
自分の番だ。
小さな小箱に手を乗せる。
ええと、抱負?を、言うのだったっけ?
「私の名前はナジャリです。
ご主人様にお仕えして、今後もご主人様を支えたいと思います。
強くて優しいご主人様のご期待に沿えるよう頑張ります」
残った数名が何かを言い始めた。
私が奴隷である事を今知ったのだと思う。
それでも、私は幸せだ。
愛されて、必要とされて、この場にいる。
あの時事故が起きなかったら、
私は今でもリアナさんの酒場で歌っていて、
そのまま何の変哲も無い人生を過ごしていたのだろう。
小さな箱は他のドワーフの時とは違ってより一層強く光り、
これまで感じた事が無い位優しく涼しげな風に包まれた。
優しい風の抱擁・・・と光が収まると、
小さな箱はさっきと同じようにそこへ鎮座していた。
成功・・・しちゃったんだ。
「こ、これは!・・・オ、オホン。
お前は後ろの扉から出て行け、そして会長に報告をしろ」
「は、はい。ありがとうございました」
残ったドワーフ達が騒めく中、
私は転職に失敗したドワーフと同じ扉から退出した。
ええと、会長さんのお部屋は左だったっけ。
以前お会いした時は、確かこちらの部屋からやって来た。
戸を叩いて様子を窺う。
「誰だ?良いぞ、入っても」
「失礼します、鍛冶師のナジャリです」
「おお、お前か。どうだった?」
「ええと、よく判りませんが、担当の方からはここに行けと言われました」
「ギルドボックスは光ったのか?」
「ええと、はい。涼しい風が吹きまして、物凄い光に包まれました」
「な、何と言う事だ。私の代で隻眼になったのはお前で4人目だ。
どっ、どうだ、お前は宮中に迎えられる事もできるぞ?」
「ええと?」
「お前は奴隷だったのだろう?その身分を国王が買い取って頂ける。
宮中で暮らしたくないか?華やかで、自由だぞ?」
宮中・・・。
私はそんな所で生活するような身分じゃない。
作法なんて全然知らない。
でも、その位貴重な存在なのだろう、鍛冶師の上のジョブは。
そういった華やかな場所に憧れた事はあるけれど、
今あるご主人様との生活は、優しさに溢れていて楽しく幸せだ。
ご主人様に恩を返したいと思ってあの小箱へ誓ったのだ。
宮中に行くだなんて言う選択肢がある訳も無い。
行くとしたなら、ご主人様から出て行けと言われたその時だ。
そんな日は、多分来ない。
だって、とても大事にして頂けているのだから。
「いえ、私は・・・」
「あの主人が怖いのだな?大丈夫だ。
宮中に入ってしまえば、例え金持ちだろうが迂闊に手は出せん。
ちゃんと主人にはそれなりの褒賞も与えるから納得して貰えるだろう」
「そうでは無く、私はご主人様と一緒にいたいのです」
「・・・・・・・・・はぁ?」
暫くの沈黙の後、会長さんがため息を吐いた。
「お前は奴隷だろう?一般人に戻れて、しかも宮中暮らしだぞ?」
「私は、ご主人様にとても大切にして頂いています。
こんなに良くして頂いているご主人様に、私は恩返しがしたいのです。
それに、宮中に行ったのなら私は酒場で歌えません。
あの家には掛け替えの無い家族が、お友達が一杯いるのです」
「何だ?その酒場って」
「ええと、私は元々酒場で働いていました。
歌を歌ったり、給仕の仕事をしたりして。
あるお方を事故で殺めてしまい、
その賠償金を払うため奴隷となったのですが、
その身を救って下さったのが今のご主人様なのです。
私はその後も遺族に追われ続けていたようなのですが、
先日その問題を解決して頂いて、今は奴隷であっても自由の身なのです」
「するって言うと、お前は望んでその主人の奴隷になっているのか?」
「ええと・・・そうなりますかね?
強くてお優しいご主人様の下に居れば、
絡んで来る方もいらっしゃらないので、とても助かっています」
「はぁー・・・。そうか、ならば重ねて問うまい。
言われてみれば、お前は奴隷身分の癖に肌の艶も良いし、
髪も綺麗で服も良い物を着ているな」
「ま、毎日お風呂に入れて頂いております」
「ふっ、風呂だと?あの主人はどこぞの貴族だったか」
「お貴族かは存じませんがどこか遠くの国のお出らしく、
私の知らない事を沢山ご存知でした。
恐らくはそれに近しい方なのかと思っています」
「なるほど・・・それならば奴隷に対する扱いが雑な物では無く、
屋敷女中のように接しているのだろうな。
お前は幸せ者だ。宮中に呼ぶ必要など無かったのだな」
「・・・その、私が就任させて頂いたジョブは凄い物なのでしょうか?」
「少なくとも私の代で輩出した者は3名で、今生きているのは1名だ」
「そ、そうなのですね・・・そのお方は?」
「宮中で生活している。
良いか?鍛冶師の1つ上の隻眼と言うジョブは、
ハイクラスカードと呼ばれる高級モンスターカードを扱えるようになる。
それはそんじょそこらにあるスキル装備品では無い。
国宝だ、国宝」
「こく・・・」
「そして隻眼だけが扱える装備がオリハルコンだ。
武具屋や買取カウンターでオリハルコンの買取をしたら、
たちまち気付かれるだろう。注意せよ」
「か、かしこまりました」
「それじゃええと・・・製作手帳、やっぱり欲しいよな?」
製作手帳・・・。
やっぱりあるんだ、上位の装備品の。
きっとご主人様は望まれるのだと思う。
以前はこのギルドに所属していなかったので断られ、
借りると言った形で対応して頂いた。
今回正式にこのギルドで転職させて頂いたのだから、
私はここのギルド員?になったのだと思う。
であれば、折角なので頂ける物は頂こう。
・・・あれ?
もしかして、そのために私はここで転職を経験させて頂いた?
どちらにせよご主人様へ恩返ししたいのだと言う気持ちに偽りは無い。
何でもお見通しのご主人様なのだから、
当然この話も知っておいでなのだろう。
やっぱり凄いな、ご主人様って。
「はい、できましたら頂けると助かりますが」
「そうか、では金貨1枚だ。
金を持っていないのであれば、後で主人に貰って来い」
「解りました、ありがとうございます」
「はーしかし、よもや4人目の隻眼がこんな少女だとは・・・。
それに奴隷の身分、世の中解らんものだな。
お前の事は多分伝説になるからな、覚悟せよ?」
「い、いえっ、私はその、そんな大層な者ではありませんので・・・」
「いやいや、大層な者なのだ。当ギルドから輩出したので私も鼻が高い。
尤も、私は何もしちゃいないがな。はっはっは」
会長は声を上げて笑った。
でも、この会長が製作手帳を貸してくれなかったら、
今の私はいないのでは無いだろうか。
「会長様からお貸し頂けた手帳のおかげです。
こちらを返却致します、ありがとうございました」
「うん、そうか。そういえばそうだったな!まあ、今後も励めよ!」
「はい、それではご主人様に報告して参ります」
会長の部屋を出ると、
丁度転職に成功した数名が部屋から出て来た所だった。
あのドワーフ達の中で、
私のように次のジョブへ辿り着ける人がいるのだろうか。
会長さんは、この国で現在生きている方は私を入れて2人だと言った。
私は貴重な存在なのだ。
今になって意識してしまって、カチコチのままギルドを後にした。
表では・・・大好きなご主人様が待っていた。
***
「おお、ナズおかえり。無事成功したな」
「はいっ!晴れてこのギルド員だと仰って頂けました!」
「制約などは無かったか?」
「制約とは何でしょう?」
「ええと、何かをしてはいけないとか、何かをしなければならないとか。
反すると盗賊に成ったり職を失うとかそういった事は?」
「ええと、特に何も?言われておりません。
宮中へお召し抱えられそうになりましたが・・・」
「ええっ!?そ、それでどうなった?」
「わ、私はご主人様と一緒にいたいと断りましたのでっ」
よ、良かったー。
そうか、レアジョブともなるとそういう扱いになるよな、当然だ。
隻眼がどの位の頻度で出て来るジョブなのかは知らないが、
オリハルコンは鍛冶師では扱えないようだから、
そういった装備品を作らせるならば、大富豪か貴族か国王家の者だろう。
良く調べもせず就かせてしまってお召し抱えになる所だった。
しかし、その誘いを断って自分の下に帰ってきてくれたのだ。
ナズからは一定以上の信頼関係を得ていると思って良い。
一方的な主従関係で結ばれていた訳では無く、
既にそこには強い絆が形成されていた。
だ、大事にしよう。
アナもだ。
この2人は絶対失う訳に行かない。
2人無しの生活は考えられないし、
心のウエイトが大き過ぎる。
ナズを引き寄せて緊く抱いて撫でた。
「あっ・・・ご主人様・・・・・・・・・(えへ)」
∽今日のステータス(2021/12/20)
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 鍛冶師 Lv52
・パニ 竜人族 ♂ 15歳 探索者 Lv50
↓
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 隻眼 Lv4
・パニ 竜人族 ♂ 15歳 冒険者 Lv1
・繰越金額 (白金貨30枚)
金貨 36枚 銀貨 41枚 銅貨 67枚
製作手帳(隻眼) 金貨1枚
金貨- 1枚
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計 金貨 35枚 銀貨 41枚 銅貨 67枚
・異世界61日目(朝)
ナズ・アナ56日目、ジャ50日目、ヴィ43日目、エミ36日目
パニ26日目、ラテ8日目、イル・クル5日目
サンドラッド到着の日、シルクスの旅亭出発の日




