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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第九章 進展
172/394

§160 前提

朝、目が覚めるとナズはベッドにいなかった。

目覚めに気付いたアナがナズを呼ぶ。


「ご主人様、おはようございます」


ナズはベッド脇にあった椅子から立ち上がると、

自分の横に転がり込んできた。

そしていつもの挨拶を交わした。


「おはよう、早くからどうした?」

「済みません、目が覚めてしまって書写の続きを行っておりました」


ナズの自由時間は確かに少ない。


帰ってからは夕食の支度だし、

朝も歌の日以外は早くにエミーと朝食の準備をする。

今日はエミーに任せているので、やっと自分の時間が取れたのだろう。

申し訳無い。


「いつも仕事が多くて済まないな」

「い、いえ、これでも少ない方ですので」


「そうなのか?昔と比べて?」

「母の手伝いをしていた頃は、毎日早くに起きて仕込みがありました。

 お客さんは朝からいらしていたので。

 そして昼過ぎの少しの間だけ休みがあって、

 そこで食事をしたり仮眠を取ったり。

 夜の仕込みもありますので夕方からも忙しかった覚えがあります」


「酒場で働いていた頃は?」

「酒場の方が夜遅く、朝からは掃除で昼には仕込み、夕方以降は大忙しです」


「元々働き者なのだな、偉いぞ」


確かに、一般的な食堂や酒場なら休む暇も無くと言った所か。

繁盛している店なら尚更だ。

過労死ライン越えてないか?大丈夫か?

それだけ他種族は頑丈なのかもしれないが。


そんなに忙しく働いていたのなら繁盛していただろうが、

それでもナズの生活は厳しかった。


いや、貧乏とまでは言い過ぎかもしれない。

しかしその生活は母親が亡くなった事で全て崩壊した。

未成年では店を守る事ができなかったのだろう。

法的な問題か仕事量の問題か、そこは良く判らないが。


母子家庭の保護制度なんてこの世界には無い。

母親と2人、2馬力では税金を払う事すら大変そうだ。


ナズを撫でた後解放した。

そして再びナズは書写に向かう。


「どこまで書けた?」

「竜革の装備までは終わりました。鞭と言う装備品もあるようですよ」


へー。


まあ、鞭なら一般的にあるだろう。

強いのかどうかは知らない。

売っているのも扱っている人も見た事が無いから、多分レア装備だ。


・・・いや待て、お仕置き用か?

そういう筋の人向けかもしれない。

命令を聞かない奴隷に鞭打つのは有り得る。

作らせてみてアナ辺りを恐怖に陥れさせたくないので、

興味はあったが聞くのをめた。


「皮の鞭ですと殺傷能力も低いので、

 魔物では無くて家畜や奴隷の教育にも使われるとの事です」


めて置いたのにッ!

バカッ!

そのまんまじゃないか!


「そ、そうか」


農村部で育ったと言うアナが、

教育と称して鞭打たれた事が無かったかと心配になる。

横にいる彼女を流し目で見たが、

特に何も考えては無さそうではあった。


アナはその視線の意図を理解しなかったようだが、

朝の挨拶が遅くなった事に痺れを切らして襲い掛かって来た。


「わっ・・・うん・・・はむ・・・」


中で暴れ回れるアナを落ち着かせて、口を離す。


「おはようございます、ご主人様。

 昨日はその・・・、途中で寝てしまい気付いたらここにおりました。

 お許し下さい」


「いや、大丈夫だ。背負ったのはジャーブなので後で礼を言って置け」

「はい、ありがとうございます」


今の猛攻は昨日の謝罪か?

そっち方面でお仕置きされても良いと言う事だな?


良し、合意は取った。

夜はたっぷりお仕置きタイムだ。

虐める訳では無く楽しむだけだが。


エミーから朝食に呼ばれ、食卓に移動する。


既に席へ着いていたヴィーはウキウキで、

今日何を買うかを考えているようだった。

遅れてジャーブもやって来た。


「それじゃあ、「「「「いただきます」」」」」「まーッス!」


「昨日も言った通り、今日は休みで良い。

 昼食と夕方までには帰って来てくれ」

「1日ずっとお休みで宜しいのですか?」


「別に家で休みたければそれでも良い。特に制限を設けるつもりは無い」

「そ、そうですか、ご主人様は何を?」


「料理かな。ちょっと試したい事が色々あるんだ」

「楽しみにしております」

「ユウキ様の料理はとても楽しみです!」

「またからいやつ!」

「ぼ、僕のはあまり辛くしないで下さいませんか・・・」


「概ねその要望をどちらも満たすので楽しみにして置け」

「「かしこまりました」」「はーい」「宜しくお願いします」


食器を片すまではエミーとナズにやって貰い、

2段の石窯に火を入れて貰った。

大工に作って貰って初めてのオーブン料理だ。


皆は暫く自室にいたようだが、それぞれグループ別になって出て行った。


まずはピザ生地造りだ。

小麦粉を塩、バター、砂糖を入れて練り、

伸ばして丸めてを繰り返して大玉にする。

この状態で寝かす。


冷やす必要は無いので納屋の中に置いた。

1枚では恐らく足りない。

ヴィー辺りが沢山食べるだろう。

3枚分の量を確保した。


チーズ、牛乳も必要になる。

以前購入した肉屋に向かい牛乳を15ポット、チーズを1固まり購入した。

燻製肉の固まりもついでに購入する。

食材を置かれている場所でいろいろ確認したが、もう残り僅かであった。


サラミソーセージやベーコン等は、

この世界にも既に存在するかもしれないが恐らく入手は困難だ。

燻製肉を薄くスライスしてベーコンっぽい物を自作するしかない。


青果店では赤いトマトっぽい野菜を買った。

トマトと言う名では無くバンドーラと言うらしい。

ナズが買って来る青いトマトとは別物だ。


見た目はトマト、色も赤いトマト。

バンドのドラム、バンドーラ。

多分明日には忘れる。


日本でも黄色や緑のトマトがある事は知っているので、

たとえ何色でも驚くまいと覚悟していたが、意外と普通だった。


トマトソースを作るのでバンドーラは沢山使う。

5個で18ナールだったので10個買った。


毎朝のサラダで何かが足りないと感じていたが、彩に赤が無かったせいだ。

我々日本人が思い浮かべるサラダには、必ずトマトの切れ端が乗る。

我々って言うか、この世界にはミチオ君と自分の2人だけだが。


余ったら朝食に。

冷温庫もあるし。


家に帰り、丁度良く熱くなったオーブンを前に、

どうやって中の物を出し入れするのだと我に返った。

これまで石窯ができ上がってもエミーは一度も使用しなかった。


使い方が判らないとか、そういう問題では無い。

あの屋敷にも窯はあった。

使いたくとも使えなかったのだ。

道具が無いせいで。


迂闊だった。

道具屋に急ぎ、石窯の中の物を取り出す道具を、と注文した。


店員が奥の方から取り出した物は、

平べったいシャベルのような形の道具だった。


サールと言うらしい。


思っていた大きさでは無かったが、

そもそもピザなんてメニューが無いのだろう。

これは半分の大きさしかないので、本来は皿を取り出す用途だ。


木製が150ナール、金属製は受け皿の部分が少し大きく900ナール。

迷わず金属製を購入した。

ギリギリ、ピザが乗りそうだ。


サールを抱えて家に帰り、メインディッシュを用意する。


魚を小麦粉バターとペッパーでムニエルにした。

そこに玉ねぎ、ニンジン・・・だよな?これ。

緑なので良く解らないが。

庭から合いそうなハーブを適当に摘んで来て乗せた。


2つのフライパンを被せて包み、火の勢いの弱い所に置いて蒸す。

キノコもあれば完璧なのだが、この暑い乾燥地帯でキノコは高級品だろう。


生地を伸ばして円状に。

トマトっぽい物を潰して塩を加え、即席トマトソースを塗る。

このトマト(現地名が何であったかは既に忘れた)はやたら酸味が強く、

生食には向かなそうであった。

やはりナズが買って来る青い方が生食やサラダ用なのだ。


そこにチーズ、ベーコンを削ってトマトスライスを加える。

さっき摘んだルッコラっぽいハーブも乗せた。


どうよ?見た目には完璧なピザだ。

味は・・・知らん。


試しに小さく作った物を焼いてみたが、

それは懐かしいピザの味だった。

激旨には程遠いが。


足りないモノと言えば・・・そうだ、バジルソースだな。

と言ってもそんな物は無い。

アンチョビっぽい魚の漬け物をオリーブオイルで伸ばし、少し掛けてみた。

かなりピザに近付いた気がする。

もうこれで良いや。


ピザ生地へグルグルと螺旋状にアンチョビオイルソースを掛け、

焼く前の状態で止めた。


次はスープだ。

カレーは夜に作るとして、ピザに合うスープと言えばコーンスープだ。

幸いにもとうもろこしの粉末が既にある。

鍋に牛乳を入れ、温めながら溶かして行く。

後でナズやエミーにも作って欲しいので、加えた量はメモに残した。


オーブンから焼けたバターの香りが漂って来たので、フライパンを上げる。

金属製の大きめサールを買って良かった。

所々狐色に焦げ目の付いたムニエルが完成していた。


蓋として使っていたフライパンに、

小麦粉、牛乳、バター、コボルトソルト、ペッパーを加え、

スターチでとろみを付けて上に掛ける。

即席のホワイトソースで締め括った。


冷めないようにオーブンの予熱エリアへフライパンごと置き、

後は皆の帰りを待つだけだ。


まともに料理を作ったのは久しぶりでは無いだろうか。

これまでも、タコスやクレープなど1品作る事はあっても、

1食全部作る事は無かった。

それこそ、中学の家庭科で行って以来だ。


特に経験が無くても知識だけでここまでやれるんだから、

やはり義務教育と言うのは素晴らしいのだと感心した。

ピザ生地の分量は例の本を見させて貰ったけれども。



   ***



まだ皆が昼に帰って来るまでは4,50分位はあると思う。

空いた時間で例のサバイバル教本を読みふけって時間を潰した。


「世界が崩壊したら」のワクワクする内容だ。


想定では気候変動や核戦争、大震災、隕石の降下などが書かれている。

もうそれだけでワクワクする。

いきなり未開な文明の世界に転移したら、と言う項目は無かった。

そりゃそうだ、そんな事は普通に考えてまず有り得ない。


──食料の確保。


当然だ、生きて行くには必要である。

隕石降下の場合は浮遊したチリや水蒸気が空を覆い太陽を覆ってしまう。

最低でも10年は貯蔵した食料に頼らざるを得ないと書いてあった。

その際太陽光が無くても育つキノコの育成や、食べられるコケ、

昆虫食についても図入りで書かれている。


そういえばこの世界の迷宮には、

キノコをモチーフにした魔物が存在しない。

キノコの栽培は17世紀後半、江戸時代からだ。

つまりここでは天然物しか存在しない。

さぞかし高いのだろう。


大体、毒キノコかどうかの判別が必要だ。

その道のプロ以外は迂闊に取れた物じゃない。

キノコ食はハードルが高そうだ。


──燃料の確保


これは気候変動についてだ。

変動と言っても、熱くなれば人間は生活できない。

気温は40度が限度であり、

それ以上熱くなると地下や水中に逃げるしかないらしい。

低くなった場合では地上でも生活できるが、燃料の確保が問題となる。


効率的な暖炉の組み方、

木材の乾かし方から寒くても成長の早い植物、

油を取れる樹木など。

驚いたのは椰子についての事だ。


精油効率が良いのはパーム椰子と書いてあり、

なんと10度まで生育できるらしい。

10度と言えば結構寒い。


そうか・・・パームバウムは10度に耐えるか・・・。

氷魔法には耐性がありそうだ。


──健康的な生活


大事な事だ。


隕石の落下などで水蒸気や粉塵が舞い上がり、

日光が遮られる場合は佝僂くる病に気を付けなければならない。


紫外線が枯渇すると骨はもろくなるのだ。

最悪闇に閉ざされた場合には、白熱電球や蛍光灯でも代用になるのだとか。

特定波長しか出さない現代科学の頂点であるLEDライトでは無理だ。

最先端のデジタルも大事だが、アナログも捨ててはいけないと言う事だ。


──医薬品の確保


これは大いに興味がある。

この世界に持ち込みたかった物でどうしても作れない物、それが医薬品だ。


痛み止め、頭痛薬、消化薬、他には抗菌薬があった。


頭痛薬は何かの種を擦り潰して飲むだとか、

こちらの世界にも同じ植物があるかどうか不明である。

似たような植物であっても薬になったり毒になったりする物が多いので、

迂闊に使用できないと言うのもある。

水仙とニラのように、これも初心者が迂闊に手を出す物では無い。


痛み止めにはオリーブオイルが適切とあった。

イブプロフェンと同じ作用を持っているらしい。

イブプロフェンといえば、頭痛薬にも用いられる。

(あの有名なE〇Eだ)

オリーブオイルを飲んだら頭痛が解消される訳では無いので、

これは傷口限定の鎮痛作用だろう。


オリーブオイルならばこの世界では幾らでも純粋な物が手に入る。

これは良い事を覚えた。


消化薬には大根とキャベツらしい。

キャベツっぽい物はこの世界にもある。

多分成分も変わらない。

キャベツから精製したそのまんまの名前の薬もあるし、

やはりキャベツは有効なのだろう。

手軽に薬となるのは便利である。


抗菌薬・・・これは是非手に入れたい。

ちょっとした傷口が化膿する可能性は大いにある。

腕を切り落とされたら回復魔法ではくっ付かないかもしれない。

その際は化膿止めが無ければ確実に死に至る。


じっくりと読みふけった。


人類を脅かす病気の殆どは、

ウイルスに依る物か菌に依る物に分類される。

ウイルスは熱消毒やアルコールで防げるが、

菌にはアルコール耐性の物が存在したり、

熱で消毒しても毒素を残すタイプがあると言う。


アルコール耐性菌と言えば麹や酵母などがそれに当たる。

自らアルコール分を発するのだから当然だ。


それらの撃退にはペニシリンが必要らしい。


・・・ペニシリン、良く聞く名前だ。

昔読んだ、某江戸時代に時間漂流する有名な小説では、

主人公の医師が知識を生かしてペニシリンを作りヒロインの窮地を救った。

第2次世界大戦末期まで恐ろしいとされて来た感染症の殆どが、

ペニシリンの発明に依って克服されたのだ。


効能一覧が書いてある。

肺炎、結核、猩紅熱(しょうこうねつ:注・溶血性連鎖球菌による小児病)

化膿症、敗血症、気管支炎、梅毒・・・


梅毒だと?


効くのか?


エミーに?


汗がたぎる。

手先の感覚が急に無くなり、本を持っている感じがしない。

力を入れてもいないのに指先が震えた。


何としてもここで作るべきだ。

それも今直ぐだ。


どうせ最初は失敗するだろう。

高度な科学実験室など無い。

清潔な環境など得られるはずが無いのだから、

十中八九は失敗する事が目に見えている。


この本は現代文明が滅んだと言う前提であり、

その残った文明の利器を利用すると言うのが原則だ。

この世界にはそれすら無い。

イチから必要な器具や材料を集めなければならないのだ。


作成方法は簡単に纏められていた。


要するにカビだ。

青カビがペニシリンの材料なのだと書いてある。

だが青カビだけ分離して培養するのも困難だともあった。


まずは何かをカビさせて、

青カビがこの地域に生存しているかを調べなければならない。

カビと言えば湿気と温度、そして栄養だ。


日本には梅雨があり、その時期は適度に蒸されてパンがカビた。

同じ条件を揃えてやる必要がある。

桶に水を張り、暖かい場所に置いてパンをカビさせてみよう。


カビは暑過ぎてもダメらしい。

最適な温度は27℃で、その環境に置いて培養しろと書いてあった。

残念ながらこの世界には気温計など無い。

家の壁など影になる部分で、時間を掛けて育ててみるしか無さそうだ。


雑貨屋で蓋付きの小さい桶と皿を買い、

底に水を張って皿を浮かべて、ピザのために作った生地を少量置いた。

ジャーブが片付けてしまわないように、後で言って置く必要がある。


エミーの治療に一縷いちるの希望が見えて来た。


その後に必要な機材も揃える必要がある。

精巧に作られたガラス瓶やそれに適合するガラス蓋、

加熱用のランプも必要だ。


地球文明が滅んでも、

その辺りの器具はペットボトルだったり携帯コンロだったり、

利用できそうな物が沢山あるが、ここではそんな物は皆無だ。


ペットボトルは2リットル用の1つしか無い。

これを加工して容器などにしてしまうともう取り返しが付かなくなるので、

現状ペットボトルは水筒として使った方が良いだろう。


ライターは持って来たが、長時間炙るのは困難だ。

この世界で見掛けた卓上のランタンでは大き過ぎるし、

熱くならないように工夫されているから加熱はできない。


図面を引き、作って貰う( ・・・・・)必要がある。


ガラス工芸品はシルクスだろう。

以前ランタンを購入した店に頼み、注文として出せば良いのだろうか。

シルクスに入って来る物はどこから来るのだろうか?


以前シュメールとか言う職人が居そうな地名を聞いた覚えがある。

直接そこに赴いて、職人とやりあった方が良いかもしれない。


もう間も無く皆が帰ってくる時間だ。

納屋に本を片付け、ピザを窯に入れて皆の到着を待った。

∽今日のステータス(2021/11/04)


 ・繰越金額 (白金貨2枚)

     金貨 89枚 銀貨113枚 銅貨 83枚


  食料購入         (1136→806й)

   燻製肉               500

   牛乳    ×15ポット      100

   チーズ               500


   トマト?               36


  雑貨購入             (1000й)

   サール               900

   蓋と桶               100


            銀貨-18枚 銅貨- 6枚

  ------------------------

  計  金貨 89枚 銀貨 95枚 銅貨 77枚



 ・異世界43日目(朝)

   ナズ・アナ38日目、ジャ32日目、ヴィ25日目、エミ18日目

   パニ8日目、56層同行まであと2日

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― 新着の感想 ―
サバイバル本とエミー、予想外の点と点が繋がった!
[気になる点] 今日のステータス) セルフツッコミ 肉屋で1100→770の3割引と八百屋でトマト?18×2のトータル806なのね。
[気になる点] 本文中) >燻製肉を薄くスライスしてベーコンっぽい物を自作するしかない。 >そこにチーズ、ベーコンを削ってトマトスライスを加える。 現世の海外には燻製しないベーコンもあるみたいで…
感想一覧
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