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異世界迷宮の追従を  作者: えぁりん
♯第九章 進展
162/394

§150 潮干狩

夜になって、ナズと風呂でベッドでお楽しみタイムを過ごした後、

ジャーブを連れてユーアロナの酒場に赴いた。


ナズの噂を流すためだ。


ジャーブの枷は外して置いた。

枷さえ無ければ奴隷は一般市民と区別が付かない。

どこから見ても、バスタードソードを担ぐ屈強な戦士である。

要するに探索者ゴロツキだ。


彼らは得てして横柄な態度で酒場にやって来て、

偉そうな口を利きながら酒に料理に生活にと、様々な悪態を吐く。

自分はなだめる役目だ。


ジャーブは本来大人しい性格のようなので、

粗暴な男を演じ切れるかどうか不安である。

手筈は事前に説明した。


2人で酒を飲み始め、そういえば・・・と自分が噂を話し始める。

ジャーブがその話を聞いて、

偶々(・・)隣に座る誰かへ絡んで真実性を確かめる。


隣にいる者は誰だって構わない。

そういう話があるのかと認識させれば終了だ。

明日らしいぞと念を押して、じゃあ明日一緒に行くかと言って締める。


どうか大根演技を見せないで、淡々と終わらせて貰いたい。

家での練習ではまずまずであった。

 (監修:アナ、観衆:ナズ)


ユーアロナにある酒場は下層の安宿付近の1軒と旅亭内で営業する1軒、

そして歓楽街の中にも1軒があるらしい。


全部回らなくても良い。

こういうのは歓楽街を中心に攻めるべきだ。

低層の酒場では裕福そうに見えない者が集まるため、

情報を知ったとしてもホドワまで遠征に行けないだろう。


逆に歓楽街に行ける者ならば、ある程度の余裕がある。

女目当てで行くのだから、当然ナズの噂を聞いて広めてくれるだろう。

そして、上位の酒場では金持ちがやって来る。

そんなに凄い歌姫なら一度見よう、とまあこういう塩梅だ。


歓楽街へ乗り込むと艶めかしい服を着たお姉さん達が歩き回っており、

道行く客を引いていた。

こちらは2人連れなので、あちらも2人連れで迫って来る。

まずは酒だと断って、酒場へ向かった。


入って直ぐにエール2杯を注文する。

ジャーブは酒が飲めないのでは無くて、

単純に主人を前にして飲めないと言う遠慮だけであった。


仕事だから飲めと言い聞かせてたが、

家を出た際には本当に良いのかと何度も聞いて来た。

良いも何も、これまでナズもアナもガブガブ飲んでいる。

一番奴隷に与えられた特権なのかもしれないが。


ジャーブは遠慮がちに一口を含み、

ついでに注文した肉料理を頬張ると、

仕事を終えて一杯やった年配のおじさんの如く溜息を吐いた。


「どうだ、久しぶりの酒は?」

「とてもおいし・・・あ、うまいぞっ!」


タメ口に慣れていないので一瞬地が出た。

物腰柔らかい口調は元々なのだろう。

お人良しにありがちな気弱な性格だ。

それで本人は屈強なんだからミスマッチも甚だしい。


「ところで、ホドワの歌姫が戻ったって言う話なんだが」


やや大きめの声でジャーブに話し掛けた。


「何だ?そいつは奴隷になったって言う話だ」


「どうやら主人が余興で歌わせに連れ出しているらしい。

 また聞けるようになったと言う話を聞いた」


事前の打ち合わせ通り、ジャーブは横の男に声を掛ける。

お隣さんのジョブは商人。

入って直ぐ確認して、わざわざその隣の席にした。


「本当かよ。おい、お前聞いた事あるか?」

 「あン?何の話だ?」


「ホドワのよぅ、昔評判だった歌酒場にまた歌手が戻ったんだとよ」

 「そんな話は聞いた事無いが、当時は有名だったらしいな。

  もう2年も前だっけ?そうか戻ったのか」


隣で1人で飲んでいた男は、少しだけナズの事を知っていたようだ。

ブラヒム語での会話もできるようだし、まずは上々と言った所。


「いや、戻ったかどうか聞いてるのはこっちなんだが」

 「ああ、そうか。どうなんだろうな?俺は初めて聞いたぞ」


ジャーブが追撃を掛ける。

戻ったかどうか、本人の伝手に確認させるよう促す。

ここまでは打ち合わせ通り。


「毎日では無いらしいから、そこまで話が広がっていないのかもしれない」

「いつやってるのか分からないんじゃあ、行っても無駄になるじゃないか」

 「へぇ、そうなんだ。じゃあ昔その娘に入れ込んでた奴へ教えてやるか」


話し掛けた男は正解だったようだ。

この男の知人はナズの歌を聞いた事があり、今の事は知らないらしい。

このまま、この町で噂話を広げて貰える事が請け合いだ。

ナイスな選別だった。


「でももう他人様の奴隷だろ?主人だって見張ってるかもしれない」


「どうだろうな、そういう事なら主人も実力者のはずだ。

 話題にならないと言う事は、1人で通わせているのだろう」

 「そうなのか。奴隷1人で歩かせるとか、中々勇気ある主人だな」

「危ないよな、何か吹っ掛けられたら面倒な事になりそうで」


「お前は知らないかも知れないが、例の歌姫はそこそこ強いらしいからな。

 なんつっても1人()ってるから、手を出したら返り討ちかもな」

 「おお、確かそうだったな。ボルドーのトコの跡取りだったっけか」

「そりゃおっかないな、誰も手を出せない訳だ」


「それに合わせて、酒場で異国の料理を出すようになったらしい」

「そうなのか?そっちの方が気になるな。今度行ってみないか?」


「歌姫より食い物の方か、お前らしいな」

 「へえどんなのが出るんだ?」


「良く解らないがとても辛いらしく、人気らしい」

「酒が空になった。俺は手を出せない女よりあっちが良い」


ジャーブが娼館の方を指さして、催促をする振りをした。

これで乗り掛って来た男との話を終わらせ、自分達も表に出られる。

中々アドリブが利いていて宜しい。


「それじゃあ先に行っとけ、自分も残りを腹に納めたら追い掛ける」

「ああ、先に行かせて貰う、俺の代金はここに」


ジャーブが席を立って店を出た後、

急いで肉料理を掻き込んで残った酒を飲み干し、代金を払った。


話を途中で切られた男は追加の情報を欲しがっていたが、

連れが行ってしまったからと断った。

後は勝手に聞き出して広めてくれる事だろう。


連れを追い掛ける振りをして足早に店を出る。

パーティを組んでいるので、行き先が直ぐに解るのは便利だ。

ジャーブは店を出て、裏路地を1本曲がった場所に隠れていた。


「中々に良い演技だったぞ」

「はい、頑張りました。その、酒も旨かったです。ごちそうさまでした」


「何度も言うが、ナズの歌の日は飲んでも良いからな?」

「は、はい。ではそうさせて頂きます!」


ジャーブの遠慮の閾値が下がったらしい。

今後食事を先に食べて置いて欲しい時は、

皆を止めずに食べてくれるようになるのだろうか。


上層にあるちょっと良い酒場の方でも似たような演技を済ませ、

十分な手応えを感じながら家に戻った。

ジャーブの演技も中々なもので、心配していたような事にはならなかった。

元は普通の探索者だったのだから、そりゃそうか。

友人に接するような振りをするだけで十分であった。


自分は既に風呂へ入ってしまっていたので、

ジャーブと外に出ていた間はヴィーが入っていたのだと思う。

帰るなり、ジャーブはパニと風呂へ向かった。


ナズとアナに今日の戦果を報告する。

果たしてどの程度の期間で広まるのやら。


  *

  *

  *


翌日、朝の挨拶を済ませて慌てて風呂場へ急ぐ。

昨晩は酒が入っていた事もあって、帰って直ぐに寝てしまった。

ジャーブやエミーが風呂に入るので、水を用意できなかったのだ。


水桶6個を並べてウォーターウォールを出すと、

エミーが水を取りにやって来た。


「おはよう、エミー。ちょっと待ってろ」

(こくり。)


水が流れ落ちるまでの微妙な無音の時間。


10秒も無いはずなのに、長く感じた。

エミーには早く言葉を取り戻して欲しい。

筆談しようにも自分には文字が読めないし、

エミーとはナズを介さないと会話できないのだ。


それに、話す話題が全く無い。

筆談してまで世間話するのはちょっと違うし。

そういった事は主人と奴隷の関係でする事でも無いだろう。

だからこそエミーは捨て置かれたと言えなくも無い。


そういえばスローラビットに血を垂らすのだっけ?

今日はそれをやってみるか。


エミーをちょっと切り刻む事になるが、

恐らく商館でも同じようにチェックされただろうから、

解っているはずだ。


「エミー、食事が終わったらちょっと迷宮に付き合ってくれ。

 危険な事は無いから、安心して良いぞ」

(こくり。)


以前にもエミーを迷宮へ連れて行った。

その時も黙って付いて来るだけだったので、抵抗感は無いのだろう。

そもそも、商館でチェックされた時にはどうやったのだろうか。


エミーのジョブは村人Lv1だけで、探索者は取得していなかった。


野良ラビットを捕まえてチェックしたのだったら、

迷宮に入らなくても調べる事はできる。

割とそこらへんでウロチョロしている感じだったし、

商館の人間はスローラビットが湧くポイントを知っているのかもしれない。

或いは血だけを取って奴隷商に頼まれた探索者が迷宮へ?


朝食後、ナズ、アナ、ヴィー、ジャーブとエミーを連れて、

9層の人が来ないエリアに赴いた。


「アナとヴィー、ジャーブでスローラビット1匹を押さえ込んでくれ。

 エミーの血をスローラビットに掛けてみたい」

「ええ!?」「かしこまりました」「分かりました」「ナンで?」


ナズだけが驚き、アナとジャーブは理解を示した。

恐らく同じような検査を受けた事があったのだろう。

エミーは反応が無い。

ヴィーは良く解っていないようだ。


ナズが驚いたのは・・・処女だったから?

別の方法でそれを判断して健康だと判断されたのだろう。

血液検査を受けていないのだ。


3匹のスローラビットが出て来たので2匹を単体魔法で消し飛ばし、

残った1匹をアナとヴィーの盾で囲って押さえ込んだ。

ジャーブは暴れないように耳を捕まえている。


「エミー、腕を出せ」

(こくり。)


エミーの腕に木の矢を突き刺し、引き抜くとそこから血が溢れ出た。


突き刺した木の矢で拭って、

スローラビットに近寄り思いっきり刺し込む。

エミーの血を付けた矢は指の第二関節よりもう少し深く突き刺さり、

白い毛皮が灰緑色に染まった。


毒化した。


やはり聞いていたように、

梅毒に侵された者の血はスローラビットに毒を与えたのだった。


毒化したスローラビットはファイヤーボールで燃やし、

エミーには手当てを施した。

血は直ぐに止まり、汚れた血液は持って来た手拭いでき取って、

ウォーターウォールで洗い流させた。


別のスローラビットを探して貰い、

別の矢を用いて自分の腕を刺し、ナズ、アナ、ヴィーにも試させた。

4人の血液ではスローラビットは毒化しなかった。

4本の矢が突き刺さったスローラビットは、

暴れようにもアナとヴィーに依って押さえ込まれている。


このまま燃やしては矢が勿体無いので、今回に限って回収した。

梅毒に侵されていないなら、適当に拭いて置けば良いだろう。


「やはり、エミーは病を持っているのだな・・・」

「そのための実験だったのですか」

「聞いてはおりましたが、本当に毒になりましたね」

「ナンでっ?どういうコト?」


アナとナズがヴィーに説明を始めた。


「お、俺は調べてないですが、大丈夫でしょうか!」


「大丈夫も何も、お前は商館で検査した事があるだろう?」

「は、はい。そうなのですが・・・」


一緒に生活していて不安だったのかな?

調べて欲しそうなので、もう1匹探して貰ってジャーブも試した。

結果は陰性だ。


それにしても何故スローラビットなのだろうな。

梅毒菌は兎にも感染すると言う事なのだろうか。

スローラビットで血清を作れば回復させる事ができる?


しかし魔法的に毒になっているようなので、

血清を採集する事は困難だ。

そもそも倒したらスローラビットの血液も消える。


「よし、では帰ろう。エミーの病気の事も確認したし、

 皆に感染していない事も判ったので安心だ」

「「はい」」「あ、あの、俺の怪我は・・・」


「お前は自身の剣で回復できるだろう?その剣でスローラビットを倒せ」

「そ、そういえばそうでした」

「兄ちゃんのブキ、いいなー」


ヴィーはダメージを受ける事が多いので、

回復ができるジャーブの剣を羨ましがっているようだ。

克服の白銀剣には、まだ3つの空きスロットがある。

防御軽減、HP回復、詠唱中断、後は・・・麻痺?毒?


毒も麻痺もあるにはあるが、どうせ合成するならコボルトが欲しい。

やっぱコボルト・・・手に入れるべきだよなあ。

次回はコボルト2枚と壷式食虫植物をオーダーしよう。


ジャーブがスローラビットにとどめを刺している間に、

エミーを家に戻した。

そして自分たちはこれから20層のロールトロールだ。

エミーを外してパニを加え、周回作業を開始した。


対トロールの戦術は、昨日の午後には完成形へ達していた。

ヴィーが受け、アナが突き、早々に石化させる。

お供はナズ単騎か、時々ジャーブが加勢する。

それだけで安定していた。


いや、ヴィーが受けられるようになるまで急成長したのだ。

やはり本来は飛ばさずに1層から魔物の動きを知るべきなのだろう。

迷宮外成長でLvを上げて置けば、

直ぐ使い物になるだろうと言った考えは浅はかだった。


それもそうだ。

どんなに強くたって、

グリーンキャタピラーの糸攻撃を知らなければ、巻かれてお陀仏だ。

ビープシープの睡眠攻撃を知らなければ、眠らされて無防備なのだ。


ジャーブとヴィーで練習のために1層からやって貰おうか。

パニを同行させても良い。

見学でも判る事があるだろう。

次回、暇な時は出張をお願いする事にした。


アナが石化させた魔物はヴィーから剣を借りて叩くだけだ。

早々にボスを石化させた場合はお供まで石化させてしまうので、

これも一緒に殴るだけだ。

状態異常耐性ダウンを掛けるだけで終わる。


博徒も暗殺者も、そこそこのLvになって来た。

ミリアが無双していたのも頷ける。

問題は石化耐性を持っている敵の出現だが、

知っている限り45層まではそういう敵がいない事は判っている。

この国では50層が目先の限界なので、

当面その心配は無さそうだ。


午前中いっぱいを使ってロールトロールを始末した。


少し時間を押したらしく、昼食はエミーが既に用意をして待っていた。

パニも各部屋を掃除してテーブルや椅子を拭いている所であった。


ナズは全てエミーへ任せてしまった事を申し訳無さそうにしていた。

立場的に言えばナズがエミーに命令をして、

仕事をさせて置く状況が本来の姿であるはずだ。


奴隷の序列ヒエラルキーなんかとは無関係に、

ナズはエミーを大事にしているようであった。

そんな優しいナズの姿を見て心癒された。(ついでに撫でた)



   ***



午後は例の計画を発動だ。


ジャーブ、ヴィー、パニの3人で低層から上がって来るチームと、

自分、ナズ、アナ、エミーでレア食材を集めるチームに分割した。


ジャーブに滋養剤を10個持たせ、パニに予備として20個を渡す。

ジャーブには常に滋養剤10個を保つように伝え、

パニのストックが尽きたら帰って来いと言って1層へ送った。

ヴィーに1層からのボスを経験させる強化訓練の開始だ。


パニには倉庫に眠っていた克服の鋼鉄剣と、

チェインメイルを身に付けさせた。

有り合わせで申し訳無いが、現状それしか無いので仕方無い。

戦闘には参加せず、後ろで見て置くようにとも言って置いた。


一方自分たちは、自分とナズでなるべく魔物の注目を取り、

アナが石化させ易いように動いた。

エミーには全ての敵を石化させるまで待機させ、

かたが付いたらデュランダルを取り出して倒させる。


この場合、経験値系のスキルは意味を成さないので獲得20倍をカットだ。

そうすれば63ポイントが余り、デュランダルが取り出せる。

クラムシェル以外は魔法で倒すので、石化させるまでは必須なのだが。


やはりと言うか、ドロップ率が目に見えて違う。

自分は200匹倒して3つだったはまぐりが、

3匹に1つ、いや5匹に2つ程は出ている。

Lv%説、あるかもしれない。

Lv24ならドロップ率24%?


いつもより殲滅に時間は掛かるが、

圧倒的に食材アイテムの効率が良いので作業感は特に感じられず、

はまぐりが出るたびに気持ちがたかぶった。

なにせ殆どお目に掛かれなかったもので。


20個の蛤を得た辺りで疲労感が高まって来た。

もうそろそろ良いだろうか。


1つが握り拳大位あって、ずっしりと重い貝なのだ。

1人2個もあれば十分な量だと思う。

はまぐりと言うよりは大浅利おおあさりに近いかもしれない。


クラムシェルはシェルパウダーを落とす。

それが1枠埋まって2枠目に1つ入っていた。

個数で言うと探索者はLv46なので47個入っている計算になる。

20/67ならば、かなりの高効率だ。

料理人が無かった自分では3/200以下だったので、差が激し過ぎる。


アナもナズも、落ちた物が高級食材だとは知らなかったようで、

シェルパウダーかそれ以外、位の認識しかしていなかった。

いや、もしかしたら違いが判っていないのかもしれない。


それもそのはずだ。

見た目だけで言えば、貝殻と貝殻が2枚合わさった物の違いでしかない。

拾っているのはエミーだし、重量や裏表の差には気付けない。


鑑定すればちゃんと別だと言う事が判別できるが、

はまぐりの構成する貝殻を削った所で、

シェルパウダーとしては使えないのだろう。

そもそも硬さが全然違うのだし。


エミーは何も言わないのでその心情を量りかねるが、

これが高級品のはまぐりなのだとは、恐らく理解しているはずだ。

そのために彼女が連れて来られたと言う事も。


「疲れて来たのでそろそろ帰ろう。

 ヴィーたちの様子を見て来るので、先に帰っていてくれ。

 夕食の材料として、はまぐりを14個持って行け。

 スープかバター魚醤で焼くか、その両方でも良い。エミー、できるか?」

(こくり。)


「こ、これ、はまぐりだったのですか?

 私の知っているはまぐりは干してあって乾燥させた物なのですが」


「よく見てみろ、貝殻の厚みが違う」

「貝殻が1つか2つだけの差のようで、違いが良く判りませんね。

 こちらは食べられる物なのでしょうか」


ほら見ろ、ナズが驚いた。

アナは・・・なんて言うか、無知なら仕方無いか。

食事の際にその旨さで飛び上がって貰おう。


かねてより期待をしていたはまぐりのスープ、

或いは磯焼きが食べられる事に心躍った。


ヴィーたちは6層の中程で戦っていたようで、

合流してヴィーにはパーンとの戦闘を経験させてから家へ帰った。

滋養剤は全く使わなかったとの事で、30個全てが戻って来た。


そういえばパーンは魔法があったのだった。

2人はともかく、パニが焼き鳥にならなくて良かった。

∽今日のステータス(2021/10/26)


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv46

  設定:探索者(46)遊び人:火魔法/MP中(37)

     魔法使い(39)英雄(38)博徒(33)細工師(31)


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 鍛冶師 Lv40 1st

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 暗殺者 Lv40 1st

 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 騎士  Lv36 2nd

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜騎士 Lv37 2nd

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv24 1st

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 探索者 Lv26 2nd

  皮の靴(-)

  ↓


 ・フジモト・ユウキ 人間   男 21歳 探索者 Lv46

  設定:探索者(46)遊び人:火魔法/MP中(37)

     魔法使い(39)英雄(38)博徒(34)細工師(32)


 ・ナジャリ     ドワーフ ♀ 16歳 鍛冶師 Lv40 1st

 ・アナンタ     猫人族  ♀ 20歳 暗殺者 Lv40 1st

 ・ジャーブ     狼人族  ♂ 28歳 騎士  Lv37 2nd

 ・ヴィクトラ    竜人族  ♀ 12歳 竜騎士 Lv38 2nd

 ・エマレット    狼人族  ♀ 19歳 料理人 Lv28 1st

 ・パニ       竜人族  ♂ 15歳 探索者 Lv28 2nd

   克服の鋼鉄剣(防御軽減 +)チェインメイル(++)皮の靴(-)



 ・収得品

   木の板× 7   白身 × 5

   銅  × 2   鑄  ×16

   鉄  ×33   鋼鉄 × 8


   蛤  × 20  附子 × 9

   シェルパウダー     ×47

   オリーブオイル     ×24


   糸  × 14  絹の糸× 1

   ニカワ×  1

   コーラルゼラチン    ×15

   コボルトソルト     ×16

   コボルトスクロース   × 1

   羊毛 × 18  ラム × 1

   スパイダーシルク    × 3

   ペッパー        × 1

   ホモール        × 5

   山羊の肉        × 1

   ウサギの皮       × 3



 ・繰越金額(白金貨2枚)

     金貨 90枚 銀貨202枚 銅貨123枚


  酒代                (400й)

   エール   ×2          100

   肉料理                70

   ミード   ×2          180

   クラッカー              50


            銀貨- 4枚

  ------------------------

  計  金貨 90枚 銀貨198枚 銅貨123枚



 ・異世界38日目(夜)

   ナズ・アナ33日目、ジャ27日目、ヴィ20日目、エミ13日目

   パニ3日目



 ・トラッサの迷宮

  Lv   魔物       /    ボス

  1 グリーンキャタピラー /  ホワイトキャタピラー

  2 コラーゲンコーラル  /  コラージュコーラル

  3 コボルト       /  コボルトケンプファー

  4 チープシープ     /  ビープシープ

  5 スパイスパイダー   /  スパイススパイダー

  6 エスケープゴート   /  パーン


  11 ナイーブオリーブ   /  パームバウム

  12 サラセニア      /  ネペンテス

  13 クラムシェル     /  オイスターシェル


  17 ケトルマーメイド   /  ボトルマーメイド

  18 マーブリーム     /  ブラックダイヤツナ

  19 ラブシュラブ     /  ラフシュラブ

  20 ロートルトロール   /  ロールトロール

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