§105 炎上
朝。
特に何も予定がない清々しい1日の始まりだ。
昨日の夜はちょっとだけ頑張った。
と言っても色魔は付けていない。
デュランダルの攻撃力の伸びを見る限り、
殆ど体力は伸びていないのだと思う。
これまでまともな戦闘は、
初陣の際に盗賊を蹴散らした時と、決闘した時だけだ。
後はオーバーホエルミングで殆どズルに近かった。
そして一昨日からは魔法主体になった。
これでは体力も筋力も増えようがない。
買い物の荷物は持たせているし、
ドロップ品はアイテムボックスなのだ。
怠け過ぎである。
最低でも朝の散歩は怠らないようにしないと、
そのうちお勤めだってできなくなる位に軟弱になるかもしれない。
頑張ったが、更にその後ナズは酒場へ歌いに行った。
ハッキリ言って自分より体力があると思う。
種族差なのか?そうだと言って欲しい。
ナズとアナに朝の挨拶をして、
ヴィーと一緒に朝のホドワの町を歩く。
明日のハッピーライフのためだ。
家に帰ると、台所から煙が上がっていた。
正確には、フライパンから煙が上がっていた。
既に消火後のようだったが、何があったかナズに聞いた。
「申し訳ありません、ご主人様。
大切な食材を駄目にしてしまいました・・・」
アナが謝罪を述べる。
どうやらハムを焼こうとして焦がしてしまったらしい。
ナズのやり方を見て覚えたのではないのか?
かなりのレクチャーを受けていたような気がするが・・・。
「とりあえず、肉はいい。食べられる物だけ食べよう」
「申し訳ありませんでした・・・」
初めてだから仕方無いとアナをなだめて、
残りのスープと野菜炒めで朝食にする。
「・・・なんか芋が固いな」
「ユウキ様、この野菜炒めは殆ど生です・・・」
「お姉ちゃん、このスープからイ」
「申し訳ありません、申し訳ありません、申し訳ありません・・・」
久しぶりに見るアナの困惑の顔だ。
普段はなかなか表情を変えないからこそ、
本気で申し訳無いと思っている気持ちが伝わってくる。
と言うか今にも泣きそうだ、これはいけない。
「ちょ、ちょっとアナ、こっちへ。ナズはそれらを何とかしろ」
「か、かしこまりました」「申し訳ありませんっ!」
・・・・・・。
自室にアナを呼び、顛末を尋ねる。
「で、どうした?アナらしくないじゃないか」
「申し訳ありません、どんな罰でもお受け致します」
「い、いや罰を与えるつもりは無いが、
なぜこうなったかを聞かないと対策のしようがない」
「それは・・・」
アナが言うには、
スープが熱くて味見ができなかったそうだ。
味見のために温めに作ったせいで野菜炒めは半生で、
そして肉を焦がしたのは、熱くてフライパンに触れなかったそうだ。
理解した。
アナは猫舌だったのでは無く、熱いもの全てが苦手だったのだ。
これでは朝の支度は任せられない。
大体何でも卒なく熟す子だとは思っていたが、
こんな所に欠点があったとは。
いいじゃないか、ドジメイドっぽくて。
珠には多少傷があった方が可愛げがある。
「では朝の支度は外そう。無理を言いつけて悪かったな」
「えっ?いえ、次は必ずやり遂げますので、どうかもう一度だけ──」
「いや、もう良い。ナズの負担を軽減させる予定だったが、
アナまで負担を強いられる必要は無い。
よくよく考えたらこれまでやった事も無い仕事が、
たった数日でできるように成るはずが無かった」
「申し訳ありませんでした」
アナが深々と頭を下げて謝罪する。
「いや、謝らなくて良い、こちらが謝りたい。気に留める必要は無いぞ?
それでアナの立場を変えたりしないから、安心してくれ」
「はっ、はい・・・」
アナを抱き寄せて頭を撫でて置いた。
アナも撫でられる事は嬉しいのだと言う事は、以前に知っている。
「では台所に戻るか」
「申し訳ありませんでした・・・」
キッチンに戻ると、野菜炒めはホカホカに、
スープは1.5倍の量になり、ハムも追加されていた。
流石は料理人、手際が良い。
重くなった空気を変えるため、食費の残金に付いてナズに聞いた。
前回食費を渡して5日が経っている。
「はい、そうですね。お釣りがありますのでお返しします」
ナズは何か買ったリストであろうメモと、巾着袋を返却をした。
ナズのアイテムボックスでは、
食費として渡した銀貨40枚を入れるにはスペースが足りない。
釣銭の銅貨はそもそもアイテムボックスには入らないので、
銀貨と一緒に巾着袋も渡していた。
引っ繰り返して調べると銀貨は3枚余っていた。
小銭は多かったので調べるのは面倒だ。
「ちょっと読めないからな、いくらだった?」
「は、はい。申し訳ありません、ええと・・・3646ナールでした」
殆ど唐辛子に消えた計算だ。
1つ720ナールだったから、ナズが買うと1440ナール。
差し引き大体2200ナールだが、
これにはウッツ達の宴会代が含まれている。
やはり食費は銀貨20枚の計算で良いとして、
何か用入りがあるかも知れないので、今回も40枚を渡した。
金袋に釣銭ごと全て戻して返却する。
「では、次回も宜しく頼む」
「かしこまりました」
「ヴィーはどうだ?勉強は進んでいるか?」
「うん!・・・(じゃなかった)はいっ。ダイジョウブです!」
「今ナズと何を話していたか判るか?」
「ええと、食べモノのおカネです!」
「そうだな、正解だ」
今の断片的な会話から察する事ができているなら、
もう殆ど家庭の会話は大丈夫なのだろう。
もう少し踏み込んだ事は難しいかもしれないが、
簡単な言葉に置き換えて説明すれば問題無い範囲だと思う。
「後どの位勉強しに行くか判るか?」
「ええと、アト3回だって」
ふむ。
ヴィーを勉強させに出して今日で4日目。
明後日まで学習すれば、
日常生活には支障ない程度に会話ができると判断されたのだろう。
先ほどのやり取りが解るならそれも頷ける。
「もう少しだな、頑張れよ」
「あいっ!」
「ヴィーちゃんの言葉も大分解るようになりました」
「その後はどうするんですか?」
「ああ、ヴィーは迷宮へ連れて行く」
「そうですか。
ヴィーはまだ子供ですし、戦いの経験は無いと思います。
修練を積ませるために、低階層からやり直し致しますか?」
「いや、ヴィーはもう十分強い。すぐに実戦投入させる」
「えっ、むりむりむりむりっ、アタイはツよくないよぉー」
今の会話も判ったようで、ヴィーは狼狽え始めた。
「大丈夫だ、何も心配するな。お前は十分強いから」
ヴィーがここに来て以来、それからずっとパーティを組んだままだ。
もう既に竜騎士はLv24になっている。
本来なら24階層へ行けてもおかしくはない。
現在攻略中の階層は次は15層。
ベスタは19層に行って見学し、
実戦を開始したのがLv11だったのだ。
余裕だろう?
「まだ小さいですし心配です。せめて最初は俺の後ろから──」
「お前の心配は良く解るが、ヴィーは竜騎士だ。
お前より遥かに打たれ強くて腕力もある。
多分、1対1(サシ)で戦ったらお前が負ける」
そもそも、素の素早さでならジャーブはヴィーに追い付けない。
トリアで2度も撒かれたのを忘れたのか?
「えええ!?」
全員の視線がヴィーに集まり、更にヴィーが狼狽える。
「アタ、アタ、アタイはそんなに強くないよお!」
「ヴィーちゃん、落ち着いて」
「何を言っているのか解りません・・・」
焦って素の言葉が出て来たようだ。
まだまだブラヒム語マスターへの道は遠い。
ヴィーには大丈夫だと云って聞かせて、
今日も元気に商館に出て行った。
実力がそこそこあるが自信過剰なジャーブと、
実力はかなりあるが慎重すぎるアナと、
実力が相当あるのに全く理解していないナズ。
ここに、最強の自称・俺弱ェが加わる。
みんな、ちょっと精神的に不安定過ぎる。
もう少し実力相応の心構えを持って頂きたい。
勿論Lvの事では無く、戦いに対するセンスの話だ。
一番弱いが冷静なのがこの自分だ。
昨日の宣言通り15層へ向かう。
魔物はフライトラップ。
遠志を集めて、MP回復には困らないと言う目論見だ。
ギルド神殿を介さずに、
薬草採取士に就けるアドバンテージは大きい。
今日は特に何も予定の無い日なのだ。
1日掛けて大量に集めよう。
アナの導きに依り、早速フライトラップ3匹の集団が現れる。
フライトラップは、挟み式の葉身を持つ食虫植物だ。
名前こそ飛んでいる物を捕まえると言う名目だが、
捕まえられるのは我々探索者だ。
多分、捕まったら消化液で防御力を下げられる。
葉の周りに付いているトゲも凶悪そうだ。
ああ、そういえば挟み込んで来るのは上位種のみだったかな。
では葉を振ってくる棘と魔法に注意だ。
「昨日一度戦っているが、念のためもう一度説明して置く。
こいつは挟み込んで来ないから、葉のトゲだけ注意しろ。
ナズは魔法を止める事を優先だ」
「「「はい」」」
自分は、後列から魔法を撃ち込む簡単なお仕事です。
3匹とも植物なのは都合が良く、弱点の火魔法のみで済む。
1つ下の階層では弱点魔法で3発以内、
このフライトラップは4発が必要だった。
だがどちらも、連射の前には等しく2ターンだ。
遊び人を紐解いたミチオ君に感謝する。
1回の魔法エフェクトが約15異秒。
ウォールもストームもそれほど変わらない。
エフェクトが終わるまではダメージが蓄積して行くのだろう。
途中で倒れるケースもあるが、
大抵は最後までエフェクトを見ないと魔物は倒れなかった。
初撃と蓄積、そして最後に1発で1つのダメージなのだろうか?
兎に角、30異秒あれば魔物は倒れるので、
それまで前衛陣が耐えてくれればそれで良い。
ジャーブも防御を使っているようで、安心だ。
途中ビッチバタフライが何度も混じるが、
遊び人のスキル枠は簡単に切り替える事ができないため、
火魔法と風魔法のコンボとなる。
それでも撃ち込む魔法は火と風、火と風、火と風の3ターンだ。
15異秒増えただけに過ぎない。
楽勝だ。
それまで耐えるのはアナ達だが。
午前中いっぱいかけて、中間部屋を発見しつつ、
アイテムボックスは既に2枠を埋めた。
家に帰ったら大量の遠志を納屋にしまわないと、次が持てない。
現在の探索者はLv40に上がっていた。
では80個の遠志がある。
強壮丸に換算して240個だ。
相当乱暴に魔法を使っても持つのではないだろうか。
「ご主人様、そろそろ切り上げられると丁度良い時間です」
「そうだな、午後はこの中間部屋から進めよう」
「「かしこまりました」」
昼食前のルーチンワークは、
ナズとアナが食事を、ジャーブが庭の手入れと掃除だ。
する事が無い自分は、貯まったアイテムを売りに行く。
既にかなりの量のシェルパウダーと膠灰が貯まっていた。
売却額は11247ナール。
ドロップ品の売却で金貨が出てきたのは初めてではないだろうか?
3割アップなのだから実際は8千ナール程度なのだが、
それでも順調に稼ぎが伸びてきている。
これからは薬も買わなくて済むし、
Lvも資金も余裕がある。
心の安らぎって大事。
確か23階層まで行けば、
効率は悪くともLv50には到達するはずだ。
もうそこが最終でいいのではないだろうか。
後は地道に資金を貯めたらリタイヤだ。
気分よく家に帰る。
今日の昼食も完ぺきだった。
以前にも食べたラム肉を使ったモンゴルスープに
パンと野菜の和え物が少々。
ナズの手料理なら何だって行けそうだ。
午後も迷宮に向かう。
15層の後半戦なのだ。
現在の階層ではそれほど広くないが、
深部へ潜れば潜るほど広く複雑になっている事は解かっている。
このまま探索を進めて行けば、
1日掛けても中間部屋まで辿り着けない日が来るだろう。
50層が大台だとすると、まだ1/3も踏破していないのだ。
そういう事は半分以上進んでから言うものだ。
改めて気を引き締める。
「ご主人様、前方に植物系と、クラムシェルが混じっています」
「よし、食後の運動だ」
3人が一斉に駆け出す。
まずは貝がいるらしいので、火魔法と土魔法だ。
3セット唱えるとクラムシェルが消え、フライトラップも消える。
そして後ろから真打が登場した。
久しぶりに見るニートアントだ。
火にも風にも弱点は無く、4ターン目を要求してきた。
こいつは水には弱かったはずだ。
ウォーターボールでサクッと仕留めた。
ごく稀にこういう事もあるから油断はしない方が良い。
とはいえ、出て来る魔物の殆どは、
後ろに立てば問題ない食虫植物と、
距離さえ開けていれば歩行速度の遅い貝、
そしてほぼ正面にしか攻撃を仕掛けて来ない蝶なのだ。
スキルと魔法はナズが止めてくれる。
現状は最大4匹なので、
流石に4匹同時に魔法を使ってくる事はまず無い。
・・・無いよね?
深層階で5匹、6匹出るようになった場合は、
ジャーブかヴィーの武器に詠唱中断を付ければ良いだろう。
幸い、どちらの武器にも空きスロットが付いている。
***
「次の魔物は左側ですが、ボス部屋は多分右側のような気がします。
左側はおそらく行き止まりです」
全体の魔物の配置からここが迷宮の端っこの方だと判るのだろう。
ナイスだ、アナ。
「では倒したら右に行こう、魔物は倒したい」
「はい」
正確にはアイテムが欲しい、なのだが。
変に思われてもいけないので黙って置く。
話の通り、出て来たフライトラップ4匹を魔法で焼き、
アイテムボックスに収めると、再び2枠目を圧迫しはじめた。
午前中と合わせて3枠が埋まり、1枠分は納屋に置いて来た。
もう十分な気もする。
どうせ次の層にもフライトラップは出るのだ。
ボスから陳皮を集める過程で、
お供にフライトラップも出るだろう。
アナにはボス部屋を探しつつ、と伝えてある。
魔物の塊がいなさそうな空間がある場所が、
ボスの待機部屋とボス部屋なのだ。
任せておけば導いてくれるはずだ。
「ご主人様、申し上げにくいのですが、
この先には魔物の小部屋があるようです。
いかが致しましょう?」
今頃になってアナが申告をしてきた。
魔物の小部屋があるならば入れ食いだ。
アイテムも経験も一気に稼げる。
しかし、勝てるのかと言う話だ。
以前、ウサギだらけの部屋ではかなりの重傷を負った。
それを見越して、ギリギリまで申告を粘ったのだろう。
実際、この層で魔法を使うとなると、
4ターンか5ターンあれば大概片付くとは思う。
ただし、魔物達が魔法を仕掛けて来る危険度がまるで違う。
なんちゃって水魔法だったニードルウッドとは違うのだ。
下手をすれば全体魔法の重ね掛けで、一気に窮地に陥る可能性もある。
麻痺のスキルを持つビッチバタフライだって脅威だ。
・・・やれるか?
複数の敵を巻き込める魔法は、
その数に応じてMPを消費するのだとミチオ君が結論付けていた。
仮に100匹相手にした場合、
一度に消費されるMPは25倍以上だ。
現状、風呂場でウォールを出せるのが25回程度。
1発ごとにMP全快まで回復しないと自分が力尽き、
そして全員の敗北が決定する。
今は止めた方が良さそうだ。
或いは、ボーナス魔法で蹴散らすと言う手もあるが、
それもまた大量のMPを要求されるのだ。
まだまだMP量は心もとない。
ミチオ君が初回発動させたLvよりも低いからだ。
「今日は止めて置こう。
覚えておいてもう少し余裕ができたら、
その時に挑戦してみるのもいいかもしれない」
「かしこまりました」
「えっ、行かれないんですか?」
うーん、ジャーブはそういう所がダメなんだよな。
総合的に判断する力が弱いと言うか。
自分抜きでも行けるなら、行くと言う判断を取るだろう。
だが、仮に自分だけ助かってもゲームオーバーなのだ。
自分の立場でなら新しい奴隷を買えば済む事だが、
お前はそこで終わりだぞ?
「ジャーブ、この世で生きて行くために一番大切な物事は何だと思う?」
「えっ・・・?ええと、仲間とかお金でしょうか」
「正しく恐れると言う事だ」
「・・・?」
やはり解っていないな。
感覚として持っていないのだから、
言っても解って貰えるとは思えない。
そのうちに気付くと良いな。
・・・ではなく、早急に気付いて貰おう。
このままでいると生死に関わる。
「ありました、ボス部屋です」
「よし、今日は時間一杯まで回したい」
先行するアナには話は聞かれていない。
もしかしたら警戒しながら聞き耳を立てていたかもしれないが、
話に割り込んで来るような無粋な事を、アナならしない。
ナズは恐れすぎて腰が重いと言うか・・・、
慎重な事はまあ良いだろう。
迷宮は無謀な者から消えて行くのだ。
ナズ位に慎重で丁度いい。
このところ順調に行き過ぎて自分も浮かれ調子だった。
衿を正すと言う意味では、ナズを見習うべきだ。
「この層も不人気なのでしょう、殆どこの階層には人が居ません。
おそらくボスも直ぐに戦えると思います」
「好都合だな。では雑魚は任せて、ボスを3人で囲め。
ボスの葉身は人を食う。振り回して来たら挟まれるなよ!」
「「「はいっ!」」」
お供に出て来たのはフライトラップ。
ボスのアニマルトラップと一緒に焼き尽くしてやる。
結局ボスと弱点属性が被るので、
2発目を詠唱する前から無視して、ボスだけに注目した。
アニマルトラップはその名の通り動物を捕食できるように葉身が特化され、
人1人を呑み込めるほどに葉が大きく、棘もいかつくなっていた。
片方で刺してもう片方で呑み込む、
といった事もやってくるかもしれない。
両手の葉身を振り上げた。
見た事のない、新しい動きだ。
手の動きだけに注目したが、何も起こらない。
そのまま構えっぱなしで直立している。
ふいに、全身が包み込まれる嫌な感じになった。
息ぐる・・・ぐぐぐるしい・・。
「ぐっ・・・ん・・・・ぶはぁ」
「すみません、ご主人様!手に気を取られてしまいました!」
ナズの謝罪が飛んできた。
そうか、あれはフェイント・・・と言うか、
魔法のモーションだったのか。
振り上げた手がどうなるかだけに注目して、
足元の魔方陣を見落としていた。
全員。
一度は引っ掛かるだろうが、二度は無い。
そもそも振り上げた手によって無防備になるのだ。
攻撃のチャンスとも言える。
自分は3ターン目の魔法の詠唱の準備ができたので、
間髪入れずに火魔法を詠唱した。
既にフライトラップはいなくなっているので、
ファイヤーボールの2連射だ。
1発よりやや豪華になった火球が、
アニマルトラップに当たり炎上する。
食虫植物のフランベだ。
食べれるのかは知らないが。
マダムバタフライは7回の風魔法で葬った。
ならば8回か9回だろう。
一気に10回まで増えるとは思えない。
知力のベースは高いはずだ。
階層が進むインフレには、まだまだ対応できると信じたい。
そんな葛藤をよそに、
4ターン目の連続ファイヤーボールで
アニマルトラップは炎上したまま煙になった。
ラストアタック分まで必要なHP量では無いと言う事だけは解った。
燃えながら煙になったのだから、
燃えたのか昇華したのか良く解らない。
ドロップ品に燃え広がらない事は救いだ。
落ちているのはどう考えても植物片だし、
薪を燃やすのにはファイヤーボールで点火できる。
アレとコレでは対象が違っていて、
同時に炎上はしないかも知れない。
そういえば2匹魔物が重なっていても燃え移らないし、
燃えている敵に触れても自分達は熱くない。
しっかり区分けされているのだろう。
対象が敵か、自分か、はたまたモノか。
床に薪を置いて着火したら、
魔物にもダメージが当たるのだろうか?
疑問は尽きないが、面倒なのでやらない。そういう事だ。
魔法8発、実質4ターンで終わるボスなど敵ではない。
結局、陳皮がアイテムボックス2枠を埋めるまで戦い、
戦利品でひと財産築けるくらいにはなった。
40個×2枠×変換すると3倍×600ナールだ。
ええっと・・・(カルクは無い)
∽今日のステータス(2021/09/21)
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv39
設定:探索者(39)遊び人:火魔法/MP中(12)
魔法使い(20)英雄(30)盗賊(21)
・BP137
鑑定 1pt 回復速度上昇×5 15pt
キャラクター再設定 1pt 5thジョブ 15pt
獲得経験値上昇×20 63pt 詠唱省略 3pt
必要経験値減少/10 31pt ワープ 1pt
結晶化促進×8 7pt
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 鍛冶師 Lv34
・アナンタ 猫人族 ♀ 20歳 暗殺者 Lv32
・ジャーブ 狼人族 ♂ 28歳 騎士 Lv13
・ヴィクトラ 竜人族 ♀ 12歳 竜騎士 Lv22
↓
・フジモト・ユウキ 人間 男 21歳 探索者 Lv40
設定:探索者(40)遊び人:火魔法/MP中(16)
魔法使い(22)英雄(31)盗賊(24)
・ナジャリ ドワーフ ♀ 16歳 鍛冶師 Lv34
・アナンタ 猫人族 ♀ 20歳 暗殺者 Lv33
・ジャーブ 狼人族 ♂ 28歳 騎士 Lv16
・ヴィクトラ 竜人族 ♀ 12歳 竜騎士 Lv25
・繰越金額 (白金貨2枚)
金貨 21枚 銀貨 71枚 銅貨 31枚
食費 (4000й)
アイテム売却 (8652→11247й)
シェルパウダー ×136 3672
膠灰 ×166 4980
金貨+ 1枚 銀貨-28枚 銅貨+47枚
------------------------
計 金貨 22枚 銀貨 43枚 銅貨 78枚
・ナズのメモ (3646)
燻製肉 一 500
イモ 丗丗 20
タマネギ 丗卅 12
ニンジン 丗丗 15
ダイコン 十 10
調味料箱 一 200
唐黍粉 一 500
唐辛子 十 1440
(ご主人様と買物)
キャベツ 廾 30
ニンニク レ 100
生姜 レ 100
(パーティ)
燻製肉 一 500
イモ 丗丗 20
タマネギ 丗卅 12
ニンジン 丗丗 15
ダイコン 十 10
キャベツ 廾 30
パン 丗丗 100
弁当のパン 卅 32
・トラッサの迷宮
Lv 魔物 / ボス
12 サラセニア / ネペンテス
13 クラムシェル / オイスターシェル
14 ビッチバタフライ / マダムバタフライ
15 フライトラップ / アニマルトラップ
・異世界25日目(朝)
ナズ・アナ20日目、ジャーブ14日目、ヴィー7日目
エプロン完成まであと1日、聖槍出品まであと2日、荷役依頼1日後




