ご都合主義となろうファンタジー
なろうの俺TUEEEについて分かってきた。多分ご都合主義だ。根本的にはどんな漫画アニメもそうなので程度問題、それが飛びぬけてると思う。特に上位の作品でもそこが良いわけじゃない、むしろかなりやばいところまで言ってると思う。だってその典型的作品としてありふれと転スラだと見てるから。
ただ転スラの方はまだましだと思う。それでもやっぱりなろうの内と外なら外の作品よりはなろうの中の平均値にずっと近い。ありふれははっきりとご都合主意がきついと思う。
私はどっちかと言えばご都合主義ほとんど気にならない。その私が違和感を感じるんだから、程度問題と言ってもなろうがぶっ飛んでるのは間違いないと思う。そういった部分がストレートすぎるからやたらと俺TUEEEが目立つって結果になると見ている。
ウィキにはこうある「ストーリーの進行に都合のよいように作られた強引もしくは安直な設定・展開のこと(デウス・エクス・マキナもあわせて参照)」。
この進行部分が俺TUEEEの場合、主人公が暴力で大活躍する部分。俺SUGEEEも数多いので暴力に限ったわけじゃないけど。そのシーンのために何かが多分強引になされているんだろうと思う。多くの作品の場合制約がある。一番分かりやすいのはリアルさが重視されるなら、リアルである事の制約。人間を越えるような暴力は発揮されない。大きな岩を軽々と砕いたり、無理があるだろ?って暴力の発揮がそれにあたる。
ただ非現実的な能力が発達した世界観ならそこは重要じゃない。ここがアニメ漫画は難しくなる。制約の部分が程度問題になるから。設定部分に制限のようなものがきちんと感じられるとか、結果に対する過程の重視かな。
リアル制約の場合楽だがファンタジー能力の場合とたんに何を言ってるんだ?ってわけ分からない話になってしまう。ここがこの話しのネックの部分。
厳密な話しだと多分全く面白い話しにならない。だがこれだけ多くのなろうの外の人違和感を感じてるというのは多分なろうはその程度に何か明確な差があると見ている。質じゃないもちろん程度と言う量の違いがご都合過ぎるだろ?って過ぎる部分があると私は見ている。
やっぱ具体的にはスライムのあの食べる部分だろうな。あれ面白い部分もある。なろうでは使い古されたものだけど、あの作品が登場のときぐらいだと中々珍しいスキルだし、いかにもスライムというモンスターに合ったものだと思える点。ただ問題は最初は良いが、段々なれてくると力のアップに対してあまりに安直過ぎる面が強く出てしまう。
しかもこの食べる以外もわんさか新しい力を得る都合が良すぎる設定が多すぎる。
なろうのほとんどの問題は長期展開にある。だから平均的な作品ではそれほど激しい俺TUEEEが突き抜けた作品ばかりになってない。徐々に増えていくので長期展開に向いてるように見えるけど、私から見て転スラは正直面白いのだが、時折これ歩いていたらとてもつもないパワーを得たぐらいな安直さがあるなと思う部分がある。
ありふれが転スラ以上なのは、もろこの食べるってのを後続作品として取り入れてる部分だろう。転スラの後を受けてるのでさらに安直になっている。そしてそれらを上回るのが、この食べるは補助であり、ほぼなんでも作れるんじゃないか?と思える錬金術がさらに性質が悪い。この辺り転スラはこつこつ作るに関しては町を作ってる部分で補ってる。
後転スラが面白かった部分は、眷属を強くするって部分だろう。転スラは自然と仲間が集まっていく。この仲間集めを集めて国を作っていくのが、かなり別の要素を入れることになって私のように俺TUEEEの刺激が弱い人間には自然と面白くなっていった部分。その部分をハーレムによって小さなパーティとして補っていくありふれはかなり違う。
かつ、転スレは女性人気が高いらしく、ありふれとこの差がモロ出ている。種族を集めていくので男女共に仲間が多いからになる。ありふれがある意味、この方向性としては転スラの上位互換だと言える。もちろんそれがすべての人に面白いわけじゃないが…。
転スラは便利すぎない集団を抱えることである程度制約が掛かる。集団でしか出来ない事を一人でやってしまわないからリアルな点からの制約も同時に掛かっている。これは舐めプではない。転スラ集団にやっていく事を上手く分散するように出来ている。
具体的に書けばやはり転スラとありふれではご都合度が違うと分かると思う。私が感覚的に転スラの方がなろうの外の作品に近いと書いたのはそういう部分だと思う。
後ファンタジー能力といえども、ストーリーを作る中でそれが全てにならない。そういったその他はリアルと全く無関係ではない。そういった部分のご都合の問題はキチンと出てくる。その辺り転スラは丁寧なんだ。
こうやって書くとその部分が転スラは優れてるんだなって見えてしまうが、それは全くの間違いだ。あくまでありふれと較べればに過ぎない。なろう平均で考えた場合転スラは上位と思えないほど平均レベルと大差が無いご都合主義だ。それに対してまどろっこしい外の作品に似た作品も多数ある。そういったもので上位はなろうとして外の作品に近く見えるものに成る。下位は?それは単にメンドクサイだけの下手糞の可能性が高い。
具体的に書いてみたけど、重要なのはそこじゃない。もっと突っ込んで程度としてこれは過度なご都合な流れだと言えないと駄目だが、私はその域には達して無い。すべての漫画アニメは基本ご都合主義なつくりだ。だがその程度は千差万別で、なろうはその中で平均値自体が外の作品と大きくずれてご都合度が高い。
その感覚はどこからやってくるか?を詳細に言えれば良いが、それは今までちょっと触れたことでもう勘弁して欲しい。取りあえずはここまでってしておいて締めます。