エミリーとの甘い時間とかヤバイ
イチャラブです!
俺はエミリーを連れて自分の部屋に入る。
エミリーはさっきからあまりしゃべっていない。
さっきの出来事の影響・・・というよりは俺の行動で乙女としてのエミリーの許容範囲をこえてしまってフリーズしているのだろう。
さっきの腕の包容でこれなら、キスをするとどうなるのだろう?
うん。多分パンクする。
ていうか、赤くなってるエミリーって本当に可愛い。
もちろん普段の凛とした佇まいも大好きだけど、今の俺にしかみせないこのとろりとした乙女の表情とかもはや兵器ですよ兵器。
俺を落とすための兵器ですね。
「あ、あの・・・さっきはすみませんでした。アルト様にばかり頼ってしまい、アルト様に嫌な役を・・・」
色々考えていると若干回復したエミリーがまだ赤い顔で申し訳なさそうにそう言ってくる。
もちろん気にしてない。
それどころか・・・
「いや、俺こそエミリーに最初に一人でサンデーに立ち向かわせてしまった。むしろそこを謝りたい。」
「そ、そんなこと!結局最後はアルト様に頼ってしまいましたし・・・」
「ねぇ、エミリー・・・」
俺はエミリーの顔をそっと両手で包むと彼女の瞳をこちらにむけるようにした。
「頼ることは恥じゃないよ?ましてや、エミリーは抱え込みすぎ。私も確かに抱え込みやすいけど、私だけには隠さずに頼ってほしい。私は・・・いや、俺はエミリーを支えたいし、エミリーに支えられたい。それじゃダメかな?」
「アルト様・・・」
潤んだ瞳をむけてくるエミリー。
いつもは「私」の一人称を「俺」にしたのも少し強気にしたかったからだ。
俺の思惑を知ってか知らずかはわからないが、エミリーはどんどん熱くなっていく。
向けられるのは熱烈な視線。
「私も・・・私もアルト様とともにありたいです。私をお側に・・・置いてください。」
「もちろん。」
そう微笑んで俺は眼をつむったエミリーの唇にそっと・・・自分の唇をかさねた。
「うん・・・」
「エミリー・・・」
わずか数秒間のキス。
まるで子供の遊びのような軽いキスでもエミリーと俺には最高のひととき。
もっと・・・もっとエミリーに触れたい。
その欲求が高る。
「アルト様・・・もっと・・・」
エミリーも同じ気持ちなのだろう。
俺はその思いに答えて二度、三度とキスをする。
その先も求めたい。
けど、焦らなくても大丈夫。
俺はエミリーを大切にしたい。
結婚前に〈そういうこと〉をするのは貴族や王族でもあるらしいが、それでも今やると歯止めがきかなくなり、エミリーのことを傷つけかねない。
ならば俺はできる限りのことでエミリーを愛でる。
いつかはそういうこともするだろう。
それは明日か来月か、はたまた来年以降になるかもしれない。
それでも俺はエミリーのために気長にまつ。
この物語の呪縛から解き放ち、俺とエミリーは幸せになる。
迷いはない。
そして、そのあとも俺とエミリーは恋人同士の・・・婚約者同士の甘い時間を堪能した。
本当にエミリー可愛いすぎてヤバイ。