他人の惚気は砂糖の味・・・もはや糖分しかないね
シュガーのろけ
翌朝になり、エミリーは俺の部屋で朝食をとり、部屋に戻った。
それと、同時にしばらくはエミリーと食事を一緒にとることをエミリーと約束した。
まあ、さすがに続けて同じことがおこるとは思えないけど、念のためだ。
・・・・いや、本当は俺がエミリーと一緒にご飯食べたかっただけだけどね。
だって、一緒に食事とか新婚さんみたいでなんかいいじゃん!
それに、エミリーたら、この話をしたときに頷いたあとに、「えへへ・・・アルト様とお食事・・・」なんて微笑んでたんだよ?
もうね、その笑顔がまた可愛い!
昨日の夜も、何度となく俺の発言に理性を崩壊させるようなことを言ってくれたし、エミリーってば、天然な小悪魔だよ・・・
もっと、紳士的にエミリーに接しなきゃなのに、それが難しいくらいにエミリーは俺を無意識に誘惑してくる。
思い出すともう・・・静まれ俺!
あと、しばらくは空いてる時間は一緒にいることをエミリーと約束した。
さすがに、本人の都合のあるときは仕方ないけど、できるだけ側にいて欲しいしね。
エミリーには、絶対に誰かの側にはいるように伝えた。できるだけ一人にはならないようにと。あと、知らない人にはついていっちゃダメだともいっておいた。
・・・うん。過保護でしょ?でも、心配なんだもの。
エミリーも素直に頷いてくれるから、それがまた愛おしくて・・・
思わず抱き締めた俺を誰が責められる?
まあ、そんなこんなで色々問題はあるが、エミリーを守る算段をつけた。
念のために、俺の信頼する侍女を一人、エミリーにしばらくつけたから大丈夫だとは思うけど。
そんなこんなで俺はエミリー対策を考えながら執務をこなしていると、扉がノックされる。
「どうぞ」
「アルト。大丈夫かい?・・・って、聞くまでもなさそうだね」
現れたのは親友のロインだ。
ロインは入ってくると、仕事をしてる俺をみて苦笑いになった。
「おはよう。ロイン。まあね」
「なら、よかったよ。君が倒れたと聞いて心配していたんだ。それに・・・」
ロインはすこし声のトーンを落とすとこちらに近づいてきた。
「おそらく、キングなのだろう?」
「・・・流石だな。ロイン」
「まあ、これでも観察力はあるからね。で、どうなの?」
一般には俺のことは体調不良だということになっている。
しかし、ロインは一昨日のキングとマイクとの会話を知っていたから、そう結論づけたのだろう。
・・・まあ、なにより、エミリーも夜会に出なければそれは、そう考えるよな。
俺はそんな流石な親友に「確実ではないけどな」と軽く成り行きを説明する。
俺の説明をきいたロインは少し硬い表情をしていた。
「・・・まさか、もうそんな手でくるとはね」
「ああ、気づけたのが運がよかった。もしものことを考えるとぞっとするよ」
「だね・・・」
二人で溜め息をつく。
あ、そうそう。
「ロイン。実はな。お前に頼みがあるんだ」
「この状況での僕への頼みは・・・マリーナかい?」
「話がはやくて、助かる。これから先、もしかしたら標的にマリーナが入る可能性もある。だから・・・」
俺がそう言うとロインは覚悟の決まった男の顔をしていた。
「わかってるよ。マリーナは僕が守る。これは譲れない」
「・・・・格好良いやつめ。ついでにその魅力で早くマリーナをおとしてくれると助かる」
「まあ、じきにね」
そう言ったロインは、そのあとにある程度好感度が上がってきたと、嬉々としてマリーナを話をした。
・・・うん。他人の惚気ってなかなか聞いてると甘くてヤバイな。
こないだのロインへの俺の惚気もこんな感じだったのか?
まあ、好きな人の話になると仕方ないよね。
なので、そのあとは俺も目一杯エミリーとの惚気をロインに語ってやった。
似た者同士とか言わない。




