謝罪、受け入れますとも!*
マジでマジな話。
これは、タリスマンの話である。
後は完成を待つばかり?
暫くすると、
〈訳〉
“ごめん。
今、ワタシの頭は大混乱してる。
担当者に聞くねー”
で、製作に入ったと思う。
それで、なんやかんだで
〖さぁ、何から始めますか!〗
無事にまた、増えた。
なんか、また、キャラの姿を被ってる。
水色の髪で、
ヒラヒラふわふわしたワンピースで、
膝下位の長さだ。
〖あんた。
かなりのチンプンカンプンだから、
私が先行して来たの!〗
さーせん。
だって、組み立て日なんて分からない。
分からないから任せたわけだ。
〖勝手に教えることになるけど、
了承しなさいよ?
完成は安心しなさい!〗
ビシッと指を私に向ける。
めちゃ決め顔。
何で、ツンデレな子に縁があるだろ。
アイスローズクォーツに宿った精霊さん
とか、ツンデレよ。
とっても可愛いけど。
『あなたはうちのメンバー入りするの?』
私の味方が欲しいとです!
ならうれしい。
〖何をそんな、当たり前なことを聞いてるのか、
意味が分からないわ!?〗
更に腕組み。
自己主張が激しいのは楽です。
だって、文字が読みやすい。
〖後、あの人達は
あんたの事を探ってるし、
私もこうなりたい。って伝えてあるからね〗
感謝なさい!と、何か高飛車。
うんうん。
あの人達はホロスコープの作り手だろう。
まぁ、ユウキにとっても良いかもね。
〖まずは、その気持ち悪いのを
頑張って払うわ!〗
実は、多分生き霊が来ている。
同じ奴が来る。
気持ち悪い、死ね。と心底から思う。
私を苛めた屑の顔が頭から離れない。
今も来るとは、本当、煩い。
鬱陶しい。
皿でも何でも良い、投げたい。
『ユウキ、あの子の守護に弾かれない?』
ユウキは幽霊だ。
だから、心配する訳です。
ユウキが居なくなられたら困る。
この変で小気味が悪く、
ほのぼのでオカルトにして
電波な小説、私の思い出が書けなくなる。
【大丈夫じゃね?】
私次第か?
認知する世界が私だし。
いや、ユウキが悪いモノになったら
弾かれるだけなのか?
『私次第?』
良くも悪くも分からないので
保留するしかない。
【だな】
うーん。
『ねぇ、何か最近さ。
視界の端に何か居たりするけど
幻視かな?』
提灯の骨組みにたっぷりの肉が
挟まっていたりとか、
ぬいぐるみの適度な隙間から
麻呂眉なダックスフンドの顔が
動いてたり、さ。
訳が分からないのだが、どうなっている。
二度見したらいないし。
【おい、見えるようになるのかもな】
勘弁!!!!
嫌ですよ!それ!
その肉提灯は、
バイト先の水場にあった。
しばらくして、見に行ったけど
当然何もない。
あら、怖い。




